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プロフィール |
コメント数 |
385 |
性別 |
女性 |
自己紹介 |
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1. ドッグヴィル
なんてこった。飛行機に乗ったこともないのにアメリカを描いたらしいこの作品、どこがアメリカ?と、言われているとおり、最初は確かに思った。こういう「村社会」じたいは昔や今のアメリカというよりはアジアとかヨーロッパ的。しかしグレースの選択に、このほどのアメリカの選択が、ある・・・!村のえぐさに隠れて気づかないとこだった!それ一発で描き切っちまったんかい。ブッシュPV映画なんかよりいいかもしれないよ。同時に人間のえぐさももれなく付いて来ます。そしてグレースに同調して溜飲を下げてる観客たちが、こんなにもいる。たぶん。もっとやれー。やっちまへー。恐ろしいよ。恐ろしすぎて面白いよ。こんなものに賞をあげたくなかったという気持ち、わかるよ。小説のバトルロワイヤルの時みたい。点数はけっこうフィーリングというかいいかげんに付けてるものだが(ぉぃ)0~2点か10点か。でも10点もあげたくない。そんな迷いの9点。そしてもうひとつのテーマでもある、世界のそこかしこにあるドッグヴィル村に捧げる映画でもある。9点(2004-11-06 01:04:47)(良:1票)
2. ダンサー・イン・ザ・ダーク
手法についてはやっぱり満点というわけにはいかないかもしれない。基本的に演技力がないのをごまかしているように見える。もちろん時に神がかった演技、というか唯一無比の存在感を放つんだけど。
それはそれであり、いやかなりありなんだけど。それから結末がすごすぎて評価が分かれると思いますが、結末やセルマの行動というより、この監督の「アメリカの描き方」なんではないか。
セルマに手を差し伸べる人も少なくないのに、いくら自己破滅型とはいえ少しばかり事情をくんでやる気はないのかなと思うほどのひどい仕打ち。自己犠牲なんて浪花節は一切通用せずまとめて事務的に処理してしまう、そんな「アメリカそのもの」が言いたかったのかなあと思うと、やはり背筋が凍る思いです。ただ障害があるし心優しいしそれが何らかの形で報われるのよ、というありがちなのも、それはそれでどうかと思うのであるが。[映画館(字幕)] 8点(2004-02-16 02:55:41)《改行有》
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