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【製作国 : ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 危険なメソッド 《ネタバレ》 個人的にクローネンバーグ作品は、昔のグロ系ホラーのイーメジが強かったので、ブルジョア達の恋愛模様をこの監督作品で見るとは思っても見なかったのですが、でもマゾヒストシーンとか、性衝動論議とか見ていると、「内容的に」クローネンバーグ作品だな~って感じがします(笑)。ユング役のマイケル・ファスベンダーもいい演技していましたが、やっぱりキーラ・ナイトレイの怪演が一番の見ものでしたね。病人であったり愛人であったり学生であったりするザビーナの役どころを演じるのは大変難しかったと思うのだが、まさに女優魂でそれを演じきってます。物語の大半で交わされる会話はまさに心理学的な台詞ばかりなのですが、ユングとオットーの間でかわされていた議論が物語を考えるベースになってくる。人はなぜ本能を抑圧するのか。ここで描かれているのはよくある愛人とのもつれ話だけれども、それを心理学的にとらえることでより深く考えることが出来る。ザビーナとユングの関係は見ていて面白かったですが、それに比べるとユングとフロイトに溝が出来ていく描写はちょっと薄味かな。まぁ、神秘主義に傾倒するユングを戒めようとして、ユングが「外在化現象」の話をするシーンは興味深かったですが。[DVD(字幕)] 7点(2013-06-22 00:52:00) 2. 黄色い星の子供たち 《ネタバレ》 いい映画でした。史実に基づくお話ということで、とてもためになりました。教科書では、どうしても表面的なことや数字だけでしか語れないから、こういったストーリーを知る事が出来るのは映画というメディアの良いところだなと再認識。ナチス占領下のパリでは、一目でユダヤ人だとわかるように黄色い星のワッペンをつけることが義務づけられていたそうで、ユダヤの人たちの境遇や、ユチスの振る舞いなど、それ自体は想像通りなのですが、当時のフランスの人たちがどういう振る舞いをしたのか、そこが興味深かったです。当然のことながら、フランス人にもいろんな人がいる。そういう、人それぞれの振る舞い一つ一つがドラマチックで、なおかつ感慨深かった。[DVD(字幕)] 8点(2012-02-18 22:10:53) 3. キラーコンドーム オカマ野郎しつこすぎるだろ(笑)[インターネット(字幕)] 1点(2010-02-04 23:27:28) 4. キングダム・オブ・ヘブン 誰からはじめたのか、偉大な監督達が俺も俺もと壮大な戦闘シーンのある時代劇を撮りだして、最近はそういうのほんと多いですねぇ。なんかちょっと飽き飽きしてきちゃって(笑)。いやまぁすごいのはすごいんですが、、。それとどうもあんまり感情移入が出来ないんですよねぇ、宗教戦争って。グラディエーターみたいに個人的な葛藤が見えてこない。あんな優男がなんであんなに強いのかしら。途中の恋愛めいたものもとってつけただけみたいな感じだし。[DVD(字幕)] 5点(2005-11-01 03:38:24) 5. ギャング・オブ・ニューヨーク いやー、スコセッシの集大成ですねぇー、まさに大作でした。中身が濃いんでだいぶ疲れましたけど。でもなー、スコセッシの最高傑作ではありませんねぇ。人間感情の内面を表現する彼の作品の中で、これは大作のせいか大味な感じがしました。やたら戦ってばかりで、徹底的に暴力映画の極みって感じなので、とても万人浮けするとは思いませんし、人にもなかなか薦められない作品です。でも過去にはこんなことがあって、その上に今が成り立ってる、そんなことを思わせるラストはいい余韻でした。7点(2002-12-23 20:35:01)(良:1票)
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