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【製作国 : ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》 ダニエル・クレイグ版の第一弾。白黒のオープニングは最高でしたがOP曲は微妙。個人的にはガンバレルから曲のトーンまではいつものものを踏襲していただきたかったところ。Wikiによるとアメリカでも本作OP曲はあまり人気が無かった様子でサントラ版にも収録されていないとのこと。 序盤からアクション満載で全速力ですが今までのボンドよりリアル路線でかなり真面目な流れ。新生ボンドは今までとは違う!というのを強調したかったのかもしれませんが、観客が見てるのはボンド映画だという矛盾。(派手なアクション映画は他にも沢山ありますし) ただ、ミサイルが出ないリアルなアストンマーティンは最高にクール(でも派手に横転しちゃって即刻退場)。ボンドガールのエヴァ・グリーンも大健闘していますが、当時26歳にしてはちょっと老け顔(でも後半はなかなか可愛いらしい一面も)。新しいカクテルを注文してみたり、やっぱりマティーニを注文してみたり(でもシェークはどっちでもイイなんて適当具合)、Qやマネーペニーが出てこないなど不満点も少なくないですが歴代の小ネタも多く出てきます。あと途中途中で挟まれる場面転換のシーンが歴代ボンドのシーンを踏襲したような雰囲気が多く、この点もよく考えて入れてあるんだろうなと感じました。 全体的な流れは結構良いものの、脚本はちょっと複雑で尻切れトンボ気味。私だけじゃないと思いますが、現シーンの結末が理解できていないまま場面転換、観客置いてけぼり状態のままで次のシーンに進んでしまう強引な流れが多かったように感じました。登場人物も多めなので誰が誰を裏切ったのかいまいちピンとこない部分もありますが、最後に全体的な流れを見たらまあ辻褄が合う状態にはなっています。 ラストカットでようやく出る定番のセリフ「Bond、James Bond.」は最高にカッコよく、歴代最高のシーンの一つに挙げられると思われます。個人的にはクレイグ版ボンドで唯一好きな回です。[地上波(字幕)] 7点(2023-10-02 10:29:35)《改行有》 2. トゥームレイダー2 4Kテレビ放送されていましたので久しぶりに鑑賞しました。パート1に引き続き、ゲームのララ・クラフトにクリソツなアンジェリーナ嬢が好演していて素敵です。しかし素晴らしいのはそのクリソツ具合だけで、映画本編・物語の骨格に関しては非常に薄っぺらくてご都合主義満載でした。いわゆる中高生向け、良くも悪くもゲーム的で安易な内容です。煩雑な下町にヘリで乗り付けるライス博士(ジェラルド・バトラー)も少々過剰演出で失笑もんですが、ゲーム的な観点から見れば許容範囲でしょうか。 監督ヤン・デ・ポンは「スピード」を初監督して大成功させただけあって、映画の撮り方、見せ方、表現方法は非常に洗練されていて良いです。全体的に失笑する箇所は多いものの、映画としては静と動のバランス良く最後まで飽きさせません。明らかに無駄であろうバイクでチチくり合うシーンも素敵だし、その前の飛行機をぶっ壊して中国入りするシーンもやたらと派手で豪華。全体的にリアル路線だった流れが急展開、終盤に魔物系になる点も非常に楽しく、こういう各演出の上手さは監督の手腕でしょう。 総じてゲームファン、厨二病満開の世代、アンジェリーナが大好きという方は結構楽しめる作品ですが、大人志向(思考)の方には失笑な作品。個人的にはレッドドワーフ号のリマ―が出ているだけニンマリしますが、クリス・バリーはリマ―の印象が強過ぎてもう他の役では成功しないということが痛感できる作品でもありました。[地上波(吹替)] 6点(2023-07-18 13:42:00)《改行有》 3. スコア 久っさしぶりに見ました。1回目=ナニコレよく出来てる映画ジャン!2回目=んー、結構粗が目立つかもしれない。。3回目(今回)=まあ悪くはないけど・・ ねえ。 素敵な風景やキャスト各自の演技力はなかなかのモノですが、全体的に設定が甘いせいで興ざめすることがしばしば。。