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【製作国 : ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. パフューム/ある人殺しの物語 《ネタバレ》 劣悪な環境で生まれ育った男は人を愛す/愛されることを知らない。道徳/倫理などもってのほかだ。ただ自分の感覚・本能に従って行動するだけ。「匂い・臭い」に執着しながらも自分にそれがないことを知ったとき、それを無我夢中で追いかける男の姿は滑稽にも哀れにも映る。処刑台の上で男は自分の犯した殺人の罪の意識と共に自分が本当に求めたいたものを知る。男の涙は自分の愚かさの象徴とともに失恋の痛みでもある。原作は未読だが、男が自分の人間性を認識する装置としてラストは必要だったのではないか。殺人は行き過ぎかもしれない。しかしもし男が普通の環境で生まれ育っていたならば調香師として成功し普通に恋愛し家庭を築いていただろう。私には男はとかく不器用な人間にしか見えない。彼の心の痛みは私達の心の痛みでもあるのではないか。[映画館(吹替)] 8点(2007-03-16 17:39:00) 2. ゴスフォード・パーク 《ネタバレ》 あらー、マイケル・ガンボンがまた・・・に殺されてるー、という映画です(「コックと泥棒、その妻と愛人」を見た人はわかるはず)。それだけで私は楽しい。7点(2003-07-17 04:03:43) 3. 暗い日曜日 「あー、単なる戦争モノに恋愛を重ねた映画かー」と見ていたら、最後は「え、そうなるのー」+涙がほろり…という映画です。イロナとラズロの入浴シーン、大好き。それからあの「髪飾り」に助演女優賞を私はあげたい。あの存在感には人間負けそう。8点(2003-04-17 02:27:17) 4. 戦場のピアニスト ナチが悪い、戦争が悪いというよりも人間が生きるということの根源を「見せられた」感じ。シュピルマンって何をするわけでもなくて、必然・偶然で生きてるだけで、最初は「えー、これでいいわけ」って思うんだけど、人間ってよく考えるとそんなもん。生きるってそんなもん。生かされてるのよね、私達。その辺が恐いほど良く出ている作品。ナチの将校の前でピアノを弾くシーンはピアニストとしての「性(さが)」に鳥肌。「弾きたい」という願望よりも弾くために生まれてきたシュピルマン、生死なんて関係ない。そこにはシュピルマンとピアノだけの世界…。一歩間違えばつまらない反戦映画になりがちな材料をここまで描いたポランスキーに脱帽。減量とピアノの特訓に耐えたブロディ君に脱帽。9点(2003-03-28 04:25:54) 5. スパイ・ゲーム(2001) ランプリングがレッドフォードに囁くあのワン・シーンだけで私にゃ十分。大人の色気のせめぎあいにゾクゾクドキドキ。ブラピも素敵だけどね。8点(2002-11-29 23:01:54)
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