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【製作国 : ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
21. 戦場でワルツを 《ネタバレ》 アニメーションというフィルターを通して語られてきた物語が、ラスト、唐突に実写映像を挟むことによって、全ては現実なんだと認識させられる。泣き叫ぶパレスチナの女性たち、そして無残に横たわる死体の数々。虐殺の痕跡。失われた記憶が鮮明になる瞬間。忘れてはならない現実がここにはある。[DVD(字幕)] 7点(2010-07-12 07:57:56) 22. シャーロック・ホームズ(2009) 《ネタバレ》 大好きなシャーロック・ホームズをガイ・リッチーがどう料理してくれるのかと観る前から楽しみにしていた。ロバート・ダウニー・ジュニアのやさぐれホームズに、ジュード・ロウのイケメンワトソン。レストレード警部にアイリーン・アドラー、ハドソン夫人、そして「教授」と、おなじみのキャラが勢揃い。19世紀末のロンドンを再現したセット&CGも雰囲気抜群でまずは楽しめた。グラナダTVのワトソンはホームズの引き立て役といった感じで少々お間抜けなキャラだったが、本作ではホームズの相棒として対等に渡り合い、むしろホームズの方がワトソンに依存している節がある。この二人のキャラが最高に立っていて、作品に求心力がある。推理が貧弱だとかアクションが多過ぎだとか演出がせわしないだとか、まあ色々文句はあるのだが、エンターテインメント大作として上出来の部類でしょう。このキャスティングで是非続編を期待したい。[映画館(字幕)] 7点(2010-03-22 01:01:05) 23. レッド・ドラゴン(2002) 《ネタバレ》 シリーズ3作目だが、『羊たちの沈黙』の前日譚にあたるストーリーで、ハンニバル・レクター逮捕から幕を開ける。本筋は「噛み付き魔」ダラハイドによる連続殺人事件を扱ったもので、レクターは『羊たち~』同様、獄中から主人公に助言を行なう(と見せかけて、同時に主人公の命を狙っているところがレクターらしい)。全体の構成からして『羊たち~』によく似ており、『ハンニバル』が苦手だった人もこちらは大丈夫だろう。圧巻は、名優たちをこれでもかと揃えた豪華キャスティング。レクター役のアンソニー・ホプキンスは勿論、エドワード・ノートン、レイフ・ファインズ、エミリー・ワトソン、ハーヴェイ・カイテル、フィリップ・シーモア・ホフマンと、名前を挙げるだけでゾクゾクしてくる。唯一の不安要素は監督が『ラッシュアワー』のブレット・ラトナーということだったが、それも杞憂だったようだ。『羊たち~』に繋がるラストも巧い。[DVD(吹替)] 7点(2010-01-15 09:46:01)(良:1票) 24. パトリオット トンデモ映画の帝王エメリッヒ監督としてはいやに生真面目な作りだが、これはやはりメル・ギブソンの影響が大きかったのだろうか?ストーリー自体、ほとんど『ブレイブハート』と大差ないし、戦闘シーンの残虐性も同様。どっちかを観るなら『ブレイブハート』をお勧めするが、手斧片手に敵を皆殺しにするこちらも捨て難い。大作慣れしているエメリッヒらしく、3時間近い長尺を飽きさせることなく見せてくれるし、時々ホロッとさせられるシーンもある。まああまり深いことは考える必要もない映画なので、「強いよメル!すげえよ!」と感激したい方はとりあえず観て損はない。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2010-01-06 21:14:46) 25. ターミネーター4 《ネタバレ》 ジョン・コナーをおびき寄せるためにカイル・リースを捕獲したのなら、さっさとカイルを殺せばコナーも消滅するはずなのに…。そもそもマーカス・ライトを潜入型アンドロイドとして作る意味が分からん。「コナーを発見次第、抹殺」というプログラムで良かったんじゃない?わざわざスカイネット本部までコナーを導いて爆破されちゃうなんて、スカイネットってバカ…。しかも、ラスト、瀕死のコナーに(機械の)マーカスの心臓を移植するくだりに到っては、言葉もない。機械だから、まあいいか…みたいな空気が登場人物の中で流れているのがちょっと怖い。コナーも断れよ。お前のためにマーカスが命を捨てる必要は何もないと思う。後半の展開にはいろいろ問題はあるのだが、VFXの出来は素晴らしいし、未来戦争に焦点を合わせた新シリーズとしては見応えがあった。