みんなのシネマレビュー
民朗さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1317
性別 男性
ホームページ http://minrou.seesaa.net/
年齢 36歳
メールアドレス baker221b@live.jp
自己紹介 全体的に甘めの評価になりがちです。
当然映画のジャンルによって評価にバラつきがあります。以下参考までに……。

評価が高くなりやすいジャンル:ミュージカル、B級アクション、ロマコメ、バカコメディ
評価が低くなりやすいジャンル:ミステリー、サスペンス、ラブロマンス

基本的に過激な映画が好きです。暴力的な意味でも、性描写的にも、人間性の描き方でも
どれだけ感動的な映画であっても尖った所が無い映画より、過激な表現がある映画の方を評価しています。

13.4.27(追記)……TOHOシネマズが6月1日から高校生料金を1,000円にするとのこと。
今は若い方が映画館に少ない状態なので大変素晴らしいと思います。
(日本の料金はそもそも海外に比べて高すぎる。価格も一律で決められているから劇場間の競合も生まれにくい)
でももうちょっとシネコン自体が上映する映画のラインナップを改めた方が良いのでは。
客が集まる邦画をバンバンかけるのは経営としては正しいけれど、いつか必ずしっぺ返しが来るのは判り切っていることなのに。

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作国 : ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12345
投稿日付順12345
変更日付順12345

21.  グランド・ブダペスト・ホテル 《ネタバレ》 相変わらずのウェス・アンダーソン。開始10秒で「あ!ウェス・アンダーソンの映画だ!」と思わせる個性は流石です。シンメトリックな画面構成、細かな横パン・クローズアップ・ロングショット、豊かな色彩感覚、何ともシュールな登場人物たち、また今回はスラップ・スティック・コメディであるのでウェス・アンダーソンの気の抜けた様な洒脱なスタイルと相性は良かったと思います。ただ、何時もウェス・アンダーソンの映画で思うことですが、あれだけ多くの登場人物に有名俳優をキャスティングする意味があるのかと考えると正直疑問です。今回もレイフ・ファインズ、ウィレム・デフォーはいいなぁ~と思ったのですが、他は別段記憶に残らない演技でした。というか演技力を存分に発揮するだけの時間が明らかに無い人が一杯いる。でもやっぱり映画を観ている方は「ジュード・ロウだ!エイドリアン・ブロディだ!オーウェン・ウィルソンだ!ビル・マーレイもいる~」とか思う場合もある訳ですよね。そこであれだけ出番が少ないと正直拍子抜けいうか、勿体ないなーという気持ちが強いです。ウェス・アンダーソン映画の常連だからと言えばそれまでなんですけど、なんでこれだけ豪華キャストに拘るのか謎です。[映画館(字幕)] 7点(2014-06-08 23:48:53)

22.  クラッシュ(2004) 《ネタバレ》 アカデミー賞も受賞したポール・ハギス監督の脚本は見事です。群像劇でありながら無用なキャラクターが一切なく、それぞれが悩みを抱え他人と衝突(クラッシュ)し、悲劇と救いを生み出していく。いくつかの話の中で特に印象に残ったのが、人種差別主義者の警察であるライアンが事故車から奥さんを助け出す場面、それから黒人窃盗団の一人が以前「バスの窓があんなに広いのはオレ達を見下すためだ」と決めつけていたのに、いざバスに乗ってみると車内に座っていたのは自分と何ら違わないマイノリティの人々だったという場面でした。 ただ初監督作品としてどうだったと考えるとやや苦言を呈さない訳にはいきません。素晴らしい脚本に対し、劇的な瞬間をカメラに捉える手際が野暮ったい感は可也あります。例えば、真面目なドア修理人の男に逆恨みしたペルシャ系の親父さんが発砲してしまう場面。ここは状況的には凄く盛り上がるはずだし、監督もそうしようとしているのでしょうが、娘が飛び出してきて発砲を受ける瞬間の捉え方には明らかに素人臭さを感じてしまいます。リックの奥さんが階段で足を踏み外す場面も同様で、足が滑る瞬間をスローモーションで単にアップで映しているのには笑ってしまいました。スローである瞬間を映すのがドラマチックとでも勘違いしているのかな? それから群像劇として脚本が素晴らしいと前述しましたが、物語の核でもある人種差別描写が映画の物語の構成上無理矢理入れたとしか思えないんですよね。ロスと言っても正直登場人物の殆ど全員があからさまな台詞を吐き過ぎだと思います。もっと自然ににじみ出るような人種への憎しみが見たかったです。[DVD(字幕)] 7点(2014-01-25 00:29:47)《改行有》