例えばジャック(エドワード・ノートン)は身体障碍者の演技がほぼ完璧ですが、近所でジョギングしたりとあまりにも適当に暮らしています。ニコラス(ロバート・デ・ニーロ)もそう、危ない橋は渡らない・地元で仕事はしない・仲間を持たない・が心情のはずが、今回はブレまくっています。恋人(アンジェラ・バセット)もなんか合ってなくて、彼女とのシーンは違和感しか感じない仕上がりになってしまっています。(そもそも恋人とのシーンって、いる?)マックス(マーロン・ブランド)なんてもう誰が演じてもいいようなどうでもよい役をブランドがやってるもんだから、マックスのシーンはいちいち意味深で、見ているこちらがなんか困っちゃう感じに仕上がっているんですよねぇ。 まあしかし良い所もあります。二転三転する駆け引き、誰がどう裏切るのか?見つかるのか見つからないのか?ラストギリギリまで色々とハラハラさせられる脚本はなかなか見ごたえがあります。結末も綺麗にまとまっていて設定の甘さにさえ目をつぶれば結構見られる作品だったりもします。デニーロのアクロバティックな体勢が見られる珍しい作品だったりもします。[DVD(字幕)] 6点(2023-01-04 16:39:29)《改行有》 4. パトリオット(2000) 《ネタバレ》 すでに「ブレイブ・ハート」でやり切った感のあるメル・ギブソン(ベンジャミン・マーティン役)が主演を務める独立戦争を描いた大作。西部劇にはない18世紀の様式美が優雅で美しい作品です。 まさかのエメリッヒ監督なのにインデペンデンスディっぽくなく、綺麗にまとまっているのはメル・ギブソンがどこかの段階で口をはさんだおかげか。。独立戦争という体で物語は進みますがストーリーの屋台骨はベンジャミンの復讐劇という非常にシンプルなものです。そういった意味では話自体は非常にコンパクトで判りやすい映画だったともいえます。ただし、とても丁寧に作られているとはいえ164分は正直お腹一杯だったし、子供が犠牲になる脚本も個人的には苦痛でした。(終盤のダヴィントン大佐(ジェイソン・アイザックス)との決着は胸アツですが) 面白いのは、、メル・ギブソンが画面に出てくるともうそれだけで絵になっていて、彼が落胆しても、馬に乗っても、星条旗をはためかせても、斧を振り回しても、子供を抱きしめても、、 どんなシーンでも素敵なのです。息子のガブリエル(ヒース・レジャー)もかなり存在感がある役どころですが、この父親の前では霞んでしまっています。 そういえば、主人公は自分の復讐の為に戦っただけで、結果として合衆国樹立に繋がっただけです。むしろ序盤に語られるように彼自身は戦うことに反対していましたので、そういった意味では「愛国者」というタイトルには少々違和感を感じなくもないです。ちなみに、エメリッヒってドイツ人ですよね?メル・ギブソンとヒースレジャーはオーストラリア人ですよね?アメリカの独立戦争を描いた作品なのに外国人ばかりとはなかなかの異常事態です。面白くないことはなくて、十分に楽しめる映画でしたが人に勧めるならやはり「ブレイブ・ハート」のほうが説得力があってドラマチックな作品かなっと。。[インターネット(字幕)] 6点(2022-09-03 14:09:32)《改行有》 5. 蜘蛛の巣を払う女 《ネタバレ》 監督・キャスト総入れ替えのせいで前作の雰囲気は一切ありませんが、まあそれなりには仕上っています。前作のような重たい雰囲気は無く、007やミッションインポッシブルのような軽い感じで既視感アリアリです。決して悪くはないのですがこの雰囲気なら今の007(ダニエル・クレイグ)あたりに任せとけばイイんじゃない?みたいな感じです。 そもそも前作はミカエル(ダニエル)とリスベット(ルーニー)の雰囲気で押したような映画で、作品として特別面白いものでもなかったように感じます。そういった意味では今作のほうが単純なアクション娯楽作品としてずっと楽しめたような気はします。 個人的にはリスベット役のクレア・フォイは十二分に頑張っていますが、雰囲気という意味はルーニー・マーラのような女優さんを探していただきたかったところです。