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プロフィール
コメント数 293
性別
自己紹介 【好きなジャンル】
ミュージカル/恋愛/戦争/コメディ/SF/社会派・人間ドラマ
【苦手なジャンル】
格闘技/動物/トムハンクス/アレン関係

最高の映像作品だと思うのは実は映画ではなく、NHKドキュメント「映像の世紀」。

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1.  第9地区 《ネタバレ》 SF・アクション・サスペンス・ヒューマンドラマ・社会問題をすべてぶちこんで、「南アフリカの難民キャンプに収容された宇宙人」という驚異のアイディアでまとめて、娯楽として成立させてしまった手腕がすばらしい。役者もいい。さらに、UFOの造形やストーリーなども、B級感漂うありきたりのものなのにもかかわらず、全体を通してみれば、なぜだか今までにない新しいものを観た、という感じすらもする。その理由はたぶん、そういう「全部入り」映画の新味に加えて、差別をテーマにした今までの映画との違いもあるように思える。というのは、従来の映画が、実際にあった差別・真実をドキュメンタリーに提示し、だから、ややもすれば歴史的な背景を知らなければ理解できなかったりしたのに対し、この映画で描かれた「差別」(?)は、まったく想像上のできごとだから、それゆえに、「差別」というコンセプトが、シンプルかつダイレクトな形に整理されていると感じたのだ。もっといえば、「差別」というテーマは、そこまでこなれていて、ありきたりで、記号化されたものだ、ということが、同じようにありきたりなUFOやロボットやストーリーと並列に提示されることで、明らかにされた、というべきかも知れない。一応断っておくが、私は「差別なんてテーマは、ありきたりのものだからとるに足らない」などと言うつもりはない。むしろその逆である。部分の「新しさ」より、全体のそれが重要だ。「ありきたりの寄せ集め」映画でも、私たちは感動したり面白いと感じることができる、そういうことをこの映画は示した、と言いたいのだ。ところで、レビューをみると、この映画と「アバター」との共通点を指摘する方が多い。実は「アバター」をみていない私が言及するのも気が引けるけれど、まさに「部分」である3Dをメイン売りとし、差別をオーソドックスに扱う「アバター」と、どこがいいのか答えに困り、差別をマンガ的記号とする「第9地区」では、そういう点で決定的に違うもののように思えるのだが(アバターが悪いと言ってるわけじゃない。映画として異なるアプローチということ。念のため)[映画館(字幕)] 9点(2010-05-08 09:01:39)(良:1票)

2.  グラン・トリノ きっと,この作品はイーストウッドの遺書なのでしょう。アメリカンスピリットの象徴たるグラントリノを引き継ぐ者は,アメリカ出身・白人でなくとも,血がつながっていなくても構わない。イーストウッド評価で「魂のあるヤツ」が,後継者ってわけですね。ラストシーンの独唱。役柄を超えて,イーストウッド本人が「俺のバトンを受け取ったか?後はよろしく。じゃあな」って言ってるように聞こえて,ちょっと寂しかったですね。 [映画館(字幕)] 7点(2010-02-23 17:37:50)(良:1票) 《改行有》

3.  アメリカン・ギャングスター 良かったです。埃っぽさやイナタさ,むわーっとした甘くネットリした空気とか,下品でゴージャスで暴力的で,それでいて都会的で,ダルいなかにもテンションのある,猥雑で活気に溢れた70年代ニューヨークの空気感がダイレクトに伝わってきました。クロい雰囲気が大好きな私としては楽しかったです。リドリー・スコットはストーリーを見せるのはあまり上手くないですが,その世界の空気感みたいなものを表現することが巧みなひとだと改めて思いました。[映画館(字幕)] 7点(2008-07-20 10:51:06)

4.  インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 全体的に若さがないというか古臭い感じがしました。ハリソン・フォードが歳食ったせいというだけではなく,スピルバーグもやはり老いには勝てないのかなと。宮崎駿が歳食ってポニョに行ったように,スピルバーグも「崖の上のジョーズ」とかそういうのを作ってほしいです。[映画館(字幕)] 5点(2008-07-20 10:34:59)

