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【製作国 : ロシア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 太陽(2005) 《ネタバレ》 地獄絵図の東京でぽつねんと取り残された楽園に暮らす、孤独な孤独な王様の姿に目が潤んだ。極度のマイペースで、蟹の甲羅に向かって真情を吐露したり、丹念に写真を眺め思いを巡らす彼の姿は、ぴったりとカーテンを閉めて他の誰をも信じず受け入れはしない。「神」と呼ばれる自分を受け入れていないのだから無理もないが。「人」であることでの新たな苦悩が感じられるラストも胸が痛んだ。2時間の独壇場、確かに昭和天皇であり続けたイッセー尾形と、外国人がこれを監督したという事実に観賞後改めて驚愕した。[映画館(字幕)] 9点(2007-01-04 22:04:00) 2. こねこ なんだよぉ~、たかがネコなのに~、子どもっぽい話なのにぃ~、こんなに泣かせんなよぉ~!ネコ好きな私には反則技満載、お茶目で愛おしいネコの姿でいっぱいの映画です。これ以下の点数はどうしたって付けられません。[DVD(吹替)] 8点(2006-11-19 21:31:34) 3. オルランド 《ネタバレ》 背景、衣装を含めた美術が豪華で、画の美しさは一級品。後で調べたら監督は女性だそうで、なるほど納得です。あの世界観の中にT・スウィントンがストンと治まり、妖精のような佇まいでさらに美しさが益しています。ストーリーもとても不思議ですが、起伏が無きに等しい。主人公は君主エリザベスに言われた命令には異常に執着するものの、人生にあまりにも起伏がないので面白い映画ではないのです。確かに実際400年も生きるとしたら、あれくらい淡泊でないとやっていけないでしょうが。TVドラマのほうが向いている話のような気がしました。魅惑のファルセット、ジミーの歌声は嬉しいオマケでした。[映画館(吹替)] 6点(2006-02-05 22:22:03) 4. チェブラーシカ(1969) 昔ながらの子ども向け映画。暖かさと哀愁溢れる「昔ながら」の素晴らしさがいっぱいで、金切り声やとっぴな展開など使わずに子どもの心を掴む。「良いことをしてーもー、ムダッッ!!」とキックを入れながら子どもと楽しんでいる。「良いことはしていいんでしょ、このおばあさんがちょっと良くないんでしょ?」と訊ねてくる保育園児のわが子。いいかい、シャパクリャクのチャーミングさが解かる、イカした大人になっておくれ。8点(2004-01-16 21:37:15)(良:1票)
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