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コメント数 2517
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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【製作国 : 中国 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  トリプルX 再起動 《ネタバレ》  『ワイルドスピード』シリーズと全く同次元の、中学生男子をウハウハ喜ばす単細胞アクション映画。一切頭使わずに楽しめます系。  でもヴィン・ディーゼルは相変わらず大根だし(アレでストーリー上、モテ男です、ってのが全く納得できないんですよね。映画俳優ヴィン・ディーゼルが知名度でモテてるってのならともかく)、アクションはカット割激しくて細切れだし。  エクストリームスポーツがメインのアクション映画だと思ってたら、後半はCGバリバリのアクションで、エクストリーム部分は主に前半なのですが、それも細かいカットで割られているので、凄いアクションには見えないんですね。もう全部別テイクのアクションを繋いでるんだよね?ってのが丸出しになってて。実際にカットが繋がってない箇所もありますし。  ドニー・イェンとトニー・ジャーのアクションもカット割り過ぎでガチャガチャしてるばかりですし、そもそも冒頭でこの映画はハリウッドと中国のハイブリッド映画ですよ!って高らかに宣言しちゃってるので(〇×電影公司とか出てくるので)、ドニーさんは実は悪役じゃありませんよ、っていうのも最初から読めちゃうっていう。  カッコいいのは女優陣。アクションキメまくる2人もいいし、本来現場には出ない、007で言うところのQポジションなメガネのコも美味しいところを持っていきます。  ここ一番でのアレはシリーズ見てないとキター!って感じしないワケですが、私、このシリーズはマトモに見た事なかったですしねぇ(BSCSで放映してるのをなんとなく見たり見てなかったり程度で)。  一切退屈はしないけれど、なんらかの意義とか意味とかそういうのは求めても仕方ない、そういう映画。  っていうか、ドニーさんは最後、アレ、どうやって生き延びたんだろう?[映画館(字幕)] 6点(2017-03-06 19:53:53)《改行有》

22.  西遊記 はじまりのはじまり 《ネタバレ》  エンドクレジットに「IMAX3D」とあるのに日本じゃIMAXはおろか3Dですら上映してませんね。なんか最近の日本の上映環境って設備と反比例するように貧乏臭い。  さて、チャウ・シンチー久々の作品、出演はせず監督・脚本のみですが、彼らしい映画に仕上がってます。多少のアラやツッコミどころをものともせずパワフルでエネルギッシュに映画を進めていって飽きさせません。  個性的な登場人物、大がかりなセットとCGを駆使したアクション、アイディアに溢れたエピソードやアイテムの数々、ひとときも目を離す隙のない具沢山な娯楽大作。  冒頭のエピソードが『ジョーズ』まんまな展開をするあたりで今回もスピルバーグの影響大って感じますけど。  でも、見終わって「痛快!」というわけにはいきませんでした。  冒頭のエピソードで幼い少女まで犠牲になる惨劇を描いて生まれる重さ、それが全編にのしかかっていて、そしてそれは最後に至って解消されるのではなく、更なるエピソードの積み重ねでしこりとなって残る感じ。  『西遊記』であればこそ誰にも有無を言わさない必然であるデウス・エクス・マキナによって物語は解決へと導かれる訳ですが、いくらなんでも映画はそこにべったりし過ぎた気がします。  悟りの境地がそこに至るまでにさして説得力を持っておらず、絶対的な存在の作用による到達点のように思えて、パーソナルな愛と総体的な愛とは同義であると語られるとは言え、極悪非道な悟空やその他の存在(その悲劇は口で語られるばかりで具体的な心理描写は無し)を許容し内包するだけの高まりに到達し得ていないように見えるのです。つまり平たく言っちゃえば「悟空クズ過ぎて観客的には納得できねえ」って事ですが。  そのデウス・エクス・マキナを作劇上、確信的に登場させたのでしょうけれど、絶対視するあまりに魂が見えず、なんだか賑やかな宗教映画の如き印象を抱いてしまったのでした。[映画館(字幕)] 6点(2014-12-02 21:24:04)《改行有》