シュワちゃん(CG)とリンダ・ハミルトン(声のみ)の特別出演は嬉しいファンサービス。[映画館(字幕)] 7点(2009-06-07 10:15:25)(良:1票) 26. キングダム/見えざる敵 《ネタバレ》 復讐の連鎖を断ち切ることはできない。ラストの一言が全てを言い表している。あれだけ人を殺しておいて、ひとりも犠牲者が出ないアメリカ側の一方的な「強さ」がおぞましく、それを計算に入れての展開だとすれば、これはとんでもない作品。クライマックスの戦闘は圧巻。[DVD(吹替)] 7点(2008-04-13 00:53:04) 27. Vフォー・ヴェンデッタ 《ネタバレ》 ハマる人にはハマると思う。『未来世紀ブラジル』などと並ぶカルトムービーの佳作。少なくとも、『マトリックス』云々という宣伝は無視して良い。ファシズム国家に立ち向かうテロリストという構図は、現在の米国批判とも受け取れ(映画の舞台は英国だが)、こんなご時勢によくこんな作品を作れたものだと感心する。Vのキャラクターも魅力的。下世話な話をすると、ロリータファッションのナタリーが可愛かった。[DVD(字幕)] 7点(2008-04-08 08:12:25)(良:1票) 28. スケルトン・キー 《ネタバレ》 非常によくできているオカルトミステリーの傑作。個人的には『エンゼルハート』以来の衝撃か。まあとにかく、ブードゥー(ここではフードゥー)とかニューオーリンズとかが好きなので、この雰囲気だけでも楽しめました。アーレン・クルーガーの脚本は、 『隣人は静かに笑う』もそうだったけど、ペシミスティックな結末に躊躇がないところがよい。今どきここまでやれる人はそうはいない。相変わらず善人か悪人か分からないピーター・サースガードの存在感もナイス。[DVD(字幕)] 7点(2008-03-16 09:17:33)《改行有》 29. エイリアンVS. プレデター プレデターに惚れました。[映画館(字幕)] 7点(2008-02-21 23:41:24) 30. 善き人のためのソナタ 《ネタバレ》 善い映画を観た。他の方も指摘されている通り、主人公の心の移り変わりがうまく掴めなかったのが難点か。拷問同然の尋問方法を誇らしげに語るバリバリの社会主義者が、なぜ自らの危険も顧みずに劇作家を助けようとしたのか。そこらへんをもう少し丁寧に描写してくれたら良かったのだが。舞台女優が恋人をあっさり密告するところも「アレ?」と思った(その後に衝撃的なシーンが待っているのだが)。ラストは静かな余韻を残し、秀逸。[DVD(字幕)] 7点(2008-02-08 18:43:50)(良:1票) 31. デッドマン(1995) 美しく、残酷で、詩的。二ール・ヤングのむせび泣くギターとモノクロの映像。ジャームッシュのひとつの到達点。[DVD(字幕)] 7点(2008-01-17 07:35:41) 32. ボーン・アルティメイタム 《ネタバレ》 シリーズものといえば、回を重ねるごとにダメになっていくものだが、本作は常に高い水準を保っている。今回は前作のラスト、モスクワ脱出からニューヨークへの帰還までの語られなかったエピソードにスポットが当てられる。ニッキーを狙う暗殺者との追跡戦、胃がひっくり返りそうになるカーチェイスなど、シリーズ完結篇に相応しい重厚なアクションが連続。「ジェイソン・ボーン」シリーズが、今後のアクション映画のひとつのスタンダードとなることは間違いないだろう。[映画館(字幕)] 7点(2007-11-10 18:17:05) 33. M:i:III 《ネタバレ》 正直、ジョン・ウー監督の前作が期待はずれだったこともあり、本作のテンションの高さには圧倒された。危機また危機の連続で、息つく暇もない。JJ監督は、ストーリーの整合性などそっちのけで、とにかく見た目のスピード感を重視する(新作の『スタートレック』もそうだった)。オープニングに最大の危機を描くことで「おいおい、どうなるんだよ!」と、観る者を釘付けにする力業。中盤の橋上での戦闘シーンの凄まじさは、戦争映画レベルで一見の価値あり。男性陣は、マギーQ(名前がいいね)の美脚にノックアウトだ![映画館(字幕)] 7点(2007-10-27 10:32:36) 34. ボーン・スプレマシー 《ネタバレ》 このシリーズはどれも高水準なのだが、個人的には『スプレマシー』が好き。冒頭で恋人マリーを退場させるという力技が効いている。それにより主人公ボーンの行動に悲壮感と説得力を持たせ、CIAとの戦いに緊張感が生まれる。中盤、ちょっとダレ気味かな…と思いきや、モスクワでのカーチェイスは『フレンチ・コネクション』以来の迫力で目玉が飛び出るほど興奮した。