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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 地球最後の日 宇宙戦争、宇宙水爆戦など、この頃の初期SF映画は結構面白い。今作もロケットのデザイン、その発進方法、また津波に襲われる都市などかなり良い出来で、見ていて楽しい。しかし、やはり見落とすことができないのは、ロケット搭乗員にマイノリティが一人もいないという、当時のアメリカ社会の持つ閉鎖性である。後世の人間が何を言っても仕方のないことかもしれないが、1951年にこのような映画を作ることができたアメリカの豊かさの裏には、そのような当時の社会が厳然と存在していたことを、忘れてはならないと思う。3点(2004-02-04 05:10:02) 2. 裏窓(1954) 点数のほとんどはグレース・ケリーの美貌に。彼女が最初に登場する場面、カメラがJ.スチュワートの目となり、ぼやけた画像から次第にピントが合い、彼女の顔が大写しでスクリーンにあらわれる。初めて見てから早十数年、あの衝撃は未だに忘れることができない。7点(2004-02-04 04:41:13) 3. リオ・ブラボー ハッキリ言って「バカ西部劇」。もちろん誉め言葉である。砂塵、馬、拳銃、ライフル、テンガロンハットに保安官バッチ、そして酒場といい女。これしかない。荒野も真昼もシェーンもいいが、まじめすぎる。そんなバカ映画の中でも、一押しのお笑いシーン、二階から階段を駆け下りる途中、ロープに引っ掛かってコケるジョン・ウェイン保安官。まさにバカである。8点(2003-10-21 22:48:42)(笑:2票) 4. ニュールンベルグ裁判 一言で表現すれば、重く、鋭い。裁判官、被告、検察官、弁護人、証人、そして市井の人々、彼らのセリフ一つ一つが見る側に重くのし掛かり、鋭くえぐる。たしかに今作の表現、考え方を古くさいと見ることもできる。しかし、ナチズムというものが近代の一つの帰結であったとすれば、この映画は現在の私たちにも、その鋭い切っ先を突きつけているといえよう。 9点(2003-10-20 01:10:18)(良:1票)
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