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プロフィール |
コメント数 |
508 |
性別 |
女性 |
年齢 |
47歳 |
自己紹介 |
皆様ご無沙汰しております。 やく四年ぶりにネット環境が復活しました。 私の事、覚えていてくれてる人、いるかな? まだじゃんじゃんレビューしたいと思います!
以前は見た映画すべてをレビューしていましたが、最近は見て「いいな」と思った作品、他の人にも見ることをおススメしたい作品だけをレビューしています。 歳のせいか、辛口コメントを書くのがしんどくなってきました。なので今年からのレビューは、総じて平均点が高めです。 |
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1. 失われた肌
《ネタバレ》 日本の男は「昔の女はいまでも皆オレの女」と思う傾向があり、日本の女は男を吹っ切るのが早く「次、行こう、次!」という勢いがあるものだが、ラテンの方々は逆なのか、過去の愛に執着する女と、愛のしがらみから逃げようとする男の姿が描かれている。さすが、名監督の作品らしく、説明が過多ではないところがイイ。心情を丁寧に描く場面はゆっくりじっくりでありながら、筋書きの説明は省略できる限界までそぎ落とされていて、こういう作り方は個人的に好きだ。また、主演ガエルの演技力が素晴らしく、存在感も抜群で、まさに「女が放っておかない男」ぶりがイイ。破滅してもいいから、こういう女たらしにたらされてみたいモンです、ハイ。アルゼンチンが舞台なのだが、こういうよく知らない国の庶民の生活みたいなものが見られるのも映画を見る愉しみのひとつ。ただ、こういうテーマの作品なら、トリュフォーの「アデルの恋の物語」の方がはるかに極上で、途中、オマージュ的に入っている寸劇のせいもあって、比べられることを前提として挿入したんだろうが、比べるとやっぱり見ごたえで劣る。[DVD(字幕)] 7点(2010-07-11 12:57:15)
2. モーターサイクル・ダイアリーズ
私もよく旅行に行く。箱根に行ったり沖縄に行ったり北海道に行ったり。お金が貯まればサイパンやハワイ。時間があればヨーロッパ。そう、お金と時間があれば、誰でも旅に出る事は出来る。でも旅先で、何かを感じ取るには才能がいる。チェ・ゲバラの豊か過ぎる感受性が、南米をまわりながら何を見て、何を感じ、後の革命へと彼を駆り立てて行ったのかが克明に描かれていて、ひたひたと感動出来た。その豊かさが彼を英雄にし(偉い人は沢山いるけれど、英雄の名を冠される人物は、ほんとうにごく僅かだ!)、しかし若くして銃弾に倒れるという末路を導てしまった。人間の幸福について、考えさせられる。南米の煤けた広大な景色と、4色モノクロの撮り方、おざなりとも思えるほど、わざと荒く繋いだ沢山のエピソード(まさにスクリーンで観るべき映画)。その中で時折見せるガエル・ガルシア・ベルナルの美しい笑顔が、とてもキュートで、印象的だった。9点(2004-10-30 13:23:18)
3. アマロ神父の罪
《ネタバレ》 倫理観と動物としての本能。どちらも本来は美しいものであるべきなのに、それがひとりの人間の中で交差する時、毒が生まれるというテーマは、とても興味深かった。また南米の砂っぽさの中の二人のラブシーンが、とても美しい。ハリウッド映画にはない耽美的な空気があって、揺すぶられるものがある。どんなバイオレンス映画よりも暴力的なラストはショッキングだったけれど、脚本はとても優れていると思う。主演のガエル・ガルシア・ベルナルがハマリ役。アラン・ドロンを彷佛させる容姿も◎。8点(2004-03-20 18:15:00)
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