必見![映画館(字幕)] 7点(2007-10-27 10:10:41) 35. ボーン・アイデンティティー 《ネタバレ》 公開当時は「ジミー大西がアクション?」と結構冷たい目で見られていたと思うが、蓋を開けてみたらビックリ!今や大人気アクションシリーズの第一作目として世に知られている。『007』がCGだらけのSF映画と堕してしまった頃に、リアルで硬派なスパイ映画に臨んだ製作陣の姿勢が素晴らしい。やはり圧巻はナイフにペンで立ち向かう格闘。身近にあるものを何でも活用するところにプロらしさが出ている。クライマックス、クライブ・オーウェン扮する「教授」を猟銃で追い詰める静かな緊張感も良い。ところで、ダニエル・クレイグの新生『007』は、明らかに『ボーン』シリーズの影響下にある、というのが何とも皮肉。[DVD(吹替)] 7点(2007-10-27 09:56:18)(良:1票) 36. アバウト・ア・ボーイ ウィルに共感しまくりでもうサイコー。ヒュー・グラントが好きになった。あんなお母さんイヤだけど、母親だからしょーがないよね。愛してくれてるのも分かっているし。マーカスの健気さにもノックアウトです。[DVD(吹替)] 7点(2007-09-21 20:19:53) 37. バイオハザードV リトリビューション 《ネタバレ》 冒頭の巻き戻しスローモーションからして非常に格好良い。正直、前作がひどかったのであまり期待はしていなかったのだが、いい意味で開き直った感があり楽しめた。テレビゲーム原作だということをやっと思い出したのか、つまらない人間ドラマなどは排除して、ステージを一つずつクリアしていくという単純明快なプロットにしたのも良い。また、ジル・バレンタイン、レイン、カルロスといった旧作キャラを復活させてくれたのも嬉しい(でも前作で生き残ったクレアとクリスはどこ行った?)。レイン役のミシェル・ロドリゲスはさすがアクション女優だけあり、銃の構え方からして真に迫っている。それに比べ、ジルのあのへっぽこな撃ち方は何だ!?(髪型も変わっており、『Ⅱ』のジルと同一人物だとは思えないんですが…)一応自分はゾンビ映画という観点から本シリーズを観ているので、今回思ったよりゾンビが大挙出演しているのも嬉しい誤算だった(モスクワゾンビと中島美嘉が良い味を出してます(笑))。『ドーン・オブ・ザ・デッド』や『エイリアン2』の一場面を臆面もなくパクッてるどうしようもなさは、ポール・アンダーソン監督だから笑って許しましょう。[映画館(字幕)] 6点(2012-09-19 13:46:05) 38. ゴーストライター 《ネタバレ》 謎解きにばかり気を取られていると、オチの部分で「な~んだ」とガッカリするかもしれない。この映画はそこに到るまでの雰囲気を楽しむべきものなのだろう。とにかく全編に渡ってほとんど何も起こらないのに、ず~っとドキドキしながら観ることができた。昔のヒッチコック映画を思わせる。重厚な映像と音楽が渋い。大人のサスペンス映画。[DVD(字幕)] 6点(2012-02-12 17:52:08) 39. ハンナ 《ネタバレ》 『ラブリーボーン』の愛くるしい幽霊シアーシャ・ローナンが、殺しのテクニックを身につけた殺人少女に変貌。彼女の今後に期待できる。内容は『ニキータ』のようなものか?と思いつつも、父親とCIAの女エージェントの目的がさっぱり判らず、ハンナが『ラン・ローラ・ラン』ばりにただ全速力で突っ走っている印象。もうちょっとハードでストイックな作品を期待していたが、ちょっと当てが外れた。『HANNA』のタイトルが出るオープニングとエンディングは格好良いのだが。[DVD(吹替)] 6点(2011-12-16 01:10:21) 40. マチェーテ 《ネタバレ》 好みの題材なので期待して観たが、ちょっと狙いすぎか?思ったほどノリきれなかった。それにしても、デ・ニーロ老けたな~。ポール・ニューマンやショーン・コネリーは年齢を重ねることで貫禄を増していったが、デ・ニーロはただの皺くちゃのおジイさんになってしまった。セガールも太りすぎ。賞味期限の切れた役者を再利用(失礼。リスペクトか?)するところは、いかにもロドリゲス監督らしい。チーチ・マリンやトム・サビーニなどの常連さんの起用も嬉しい限り。アイパッチのミシェル・ロドリゲスとジェシカ・アルバのセミヌードに萌え。[DVD(吹替)] 6点(2011-04-16 06:58:58)(笑:1票)
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