23.  ライジング・ドラゴン 《ネタバレ》  冒頭からド派手なアクションを見せてくれるのですが、このシーンでのジャッキーの立ち位置が全く判らないために、そのアクションを楽しめないんですよね。  一体ジャッキーはヒーローなのか悪人なのか。いや、どうも悪人っぽくて、悪い事をした人間が活躍をしている状態を見せられたところで「頑張れ!」ってキモチにはなれませんよね。  で、困った事にこの映画、立ち位置の判らないその状態が延々と続くんです。一体ジャッキーたちのチームは何をしようとしているのか、何が目的なのか掴みかねる状態が続いて、中盤になってやっとただの泥棒集団だっていうのが判るという。  しかも映画に掲げられた「奪われた国の遺産を取り戻す」という大義が、映画の目指す方向や登場人物の立場、娯楽性など色々なものを曖昧でボヤけたものにしてしまっている感じがあって、ずっと映画を少し離れた状態から眺めているような、入り込んでゆけないもどかしさを抱きながらの鑑賞となってしまいました。  国家の遺産は力づくでも守られるべき、みたいなものが登場人物の思想や行動原理に作用してしまっていては、そりゃ心から楽しめる作品にはなりませんよね。  ジャッキーのアクションものとしては十分頑張っていると思います。ジャッキー一人ではアクション映画としての看板を背負いきれなくなっているようで、多くのキャラ達が分担するかのようにアクションをこなしていますし、大がかりな映像ではCGが多用されています。でも、体を張って次から次へとめまぐるしく形を変えて楽しませてくれるアクションは今も健在。でも、それがシンプルに悪を倒す物語に昇華されている訳ではないのが残念です。  モロに『パイレーツ・オブ・カリビアン』(音楽まで)ってパロディっぷりや、ヒロインがコロコロと入れ替わってしまう雑な脚本など、いまだザ・香港映画!って状態なのが懐かしかったりもしますが、色々な意味でもはやここまでなんだろうなぁって考えるとちょっと淋しい終わり方って感じがします。[映画館(字幕)] 6点(2013-04-21 10:08:49)《改行有》

24.  ラスト・ソルジャー(2010) 《ネタバレ》 前半は1秒あるかないかの短いカットを大量に重ねて、ちゃんと繋がってないものも多いので、マトモに見るのがつらく。ジャッキーのアクションも逃亡の旅の中でバタバタと混乱しているような状況ばかりで気持ち良さはなく。物語もありがちな反目するコンビの道中もの、コメディとシリアスとがどっち付かずの半端な感じで特に面白いと思えるものでもなく。それでも、国の大義に翻弄されてゆく者達の悲劇、主役二人だけでなく、様々な立場の人々がそれぞれに戦によって人との繋がりを引き裂かれてゆく姿が描かれる、真面目に戦争というものと向き合っている映画という点で、しっかと見るべきものがあります。悪人が出てきて、それを倒す事でカタルシスを得るようなシーンは無く、本来悪人だと思えた人々にもそれぞれに戦う理由があり、ゆえにアクション映画としての爽快感などとは無縁な世界ではありますが、常に国を分かつ戦いを繰り返してきた歴史を持つ中国ゆえに、その語り口には重さがあります。国に拘り、人を見失う事の危うさ、悲しさを描く、実はとても普遍的にして今日的な映画だと思います。繋がりが悪く駆け足過ぎな前半が映画全体を雑で軽い印象にしてしまっているのがどうにも残念ではありますが。[映画館(字幕)] 6点(2010-11-26 00:22:19)

25.  カンフーハッスル 《ネタバレ》 「ゴッドファーザー」「コットンクラブ」「ワン・フロム・ザ・ハート」風でコッポラか?みたいなオープニングから、西部劇風ビンボな砦での大逆転劇まではすこぶる快調。でも、チャウ・シンチーは本筋にちぃとも絡んできませんな。メインは砦の大家夫婦、住人達とマフィアとの抗争劇で、シンチーがキャラ的にいらないんじゃない?ってくらいに、あまりに蚊帳の外状態過ぎちゃってイライラしてきます。で、それがクライマックスに来てやっとこさ大爆発!となるんですけど、この構成はどうもよろしくなかったです。何しろ敵の本拠地のカジノでの夫婦と最終達人との勝負こそが本来のクライマックスのような状態で、その後の展開は蛇足感たっぷり。しかも、覚醒したシンチーの圧倒的強さで盛り上げきらなければならないのに、それはとっても大事なハズなのに、シンチーの動きがショボいんですわ。キレもスピードもメリハリもなくて、VFXに助けて貰ってます、って感じが強くて、それ以前のアクションよりも面白くなくなっちゃってます。彼がもっと動ける人だったらば良かったんですけどねぇ。とりあえずパロディとかミュージカルとか色々盛り込んで飽きさせない作りにはなってますけど、もう少しアクションそのものをきっちりたっぷり見せて欲しかったですね。アクションがかなり薄味だったのが残念でした。[DVD(字幕)] 6点(2006-10-19 00:22:54)

