|
1. 墨攻
《ネタバレ》 歴史好き、とくに攻城・篭城戦が好きな人にはたまらないでしょう。迫力ある映像と音響によって壮絶な戦闘シーンが展開されます。CGをうまく使いながら大勢のエキストラを動員した苦労がしっかりと画面に生きています。また人が城壁から落下したり火だるまになったりと「キャストの生命が安かった」時代の香港映画を髣髴とさせるものもあり楽しませていただきました。またキャストも午馬、銭小豪、于承恵など香港・中国映画が好きな人には懐かしい面々も勢ぞろい。子団のウー・チーロンは「ロード・オブ・ザ・リング」のオーランド・ブルームの役ですね(笑)。革離のアンディ・ラウはもちろんのこと芸達者な役者の演技も見ごたえ十分。物語は地味で大衆受けするとは思えませんが良い映画と思います。この脚本って暗に中国の侵略の歴史を皮肉っていると思うのですがそれは考えすぎでしょうか…?[映画館(字幕)] 8点(2007-03-09 10:55:26)
2. PROMISE プロミス
凄い。凄い映画だ。チェン・カイコーの真髄を見せられた。アン・リーが『グリーン・デスティニー』を、チャン・イーモウが『HERO』と『LOVERS』を撮って置いてけぼりを食ったチェン・カイコーが「僕もあんなぴょんぴょんワイヤーCG時代劇を作りたい!」と決心をして後追いした異色作。『覇王別姫』や『始皇帝暗殺』などの重厚感と精緻な画面構成は息を潜め、本気とギャグの間スレスレのとんでも描写が連発!いやいや、そんなに弾けたかったのか、チェン・カイコー(笑)。クラスの優等生が修学旅行先でハメを外して驚かされる、そんな映画です。 役者も豪華だし、2時間あまりの目のごちそうとしてはおもしろい映画じゃないでしょうか。内容は中国で人気の武侠ドラマの豪華版という趣ですが、好き嫌いは分かれると思います。私は二度目は…見ないです(笑)。そういやこの監督三人、みんな同世代なんだよね。興味深いものがあります。弾けっぷりと本気度はアン・リーに軍配かな?[映画館(字幕)] 5点(2006-03-10 08:13:43)
|