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プロフィール |
コメント数 |
188 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
・・・・最初に投稿してから4年近くたとうとしています。 これからも、細々とでも投稿してゆきたいと思っています。 |
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1. チャドルと生きる
確かに、イランのイスラーム社会で女性たちが抑圧されている、という雰囲気は伝わってきます。また女性たちをリレー式に繋いでいくという描き方も、この主題にはマッチしているようにも思いました。・・・・・・だけど、イスラームの社会でも、国家がどのようにイスラム道徳の維持に権力を用いるのかは、国家によっても異なっています。こういう描かれ方をすると、イスラーム社会では、どこでも女性が抑圧されているという偏見を生んでしまうような気もします。また彼女たち自身はイスラームの教えをどのように受け止めているのかという描写が一切ありません。なんだか、ヨーロッパ的な価値意識に依拠して、イランのイスラム権力を批判するためだけの作品になっている感じもしました。・・・・・・現状のイラン社会でいいじゃない、と感じてる女性もいるでしょう。また男は男で、ひとたびアメリカと戦争になればアメリカのハイテク兵器の前に虫けらのように殺されてしまうわけで、イスラームの社会が抱えている問題は、色々と多様なように思います。・・・・・・・・ところで、女性たちの多くが吸っているたばこは何を象徴していたのだろう。男性が享受している自由??・・・・・たばこを吸うことは健康に悪い、たばこを吸っている人は知性がない、というアメリカ的な価値意識が徐々に浸透している昨今では、よくわかりませんでした。[DVD(字幕)] 8点(2006-09-18 00:00:07)
2. 運動靴と赤い金魚
イスラム圏の映画を見るって難しいですね。、、、、結局、自分の属す文化の価値意識を脱することはできないのだけど、できる限り、想像力を発揮して、何を表現したいのだろうと考えてみるのですが、、、、、。最初は、貧富の差を告発することかとか思ったのですが、それだと、どうして運動靴が三等賞なのか説明しにくいし、、、。自分にとって価値のあるのは一等とは限らないということは、どういうことなのだろう?、、、、そういえば、植木の手入れに入ったお金持ちの家では、子どもが一人で寂しそうでした。、、、、、、ということで、、、、物質的な豊かさは決して心の豊かさをもたらしてはくれないのだ、そして近代化が進む中で、われわれイラン人は、そんなに豊でなかった時代に持っていた純粋さを忘れているのではないか、というあたりがテーマなのだと考えることにしました。、、、、だとするとけっこう保守的な映画ね。ううむ。8点(2005-02-23 12:57:32)
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