23.  ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式 《ネタバレ》 名バイプレイヤーを集めて作られた感じの悲喜劇。特にアラン・テュディックの芸達者振りは見事で、ヤクでキメキメ状態になった演技には大いに笑わせて頂きました。アメリカの良くあるお下劣コメディと異なり、劇中では誰ひとり死なず、態々見せる必要のない下品なシーンも見せない点に好感が持てます。昨今のアメリカのコメディなら件の写真なぞ間違いなく大写しにしてしまうでしょう。一応葬儀という舞台にあった上品(?)な作りでした。 但し、登場人物が多く一人一人の葛藤などは特に掘り下げられないので、「主人公が挫折から立ち直り成長する」そういうアメリカの伝統的な物語を求めている人にはややモヤっとくる話かも知れませんが。[DVD(字幕)] 7点(2013-11-16 16:13:08)《改行有》

24.  es[エス](2001) 《ネタバレ》 私がドイツ映画に詳しくないからかも知れませんが、知っている俳優が皆無だったのが良かった。見ている間は当時者になりきり没頭することで人間の残酷な内面を見せられた気がします。やっぱり知っている俳優が出ているとどうしても「あの○○という俳優が大変な目に遭っている」と思っちゃって完全に感情移入できないんですよね。 [DVD(字幕)] 7点(2013-11-10 21:59:12)《改行有》

25.  危険なメソッド 《ネタバレ》 三角関係が面白い。しかも三角関係が心理医療の医師と患者の関係を基にして進んでいくのが面白かったです。父親に打たれた記憶に興奮するザビーナに、ユングが既に妻がいる身なのにズブズブと溺れていく展開には「わー、やっちゃった!」って昼ドラの濡れ場見ている感じで笑っちゃいました、内容はものすごいお堅い心理学の権威2人の話なのにね。「どんなに偉い学者さんでも上っ面剥がせばこんなもんだよ」とクローネンバーグがほくそ笑んでいるのが目に浮かびます。そういう意味では劇中でユングを誘惑していくオットー・グロスは所謂単なるメフィストフェレスでありながら、徹底的にユングを客観視するクローネンバーグ自身ではないかとも思いました。 ただクローネンバーグは今までの映画ですとエログロを丹念に描いていたのに、今回の描写はやけにあっさりしていて少し物足りなかったです。患者に激しく打ってとせがまれていく医者なんて変態的な話はクローネンバーグにピッタリ(?)の筈なのに、ちょっとお尻をペチペチとスパンキングするだけってどーなのよ?もっと扇情的で変態的な映画が観たかったなあ、俺だけか。 役者の演技はヴィゴ・モーテンセンとキーラ・ナイトレイの二人が頭一つ抜けている感じ。特にキーラ・ナイトレイの序盤の馬面演技には笑っちゃいけないのですけど、これ笑いますよ!それから痙攣の仕草は物凄くリアルで、痙攣演技でこれだけ驚いたのは「レナードの朝」のロバート・デ・ニーロ以来です。今後の女優人生のステップとなるのか落とし穴になるのかは分かりませんがとにかく凄かった。[映画館(字幕)] 7点(2012-11-11 22:47:22)《改行有》

26.  あの日 あの時 愛の記憶 《ネタバレ》 ユダヤ人収容所もの。収容所内で深い関係になってしまい彼女を妊娠させてしまった為に収容所からの脱出を試みるシークエンスは展開がスピーディーで緊張感があるものの、現代パートでは特にこれと言った面白さが無く残念でした。ハンナのかつて愛した人と会わなければ最早自分は生きていけない、人生を歩き出せないという感情表現をもっと上手く見せてほしかったと思います。どうも過去パートに比べて現代パートが淡泊に感じてしまいました。[映画館(字幕)] 7点(2012-09-17 19:25:37)

