|
プロフィール |
コメント数 |
15 |
性別 |
男性 |
年齢 |
43歳 |
|
1. ファイト・クラブ
僕の中でこの監督はセブンで終わってるんです。セブン以降は映像の見せ方、展開の巧みさのみに特化されている気がします。登場人物は極端に抽象化された存在で人間味を感じないので、感情移入なんか無理で、メッセージ性は僕にとって無いに等しい。だから映像と展開のみ。また彼の映像には「深み」がない。映像として映ったもの以外なにも感じない。どこかのサイトでフィンチャーの映像ことを「見せて見せて見せまくる」と表現していたが、全部見せてるからそれ以上を感じない。ストーリから放たれようとしているメッセージは観念的なのに、映像は物質感たっぷり。この辺のアンバランスさがなんとなく嫌いな理由なのだろうか。同監督の「パニックルーム」を見るとメッセージも糞もなさそうなので、メッセージなんか後付けで考えなくても良いのかな。そうなると単に映像が肌に合わないだけか。というわけで6点。つまらないとは言いません。6点(2004-09-09 18:50:48)(良:1票)
2. ガーゴイル(2001)
《ネタバレ》 他の人の点数があまりに低い中、恐縮ですが自分的にはこの映画は面白かったです。
焦点が絞りきれていない、ダラダラしてるという感じは、原題が"Trouble Everyday"となっているように、主人公の「毎日」を切り取ったストーリーだからではないかと思います。最後方で主人公の奥さんが、シャワー室のカーテンにつく血を見てはっとするシーンがありますが、この終わり方がB級ホラーサスペンスのようで、物語全体すらそのように見られてしまう原因ともなってる気がします。映画のメッセージとしては、愛欲の溺れる姿を人食趣味に誇張表現することでその醜さを表現しつつも、そこから逃れられない主人公の葛藤を伝えたかったのだと思います。自分にはすごくメッセージが伝わってきたし、映像と音楽が非常に良かったので8点。首に指突っ込むシーンは今思い出してもゾクゾクする・・・・・。8点(2004-09-03 12:08:08)《改行有》
|