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プロフィール
コメント数 75
性別 男性
年齢 44歳
自己紹介 昭和55年・生誕。

平成24年・レビュワー登録。

雑感を適当に投稿しつつ現在に至る。

今更ながらFacebookの利用を開始。
更新が忙しいのでしばらく休みます。
映画の感想も当面はそちらに書きます。
…が、気が向いたらたまに転載するかもしれません。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
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1.  ダウト ~あるカトリック学校で~ 《ネタバレ》 あるカトリック学校で一人の黒人生徒に関わる“疑い”を巡って、厳格な女校長(メリル・ストリープ)と寛大な神父(フィリップ・シーモア・ホフマンの西田敏行感は異常)が対立するというお話。昔、古畑任三郎で似た様な話があった(確か沢口靖子が犯人の回)のを思い出したが、結論から言うと非常に見応えのある素晴らしい映画である。演技派の2人による罵り合いや嫌がらせ合戦を観ているだけでも十分に面白いので、個人的にはこの泥仕合を延々3時間くらい続けてくれても飽きずに観ていられる自信がある。まず2人の確執を通して表立ったテーマとして語られるのは、信仰における美徳(規則や戒律)と寛容(博愛や慈悲)の間にある葛藤である訳だが、1964年(JFK暗殺の翌年)という時代設定も相俟ってここにイデオロギーや人種・ジェンダーといった、この時代に顕在化していった様々な対立軸も巧みに織り込まれているあたりも実に憎らしい。最終的にこの映画は色々と不明瞭なまま様々な含意と余韻とを残して終わるのだが、何としても神父の“疑い”を暴こうとする校長に対して黒人生徒の母親が、「理由はどうでもいい。息子を気にかけてくれるなら。」と涙ながらに訴えるシーンがとても印象的である。そもそもこの映画において神父と黒人生徒との“疑い”の真相や、神父と校長の論争の勝敗なんて大した問題ではないのだろう。むしろ、周囲の人間からの孤立を招いてまで“疑い”を確信へと変える必要はあるのか、あえて“疑い”を“疑い”のままにしておく方が人心を救う事にもつながり得るのではないか、という問いかけこそがこの映画の本当のテーマである様に思える。神父が学校を去った後の校庭のラストシーンで、校長は堰を切った様にシスターに告解を始める。“疑い”を持ってしまった事。そして、その“疑い”を確信に変えたいがために嘘までついてしまった事。おそらくここで彼女が吐露した“疑い”とは、自身の信仰や生き方に対して抱いてきた“疑い”でもあるのだろう。泣き崩れる彼女の胸中には冒頭における説教を締めくくった神父の言葉があったのではないだろうか。「“疑い”は、確信と同じくらい強力な絆になり得る。道に迷った時、あなたは独りではない。」[CS・衛星(字幕)] 9点(2013-01-10 21:19:27)(良:1票)

2.  グレイスランド 《ネタバレ》 不慮の事故で妻を亡くした若い男と、エルビス・プレスリーを名乗る胡散臭いおっさんが、プレスリーの自宅であるグレイスランドを目指して一緒に旅をする事になるというロードムービー。途中までカイテル演じるニセ(?)エルビスの余りのデタラメさにヘラヘラ笑いながら油断して観ていたが、終盤に2人して死んだ妻の墓前へとやって来るシーンで不覚にも号泣してしまった。「いつまでも悲劇の世界に閉じこもるな」、絶望に打ちひしがれているすべての人に観て欲しい映画です。[CS・衛星(字幕)] 9点(2012-12-15 01:14:10)