問題はミカエル役の役者さん、こちらがもう存在感が無さすぎてなぜ絡んでいるのか判らないレベルです。いっそのこと全カットで良かったくらいです。またNSAのエドウィン・ニーダム(ラキース・スタンフィールド)も後半仲間になって恐ろしい兵器を扱っているのが違和感。カミラ・サランデル(シルヴィア・フークス)もあんな派手な服装でウロチョロしてるのは違和感ありまくりだし、最終決戦の場を実家にしたのもよく判りませんでした。ボロ屋敷なのに最新のネット回線とか入ってて笑えました。 前述の通り単純なアクション娯楽作品としては十分楽しめたので甘めの点数ですが、まあ007の亜種っぽい作品に成り下がっていました。他の方も書いていますが国家レベルの問題を陰の存在である凄腕ハッカーが扱っているのもちょっと無理があって、全体的に違和感が多い作品でした。(雰囲気重視のせいか全体的に結構無理がたたっているような印象でした)[インターネット(字幕)] 6点(2022-07-21 17:36:15)《改行有》 6. あと1センチの恋 《ネタバレ》 意外にも優しい評価が多くて驚きました。率直にいって中高生くらいの感覚じゃないですかねぇこの感じ。まあ確かにこういうのが青春かなって感じはしますが、、ちょっと幼い。さすがに大学生くらいになったらもうちょっとまともな恋愛観や倫理観をもって、先のことを考えて行動するんじゃないでしょうか。実際私自身もそうだったし、周りでも大学時代にきちんと付き合ってそのまま結婚したって人は少なくない印象です。 ロージーに関しては、相手の気持ちを気遣って自分の気持ちを押し殺す感じは素敵です。パソコンの文章を書き直すシーン、妊娠を伝えずに送り出すシーン、アレックスの「矢になった夢」のメールに対してきちんと聞いてあげるシーンなど、随所に素敵なシーンが多かったです。(ルックスもイイだけに、、キュンです) ぶっちゃけアレックスのほうはもっとロージーの気持ちに気付かないとダメでしょ。というか、気付かないふりをしてるだけ?とすら感じました。バカじゃない設定なのにここだけバカなのは少し矛盾だし、そもそもファーストキスの設定も矛盾するでしょ。救いなのは終盤の夜の屋上で子供たちをダシに自分たちの気持ちを伝えあうシーン、ラストのホテルでの清々しいワンシーンも素敵でした。 見て損したというほどではないものの・・ くだらない映画だった印象。まあ、題材が題材なだけに仕方ないとは思いますが、最初は楽しそうだっただけに少し残念な印象が残る作品です。[地上波(吹替)] 5点(2022-02-25 17:35:24)《改行有》 7. イーグル・ジャンプ たまたまTVの深夜枠でやっていて見始めると、これがなかなか面白い映画でした。イギリス史上初のスキージャンプオリンピック代表選手であるマイケル・エドワーズ(元 左官職人)の挑戦の物語です。親には認められず、コーチ(ヒュー・ジャックマン)は訳アリ、同僚(他の選手など)からもいじめを受けたりとなかなか厳しい流れですが、ドーピングとは無縁の真正面から挑戦したエディの清々しさが素敵でした。(まぁ、動機は微妙ですが) イギリス(先進国)の代表としては、にわかに信じられないくらいの冷遇にちょっと驚きます。むしろ選考裏側ではエディを出したくないのがアリアリなのが凄いです。まあエディ本人もちょっと変人なので一般論としては致し方ない部分も無くはないのですが、これがマスコミのおかげで止まらなくなる様はなかなか見ごたえがあります。個人的にはエディがラージヒルに向かうエレベーター内、ここでのチャンピオンとの会話が素敵すぎました。泣けるというか、このワンシーン(セリフ)のおかげでこの映画がとても深いモノへと昇華したような気がします。 1988年といえば比較的新しい年代だと思っていましたが、冷静に考えたらもう34年も前になります。超絶にダサいタイトル(原題はEddie the Eagle)ですが映画としては非常によくまとまっていて、真実の物語としても観て損のない作品に仕上がっています。後半にはタイトルの意味も理解できますし、ヴァンヘイレンのジャンプ!がベッタベタなタイミングで流れるのも素敵すぎます。