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【製作国 : 西ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 《ネタバレ》 「続」と言っても俳優一緒なだけでストーリー関係なかったんですね・・。前作と全く異なるプロットであり、挑戦的な意欲は良。ただ今回は復讐劇のようなものは無く、ひたすら金を追い求める物語のためか、ラストにあのカッコイイ音楽が鳴ってもイマイチしっくり来ない。だからこそああいうとぼけたような楽器なのかな。「卑劣漢」にしても、あれで何人もの人間を残虐に殺してきたわけで、あまり「憎めない奴」とは思えない。そこそこ面白かったけど、このシリーズが本作で終了したのも頷ける感じ。 個人的には、前作で強烈だった弁髪の中国人ポーター、今回はアイルランドかユダヤ移民の楽団員に扮して(おそらく同一人物だと思う)また素晴しい演技を見せてくれたのに満足。何なんだこの俳優w[DVD(字幕)] 7点(2011-08-09 23:39:46) 2. 夕陽のガンマン マカロニウェスタンというと非情で残酷なイメージがあったのですが、今回初めて観て人情味のあるお話なのが意外でした。(それだけ現代の映画が荒んでいるのか。)しかし、これは面白いな。ラストの対決シーン、あまりにイイので何度も観返してしまいました。どっかり座って傍観を決め込むイーストウッドの表情が素敵。映像(特にオープニング)は今の目でも斬新だし、有名な音楽もやはりカッコイイ。しかし何と言っても主役の3人もさることながら、どうでもいい端役たちが無茶苦茶良い。冒頭のユダヤ商人、あっという間に倒される3人の用心棒、宿屋の支配人夫婦、情報屋の爺さん、弁髪の中国人ポーター・・・等々、こんな俳優どっから見つけてきたのか、皆さんとっても濃ゆ~くてイイ味出まくりw メインディッシュ前の前菜にも、珍味がぎゅうぎゅうに詰まっている感じで満足です。[DVD(字幕)] 8点(2011-06-22 02:18:36) 3. ストーカー(1979) この感覚どこかで味わったことがある・・・と思っていたら子供時代の野原での遊びの記憶でした。芒の原っぱは広大な海原、崖は海にそそり立つ断崖絶壁の秘密基地、廃坑は怪物の住むトンネルだったかもしれない。あそこを踏んだら異次元に落ちるから近づいたらダメ、とか。マンションの非常階段、抜け道的な用水路、おっかない爺さんの居る近所の立派な庭・・・かくれんぼかヒーローごっこか何の遊びだったか憶えていませんけども、この映画にはあの時の感覚が横溢している。「童心に戻って遊ぶ」と言えば、スポーツ化された雪合戦や欧米にあるサバイバルゲーム等がありますが、ルール化され、お金をかけて装備を揃える点で立派な「大人の」遊び。あの頃の、自由に想像力を駆使して遊ぶような面白さとは異なるものです。子供時代のあの感覚を再現するのにこういう手法があったかと唸りました。ちょっと異端の感想かしら。[DVD(字幕)] 9点(2011-06-05 18:25:56)(良:2票) 4. ブラック・ムーン 夢をそのまま具現化したかのような作品。こういうの好きです。ただ「家」に辿りついてからは場面設定が不動になってしまったのが残念。以降は少々退屈でした。もっと車で色んな変な場所回ってほしかった感じ。[DVD(字幕)] 7点(2010-07-31 23:41:39)(良:1票) 5. 審判(1963) 夢を彷徨っているような雰囲気。巨大な迷宮のような裁判所のセットがツボでした。そんな中オーソン・ウェルズの怪演も見事。「裁判」なのに「判決」シーン無しに即「刑執行」ってどうなの?とも思いました。[DVD(字幕)] 7点(2009-01-11 07:55:54) 6. パリ、テキサス 小津安二郎へのリスペクトを公言するだけあって、穏やかでしっとりとした筆致はとても心地良いです。ただ小津氏のそれが「日常生活を凛として営む人々」を描いているのに対して、本作は「だらしない生活を送る人々」をオブラートで優しく包んである…といった印象を受けない事もないです。それが悪いというわけではなく、日本人と西洋人の根本的な信条の違いのようなものが垣間見える気がして興味深い。6点(2004-12-19 10:08:43) 7. 薔薇の名前 1300年代のイタリアという滅多に見ることのない舞台。豪壮で陰鬱なゴシック~ロマネスク美術が素晴らしく、迷路のような大図書館探索シーンなどは圧巻。個人的には夢幻美という点で「ブレードランナー」と双璧をなす映画です。邦画も「八つ墓村」辺り、こういうスケールで撮れないものかなぁ… 9点(2003-12-30 13:31:39) 8. アギーレ/神の怒り 《ネタバレ》 ジャーマンロックの異端児、POPL VUHの音楽が好きで関心を持ちました。成程この映像にあのサウンドか…という感じで納得。 指導者が狂っているので全滅は必至、その最後の一人になるまでを 淡々と描写。 ラストの情景が印象的で、そのまんまの結末なのに何故か満足度は高かったです。 7点(2003-11-20 20:28:09)《改行有》
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