3.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 前々から観たかった一本だが今回念願叶ってようやく観賞。ノベルゲーム『STEINS;GATE』の元ネタとして有名な作品だけどシナリオや舞台設定に関してはこの映画の方がずっとシンプルにまとまっとるね。あと、主要登場人物に美男美女がほぼ皆無であるという点も妙に生々しいリアリティと媚びない姿勢みたいなものが感じられて好印象。中身は『BTTF』シリーズみたいな過去改変型SFのよくある類型なんだが本作では実際にタイムスリップする訳ではなく、主人公が持つ「過去の行動を再選択する能力」を発動する事で「現在に別のパラレルワールドが再構築される」という仕様。ルートの分岐点で選択肢を選ぶ(フラグを立てる)事でその後のストーリー展開やキャラクターの運命が変移していくという点では、もともとこの作品のプロットそのものがサウンドノベルのような「ゲームブック的構造」を意識した作りになっていて、その「周回プレイ感」をひとつの表現として映画の中に持ち込んでいる部分が新鮮と言えば新鮮。主人公はゲームのプレイヤーさながらに数多のバッドエンドを体験しながら真のエンディングを目指し、最終的には誰も不幸にならない究極の選択肢(『かまいたちの夜』で言うなら「大阪就職エンド」)を敢えて選ぶ。そして、シュタゲでもパクられて…いやオマージュを捧げられていたラストシーンはやはり秀逸。いやー分かっててもこれは切ないねぇ…。でも切ないけど…なんかイイ。俺はおまいさんの選択を断固支持するぜ![CS・衛星(字幕)] 8点(2013-12-04 18:40:34)

4.  メタルヘッド 《ネタバレ》 まったく聞いたことのないタイトルだったので、正直あまり期待せずに観たのだがこれは良い掘り出し物。交通事故で母を亡くしたいじめられっ子の少年・TJの家庭に突如転がり込んできた危険なヘビメタ兄ちゃん・ヘッシャー。彼の破天荒な言動に振り回されながらもその影響から徐々に変化していく主人公とその周囲の人々との関係が描かれる。謎の人物(使者)が傷心した人間を翻弄して立ち直らせるという点では、以前レビューを書いた『グレイスランド』に非常によく似た話ではあるが、本作の使者のモデルはプレスリーではなくメタリカの元ベーシスト(タイトルロゴもメタリカのオマージュ)らしい。地獄からやって来た悪魔の様な破壊的行動とどうしようもない下ネタ発言によって、まるでダイナマイトの爆風で火事を掻き消すが如くジレンマやトラウマを相対化していく様がとにかく痛快。家族を失って途方に暮れる家庭を慰めや励ましではなく、破壊と狂気によって再生させるという斬新な発想には目から鱗をもぎ落とされた。本作を観て確信したが、全国のいじめられっ子や自殺志願者はポップスやアイドルソングではなくヘビーメタルやハードコアパンクを聞くべきだ。ネガティビティを克服できるのはポジティビティだけとは限らないという事実をこの映画は告げている。[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-07-08 01:19:22)(良:1票)

5.  靴をなくした天使 《ネタバレ》 墜落した飛行機から乗客を「魔がさして」助けてしまった盗人の話。多くの乗客の命を救いながらもセコい小悪党であり続ける主人公をダスティン・ホフマンが、ヒーローを偽って名乗り出るも良心の呵責に苛まれるホームレスをアンディ・ガルシアがそれぞれ好演。2人を対比させながら物事の多面性を理解し得ないメディアや世論への皮肉と諦観が描かれていく。『靴をなくした天使』という恥ずかしい邦題を除けば、ここでの高評価に違わず非常に良い映画だと思う。最後まで真実が公にならない部分をあげつらって低評価を付けている人達がおられるが、実社会でも評価されるべき事象が時流の趨勢やメディアの黙殺によって埋もれてしまう事は多々あるはず。ラストシーンで鼓笛隊の演奏に掻き消される主人公の胡散臭い自慢話の様に、真実は時として嘘なんかよりもずっとか弱いものであったりするのだろう。コミュ能力やらプレゼン能力やらといった皮相的な処世術が持て囃される昨今、無口で不器用な真実はどんどん見過ごされて虚栄の中に埋没していってしまうに違いない。「世の中はウソだらけなんだ。だからお前は好きなウソを選んでそれを信じればいい。」息子にそう語りかける主人公のニヒルな台詞がやけに悲しかった。[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-03-20 20:38:47)(良:1票)