26.  ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ 《ネタバレ》  「ミシェル・ウィリアムズがステキ」以外のコレと言った感想が出てこない映画で困っちゃったわね。  今回はヴェノムとエディの痴話喧嘩を延々と見せられる恋愛映画だったりして、そこを楽しめるのならばいいのだけど、いかんせんアタシから見たら魅力に欠ける2人なのよね。エディなんてただのダメ男以外になーんにもなしって状態だから見ててむしろツライし、ヴェノムは妙に人間臭過ぎちゃって怪物エイリアンとしての誇りは何処行っちゃったワケ?ってカンジだわ。いじけちゃってる夜の酒場シーンなんて共感性羞恥出ちゃうわよ。  で、もう一方のボニーとクライド組はただもう悪いだけ。それにくっついてるコピー赤ヴェノムはほぼキャラ無し。  何しろさっくりと終わっちゃう簡潔な短い映画なので世界もごく小さめ、ミシェルの扱いもその程度?って感じ、特に作品世界の発展的進行があるってほどでもなくて。こんなものなのねぇ、さっさとピーター・パーカー出しちゃってバキバキやってよ、くらいな。  IMAXでバーン!って見せるホドでもない、ちょっとしたドタバタアクションってところかしらねぇ。ついでにBRAVIAの宣伝とかもういいから。[映画館(字幕)] 5点(2021-12-21 21:24:25)《改行有》

27.  MEG ザ・モンスター 《ネタバレ》  初日にIMAXで予約したのに体調悪くて断念して、改めて見直し。でもコレとてもじゃないけどIMAX2回分払うような価値のある映画じゃないわ。  もちろん『ジョーズ』は超えてない。もう全然。冗談じゃないわ。せいぜい『ジョーズ3』を超えて『ディープブルー』とか『リバイアサン』とか『第7鉱区』あたりと並んだ程度。  最大の問題はサメがちっとも恐くないところ。おぞましい捕食シーンとか全然なくて、がばーがばーって飲みこんでますー、みたいな。単に海にいるデカいヤツ。つーか、むしろ可愛いくらい。  で、映画はサメよりも、明らかに多過ぎな登場人物のドラマを描くのに忙しい状態で、でもそのドラマがどれもフツー。ありがち。そんなモンに時間割かずにもっとサメと戦ってよ!って感じ。  ステイサムはやっぱりステイサム。ステイサム映画ならばこの程度のステイサムっぷりでしょう、って予想されるそのままのステイサム。なんの意外性も無し。  そして『ジョーズ』の存在を前提としたサスペンス描写が幾つもあるのがとてもココロザシ低く思えて。檻とか犬とか海辺の母親と少年とか、『ジョーズ』ではああなったけれど、じゃあこの映画ではどうなるでしょう?って。そんなモンに『ジョーズ』が超えられるワケもなく。  それにしても最近ハリウッドの娯楽映画見にいったつもりなのにコテコテの中華風味、って映画が多過ぎね。何見ても中華味じゃいい加減ゲンナリ。中国資本に蹂躙され過ぎよ・・・って何十年か前は日本資本がそういう状態だったわね・・・[映画館(字幕)] 5点(2018-09-11 20:02:21)(良:2票) 《改行有》