27.  ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア 《ネタバレ》 致命的な重病を患った二人の若者のちょっとオフビートな逃避行。彼らは天国に行く前に海を一度見てみたいと海を目指す。海は数々の映画で絶望の象徴や終着点の暗喩として登場する。最も有名な例はトリュフォーの「大人は判ってくれない」だろうし、北野武の「HANABI」も長年連れ添った夫婦は人生の終わりに海を目指す。恐らく全ての大陸において歩き続けた先に広大な海という終点が広がっているからだろう。本作はその様な象徴として描かれることが多い海を天国への切符、ある意味希望の象徴として描いている点が面白い。主人公二人は海を目指していなければあの病院で自身の望みも果たせぬまま死んでいただろう。海と言う絶望・終着点が皮肉にも彼らを希望へと導いたのだ。ルディは最後にマーチンに「(死ぬのは)怖くないさ」と言う。最後に海を見ることで天国への扉を開けた彼らは雲の上で仲良く駄弁っていることだろう。[DVD(字幕)] 7点(2012-07-29 18:38:54)(良:1票)

28.  街のあかり 《ネタバレ》 負け犬を描いたらフィンランド一のアキ・カウリスマキ監督。本作も負け犬主人公の悲しーい人生を俯瞰したショットを多用して描いている。「いつか俺はデッカイことやってのし上がってやるんだ!」と言いつつも、友達は居らず、彼女も居らず、金も無い。日課は河の畔のホットドッグ屋で愚痴をこぼすこと。余りにも惨めで笑えるのだけれど、同時に悲しくもなってしまいます。誰だって少なからず彼に感情移入する部分はあるだろうから(内向的な人なら尚更に)。仕舞いには強盗事件の犯人に仕立て上げられて、出所後も徹底的に追い詰められて正に人生の敗北者。しかしそれでも最後にポッと一輪の希望の花が咲く。どんなに惨めでも死ぬほど価値が無い訳じゃない。まだまだやっていける。そんな映画です。[DVD(字幕)] 7点(2012-04-28 21:10:17)

29.  ドラゴン・タトゥーの女 《ネタバレ》 面白かった!最近のデヴィッド・フィンチャーは「ベンジャミン・バトン」や「ソーシャル・ネットワーク」など映像の質は相変わらず高いのですが、過去作のようなガツンとくるホラー演出が無くて個人的に残念だったのですが、今作は映像だけで怖がらせるシーンが多くて大変満足しました。私は音だけで怖がらせるホラー演出が大嫌いなのですが、デヴィッド・フィンチャーの演出は特に音で発作的に怖がらせないのに、すごく怖いんです。「ドラゴン・タトゥーの女」ではエンヤの軽やかな音楽をバックに主人公が解体されそうになるシーンが白眉かなぁと。「パルプ・フィクション」でラジオの音楽に合わせて拷問するマイケル・マドセンを思わせる恐ろしさでした。ミステリとしては古典的な一族モノ、フーダニッド・ハウダニッドモノなのですが、特に意外なトリックも無く少し残念でした。こういう一族内での殺人で双子とか年齢の近い子どもがいる場合、入れ替わりトリックは真っ先に浮かぶ定番トリックですからね。最後に例のモザイクですが、私もこれには非常にガッカリしました。リズベットは後見人から性的暴行を受けていて、その末にミカエルと出会い結ばれるのですから、このセックスシーンは主人公の内面描写としてとても大事なシーンでしょう(やや観客へのサービスの気もしますが)。それに修正を掛けるってどういう神経なんでしょうね。作品世界をぶち壊していることに気付かないのか。何より体を張っているルーニー・マーラに失礼だ。邦画で女優があまり脱がないのは日本映画界の事情があるから仕方ないとは言え、海外の映画にむやみに修正を加えるのだけはホントに勘弁してほしい。そんなんならR18でもいいから無修正で公開してほしいと強く感じます。[映画館(字幕)] 7点(2012-02-19 10:32:49)(良:1票)

