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1. 母なる証明
《ネタバレ》 すごくいい映画でした。中盤からこれでもかと言うくらいに展開、それもスピード感と言うより引き絞られるような緊張感が次々に積み上げられていく感覚。単純な母親の愛情物語と思っていると面食らうことになりますが、二重、三重、幾重にも組まれた綿密な観客への「罠」はそれにはまることが快感に思えるほど面白く、そして怖い映画です。見当違いかもしれませんが私はふと「サイコ」を連想してしまいました。最後、踊り狂う母親の姿は明日からまた全てを忘れたように息子と生きてゆかなければならない、生きていってしまう自分への絶望とあきらめを振り切るための踊りに見えてむなしく悲しい。このお母さん役の役者さんは韓国の大女優らしいですがそれも納得。今年観た「チェイサー」とともに韓国映画のトップクラス(と勝手に思っているですが)のレベルはすごいと再び感心してしまう。 また、この様な映画が成立する韓国映画業界もすごい。[映画館(字幕)] 9点(2009-11-06 18:45:14)
2. チェイサー (2008)
《ネタバレ》 面白かったです。2時間を超えますがあまりだれることなく観ることが出来ました。凄惨な事件で本筋では救いがありませんが、それでもところどころ笑いをいれているところもいいです。これでもかと話が展開するのでついて行くのが大変でした。長編初の監督さんみたいですが韓国映画はあなどれない、日本でも凄惨な事件は増えてきましたがなかなかこういう映画は出てきません。ろくでもない主人公がそれなりに人間らしい所を見せる様になるのがいいところですが、もう少しその辺りの描写を深くしてくれたらもっと良かったのにと思います。でもすさまじい映画です。[映画館(字幕)] 7点(2009-05-15 19:45:27)
3. レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―
《ネタバレ》 長い。無駄を省いたら一本で出来たのではないかと思うくらいです。前作が思ったより面白かったので期待していたので残念でした。ストーリー展開の重要部分はほとんどパート1で語り尽くしてパート2はほとんど闘いへの準備と闘いそのものに割かれているように思いますが、その準備段階があまりにも長く感じました。パート2を闘いに集中して見せるならもっとテンポ良くする必要があったのではないでしょうか。それにサブストーリーが多くてそこにつっこみどころも多く無理な設定も多いのでますます一本にまとめた方が良かったように思いました。[映画館(字幕)] 3点(2009-04-17 10:35:22)(良:1票)
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