28.  ヴァレリアン 千の惑星の救世主 《ネタバレ》  特に「いち早く見なくちゃ!」ってほどでもなかったのですが、TOHOシネマズ日比谷のIMAXに、東京ミッドタウン日比谷オープン日よりも2日早く入れるって事で。ミッドタウンの内覧会を招待客と同じ扱いで見学できる(中に入っちゃえば招待客と映画の観客の区別無し)のがポイント。  リュック・ベッソンのSFときたら、その底抜けっぷりを楽しんでナンボって気がしないでもなく、その点ではかなり純度の高いベッソンっぷりだったのですが、でも思ったよりもフットワークの重い、鈍重な映画って印象を抱いてしまって。日本語タイトルと予告編から、主人公がひたすら千の星々をガシガシ救いまくる映画だと思ってたんですよ。ところが実は「千の惑星の救世主」じゃなくて、「千の惑星の民族が棲みついている宇宙ステーションの中に忍び込んだかつて栄えた1つの惑星の民族の救世主」で、話ほとんど宇宙ステーション内。いや、ステーション自体がとても広くて色んな風景があるんですけどね、ズートピアみたいに。でも、前半延々遭難した主人公の探索、後半延々さらわれたヒロインの救出って、本題から離れたエピソードが続くあたりの脇道が多いRPG感ときたら。そこそこ尺の長い映画ですが、本筋だけ追ったら上映時間半分もかからない程度のハナシ。  ビジュアル的には色々と可愛らしい?エイリアンが出てくるあたりの楽しさとか、グリグリとめまぐるしい3Dの戦闘シーンとかの見どころはあります。が、どっかで見たようなビジュアルの寄せ集めのようでもあり、美しいキレイキレイな美術は、なんつーかラッセンの絵みたいなモンで、私にはあんまり響くモンはないなぁ、と。  でも若い頃のディカプリオみたいなデハーンはいいです。彼が映ってる間は画面にキレがあります。キレイなのは美術よりも彼の存在だったかも。[映画館(字幕)] 5点(2018-04-10 21:15:12)(良:1票) 《改行有》

29.  ジェイソン・ボーン 《ネタバレ》  1作目を見逃すと当然2、3作目も見れなくて、そんなこんなでシリーズを最初にスクリーンで見たのが『レガシー』っていう。1~3はBSだかCSだかで一挙放送したのをゴロゴロダラ~っと見た程度。で、シリーズ通しての印象は1作1作の物語のカサがあまり無いって事と動かし過ぎのカメラワークがウザいって事。今回も印象はあまり変わらず。マンネリ度が更に増したけれど「それで終わりかよ!」って感じは少し軽減したかな?  とにかくあのカメラワークはもう要らないんじゃないかと。ひたすら見辛いだけです。前世紀末に流行ったのをいまだに引っ張ってる状態で、それこそがこのシリーズのアイデンティティだと言われるかもしれませんが、カメラが意思を持って存在をアピールしちゃうとね、それは一体誰の視線、もしくは誰の持ってるカメラよ?って事になっちゃう。いや、臨場感を出すために観客の視線を作ってあげてるんですよ、って事なんでしょうけれど、大きなスクリーンと対峙してるこちらにとっちゃ、そりゃ余計なお世話。せっかくのスタッフとキャストの仕事がガチャガチャな状態でしか記録されてませんっていうの、勿体なくないかなぁ?  それから念押しするような映像がクドくて。冒頭のギリシャのデモシーン、後半のカーチェイスシーンは不要なショットがかなりありますし、父親が殺害される回想シーンを何故あそこまで繰り返す必要があるのやら。これもまた親切心から?の余計なお世話ね。  物語はジェイソン・ボーンのごくパーソナルな話ですよ、っていうのが明らかになると共に底が見えて中盤以降は退屈気味。  せめてアクションやサスペンスに独自性があればいいのですが、なんかもうシリーズだけでなく、このジャンルの見せ場の繰り返しですね、っていう。その上、クライマックスの大事なところでモタモタと弱みを見せちゃうあたりはかなりガッカリ。続編をなんとなく意識したのか、微妙にボヤかしたエピローグも含めて、この程度の続編作っちゃったのねぇ、って印象。  もっとスゴい状態に成長したジェイソン・ボーンを見せて欲しかったのですが、むしろ退行してなかった?[映画館(字幕)] 5点(2016-10-10 14:39:59)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

