|
1. ハッピーエンド
殺害の相手が不倫相手ではなく、妻である点が違うが、大筋でリチャード・ギア、ダイアン・レイン「運命の女」のアジア版だと思った。重大な犯罪ではあるが、旦那に感情移入させ、当然の報いであると思わせる点がある意味「ハッピーエンド」なのでは。
「運命の・・・」は、不倫相手を殺すのだが、開き直りの妻が正当化されるムカツキ感が残ったが、本作品はそれがなかった。(完全犯罪が正当化されるという強い罪悪感はのこるが。)[DVD(字幕)] 5点(2006-07-24 10:48:46)《改行有》
2. JSA
シュリを見たときは「この映画が最高だ」と思ったけど、JSAは更にその上をいったハイレベルの作品。兵士たちの束の間のひと時、誰にでもある「少し位なら規則を破ってもいいかな」という心や、人情を見事に表している。ただ国家には逆らえないそれだけの悲しい話。
シュリは一方的に「北」をヒール役にしていたが、本作品は両国の融和に焦点を当てている点が評価できる。
これを見たときは、イ・ビョンホンが韓流ブームのチャラチャラ役者になるとは思わなかった。これは残念!伸びると思ったのに。[DVD(字幕)] 8点(2005-10-28 09:38:58)《改行有》
3. シルミド/SILMIDO
実話だと知って見たのだけど、あまりにも壮絶すぎて絶句した。若干脚色しているとは思うが、死刑囚を使ったこの蛮行は、ある意味国家の意のままに死刑執行を操ったに過ぎない。
それに巻き込まれた人々の報いを政府当局者は受けるべきだ。
歴史的背景や現況の違いがあるので一概に言えないが、こういう映画を見てしまうと、邦画のレベルの低さが露呈される。まるでTVドラマの延長で、チャラチャラした俳優たちがニャーニャーやっている。ハリウッドのように、金をかければ良いってものではないけど、もっと重厚な作品を心待ちにしている。
韓国映画は、俳優の演技力が抜群でとてもはまっているが、近年の韓流ブームでその質が邦画流に落ちぶれてきているのが心配だ。
今後もシルミドのような熱い作品を期待したい。[DVD(字幕)] 8点(2005-10-28 09:11:10)《改行有》
|