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プロフィール |
コメント数 |
1070 |
性別 |
男性 |
ホームページ |
http://vvolf.exblog.jp/5301623 |
年齢 |
22歳 |
自己紹介 |
<2016年03月03日21時58分JST版>68
1) レビューに関して: ☆ 4点以下は評価対象外、平均点は7と考えてます。 ☆ 未見の映画については、基本的に余計な情報を入れないために他の御方のレビューを拝見せずレビューを書くため意見の重複などもあると思いますが、本人はオリジナルレビューのつもりでおります。
2) 観る・観ない映画のジャンル: 好きなのは、戦争映画、アクション、歴史もの、コメディ、SF、ファンタジー、動物もの、ホラー、アニメなどなど。最近の邦画実写もの、芸術色の強い(といわれる)ものなどはあまり観ません。
3) ひとこと:(2016-03-03) 星戦争は好いぞ! |
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1. 薔薇の名前
《ネタバレ》 ショーン・コネリー自身は、撮影の最中、「寒くてこんな映画二度と出るか!」という風に嫌っていたそうですが、そんなことは微塵も感じられない好演をしています。原作が大部の難解な作品ですから、それを短くまとめるためには、何か象徴的な出来事を作らねばならないわけですし、また、複雑な背景を置かずに勧善懲悪的に作るために、異端審問官と院長を悪役に据えることになったのでしょう。これによりストーリーは単純化されましたが、アリストテレスの詩編の解釈については、物足りなさが残る結果になってしまいました。もちろん、それによって映画的な面白さが失われたわけではなく、中世ミステリーとして充分に楽しめる作品になっています。異端に対する扱いや、中世の図書館の位置づけ(見せるためではなく保存するためという)、薬学の知識など興味深いし、セットで作られた塔が焼け落ちるシーンは迫力もあります。ことば遊びも凝っていて、ショーン・コネリーの役はバスカビルのウィリアムという名前は「バスカビルの魔犬」を連想させ、なぞ解きをする立場からシャーロック・ホームズを彷彿とさせます。また、弟子のアトソはワトソンですね。こういう細かい遊びも嬉しいです。8点(2003-11-19 04:50:25)(良:2票)
2. 橋(1959年/ベルンハルト・ヴィッキ監督)
時代が時代だけに、映像的な迫力や軍装の点で見劣りはするのですが、それを補って余りあるほど内容のある映画です。ヒトラーユーゲントという少年ばかりの組織があります。彼らは熱狂的なヒトラー崇拝者で、総統のためなら命を捧げても好いと考える軍国少年達です。この映画はそういう熱狂的な”信者”でなくても、戦争という狂気の中では考え方が変わっていくというのを見事に描いていると思います。普通の学生生活を送っていた少年達が、第二次世界大戦末期の人材不足から入隊し、戦争に直面するというわけですが、足手まといにならないようにどうでもいい場所に配置されたにもかかわらず、アメリカ軍の戦車が来てしまい、そこで無駄な死をいくつも作り出すという悲劇が訪れます。投降を呼びかけたアメリカ兵が少年に撃たれて倒れる場面が印象的です。「西部戦線異状なし」と並ぶ傑作だと思います。8点(2003-11-17 02:04:08)(良:1票)
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