30.  LOOPER/ルーパー 《ネタバレ》  最大の難点は一本の映画の中に「タイムトラベル」と「超能力」を盛り込んでしまった事。これによってかなりガサツな作品になってしまっていると思いました。大きな嘘は1つで十分なんです。  円環構造にあるように思えながら、実はパラレル化しているという設定、その曖昧さがタイムトラベルものとしては決定的に弱いです。ドラマ以前に設定で見ている側に疑問を与えまくってしまっているのですよね。  超能力に関しては最初から伏線を張ってはいるものの、あまりに浮いた設定で、実は少年の能力のためだけにある設定だという事が判った時点でいかにも作り物めいた脚本の姿が見えてきて馬の脚が見えてますよ・・・っていう感じがしてしまって。  もっと削ぎ落として(あの超能力はドラマにとって必然的な素材ではないと思います)タイムトラベルの理屈に芯を通してパズルをきっちり組み合わせたならば、もっと面白い映画になったと思うのですけれど。  あと、ウィリスの設定にもう少し愛が欲しかったかな。同一人物でありながら別の個体という設定の元で下手に人称がブレてしまうので、あれじゃ最後はただの悪人だもの。[映画館(字幕)] 5点(2013-01-27 21:39:29)《改行有》

31.  パシフィック・リム:アップライジング 《ネタバレ》  『トランスフォーマー/最後の騎士王』と『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』という2大アホ映画の焼き直しというしょーもない状態である事以前に、前作がオタクが作った映画なのに対して、コレ、オタク趣味の普通の人が作った映画です。その間には、深い深い溝があるのです・・・。っていうか、リスペクトしてるのが『エヴァンゲリオン』(『ヱヴァンゲリヲン』に非ず)と、ゴジラの中でも『VSデストロイア』ってあたりが、もうね、あー・・・って感じで。  別に富士山が活火山で東京から富士山までせいぜい20~30km程度でも全然構わないんですけどね、ロボット同士のどつきあいはもうさんざん見飽きてる訳ですし、怪獣だって「デカきゃいいってモンじゃないわよ!」と。色々と引用するのはいいんですが、新しいモンを見せて貰いたいワケですよ。  見始めて早々に「嫌な予感がする」って状態ではありました。前作の要素がいっぱい登場するのですが、どうにも上滑りしている感じで、上手く応用できてない、新しいものに発展させられてない、むしろ壊しちゃってる、って印象。ペントコストの息子がああいう人間で、マコがああなっちゃって、ニュートがあんな事になっちゃう、それでもいいけど、ならばそれをちゃんとドラマとして盛り上げて頂きたいんですよね。どうにもこうにも上っ面ばかり描いてるだけなので映画に入り込めやしません。新キャラなんか、ただ居るだけで全然人物像を創造しちゃいませんから、危機に陥ったり犠牲になったところで思い入れも何もあったもんじゃないです。  そしてロボットにしろ怪獣にしろアクションの要素と割り切られていて、そこにフェティッシュな愛は感じられません。もっと舐めるように撫でまわすように撮ろうよ、もっとディティールを無駄なくらいに見せようよ、って。拘り全然無し。発進シーンなんか、あれ、もう全然ダメ。映画が始まる前のいつものIMAXのカウントダウンの方がよっぽど拘りを感じますわ。  で、唯一の見どころポイントがご贔屓ジン・ティエン姐さんなんですけどね、前半のミスリード悪役っぷりの造形がダメだし(あのメイクはなんなん?)、後半になっての活躍っぷりでやっとキタ!って思ったけど見せ場あんまり無いしで、やっぱり残念。もう彼女主役で作ってくれた方がよっぽど良かったのに(それは無い)。[映画館(字幕)] 4点(2018-04-17 20:16:18)(良:1票) 《改行有》