丁度冬季オリンピック閉幕直後ですので是非お試しください!(このダサいタイトル、そしてビデオスルーであったことを考えると、日本の配給会社のセンスの無さが理解できます。ここは素直に「Eddie the Eagle」のほうがゴロもバランスも良かった)[地上波(字幕)] 7点(2022-02-21 17:11:58)《改行有》 8. M:i:III 《ネタバレ》 ミッションインポッシブルシリーズは大好きなのでその都度しっかり見ているハズですが、どうしてもパート3の内容が思い出せません。再鑑賞するもほとんど思い出せず、まるで新作を見ているかのような気持ちでした。人間の記憶がいかに曖昧なのか痛感しますね(笑) 最初からよく作りこまれていてなかなか面白いのですが、しかし同時にかなりツッコミどころも多いストーリーです。後半かなり重要だと思われる香港の潜入部分が完全に端折られていたのは笑えました。いいセンスですJJ(笑)そのあたりから様々な矛盾点が出てきます。。 まず盗聴&TOP関与に関してはベンジーが知らない、もしくは噂でもルーサーの耳に入らないのは少々違和感。またあれほどの軍事力を持っている敵(フィリップ・シーモア・ホフマン)が、ラスト自分一人で現れて殴り合うのはかなり中学生的。挙句車に・・ 奥さんも初めて銃の扱いを教わった割には手際が良すぎて一流エージェントを・・ ちなみに奥さんはラスト付近で初めて夫の仕事を目撃した訳ですが、小太りの人からボッコボコにされてる旦那を見てさぞビックりしたことでしょうね。(うちの旦那、弱っわ・・) フォールアウトを鑑賞した後なので奥さんネタも感動一際。まあなんだかんだいっても結構楽しめましたので少し甘めの点数です。[インターネット(字幕)] 6点(2019-09-19 13:45:53)《改行有》 9. アトミック・ブロンド 《ネタバレ》 東西冷戦時代の女スパイものでレッドスパローと同じ感じですが、こちらはオシャレでスタイリッシュ。パートカラー風にしてみたり80s音楽も効果的ですが全体的に軽く、冷戦の緊張感や恐怖がほとんど伝わってきません。アクションシーンが高評価なようですが階段からの一連のシーンがやたらリアルでキモ怖く、これを長回しでやる必要があったのか疑問です。やはりボーンシリーズのようにスマートでプロっぽくないとダメだなって感じてしまいました。 ストーリーはよく捻ってあり最後まで目が離せませんが、全体的に軽いので映画自体の深みがなくありきたり、悪くいえばアメリカ風です。(まあ結果的にはCIAだったわけですが) また、セロン嬢も相変わらず綺麗ですが年齢を考えたらリアル魔女みたいでキモイともいえます。 見たら忘れる系の映画の一つですが暇を持て余してる方には無難な娯楽作品です。[インターネット(字幕)] 5点(2019-08-19 12:38:28)《改行有》 10. キングダム/見えざる敵 《ネタバレ》 なかなかの拾い物でした。いつまでたってもドイツ=悪者と同様の構図で、中東=テロとして描き続けるのもどうかとは思いますが、歴史上それだけ大きな事件が何度か起きていますので仕方がないところでしょうか。(平和で無関係な市民には気の毒な話ですが) 結局人間を含めた「動物」という生き物は、全てが自分本位な生き物です。私は無神論者ですが宗教というものは基本的に自分の心の中でのみ育て敬うものであるべきで、これをどんな形であっても他人に押し付けてはいけません。あくまで自身の心の支えとして宗教があるべき、世界中の人たちがこれを忠実に守ることができればこの映画のような不毛な争いは起きないはずなのですが、これがなかなか難しい。 全体的な緊張感や臨場感はなかなか凄い映画です。特に序盤のテロシーンのリアル感は恐ろしい。ただ、、中盤のサスペンスパートが簡単に解決しすぎで、かなり緊張感に欠けたシーンになってしまってます。【ネタバレ】終盤誰が死亡するか判らないギリギリの緊張感や演出は素晴らしかったです。サウジの警官だけ死亡するラストはご都合主義過ぎると感じましたが、しかしサウジが助かりアメリカが死亡するラストにしてしまうと、それはそれで偽善だなんだと色々叩かれそうです。この部分に関しては非常に難しい判断だったと思いますが、エンタメ作品としては本作のラストがベターだったと思います。(明らかに蛇足である、子供との握手は世論的にもかなり不愉快なのでは?と妙な心配をしてしまいました) 総じてこのテンポの良さと緊張感、誰が敵か判らない怖さはなかなかGOODでした。メッセージ性があるようでない感じもライト層向きのエンタメ作品としてはよく出来ていて、ラストの決めセリフもよくハマっていました。エンタメ&ちょっと社会派作品として、見て損のない作品だったと思います。[インターネット(字幕)] 8点(2018-10-19 11:46:01)(良:1票) 《改行有》 11. バイオハザード:ザ・ファイナル やっとラスト。ついに完結。そういう意味で楽勝で5点は献上できます。ストーリー的にはとても分かり易く、今までの伏線も一応回収してくれましたので総合的には良かったと思います。ただしアクションシーン全般にCG・編集・カメラワークが最悪で、戦闘シーンでは何をやっているのか訳が判らない&目が疲れました。個人的には派手なシーンやアクションより、映画としてきちんと内容メインで落ち着いて作って欲しかったと思います。 ローラさんは非常に美しく映っていましたね!でも無意味な役柄でしたので、、なぜ彼女がキャスティングされたのか謎でした。きっと日本の観客を増やすためなんでしょうねぇ。。いろいろ文句は書きましたがビッグタイトルの完結編としてはとても満足できるものでした。Very Good!(映画的には4点ですが、ラストだし綺麗にまとまっていたという意味でも少しオマケしてこの点数です)[インターネット(字幕)] 5点(2018-08-10 11:18:48)《改行有》 12. K-19 昔見た時はとても完成度の高い映画に思えましたが、再見してみるとそうでもないですね。まず妙な英語で進むことに違和感です。あとハリソン・フォードにも違和感バリバリです。 映画に関しては今改めて見ると、監督さんが何を見せたかったのか?この辺が微妙で映画として理解しがたい部分が多いです。表面的に見るならば、やはり共産主義国家の怖さがにじみ出ています。あの思想の国家は底辺に行くほど無理が生じていることは明らかで、結果的に防護服すら完備せず、また、トラブル時のマニュアルすらも満足に検討せずに原子力潜水艦を航行させてしまうという恐ろしい事態が起きてしまっています(まあ、時代もあるのでしょうが)。 50年以上前の話と比べても仕方ありませんが、現代のNK国もこのようなことなのかなと考えるとちょっと怖いですね。(共産主義=社会主義 同一と考えてレビューしています)[インターネット(字幕)] 4点(2018-07-30 10:04:27)《改行有》 13. アビエイター だいたいプリオ氏が出てれば面白いという法則が私にはありますが、この映画は全然面白くなかったです。とにかく長さばかりが印象に残った映画です。そもそもスコセッシと私は水と油のごとく合いませんので、トライした私が悪かったんです。映画は一番に監督、そして脚本、最後に演者ですよねやはり。。[ビデオ(字幕)] 1点(2018-07-26 11:39:31) 14. ミスター・ノーバディ 《ネタバレ》 「神様メール」がおもしろかったのでトライしてみましたが・・ ダメでした。最初から面白くなりそうな雰囲気を持っていて、選択する際のエピソードも各自なかなか面白いです。しかしエピソードが面白くなりそうになるとそのシーケンスが終わり、あっさり次へ。。それが何度も何度も繰り返されて、一時間もするとすっかり退屈(イライラ?)になってきます。その後、頑張ってラストまで見ましたがラスト10分は最も意味が分からない。 少年が電車で選択に迫られるシーンと、三名の女性との可能性を掘り下げてしっかりと一つずつ見せてくれたほうが良かったような気がします。そして空いた時間をバタフライエフェクトの可能性の説明に割いてくれたほうが、もっと哲学的かつ宇宙的だったように感じます。このラストでは全く意味が分からないし、とにかくなんか面白くないんですよ。。終わってからの第一声が「やっと終わったよ」ですが、観客にこれを言わせてしまう作品ってある意味最低だなと思います。(途中途中のエピソードは結構面白かったので甘めの点数ですが) 2022/8再鑑賞 やっぱり私の頭脳では終盤の流れがよく理解できませんでした。初鑑賞時同様に各女性陣との各人生は素晴らしいものの、パラレルワールド・超ひも理論などと結びついているのかどうかよく判らない終盤の流れがイミフ過ぎて台無しになっているような気がします。もっと頭が良ければ理解できるのかもしれませんが、私にはこれ以上は無理そうです。各女性陣との人生が素敵な余韻を残すだけに、もう少し万人に受け入れられるラストを準備していただきたかったところです。[インターネット(字幕)] 2点(2018-07-23 11:57:09)(笑:1票) 《改行有》 15. ナイロビの蜂 非常につまらない作品でした。子供っぽいといわれようが明らかに「ブラッド・ダイヤモンド」のほうが映画的かつドラマチックで非常によくまとまっていたと思います。そもそも夫婦間の絆が出来ているのか出来ていないのか・・ その辺もハッキリせず一時間ほど退屈で仕方がない時間が過ぎてゆきます。 ザ・チャンバラさんがおっしゃる通り、どのシーンも制作側が意図した通りに観客に伝わっていないような印象です。彼女の心情も全く理解できませんでしたしカメラワークもアップばかりで疲れに拍車をかけます。好きなジャンルなだけに残念な映画でした。[インターネット(字幕)] 4点(2018-02-25 19:58:32)《改行有》 16. ザ・セル 《ネタバレ》 皆さんおっしゃるようにオープニングの砂漠の雰囲気は素晴らしい。プロットもキレイにまとまっていて特殊なストーリーの割には全体的に違和感なく判りやすく仕上がっています。話の屋台骨はよくある敏腕刑事がカルト殺人を追うというシンプルなものですが、序盤にこの映画のメインである”精神世界に入るための先鋭的なシステム”の説明が入るため少々テンポが悪くなっています。この先鋭的なシステムがちょっと複雑でお笑い種な訳ですが、まあ割とよく出来ていて素敵でした。また、殺人犯の心に入るために先鋭的なシステムが必要になるという流れも非常に自然です。 殺人鬼の心に入ってからは何ら違和感はなく、むしろ連続殺人鬼の病んだ心の中がとてもキモ&グロくてGoodでした。やたらとキモイこの精神世界がドン引きにならず芸術に昇華している点は監督と美術のセンスか(それともパクリ全開のせいなのか・・) 個人的にはオッド・ネルドルムのドーンのシーンが素晴らしかったです。私はこの映画で初めてオッド・ネルドルムを知りましたが非常に気味が悪くて美しいです。とにかく馬が輪切りになったり階段がアチコチにあったり、逆さ向きに転落したりと・・ 印象深い映像が多くて驚くばかりでした。後半戦にはちょっと小林幸子風味の紅白の衣装のようなシーンもあったりしてなかなかの失笑もんですが、ストーリーは最後までとても良くできていて破綻はありません。 公開当時話題になった、美し過ぎる主人公キャサリン・ディーン(ジェニファー・ロペス)ですが、確かに非常に美しい女優ではありますが個人的にはあまり好きなタイプではありませんでした。また、序盤にある死体を漂白するシーンの後、自分を吊るして○○するシーンはあまりにもおぞましく非常に強烈で目をそむけたくなります。 巨大な水槽が拳銃で割れるとか、なんでFBI捜査官(ヴィンス・ヴォーン)まで心の中に入ってくるんだ?とか色々突っ込みどころも多い作品ですが、この映画は映像美だけにとどまらず、ストーリー自体も非常によくできていますのでコアな映画通にもお勧めできる作品です。最後になりましたが衣装担当の石岡瑛子さんも非常に素晴らしい仕事をしたと思います。お見事でした![インターネット(字幕)] 8点(2018-02-17 10:40:59)《改行有》 17. アメリ 15年ぶりに再鑑賞。こんなに面白かったっけ?そんな驚きがありました。言葉の響きと美しい風景、ポップな色合いなどなど、フランス映画特有の良さが最高に表現できていると感じました。表面上はオシャレでポップなガールズムービーを装っていますが、男子が見ても十分共感できる仕上がりになっています。(いわゆるこじらせ人間でしたら性別に関係なく共感できると思います) おフランスらしく下ネタは結構ストレートですが、それでも全体のトーンは非常に落ち着いていて上品で小綺麗。画面の細部まで細かく演出されていて、置いてある小物から全体の色調、アメリの目の表情から指のしぐさまでどこをどう切り取っても抜かりがありません。編集も過不足がなく、ほぼ完璧といえる編集でしょう。15年経った今見ても映像の見せ方やカメラワークもCoolで素晴らしいです。「デリカテッセン」、「エイリアン4」を撮った監督の作品とは思えない綺麗で軽快な作品です。いや、全く色褪せない名作と呼べるレベルの仕上がりでしょう。 昔はあまり共感できなかったのに今は共感できるのは、自分自身が成長して己をよく理解できるようになったためか。人間の根本にある「笑い」と「自意識からの脱却」がよく表現されています。個人的には文句なしの名作です![インターネット(字幕)] 8点(2017-12-13 10:53:46)《改行有》 18. スモーク(1995) 《ネタバレ》 評価が高いので期待していましたが、淡々としていて可もなく不可もなくといった印象でした。一つ一つのエピソードはとても魅力的で面白いものですが、それが全て集まった時に微妙な味わいになりさがってしまったという印象です。良い材料を使ったのに鍋を作ってみたらあまり美味しくなかった、お気に入りの洋服を集めてみてコーディネイトしてみたら全然オシャレにならなかった、、みたいな感じ。 毎日写真を撮っている行為は非常に素晴らしく、そこに写っていた人物も非常にドラマチックですが、しかしただそれだけで終ってしまっています。黒人青年と父親との接点も非常に味わい深いものですが、その後が深く描かれていないせいでイマイチ淡白です。ラストの白黒無声映画は非常に味わい深いものでしたが、その直前に言葉で全て表現されているので、それをあえて続けて見せる手法は全く理解できませんでした。語りと同時に映像を見せてもらったほうがずっとドラマチックで時間も短縮できたはずで、もっと他のエピソードも掘り下げて欲しかったかなと思ってしまいました。 見終わった後に独米日合作と聞いて何となく納得したような気もします。何もかにもが中途半端な印象が強く、悪くはないが微妙な映画だったと思います。[インターネット(字幕)] 4点(2017-12-12 11:16:57)《改行有》 19. スノーデン オリバーストーンといえば重たい作品が中心というイメージで、プラトーン、ウォール街、7月4日くらいしか好きな映画がありませんでしたが、今作はなかなかライトで良かったです。 どこまで真実かは判りませんが、監視社会の怖さとアメリカならやりかねん的な雰囲気も存分に味わえました。ただ、全体的に事実を淡々と見せられただけ的な流れでしたので、もう少し脚色してデータ持ち出しのハラハラ感を楽しみたかったような気はしました。また、スノーデン自身がどこまで正義感を持って行動したかは眉唾で、鵜呑みにできない部分が結構あったようにも感じました。まあ、総合して悪くない映画でしたが。[インターネット(字幕)] 7点(2017-08-16 16:29:17)《改行有》 20. リリーのすべて 時代背景もあってかなり厳しい内容になると覚悟していましたが、適度に楽しい描写も入っていて予想より楽しめました。映画の前半と後半とで毛色が変わるのは素晴らしかったです。また、ゲルダの苦悩もとてもよく描かれていましたし、難しい演技ですがひたむきな愛も感じられる好演だったと思います。ただし、助演女優賞を受賞するほどだったか?は少し疑問に思いました。(かなり上手かったんですけど) 映画の最初と最後に出てくる故郷の沼地の風景(絵画のもの)ですが、映画鑑賞前と後とで全く印象が違うのは感動的です。人の苦労は見るに堪えないので何度も見たくないという意味でのこの点数です。[インターネット(字幕)] 6点(2017-04-09 11:07:14)《改行有》
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