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1. マジェスティック(2001)
《ネタバレ》 第二次大戦で亡くなった米国人は10万人、日本人は200万人、(日本軍が行った殺戮は1000万人とも2000万人ともいわれているが、)
たとえ戦勝国であっても戦争は人々や社会に傷や歪を残していたことがよくわかる描写である。
戦後10年たっても失意回復できない田舎町ローソンの人々が、偽物だと気づきながらも帰還した顔見知りとして受け入れようとする儚い気持ちが、住人それぞれの演技にあらわれていて、素敵な舞台を見ているようだった。
都合の良いストーリーではあるが、主人公の行動が周囲の心の傷を癒し、人々に社会の歪を気付かせる内容で後味の良い映画でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-05-30 00:23:35)《改行有》
2. シンドラーのリスト
人が殺される様、裸で逃げ惑う様、など実際にこうだったのだろうと確信できる恐ろしくリアルな映像が次から次へと流れ、書籍や戦争娯楽映画でしか知識を持たない私に衝撃を与えた作品。
結果として多くの命を救ったシンドラーの本心は、今となっては不明だが、行動が善意に勝ることもあると身につまされた。
この映画の価値は、虐殺がどのようなものか、環境で人間がどう変わるのかを、国境や宗教観を超えて、戦争を知らない我々のような世代の心に刻み込むことにある。そしてそれは多くの実績で名声を上げ経済力を持ったユダヤ系スピルバーグだからこそ、この世に送り出せたと考えられる。[ビデオ(字幕)] 9点(2018-10-05 17:44:44)(良:1票) 《改行有》
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