32.  カンフー・ヨガ 《ネタバレ》  ジャッキーが冴えない。もうこれに尽きるんですよね。  そりゃ「もうアクションは引退」って宣言したジャッキーですから、本格アクションをこなす訳にもいかず、ジャッキーの近作に見られるように、多くのアクションを若手スターに任せてます。でも、じゃあその若手のアクションが魅せるモノかと言えば、何か新鮮なコトをしてくれる訳でもなくて。  話の運びは雑で、優勢だったハズが次のシーンで捕まっちゃってるとか、ハイエナのいる空間は室内から眺められる状態なのに、救出に潜入してみんなで脱出するまでの間は誰も見てませんでしたとか、そもそも『インディ・ジョーンズ』(つーか『レイダース 失われたアーク』)が元ネタです、って宣言しちゃってたり。『インディ・ジョーンズ』が元ネタなジャッキー映画としては『サンダーアーム 龍兄虎弟』がある訳で(そう言えば複数の女性と冒険を繰り広げるパターンはその続編の『プロジェクト・イーグル』でしたっけか)、そんな点も含めて80年代香港映画の雑っぷりが甦ってるような映画で。  っていうか、カンフー・ヨガって言いながら、ちっともヨガ関係ないし。っていうか、マサラムービー的な売り方をしているけれど、実はダンスシーンはエンディング部分だけだし。『ナトゥ 踊る!ニンジャ伝説』くらいのインチキっぷり。アレよりはずっとお金かかってますが。  ホンキで殺しにかかってきてる敵に対してお笑いアクションで対抗するチグハグさも含めて、なんか時代がズレたモノを見せられたような、懐かしい気もするけれどコレジャナイ感覚を抱いたのでした。  で、それより何より、ジャッキーが具合悪かったの?ってくらいに冴えない顔してるんですよね。常に消極的で巻き込まれ型なキャラで、ひたすら振り回されてばかり。そんな役を精彩を欠いたジャッキーが演じているのが見ていてつらくて。ラストのダンスシーンは楽しそうな表情をしてましたけれど。[映画館(字幕)] 4点(2018-01-11 21:13:56)《改行有》

33.  トランセンデンス(2014) 《ネタバレ》  古いわぁ。前世紀の遺物みたいな映画。  単純にコンピュータやネットは悪です!って言ってる訳ではないけれど、センス的にはそういうテクノロジーの脅威を扱った昔の映画から進化無し。「ネットなんか要は使う人の心次第なんですよー、愛なんですよー」って、いやもうこういう題材で十分語られてきたでしょ? これ、そこから少しはなんか進歩した? 既成の色んな映画の事を思い出しまくりなんですけど。  『さよならジュピター』を思わせる陳腐なテロリスト集団、アレの物語上の扱いが曖昧で、二人を追う仲間の意識も曖昧で、っていうかそもそも二人も曖昧で、まー脚本的には少しはぐらかしておきたかったんだろうなぁ、ってモノが見え隠れしていて、そのつまらん匙加減が映画そのものをつまらないものにしている感じで。  要は『フランケンシュタインの花嫁』やりたいだけなのね。今、この時代とか科学の進歩とかってもの自体に対して脚本は責任回避してて。SFである事から逃げてます。ファンタジーだから許してね、みたいな。だけどファンタジーってジャンルを免罪符にしちゃいけません。  AI、量子コンピュータ、ネット、ナノマシーンや細胞医療といった題材を扱いながら88年前のフリッツ・ラングの『メトロポリス』よりも退化してるんじゃないか、ってくらいの時代の負い方で、ワリと低めなところではぐらかされてしまうのがガッカリな感じでした。[映画館(字幕)] 3点(2014-07-14 21:54:58)《改行有》

34.  長江 《ネタバレ》 【ドキュメンタリーですが激しくネタバレあり!!】「僕は長江の最初の一滴が見たかった」という事で、さだまさしが長江の源流を辿る旅が延々と映されてゆくのですが、最後の最後で、「辿り着けませんでした」というオチがついて「ずてー!」っとコケる映画。その行く手を山々が遮る最後は「ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間」のラストシーンそっくり、でも、さだは少なくともこの後、塔や山を目指す事もなく、帰ってしまうワケでございますね。代わりに多額の借金の返済という、フロドとは違う苦難の道を歩む事になるのですが。さて、映画としては、えーと、中国の人々の生活を捉えた、生の息遣いを感じるものではありますが・・・お金払ってまで見たいモノではありません。日曜の午後にテレビでやってるよーな世界で。さだまさしファンならば、歌と姿とで満足できるかもしれませんけど、ファンじゃない私は、なーんでコレ見に行っちゃったのか、今となっては甚だ疑問・・・。[映画館(字幕)] 3点(2004-06-13 22:32:20)(笑:1票)

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