6.  主人公は僕だった 《ネタバレ》 12年間同じルーティンの生活を繰り返してきた男が、ある日聞こえてきたナレーションの声から自分が悲劇の小説の主人公だという事に気付き、自身の死の運命を回避する為に奔走するというコメディ映画。ここでの評価は余り高くない様だが良い映画だと思う。なんか普通に感動してしまった。何と言っても結末で主人公が死ねば傑作となっていた小説を、主人公を生かす為に駄作に書きかえる部分がミソだと思う。深刻ぶった創作の悲劇なんかより何気ない現実の日常の方がずっと尊い、そんな当たり前の事に気付かせてくれる映画である。ともすれば悲壮的な物語の中に逃げ込んで、酔いしれてしまいがちな人達(私も含めてだが)へのアンチテーゼ…と言うほど大袈裟なものではないが、チクリと気の利いた皮肉で上手くやり込められた様な憎めない爽やかな余韻の残る良作である。[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-02-22 00:16:45)

7.  8 Mile アメリカを代表する白人ラッパー・エミネム主演の半自伝的映画。エミネム人気が飛ぶ鳥を落とす勢いだった頃の作品で、公開当時はそれを揶揄する向きもあったようだが、中身の方は極めて真摯につくられているので、ヤンチャに見えて実は生真面目な人だという事がよく分かる。自動車産業の急速な発展と衰退によって荒廃したデトロイトを舞台に、工場で働きながらラッパーとしての下積み生活を送る主人公が描かれるが、その姿を通してちゃんとヒップホップがどういう音楽なのかを説明するつくりになっていて、ヒップホップを知らない人でもかなり分かりやすい内容になっている(訳詞も相当がんばっている)と思う。ちなみに冒頭のMCバトルで主人公を叩きのめすのが、エミネムも所属するD12のプルーフ(2006年に銃撃を受け死去。享年32歳。合掌。)というラッパーで、映画に出てくるフューチャーのモデルとなった人物であり、実際に駆け出しのエミネムを最初にフックアップした人物でもあるので感慨深い。他にはヒロインがクソビッチである点が多少気になったが、そのあたりを除けば非常に完成度の高い映画である事は間違いない。あと個人的には、スクリブル・ジャム’97でのドーズ・ワンとのMCバトルが再現されるのではないか、という気がしていたが別にそんな事はなかったぜ(ドクター・ドレすら出てきません)。[地上波(字幕)] 8点(2013-01-09 02:08:57)

8.  アバウト・シュミット 《ネタバレ》 ラスト数十秒のジャック・ニコルソンの泣き笑いの表情にすべてを語らせる映画。そこまで観てやっと、今までの約2時間がそのシーンに至るための壮大な前フリだった事に気付く。内容は一応コメディなのだが、引退したサラリーマンの悲哀がこれでもかと無様に描かれるので、微妙に暗かったり痛々しかったりして笑えない場面の方が多い。しかし、少々退屈に感じたとしても、最後まで投げ出さずに観るべきである。晩年に差し掛かっても何者にもなれず、何事も成し遂げられなかった平凡な男に訪れる、ほんのささやかな救いを。「自分の人生に意味などあるのか?」、一度でもそんな自問をした事がある人なら、人生観を変えてくれる1本にもなり得るはず。ただし、終盤に出てくるキャシー・ベイツの裸体には人生観を狂わされるくらいのインパクトがあるので要注意。[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-12-15 00:46:06)