30.  ボーン・アイデンティティー 人気シリーズの第一作目。平原での狙撃シーンが印象深かった。[DVD(字幕)] 7点(2010-06-28 21:49:08)

31.  ターミネーター4 《ネタバレ》 "未来からターミネーターが単身で主人公を抹殺しに来る"というお話とは完全に違うスタンスで作っているので、今までのターミネーターが好きだと云う人からは受け入れられないでしょう。幸い私は今作の荒涼とした大地と崩壊した都市のみが広がっている世界観がとても好きだった為、楽しく鑑賞する事ができました。ターミネーターが襲撃するシーンのVFXは少し安っぽいという気もしましたが、まあ及第点かと。機械の造形が錆つき、薄汚れているビジュアルは正に世紀末といった印象で○。 気になる点としては人間と機械の中間の存在というキャラクターを主人公にしたのだから、その設定をもっと深く掘り下げたらいいのにと思いました。一応は自己の存在に悲しみ苦悩するのですが、思ったよりあっさり流されてしまい残念に思います。ブレード・ランナーのロイ・バッティーみたく悩み込んで欲しかったです。 あとは流石に人間を捕虜にするってのは……笑。人間なんて何に使うんでしょうねえ。[映画館(字幕)] 7点(2009-06-24 18:33:00)《改行有》

32.  M:i:III 《ネタバレ》 一言で言うと面白かったです。超娯楽アクション大作といったところでしょうか。このシリーズはホントに監督の好みによって大きく方向性が違う映画なのですが、個人的には今回のJ.J.エイブラムスが一番しっくりきました。パニック映画独特の臨場感が上手くアクションシーンとマッチしてます。序盤のヘリでの脱出シーンなんかは特にそう感じました。 ストーリーのテンポがダレ無いのもいいですね。 あと悪役のフィリップ・シーモア・ホフマンが良い味だしてました。カッコいいデブ最高![地上波(字幕)] 7点(2009-03-14 13:14:56)《改行有》

33.  エアフォース・ワン こんなタフな大統領がいてたまるか!と心の中で叫びましたが、アクションとサスペンスが良い比率で混ざり面白かったです。最後の副大統領のニヤっとした顔が小気味良いですね。[地上波(吹替)] 7点(2008-10-20 18:38:47)

34.  イーグル・アイ 《ネタバレ》 まあハリウッドにありきたりな、大して何も考えずに観れる一本です。映画を見慣れている人には直ぐにオチというか、主人公二人に奇妙な指示を事細かに与えてくる人物が誰なのかが分かってしまうのですが、もし分かってもアクションシーンは相当迫力があるので退屈せずに観れるかと思います。それにしてもスピルバーグは、現代のサイバー時代を危惧してこの映画を作ろうとしたらしいですが、そういう危機感はイマイチ感じれませんでした。 空港のベルトコンベアのシーンを観て、相変わらずスピルバーグはアクションシーンの舞台の演出が上手いと思いました。[映画館(字幕)] 7点(2008-10-20 00:28:16)(良:1票) 《改行有》

35.  キングダム/見えざる敵 《ネタバレ》 ハリウッド映画にしては最近の中東の情勢を真正面から捉えていたので驚きました。ピーター・バーグは勇気ありますねえ、上から圧力とか無かったのでしょうか。 主人公サイドの人間が死なないのは仕方ないですが、それ以外は結構リアルな戦争描写が展開されて見応えありました。[映画館(字幕)] 7点(2008-08-15 00:14:56)《改行有》

36.  ディープ・ブルー(2003) 映像美、そしてそれに乗っかるベルリン・フィルの音楽が終始素晴らしかったです。 深海魚の映像はほとんど見たことが無かったので、これまでグロテスクな生き物としか認識していなかったので、衝撃的でした。 最後にチョロっと地球温暖化へのメッセージを込めるのも子供の教育に良かったと思いました。 [映画館(字幕)] 7点(2008-08-05 14:39:44)《改行有》