5.  ラスベガスをぶっつぶせ 《ネタバレ》 そこそこ面白かったです。ラスベガスに染まっていくにつれ,主人公の男の子がだんだん垢抜ける様子を,アイビーのJ・PRESSからヒューゴ・ボスに変えて表現する演出がありましたが,どちらもスポンサーなのでしょうに,野暮ったい時代の主人公を担当したJ・PRESSは器が大きいと思いました。[映画館(字幕)] 6点(2008-07-20 10:04:10)

6.  ボーン・アルティメイタム ボーンは疾走する。ただひたすらに、自分のために他人のために全力で疾走する。ボーンは絶対止まらない。ボーンはいつでもそうだったし、今作もやはりそうだった。単純だけれど、作品として、この単純さを維持するのは案外むずかしいことだったのではないかと私は思う。素晴らしい。[映画館(字幕)] 9点(2007-11-24 02:14:35)

7.  パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 疲れた[映画館(字幕)] 4点(2007-06-03 22:59:04)

8.  ブラッド・ダイヤモンド ファンの皆様にとっては,いまさらなにをとお思いでしょうが,とにかくディカプリオが素晴らしい。正直あまりそんなに好きな役者ではありませんでしたが,「ディパーテッド」やこの「ブラッド~」での彼を見て,かなり見直しました。銃を構え,硝煙煙る市街を疾走するディカプリオ。容赦無く敵を撃ち殺すディカプリオ。とってつけたようなラブシーンは一切無し。ハードでほろ苦いな男の味わいの中にも,ほのかに香る甘さといい,ダーティになり過ぎない絶妙のバランス感といい....。救いようの無いテーマを扱ったこの映画では,そんな彼のオリジナルキャラが非常に効いていたと思います。また同時に彼の役者としての新境地を切り開く意欲と,作品選びの上手さにも感銘を受けました。[映画館(字幕)] 8点(2007-05-17 11:03:36)

9.  ホリデイ 《ネタバレ》 とっても楽しくラブリーな映画。都合の良い設定と話の流れだけれども,ありきたりにならないのは監督と役者の器量のおかげ。古き良き時代の映画・音楽へのリスペクトが垣間見えるのも好感がもてます。自分にとっては「ラブ・アクチュアリー」以来のロマンチック・ラブコメディーでしたが,「ラブ~」に劣らず暖かくハッピーになれる作品でした。いやあ,やっぱりクリスマス映画はいいですねえ。私大好きですクリスマス映画。理屈抜きでハッピーになれるし,気持ちがあったかくなる。もう一度繰り返しますが,私クリスマス映画大ーー好きです。現実は確かに厳しいですけど,こういう話があっていいじゃないですかって照れもなく言ってみせるのが好きですね。最近個人的にとてつもなくヘコむことが重なって起こっていたので,大げさかも知れないけど救われた気持ちになりました。観にいって本当に良かった。ハッピー・クリスマス!ジュード・ロウがカッコ良く,ケイト・ウィンスレットがとても可愛い(もちろん娘2人と,あの「テント」もね)のでファンは必見です。[映画館(字幕)] 8点(2007-04-01 01:33:46)(良:2票)

10.  ファイナル・デッドコースター 皆さんも書いているように,1と2に比べて明らかにスケールダウンの気合が入っていない作り。邦題も意味がわからない。1は傑作B級だと思うけど,本作は単なるB級。残念。[DVD(吹替)] 4点(2007-03-11 09:20:57)

11.  ドリームガールズ(2006) 《ネタバレ》 4人の個性をソウルフルに披露する"Fake Your Way to The Top"から,弾む恋心を歌う"Love You I Do",エディ・マーフィの歌唱力で聞かせる"I Want You Baby",ミュージカルライクで物語の伏線ともなる"Family",タイトルソング"DreamGirls",マーヴィン・ゲイ風メッセージ・ソング"Patience",エフィが再生を誓うバラード"I Am Changing",ビヨンセの熱唱"Listen"と,好曲連発の怒涛の中盤は,ソウル(風?)好きなら堪らない。特に,“And I Am Telling You I'm Not Going”では,ジェニファー・ハドソンの大熱唱(やや暑苦しいが)に胸を打たれる。しかし楽曲に比べ,ドラマがややありきたりで中だるみ感もあり,総じて強い印象を残す映画とは言えないのが残念だった。ジェニファー・ハドソンは評判どおりの貫禄だが,それよりもディーナ役のビヨンセが個人的には良い印象。美人で性格が良く努力家,しかもディスティニーズチャイルドのリードだったビヨンセに,ディーナはまさにピッタリの適役だったと思う。[映画館(字幕)] 7点(2007-02-25 10:23:27)

12.  ディパーテッド 《ネタバレ》 どいつもこいつも下品で暴力的な下等野郎ばかりだが,不思議なことに,唯一暴力的ではないマット・デイモンの印象が最悪というのが面白い。やはりスコセッシは,いわゆる「破滅型」の人生にシンパシーを感じる人なのだなあと改めて思った。また,レオもスコセッシも,「オスカーなんて関係ねえぜ!」的な,なかばヤケクソなふっきれ感みたいなものが感じられ,これはこれでよかったのではないか(特にレオ)。[映画館(字幕)] 6点(2007-02-07 00:45:10)

13.  硫黄島からの手紙 硫黄島。そこは司令官から兵卒,そして敵味方それぞれに異なる思惑と人生,信念と人間模様が交錯する場所であった。死を免れない究極の戦場であるが故に...。だが,立場は違っても手紙に託す思いは皆同じ....だって同じ人間だから....みたいな感じでしょうか。個人的には,硫黄島の現実と比べてテーマが弱い(現実が強烈すぎるとも)感がするため,「星条旗」では絶妙だったドキュメントとドラマのバランスが取れていないように思えるのが残念。日本語の壁のせいなのかも知れませんが,もっとどちらかに振った作りにしたほうが良かったと思います。とはいえ,確かに大変な意欲作であることは間違いありません。恐らくはこの映画が日本に限らず,今後の世界の戦争映画にとってエポックメーキングな作品となるでしょう。その心意気に+1点献上。[映画館(字幕)] 8点(2007-01-04 12:44:24)(良:1票)

14.  父親たちの星条旗 《ネタバレ》 今でこそ精強で知られる米海兵隊だが,アメリカ建国より古いといわれるその長い歴史の中で,その存在が重視されるようになったのは,実はここ数十年のことにすぎない。海兵隊の名を広く知らしめ,その勇猛さを人々の記憶に刻み込んだのが,この硫黄島の激戦であり,その硫黄島戦を象徴するのがあの有名な写真である。つまり,思いがけなく英雄となった若者達のあの写真は,単にアメリカの勝利だけを表現しているのではなく,「最強」の米海兵隊が実質的に誕生した瞬間を切り取ったものであるともいえる。主人公のドクは多くを語らないが,それが生来の彼のキャラクターであるから,という理由のほかに,彼が海兵隊ではなく海軍の下士官であるがゆえに,微妙な温度差を感じていたせいではないか。マイノリティであるヘイズも同様の違和感を感じていただろう。彼らが生粋の海兵隊員あるいは米人ではないことを踏まえ,イーストウッドは「彼らは戦友のために命をかけた」とモノローグに語らせる。写真に写っているのは国家でもなく,海兵隊でもなく,戦友なのだと語らせる。トルーマン大統領には会えたが,母親には会えなかったヘイズ。彼がこの戦いで得たものは何だったのか?ドクは?ギャグノンは?数万の海兵隊員や灼熱の地中に潜む日本兵達は,この戦いで何を得たのか。硫黄島では毎年日米共同の慰霊祭が催されるが,そこでは海兵隊と硫黄島守備隊は敵味方の区別無く,共に戦った者としてお互い特別の尊敬を払うという。何かのために命をかけた者達の心の奥底は,きっと当事者にしかわからないということだろう。だが,少なくとも彼らが我々に残したものはわかるのではないか。ドクの息子がそう感じたように。[映画館(字幕)] 8点(2006-11-10 00:17:56)

