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【製作国 : ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ウィッカーマン(2006) わけのわかりにくい映画。それもそのはずで、どうやらこれは、キリスト教徒から見た先住民ケルトの異教の世界を、恐怖をもって描いたものらしい。おぞましく邪悪な異教の世界。それでこの映画全体が、異教への恐怖に満ちた妄想をなしている。妄想でできた映画。キリスト教徒にしてみれば、こんな最高のホラーはないのかもしれないが、キリストもケルトもないわれわれには、「なんのこっちゃ」と、ただのわけのわからん映画でおわる。ただ、映像はきれいでした。 (と、当初辛口に4点をつけたのでしたが、不思議にもだんだんもう一度観たい気がしてまいりました。そこで7点献上に訂正させてもらいます。)[DVD(吹替)] 7点(2008-12-23 05:16:54) 2. 麦の穂をゆらす風 《ネタバレ》 アイルランド史を超えて、IRAの闘争史を超えて、たんなるプロパガンダのヒーローものでもなく、国の統治や組織・体制の維持をはかるならば、かつてあれほど憎んだ敵と同じことを繰り返さなければならなくなってしまう、という人間の歴史の皮肉を描いて、秀逸でした。[DVD(字幕)] 9点(2007-07-24 21:43:04) 3. ナイロビの蜂 パッケージに「サスペンス映画の傑作」とあったので、借りてきて観たが、期待はずれ。なるほど、製薬会社なら本当にやっていそうな話だが、主演の男が頼りないうえに、女がまるで環境テロリスト連中にでもいそうな嫌な奴で、社会を告発するなら、もうすこし感情移入できる筋立てにしてほしかった。それに白人はあいかわらず立派で、アフリカ人はあいかわらずかわいそうでダメな人種なのか。[DVD(吹替)] 4点(2007-03-06 04:52:54) 4. グッバイ、レーニン! 《ネタバレ》 嘘をつらぬくために演出された「東ドイツ」は、しかし統合で失われた心のなにものかだった。けれど、この「東ドイツ」は、本当は以前でも実在していなかったのだ......、というお話。オススメ。8点(2005-02-09 07:24:53) 5. K-19 アメリカ映画がロシア軍人をこう描くようになったか。冷戦時代は終わったんだなと実感する。 それはともかく、ヒューマンドラマとして秀逸。 それに潜水艦ものは甘ったるい恋愛ものとちがって、男しか出てこない男同士の世界でよろし。8点(2003-12-28 08:46:43)《改行有》
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