9.  4デイズ 《ネタバレ》 2010年公開のアメリカ映画。その地味すぎるタイトルの割にはこれがなかなかの変わり種で掘り出し物の秀作であった。「テロリストの仕掛けた核爆弾を解除すべく捜査官が奔走するタイムリミットサスペンス!」…と粗筋だけ抜き出すとどこにでもあるB級アクション映画のように聞こえると思うが、本作が異色なのは《拷問シーン》がストーリーの主軸をほぼ占めているという点である。物語序盤においてテロ犯はみずから名乗り出るような形ですでに身柄を拘束されており、主人公の捜査官達は彼を拷問にかける事で爆弾の仕掛け場所を何とか聞き出そうとする。片っ端からノリノリで様々な拷問を加えていく尋問のプロフェッショナルである工作員と、指をちょん切られても爪を剥がされても歯の神経をほじられても頑なに耐え続ける犯人。タイムリミットが迫る中で彼に口を割らせるため最終的に用意された究極の拷問とは…?そこには“極限状態における倫理的な葛藤”みたいな問題も浮かび上がってきてとても面白い。アイデア一発勝負的な作風の小品ゆえに続編が望めそうにない部分は残念という他ないが、〈911以降〉の潮流に対して改めてテロリズムと対峙する覚悟を問う志の高い一本だと思う。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-07 20:46:04)

10.  ニュースの天才 《ネタバレ》 2003年公開のアメリカ映画。ここでの評価は何故か低めだが個人的には結構楽しめてしまった棚ボタ的な一本。主人公のスティーブン・グラスは伝統と権威ある政治経済誌「ニュー・リパブリック」に勤める若手スター記者。母校へと凱旋した彼が教室の後輩達や恩師を前にドヤ顔で自身のキャリアを語り出すシーンから物語は始まるが、その回想の中で実は彼がニュースソースの捏造を常習的に繰り返してきた人物だった事が次第に明らかになる…。1998年にアメリカで実際に起きた記事捏造事件(最近の日本でもタイムリーな話題ですな)を題材にした作品だが、「信用ならざる語り手」の手法を交えて“自称敏腕記者”の信頼関係が四散していく様をとても意地悪く描いている。“欺く側”と“暴く側”の視点を何度もすり替える脚本構成もまるでそれ自体が虚実を織り交ぜたミスリード記事の様だ。そう考えてみると前編集長・新編集長との関係性や妙に同調的な同僚達もあくまで主人公の主観に過ぎなかった訳で、元々結論ありきの思い込みに合わせて都合良く印象を捻じ曲げる独善的な観点の持ち主だったという事なのだろう。そうした資質に功名心・プレッシャー・誇大妄想等々が重なる所から捏造やデマは生まれてくるのかもしれない。その主人公曰く「そんな記事でもピューリッツァー賞はとれる」…いやージャーナリズムも一歩間違えば狂気の沙汰なんですねぇ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-07 17:42:20)

11.  愛する人 《ネタバレ》 「女性のための映画」である事を知りつつ相性悪そうだなぁと思いながらも観賞。でも蓋を開けてみると、“女が「産む機械」なら男なんて「種付け機械」じゃない!”と罵倒されている気分ながらも、ジェンダーフリーやら養子縁組制度やらについて色々と考えさせられる良い映画ではあった。特に序盤における登場人物達がぶつ切りで描かれていく群像劇のような印象から一転、中盤以降から様々な形の親子関係を通じて人々の間に「縁」が出来てゆく展開はお見事。ただ、主人公母娘の微妙に露悪的な立ち振る舞いにはなかなか肩入れができなかったなぁ。なんか恵まれない自身の境遇を周囲の人間に八つ当たってるだけみたいに見えて、その辺りにフェミニズムの一番めんどくさい部分を垣間見てしまった気がする。あと、『愛する人』っていう邦題もちょっと軽すぎる感じがするので、ここは原題通り『母と子(Mother and Child)』で良かったんじゃないかなぁ。せっかく良いテーマを扱ってるのにもったいないと思った。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-01-08 20:21:22)

12.  G.I.ジョー(2009) 実写映画版G.I.ジョー。「どうせオモチャ会社の販促映画なんでしょ?」と舐めてかかったらこれは一体どういう事だ!中学生くらいの頃に頭の中で思い描いていた「ぼくのかんがえたさいきょうのとくしゅぶたい」が完全に映像化されているではないか!無駄に高度なVFX!無駄に壮大なスケール!無駄に既視感あふれるストーリー!すべてが完璧だ!こんなラジー賞6部門ノミネート作品に心踊らされてしまうとはなんという屈辱![CS・衛星(字幕)] 7点(2013-12-03 16:33:15)

13.  ハード・ターゲット またヴァン・ダム主演のB級アクションかよ!…と思ったら監督がジョン・ウー先生だったので正座して観賞。B級映画には違いないが先生印の作品だというなら話は別である。内容は賞金を賭けて人間狩りを楽しんでいた悪党共が逆にヴァン・ダムに狩られまくるというだけのお話。実にシンプル、だがそれがいい。“鳩”と“二丁拳銃”というお約束も律儀に飛び出して、香港ノワールと脳筋アクションの奇跡の融合、「脳筋ノワール」の世界をたっぷり堪能させてもらいました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-12-03 16:18:30)

14.  ザ・ビーチ(2000) 《ネタバレ》 CSでダニー・ボイル特集をやってたので久しぶりに観賞。前に観たのは確か10年くらい前の地上波の深夜放送だったと思う。その時には「やりたい放題やっといて旅の恥は掻き捨てって事かよ?ふざけんなよ!」と思ったもんだが、冷静に見返してみると「楽園」に幻想を抱く若者へ冷や水を浴びせる様な結構底意地の悪い映画である事に気付く。端的に言うと「選民ぶった勘違い糞ヒッピー共は鮫に食われて(現地民にAKで撃たれて)死ね!」という内容の作品なのね。確かに自分自身の退屈な日常を受け入れる覚悟すら無い奴らがそこから逸脱しようとする事自体がおこがましいんだよな。ただ、ラストシーンで何事もなかったかの様に日常生活に舞い戻っている主人公(ディカプリオ)の笑顔には今回も若干イラッとさせられた。あと個人的な意見としては中盤で正気を失った主人公がパンジステークを仕掛けるシーンこそ本作の最大のハイライトだと思う。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-26 15:22:48)

15.  スリー・キングス 《ネタバレ》 『戦略大作戦』とよく比較されるジョージ・クルーニー主演の「戦場×金塊」映画。ここでの評価がそんなに高くなかったためスルーしようかとも思ったが、FPSゲーム『バトルフィールド:バッドカンパニー』の元ネタらしいとの噂なので取り敢えず観賞。序盤の軽いノリの展開からしてやはりゲームと同じく軍隊のハミダシ者共による戦場活劇珍道中かと思いきや、金塊奪取計画を思い立った米兵達がその行く先々で湾岸戦争後のイラクの現実を目の当たりにしていく、という意外とマジメな内容の映画である事が判明。この良い意味で裏切られた感が結構ツボにはまったため個人的にはそこそこ楽しめてしまった。ただし、その折角の軽妙な作風もメインテーマの説教臭さを中和させるまでには至っておらず、そうした辺りで中途半端さを感じてしまった人が多いというのも一方では頷ける。あと余談だが、アイス・キューブ(強面だけど一応社会派ラッパー)が台詞を喋る度に無駄に良い声なのには笑った。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-08-16 02:01:06)

16.  ピラニア 3D 《ネタバレ》 我が家には3Dテレビなどという小粋な文明の利器は無いので2D放送で粛々と観賞。中身はピラニアとオッパイが飛び交うだけのエログロパニック映画であってそれ以上でもそれ以下でもないのだが、とにかく下世話さに徹底した演出によって「低俗」という単語を強引に褒め言葉に変えてしまった執念には敬服せざるを得ない。特に後半あたりから繰り広げられる無駄にクオリティの高いスプラッタ展開で、発情期の若人で賑わう海水浴場が阿鼻叫喚の地獄絵図へと変貌するくだりは圧巻だった。それから割とどうでもいい話だが、序盤に出てくるリチャード・ドレイファスが私の想像を超えてジジイになっていた事にびっくり。更に中盤に出てくるクリストファー・ロイドが私の物心ついた頃からずっとジジイのままである事にもびっくり。あと最後に私見だが、主人公のピクシーズTシャツを馬鹿にした奴には「生まれて来なければ良かった」と思うほどの凄惨な最期を遂げさせるべきだったと思う。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-08-11 20:52:37)(笑:1票) (良:1票)