37.  セルラー 《ネタバレ》 脚本の勝利と云うべき作品。良く練られているなぁと関心しました。携帯一つであそこまで盛り上げる作り手の手腕は素晴らしいです。携帯電話が壊れた時はホントにこっちまで焦っちゃいました。[DVD(字幕)] 7点(2008-07-31 10:00:05)(良:1票)

38.  スピード・レーサー 《ネタバレ》 ウォシャウスキー兄弟のジャパニーズアニメ好きが滲み出てた映画でした。元のアニメを知らない私でもそれを感じれたので間違いと思います。 本編はもうこれでもかという位分りやすい内容。製作者も話の筋はどうでもよくて、「どうだ、このレースシーンかっこいいだろ!」と言ってる気がします。 凄くお手軽に観れて、迫力満点。男の子ならほぼ間違い無く興奮すると思うので、子どもさんが居る人は是非。[映画館(字幕)] 7点(2008-07-30 13:31:34)《改行有》

39.  レ・ミゼラブル(1998) 《ネタバレ》 ヴィクトル・ユゴーの原作は私の生涯ベスト(そんなに長く人生生きてませんが)の小説ですので完全に公正な評価は出来ていないでしょうが、なるべく偏りのない感想を述べたいと思います。まず良かった点、1.とにかくテンポ良く話が進む。映画化に余計なエピソードはまるごと削除して長大な大河小説を2時間強に見事に纏めています。2.ハリウッド映画ならではの豪華なセット。ハリウッドで無ければあれだけの街のセットやエキストラは使えなかったと思わせるものでした。ここはダメだと思った点、1."絶望"が足りない。レ・ミゼラブルの登場人物は題名の「哀れな人々」の通り誰もが悲しさを抱えている。特にジャン・ヴァルジャン、ファンティーヌ、コゼット、ジャヴェールはそれぞれ人生の悲しみを体現しているキャラクターであるが、劇中ではとにかく描写が生ぬるい。ダーレン・アロノフスキー監督やデヴィッド・クローネンバーグ監督みたいに絶望感を与える演出を得意とした監督だったら作品の印象は大きく変わっていたと感じます。2.ハイライトとなっている六月暴動の描写がショボい。ABC友の会が参加する六月暴動がこの映画のクライマックスへと繋がる重要なシーンとなっているが、エキストラはのろのろと動き全体的にやる気あんの?って感じて撮影されている。監督やる気あんの?3.これは原作好きの戯言ですが個人的に好きなエポニーヌのエピソードがまるごと無い。エポニーヌはコゼットの里親だった小悪党テナルディエの娘でなんとマリユスに惚れてしまう。しかしマリユスはコゼットを愛しており自分は全く意識すらされていないことを知るが、それでも彼の為に尽くし彼の為に死んでいく。報われない愛・無償の愛を貫いたエポニーヌは「あゝ無情」を体現したキャラクターの一人です。彼女のエピソードが無かったのは非常に残念でした。[DVD(字幕)] 6点(2012-09-18 00:01:23)

40.  ル・アーヴルの靴みがき 《ネタバレ》 アキ・カウリスマキ監督の作風にやや変化が観られ驚きました。今までの氏の作品では何も持ってないダメ主人公がダメながらも苦しみ抗い希望を手にする映画が多かったように思うのですが今作は少し違う。主人公は最初から嫁さんがいるし友達もいる。ただ心がどうも子どもなだけ。そしてイギリスへの不法入国を試みる黒人少年を守りきることで父性、大人として生まれ変わるという今までの作品のその先をやってるのは面白かった。でも演出面では普通に後退してるんじゃないでしょうか?モネ警視とかいう無能刑事が黒スーツに黒手袋というアホ丸出しの恰好なのはいつもの外しのギャグだとしても、外に出るのは危ないとか言われてた黒人少年が一場面では普通に主人公と外歩いてたり、隣人が警察に黒人少年の居場所を密告するシーンではご丁寧に新聞の記事まで画面に入れて電話させたり、終盤では何故か警察が船の居所を突き止めたり、今までの画面で語り登場人物に言葉で語らせない氏の作風からはかけ離れているし、脚本にもはっきりと穴があり過ぎると思いました。[映画館(字幕)] 6点(2012-05-06 00:22:18)

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS