|
プロフィール |
コメント数 |
49 |
性別 |
男性 |
年齢 |
38歳 |
自己紹介 |
得点の付け方は他の人より甘いと思う。厳しい目で観るのもいいと思うが、プラスプラスで、いいなぁと思えるシーンを探しながら観る方が楽しいので、そういう風に観ている。 |
|
1. ドッグヴィル
《ネタバレ》 ラース・フォン・トリアー初体験だった。これは、すごい、濃い濃い。ただ、ナレーションが若干饒舌にすぎ、ぐるぐる動き回るカメラには最後まで違和感残った。このドッグヴィルは学校のクラスに似ているんじゃないだろうか。うわべだけ、気に入られようとして、お互い仲のいいように振る舞う。その関係にわずかな傲慢さ(犬の心というか)が入ると、友達は奴隷と使用人の関係にどんどん傾いていく。一人をのけ者にしてそれを排除しようとする。第9章で「雲がきれ、月の明かりが街を照らす……」のナレーションが入った場面があのセットを必然にする。最後の復讐、グレースは自分の中の犬の心が牙をむいた姿を直視する。「人間は力を持っただけの犬か?」そういう風なことが頭に浮かんだ。
余談。トムとグレースは一度は愛し合ったのだろう。しかしグレースがトムの心の中を見透かしたがために、トムの中の犬の心もまた牙をむいたのだと思う。9点(2004-04-01 19:06:53)(良:1票) 《改行有》
|