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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 終戦のエンペラー 《ネタバレ》 この映画のキーは「本音と建て前は違う」という当時の日本人にとっての常識が、全く理解できない米国人(あるいは本音と建て前が混在化してきた現在の日本人観客)に、いかにそれを理解させるかということに尽きると思います。「天皇は権能上、最高意志決定者である」という建前。「しかし実際には、天皇個人の意志は国策にほぼ反映されない」という事実。東条も木戸も近衛も、この時代の多くの日本人も疑問に思わなかったこのギャップをフェラーズ准将が、いかにマッカーサーら米軍側に理解させられるかのヒントを探す過程が描かれていました。ただこの映画を見ても、それが理解してもらえるのか…はちょっと分かりません。アヤとの数々のシーンはフェラーズの心情を理解する上で必要だったのでしょうが、彼が個人的感情を優先させるような小さな人間のようにも見えてしまい、かなり邪魔に感じてしまいました。[映画館(字幕)] 5点(2013-09-14 20:17:55)(良:1票) 2. テッド 《ネタバレ》 まあ、とにかく下品な映画でした。そこそこ面白いとは思いますが、邦画だったら、ただのB級で話題にあまりならないかもしれないなぁ。下ネタはとにかく、マリファナが堂々と扱われてたり、開始数分でユダヤ人いじめとかエグい表現が出てきたタブーのなさには、ある意味驚きました。全体の話の筋自体はまあ想定の範囲内な感じですが、この映画はセリフとパロディのディテールを楽しむ映画ですからね。洋画に詳しくない私には元ネタが分からないものも結構ありましたが、テンポの良いお下品トークの連続には、確かに吹き出す場面も少なくありませんでした。吹替で見ましたが(星一徹やくまモン等の訳語は字幕と同様です)、有吉の声は正直うまいとはいえずシリアスなシーンはちょっと違和感があるものの(シュレックの浜田雅功には及んでいませんね)、下品なトークとは合っていて、途中から何となく馴染んでいました。ボストンが舞台の話で、クライマックスがフェンウェイ・パークのグリーンモンスターだったのは、MLBファンにはちょっと嬉しい展開ですね。打撃の神様「テッド」ウィリアムズを想起させる演出?[映画館(吹替)] 5点(2013-02-05 21:05:59) 3. ブーリン家の姉妹 《ネタバレ》 トマス・クロムウェルという政治家に興味があったので、彼にまつわるヘンリー8世とアン・ブーリンの映画ということで見に行きました。英国人が見たらどう思うか分かりませんが、そこそこ歴史をなぞっていて、オリジナル要素もあってバランスは取れていたと思います。ただ、結局のところドロドロの愛憎劇なので「だから何なんだ」という感想もあり得るかと。嫉妬に駆られたアンの行動にはちと理解しづらいものもあります。しかしまあ全体的にはそこそこまとまった映画ではないかと。お目当てのクロムウェルは…史実と逆転してジョージ・ブーリンの子分みたいな役で1シーン出てきただけ。残念(ま、これはブーリン家の物語だから仕方ない)。[映画館(字幕)] 6点(2011-06-04 10:10:17) 4. シュレック フォーエバー 《ネタバレ》 正直、前作の出来があまり良くなかったので、それほど期待しないで見に行きましたが、まあまあといったところ。パラレルワールドネタというのは、今までのシリーズに飽きた客に新設定で見せようとしてるようにも思えますが、話自体は盛り上がりもあり、いつものようなパロディあり、笑いありでそこそこ楽しめました。慣れない3Dメガネが気になって集中できなかった部分もありましたが…。これで完結ということで心残りはなしです。噂では長靴をはいた猫を主人公にスピンオフが作られるという話ですが…[映画館(吹替)] 7点(2010-12-21 21:42:35)
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