17.  JUNO/ジュノ 《ネタバレ》 予期せぬ妊娠をしてしまった主人公の少女(エレン・ペイジ)が、子供を生むために里親を探すというハートフルコメディ。もし日本で同じ様なティーンエイジャーの妊娠という題材を扱えば、おそらく十中八九は背筋が凍る様なお涙頂戴DQN劇場になると思うが、そこはさすがアメリカ(カナダ)映画。とても牧歌的かつウィットに富んだ作風なので安心して観る事ができる(軽々しく扱い過ぎているという批判は当然あるだろうが)。ただし本作における私的ハイライトは、里親の旦那の方(元バンドマン)と口論になった際に主人公が言い放った捨て台詞。「ソニックユースなんてあんなのただの雑音よ!」なんてことを言いやがるんだこのアマ!オルタナファンでも薄々感じている事をそんなにストレートに言うな!その瞬間「これだからゆとりは…」という言葉が私の脳裏をよぎったのは言うまでもない。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-07-31 21:29:05)

18.  インフォーマント! 《ネタバレ》 FBIと協力して食品会社を内部告発した主人公(マット・デイモン)が実は虚言癖持ちの大嘘つきだったというコメディ映画。国際的な価格カルテル(談合)の内部告発という幾らでも重い話にできそうな題材を、軽妙な音楽とモノローグで人を食った様な作風に仕上げている点は実に確信犯的。「企業の違法行為に比べたら個人の収賄や横領なんて大した問題ではない」的な台詞を繰り返し主人公に言わせるあたりからしてもブラックな皮肉が満載である。とにかく「社会の不正を告発する良識ある個人VS陰謀や不祥事の隠蔽のために暗躍する企業(国家)」みたいな構図を徹底的にコケにした様な内容はある種痛快ですらある。社会の巨悪と戦った気分になれる旧来の内部告発モノも良いが、たまにこーゆー反骨精神溢れる逆張り映画に出会えるからマイナー作品は面白い。間違いなく本作は新ジャンル・ニュースクール内部告発映画の先駆けと言えるだろう。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-07-08 04:08:23)

19.  ハート・ロッカー イラク戦争に従事する米軍の爆弾処理班の姿を描いた映画。『ディア・ハンター』のイラク戦争版といった趣の作品。この映画に関する議論はほぼ出尽くしていると思うので私ごときが言える事は少ないが、個人的にはヒステリックに反戦だとか責務だとかいう以前に、「こんな目に遭っても結局アメリカってまた戦争しに行っちゃうんだよね」的な諦観を強く感じた。そこには戦争を忌諱しつつも軍産複合体によって経済を維持している国家に生きる者としての葛藤も少なからず反映されている様に思える。表向き反戦映画を作っている様なエンターテイメント業界のカネだって裏では軍需産業に流れている可能性もある訳で、そういった意味ではこのどっちつかずなスタンスというのはアメリカ国民のリアルな感情を真摯に代弁していると言えるのかもしれない。中盤のスナイプ合戦はなかなか見応えがありました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-05-01 18:56:58)

20.  マイノリティ・リポート 《ネタバレ》 細かい部分を考察していけば色々と粗が見えてきそうだが、近未来文明の丁寧な描写は流石スピルバーグといった感じで、思わず見入ってしまった。トントン拍子で解決してしまう取って付けた様なハッピーエンドが逆に不気味。これってもしかして『未来世紀ブラジル』的なバッドエンドじゃないの?だとしたらスピルバーグの暗黒面が垣間見える貴重な作品かもしれません。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-03-03 17:35:12)

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