15.  ユナイテッド93 《ネタバレ》 「9・11」ではなく,「9・11以前」を描こう,監督はそう思ったのではないか。よく考えれば,「9・11」という呼び方が定着したのは,あの事件がひと段落して全貌がある程度解明されてからであって,事件が発生したあの朝は,何が起こっているのか誰にもわからなかったはずだ。当初あった「悲劇を商業化するものだ」という,この映画に対する批判は,その後一転して絶賛の嵐に変わったそうだが,当然だろう。この映画は,悲劇たる「9・11」を描いたものではないからだ。「乗客を英雄視するプロバガンダだ」という向きもあるが,この映画を正面からみたのだったら,そんなことは塵とも感じないはずだ。当然だろう。この映画は,英雄譚たる「9・11」を描いたものではないからだ。「9・11以前を描く」というウルトラCで,「9・11」のうさん臭さから逃れ,異常な混乱と暴力に飲み込まれた大量の日常と人生,という普遍的なテーマを描くことに成功した。この監督の手腕は相当なものだと思う。[映画館(字幕)] 9点(2006-08-14 02:27:40)

16.  ポセイドン(2006) 「ジェットコースター・ムービー」なのだから「人間ドラマ」など不要,といわんばかりの潔い割り切りと,ペーターゼンのハードで容赦のない描写がうまく噛み合った意外な好作。既に幾人かの方が書かれているけれども,旧ポセイドンが「人間ドラマ」だったからといって,リメイクがそれをなぞる必要も意味も無いと私は思う。むしろ,ペーターゼンは軽薄な人間ドラマへの批判(?)もこめて,この「ポセイドン」という題材を,現代風にうまく料理してみせたと積極的に捉えても良いのではないか。確かにこの映画は「感動と涙」だとかには無縁だろう。「人間ドラマ」がないからだ。アカデミー賞や金獅子賞にも無縁だろう。「人間ドラマ」がないからだ。だが,私を含め,多くの人がこの100分足らずの映画を,夢中になって楽しんだことは動かせない。「人間ドラマ」とやらの有無よりも,そんな事実のほうが私にはずっと重く思えるのだが。[映画館(字幕)] 8点(2006-06-25 16:01:50)(良:2票)

17.  プロデューサーズ(2005) 実は,この映画がブルックスの手になるものと知らずに映画館へと出かけてしまったのだが,ブルックスが丸くなったのか,自分が大人になったのか,思いもかけず楽しい時を過ごすことができた。「エンドロールを見ない派」で,かつ彼の映画に苦手意識を持っていた私が,エンドロールの最後の最後まで席を立つことがなかったほどである...。なるほどこの映画,確かに下品なドタバタで下らないのは間違いないのだが,「下らない」のにも本当に下らないのと,正しく下らないのと2種類あって,この映画は間違いなく後者だと思う。ただし,正しく下らないのでも,これは「職人魂」的なドリフの笑いとは違うタイプ。センスの良いセンスの悪さというか,ベタなんだけど知性漂う,みたいないかにも西欧中産階級の方々が好みそうな...なんてことはどうでもいいか。要は,音楽はやっぱり楽しいねってことを意外とストレートに感じさせてくれた,そんな映画なんだな,これは。[映画館(吹替)] 7点(2006-04-30 23:00:31)

