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【製作国 : 韓国 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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2. 飛べ、ペンギン 見事なオムニバス「韓国人権委員会」委嘱作でこんなの作れるのはさすがイム・スルレ監督は格が違う。世代を追いながら会社社会と家族、男女をテーマにして、見事。ほどほどにほほえましく、そして、リアルで耳が痛い。 あいち国際女性映画祭2009で二本初公開(韓国内より実は早い)されたのは伊達じゃない。真!韓国映画祭にて全国上映されてどれだけ評判になるか本当に楽しみ。 ※関係者なので内部用DVD(レビュー執筆当時未発売)で見ていますが、作品の感想は間違いなく映画ファンとしての本音です。[DVD(字幕)] 8点(2010-01-05 09:56:02)《改行有》 3. 母なる証明 《ネタバレ》 母の強さは正しさなのか。何にせよ、ポン・ジュノの映像から役者の演技の引き出し方から見事。 狂気の愛である。しかし、普遍の愛でもある。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』から10年近く。ダークが完全にファンタジーであるのに対して、本作はどこまでリアルなのか。 いや、警察の見込み捜査もひどいもの。ジンテもわけがわからない。そこがつっこみどころなのかリアルさなのか、微妙な綱渡り。そのバランスの結果、思わせぶりで先に進んでいく。 結局の所「唯一の真実」はそれほどはっきり描かれないので、標準的な解釈以外の解釈の余地が残ってないわけではない(真犯人は本当は誰なのか?)。しかしながら、「標準の解釈」で良いのだろう。この辺りのバランス感覚がミステリー演出の妙なのだろう。 そして、踊る。トリアーを意識したものなのか?いや、韓国人は良く踊るのである。あのようなシチュエーションで踊るというのは、見事な演出としか言いようがないのであるが。 イ・ビョンウの音楽も・・・。OSTを買うかな。[映画館(字幕)] 10点(2009-11-11 23:32:33)《改行有》 4. クライング・フィスト 男の魂を贅肉をそぎ落としたように淡々と描くこういう映画が評価されないのは残念という他ない。監督リュ・スンワン天才![映画館(字幕)] 9点(2007-01-22 21:33:24) 5. デュエリスト 映像美に見るところはあるけれど、演技はほめるところを探す方が大変。それでもここまで魅せるのが監督の才能。[試写会(字幕)] 6点(2007-01-22 21:25:22) 6. 美しい夜、残酷な朝 日本のがたるかった。韓国のはパク・チャヌクの「復讐四部作」だよこれは!香港もなかなかで見応えのある作品。[映画館(字幕)] 7点(2007-01-22 21:22:16) 7. 私にも妻がいたらいいのに ソル・ギョングもチョン・ドヨンも変身ぶりがいい。男女共、いけてなさがキュートな一作。[映画館(字幕)] 7点(2007-01-22 21:21:00) 8. ひとまず走れ! イ・ボムスに竹中直人風の演技ができるとわかったことが最大の収穫![映画館(字幕)] 3点(2007-01-22 21:19:54) 9. ライターをつけろ まるでついていけないけど、退屈するほどでもないってところかな。音楽はいい。[映画館(字幕)] 3点(2007-01-22 21:18:37) 10. ディナーの後に 監督は男なんだけれども、ちゃんと女性が見ても「そーそー」って言えるセクシュアルな映画になってる。日本と感覚が似ている韓国で出来て日本に類作がないは不思議。[映画館(字幕)] 8点(2007-01-22 21:17:52) 11. ダンサーの純情 ムン・グニョンのかわいらしさだけで高得点なのだけれども、ダンスの肉体美は男女主演とも輝くものがある。爽快な一作。[映画館(字幕)] 8点(2007-01-22 21:16:58) 12. スパイダーフォレスト 懺悔 結局、心から「面白い」と言い切れない中途半端さはあるのだが、作家性と演出力を感じるのが高得点。