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プロフィール |
コメント数 |
31 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
基本的に(よほど確証のある時以外は)「酷評」はしません。 (というより、できません)
多くの方が了解されていると思いますが、単なる誤解や無知に基づく「酷評」には、冷笑や憫笑以外の価値はないからです。 自らの無知や無能を棚に上げ、貧困なスキーマ(人生経験によって形成される思考の枠組み)を振り回して「これは駄作だ!」などと得意がるようなミットモナイことだけは決してしないように、自戒しております。
せめて「この作品の良さは、私には理解できないないけれど…」くらいの謙虚さは忘れずにおきたいものです。 |
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1. カリガリ博士
夢、幻想、狂気、影といった、いかにもドイツ表現主義らしい道具仕立てが嬉しい。「前衛」というと現在ではとうの昔に死語ですが、建物の形やデザインをはじめ、画面の各所に、古き良き時代の「前衛」の瑞々しい開花を見て取ることができます。表現主義と根っこでつながっているフロイト精神分析をあわせて考えると、オチにも時代性を感じますねえ。それにしても、カリガリ博士の形相ときたら…全編を貫く不気味さや恐怖をさらに一段と増します。あの顔にして喜怒哀楽が豊かというのは、ほとんど反則でしょう。8点(2004-03-08 14:57:06)
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