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1. HERO(2002)
いやあ、これはきれいだった!あんまり期待してなかったのだが一本とられた。産毛の逆立つ剣の摩擦音とワイヤーアクションにはかなり引いたが、すばらしい映像に圧倒された。これだけ金かけると、日本では面白みのないたらたらした映画になりがちだが、「羅生門」のような組み立ても色使いも遊び心があってよろしい。「熱情」の赤、「静寂」の青、「悟り」の緑、「無」の白、そして「邪悪」の黒といったところか。。。映画館で見なかったのが悔やまれる。それぞれの俳優も、境地に達した大人物を好演している。エンターテイメントとしては最高の評価をしたい作品だ。9点(2004-01-24 01:38:45)
2. 敦煌
科挙の試験に遅刻するということ自体、原作を捻じ曲げて主人公のその後の行動の必然性を希薄にしていると思います。アメリカ人が英語でヨーロッパの映画を作るのを観て、日本人の手によるアジアの映画ということで期待したんですが・・・。5点(2003-12-21 21:48:37)
3. 未完の対局
二人の主人公の、感情を内に秘めた演技が胸を打つ。数十年前に、このようなことが現実にいくつも起こったと思うと、なんともやりきれない。友情と師弟愛と男女の愛。運命に逆らえない人間は苦悩しつつも、また生き続ける。そして新たな命が芽生える・・・。この映画はビデオなどでもなかなかお目にかかれないが、このような映画こそ後世に語り継ぐべき作品だと思う。8点(2003-12-21 16:29:26)
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