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プロフィール |
コメント数 |
811 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
今年は映画見れてないです。 |
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1. アンチクライスト
《ネタバレ》 意味不明なんですけど深い感じがします。何となくですが。
芸術性を感じますし、グロテスクな対象に詩的な美しさをもたせています。
自分には関心がもてない話でしたが
嫌いではない感覚です。
この監督にとって観客のブーイングはきっとおいしいことでしょうね、
スタンディングオベーションとブーイングで会場が真っ二つに割れることはラースフォントリアー監督にとっては大成功なんでしょう、きっと。
私にはちょっと感情移入しがたい話でしたので、以前見た彼の数本の作品よりも胸糞悪さは無かったです。
詩的映像表現や静寂の自然描写、音の使われ方、難解さと寓意性などでタルコフスキーっぽいものを感じてましたが、
どうやら気のせいではなかったようです。
それを思うとなんだか荘厳な作品のような気がしてきました。
[DVD(字幕)] 7点(2014-12-16 23:22:47)《改行有》
2. ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
《ネタバレ》 映画史上で最も捻くれた不良ヒロインの登場!?現代風のネガティブさと才能を秘めた全く新しいダークヒーローの登場!?
凄いオーラを秘めた女主人公リスベットは、あまりにも今までの映画から言って主人公向きなタイプではなく、外見からして強いコンプレックスとトラウマを抱き心の病も抱えていますが、それが非常に魅力的でキャラクターの強みでもあります。
愛というものから逃避する暗い様は現代人の多くに共感を与えそうです。
僕も彼女のそういった暗さの雰囲気に非常に興味を抱きました。
ただ彼女は暗いだけでなく頭脳明晰でバイクもカッコよく乗りこなすので、そういった意味で彼女は心が病んでいながらヒーローになれたのだと思います。
本来、主人公とは人間としての弱みをあまり見せないものですが、彼女はそういうところを見事に見せるのが良いです。
この作品は人の心の闇を題材にしています。
非常に美しくゴスな映像も仄かに愉しいです。
島の凍てついた風景が素晴らしいです。
「セブン」や「羊たちの沈黙」のような異常犯罪の謎解きみたいなところもあります。
性の暴力についてこの映画では取り上げられています。
失踪する女性の多さ、豪邸の誰にも知られない地下室、立派過ぎる家と貧し過ぎる家の中で起こりえる閉鎖的な暴力などです。
それが異常で生々しいです。
中でも優位な立場を利用して自分の欲求を果たすパワハラが深刻です。
でもこの映画では復讐のマニアックな変態プレイが見れますが、目に毒です。
復讐劇として心地よいカタルシスですが、まぁ良い気味ですけど。
威圧して相手をコントロールする様な人間には、正直あれじゃ未だ足りませんが。[DVD(吹替)] 7点(2012-02-09 01:05:44)(良:1票) 《改行有》
3. リュミエールと仲間たち
《ネタバレ》 なかなか面白かったです。
沢山の映画監督が見れて良かったです。
僕の知らない監督も大勢でしたが、皆さんはかなりのベテラン監督のようです。
最も古いカメラを使い1分くらいの映画を撮影するというものですが、
それぞれの監督が自分の個性や表現方法を貫いています。
楽しそうにやっている人もいれば、強い想いを秘めている人もいます。
たとえ1分の粗いモノクロでも、その監督の個性が色濃く表れます。
とくにリンチの個性は群を抜いていた!
彼らの撮影風景や仕事との向き合い方、映画に対する捉え方などをみることが出来ます。
「なぜ映画を撮るのですが?」「映画は死にますか?」
さすが一流の映画監督だけあって捉え方が面白くて個性的な人ばかり。
彼らにとって原点であり聖なるアイテムでもあろう貴重なキャメラを前に目をキラキラ輝かせる様が伝わってくるようです。
また最も原始的なカメラなので、彼らのセンスや個性が正直にそのまま自然な形で表れるのだと思います。
大変興味深いプロジェクトです。
[DVD(字幕)] 7点(2010-07-17 04:06:48)(良:1票) 《改行有》
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