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【製作国 : 西ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 薔薇の名前 《ネタバレ》 記憶している限り、確か、単館ロードショーの最初のロングラン大ヒット作品だったような… アリストテレスの哲学が中世キリスト教哲学の基盤になっていたことを考えるならば、そのアリストテレスが笑いを良しとする『詩学』第二部を書いていたってのは、確かに教会世界を揺さぶるほどの恐怖で、必死に隠したくなるものなんだろうな。 その設定だけでうなってしまいますよ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-10-17 05:37:04)(良:1票) 《改行有》 2. ファニーとアレクサンデル 《ネタバレ》 もうこれは見る前から点数が決まっている。もう何度目かの鑑賞だから、評価が揺るぐこともない。若きアレクサンデルの、死との対話。その何とも美しく、俗っぽく、且つまた示唆に富んだものであることか。それ自体がベルイマン版『ハムレット』、父の死によって全ての転落が始まるという設定が全く同じなんだね。父親が最後に言い残す、『これで亡霊が演じられる』というせりふの含みの大きさよ。この換骨奪胎振りに、ひたすら感服。 でも今回は3時間バージョンでの鑑賞。ずいぶん重要なエピソードが落ちているなあ、という印象。何より最初のひたすら無駄に長い(これほめ言葉)饗宴場面が切り捨てられるのは痛い。養父の娘たちの亡霊たちの登場がないと、いろいろ説明がつかないんじゃないかな。『ハムレット』が父親の死によって上演中断されたあと、落ち目になった劇団が『十二夜』を上演している場面もカット。『ハムレット』と『十二夜』って、シェイクスピアのキャリアの中でも執筆時期が隣接していると推測されている。その結びつきはベルイマンの中では結構重要だったはず。 とか何とか文句は言ったが、3時間版でも十分魅力は楽しめる。でも、やっぱりこれは、5時間でないと。(といいつつ、今回みたいに忙しいと、きっと3時間の方をまた選んでみてしまったりするんだろうな。)[CS・衛星(邦画)] 10点(2007-09-29 00:12:22)(良:3票) 《改行有》 3. ダウン・バイ・ロー 青春の一本。見た当時の衝撃で言ったら、間違いなく10点なのですが、あれから20年以上経って見直してみると、少しだけ色あせていた。ちょっと悲しいけど、仕方ないかな。でも、今回見直してみて、前半部分が意外と笑えることを改めて発見した。それが嬉しかった。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-02-05 23:53:32) 4. ルートヴィヒ(1972) 何度見てもこの四時間が飽きない。非常に贅沢なひととき。ひたすら豊かな時間の流れ。この至福は言葉で説明できません。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-12-23 23:52:11)
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