18.  ミリオンダラー・ベイビー 「どんなことがあっても生きるべき」という言い方がある。「生きること」は素晴らしいのだから,全ての人間がそうすべきだ,それが正しいのだ,と言いたいのだろうが,それはちょっとおかしいのではないかと私は思う。なるほど生きることは尊いが,だからといって当事者の立場や生き方を無視してまで「生きるべき」と決め付けてよいとは思えない。「障害者でも立派に生きている」のは事実だが,だからといって他人にヘラン・ケラーのように生きろと説教したり,「弱い」とか「残念だ」などと評してよい理由にはならないだろう。そもそも,人の死というのはプライベートなものなのだから,ある人の死を「人として正しい」とか「間違ってる」とか判断することは,その人の決断の意思,死の尊厳やそれまでの人生を無視することにつながる行為だとはいえまいか。年齢にも貧困にもめげず,決してあきらめずに生きたマギーのような人が,仮に最後に挫けたとして,あきらめたとして,それを「間違っている」と決め付けることなど,だから私にはできない。人の数だけ人生があるように,そして人の数だけ愛の形があるように,人間の選択も様々な形があると,私はそう思うのだが。[DVD(字幕)] 8点(2006-03-12 00:11:05)(良:2票)

19.  サイダーハウス・ルール 《ネタバレ》 遠い昔,生きる「ルール」とは,きっと単純に「子孫を残すこと」だったろう。だがいつのころからか「愛」や「生」や「義務」や「仕事」や「宗教」といった事柄がまとわりつき,我々の「ルール」はずっと複雑になってしまった...。生活のために堕胎するという皮肉。子供を産めない恋人のもとに戻るという皮肉。そして近親相姦のタブーのために,新たな命を殺すという皮肉...。愛とは何か,生とは何かを確かめつつ生きなければならなくなった時代では,誰もが皆,もがき苦しみ,涙し,どうしようもない業を背負って生きなければならない。だがその一方で,それでも我々は希望をもって笑って生き,次の世代へと命を紡ぎ,新たな生活を築きあげていくこともまた真実なのだ。「宿命を受け入れつつも,あきらめずに精一杯生きる」...それが今を生きる我々の「ルール」=神の「福音」なのではあるまいか。そして,ホーマーはサイダーハウスでそれを知ったからこそ,自分の生まれた場所へと「もらわれて」いく道を選んだのではあるまいか。この映画のホーマーは,私達と同じ一人の人間であると同時に,そんなルール=福音を孤児やサイダー作りの職人達にもたらす神の暗喩としても描かれる。メイン州の美しい四季折々の風景の変化と共に,彼らの生活が穏やかに,だが確実に変化していく様を描く演出が素晴らしい。観ている途中はさほどでもないが,見終わったあとからどんどん新たなイメージが湧いてくる...これはそんな映画である。[DVD(字幕)] 8点(2006-03-11 00:01:48)(良:1票)

20.  フライトプラン 《ネタバレ》 もしジョディ親子が最初に乗らなかったら...もしジョディ親子が搭乗ロビーで出発を待ってたら....。「娘を見た」って乗客が1人でも現れたらそこでアウトだなんて,サスペンスとして余りにも致命的な欠陥がある(だから製作者も,不自然な場面転換で無理やり誤魔化している)。当たり前だが,もうその時点でこの映画を受け付けない。これは「アラ探し」だとかそういう下らないレベルではなくて,「サスペンス」として宣伝してカネ取ってるんだから,サスペンスとしてそれなりのモンになってなきゃいけないのがあたりまえだと私は思うから。それを「いや,この映画はサスペンスでもミステリーでもなく,"アクション映画"なのだから欠陥は気になりません」とか「論理的整合性はどうでもいい」などと妙に物分りよくしてみたところで,この映画の価値が上がるとも思えない。というか,そういう人は,チョコを買ったつもりで箱をあけたら饅頭でした。でも饅頭としてはまあ美味しかったからいいか....って納得するのだろうか?まあ,私としては,ジョディの幼稚で自己中心的な振る舞い+浅薄なストーリーというわけで,その饅頭(メッセージ)もマズく感じてしまって,さらにマイナス評価。[映画館(字幕)] 3点(2006-02-06 00:36:09)

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