[映画館(字幕)] 6点(2007-01-22 21:15:48) 13. マルチュク青春通り 喧嘩に強いだけの物語じゃないのがいい。あぁ青春。[映画館(字幕)] 7点(2007-01-22 21:14:44) 14. ユア・マイ・サンシャイン チョン・ドヨン好演。彼女の行動に同情できるかというのは難しいところだが、それでも涙を誘うには十分。[映画館(字幕)] 8点(2007-01-22 21:13:19) 15. 酔画仙 イム・グォンテクの魂がこもった一作。「民族思想的」映画でもあるし、「伝記」映画でもある。[映画館(字幕)] 8点(2007-01-22 21:12:27) 16. 頑張れ!グムスン コメディのつぼを押さえた、リズム感最高の一作。余計な演出がないのがいい。[映画館(字幕)] 8点(2007-01-22 21:11:08) 17. 我が心のオルガン 田舎風景を見事に描いた作品。チョン・ドヨンの好演が高得点。[映画館(字幕)] 8点(2007-01-22 21:10:07) 18. オオカミの誘惑 見ているこっちもこっぱずかしくなってくる、少女漫画そのまんまやー。[映画館(字幕)] 6点(2007-01-22 21:08:30) 19. Sad movie/サッド・ムービー 韓国映画らしいあざとさは健在だが、豪華キャストの味のある演技で落ち着いた泣ける一作に仕上がっている。[映画館(字幕)] 7点(2007-01-22 21:07:44) 20. 四月の雪 《ネタバレ》 これは暖かい「四月」なのか、冷たい「雪」なのか。日常なのか、非日常=外出なのか。 劇的であるよりは日常を撮ってきたホ・ジノが、より感情がぶつかり合う、出来事も非日常的である、原題「外出」にはそんな意味も込められているという。「妻が事故に巻き込まれたと聞いてかけつけてみれば、妻は不倫相手と事故にあったのだと、その相手の妻と不倫に」という枠組みだけで言えば、劇的で、ドロメロにでも何にでもなる。これをホ・ジノがやるとどうなるか。 配偶者が事故で重傷で目も覚まさない状態の中で、不倫相手の配偶者と会話を交わさなければならなくなったとき、さて自分ならどうんな行動を取るのか。主演の二人も答えを捜しながら演じたというが、当然わかるわけがない。次の台詞がまったく読めないにもかかわらず、画面に現れる台詞の一つ一つは、「わかる」。いや、わかるなんてきっと嘘なのだろうけれど、映画という嘘なのだろうけれど。非日常映画のはずなのに、台詞の一つ一つが、類型的過ぎず、劇的に裏切ることを目指したものでもない、意外であり、等身大である。まったくもって見事。 この映画のプロットの二番目の核となるのが、 ペ・ヨンジュン とソン・イェジンという同じ境遇で出会った二人の、その境遇の違いである。彼女は専業主婦で、見合い結婚。新婚の時期は幸せだったが、夫が離れて行っていたという。この構図があるからこそ、夫の不倫には憤りを感じるが、ペ・ヨンジュンには惹かれてしまう、というのに結びつく。その後、ソン・イェジン夫は命を失い、ペ・ヨンジュン妻は回復する。すでに日常には戻れないソン・イェジンと選択を迫られるペ・ヨンジュンでドラマになる。男女を入れ替えてしまうとこの物語はたぶん成り立たない。男の側から見た実に都合のよい設定なわけであるが、最終的に、監督の言うところの、他人なら不倫、自分ならロマンス、という愛の形へ迫っていけたのだから、それでよいというべきだろう。二人が最後どうなるかは描かれないが、死を選択するだけの説得力がある。 ライブ感のある演技もさることながら、前作では主人公の職業という形で作品の前面に出た「音響」も健在。この小さな音も軽視しない音作りは是非劇場など、音にこだわった環境で見てもらいたい。4年間のブランクの間にホ・ジノが撮った二作の短編も見事なものだったけれども、私はまだまだ彼に付いていく。無条件に。[映画館(字幕)] 10点(2007-01-22 21:05:31)(良:1票) 《改行有》
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