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プロフィール
コメント数 3872
性別 男性
年齢 53歳

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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  SPACE ADVENTURE コブラ 我ながらウッカリにも程がある、と思ったのですが、あのカズレーザーというタレントさんがコブラの恰好を真似しているということに今まで気づいていませんでした。すみません。しかし逆に言うと、金髪のムキムキがピチピチの赤い服を着たところで誰しもがコブラになれる訳ではない、ということで。 やっぱりこのコブラ、シャレてて、カッコいいですね。しかし声はテレビ版でお馴染みの野沢那智ではなく、愛のメモリーでお馴染みの松崎しげる。いや、松崎しげるっつうたら、やっぱりハン・ソロでしょ。という黒歴史はさておき。ニヒルなコブラには、意外にこのハスキーな声も、似合ってしまう。いい感じ。 この映画版というのは初めて見たのですが、映画版では左手が義手ではなく、直接、サイコガンに変化する、ってのはこれまで何となく知ってました。とすると、あの無敵のクリスタルボーイをどうやって(義手無しで)倒すんだ? 倒せないんじゃないか? ってのも何となく気になってました。いやこれはウソで、そんなに気になっていなかったけど、うっすらとイヤな予感が。 結局のところ、映画版、最後までもう一つ盛り上がらなかったですね。クライマックスの対決が、割と普通に終わっちゃった。 というのもありますが、それより、ストーリー自体が、何やら愛がどうのこうのと薄っぺらいことを言うばかり、何かと言えばとりあえずキスシーン、そりゃ盛り上がらん訳で。 とは言え、アクションシーンはやっぱりカッコいい。左手のサイコガンを構えるコブラの姿が、やっぱりカッコいい。[CS・衛星(邦画)] 5点(2023-10-09 07:50:54)《改行有》

2.  進め!ジャガーズ 敵前上陸 ポップアートというものの定義が「そう呼ばなきゃ他に呼びようがないもの」だとしたら、この作品など、まさにその通りの作品です。 テキトーでメチャクチャで、なんか、楽しい。何の臆面も無く「続なんとかのガンマン」とか「なんとかピエロ」とかのパロディが展開され、果てはスポンサー企業の宣伝まで。自由過ぎる。 しかしそのデタラメさの背景には「戦争」というものが垣間見えて、戦争さえ終わればこんなにアホらしくてクダラないことだってできるんだ、という、条件付きの自由だったりもして。まだ、戦後、なんです。 そういえば、いつまで「戦後」が続くのか、などと言われてきたけど、気が付いたらあまりそういうことも言われなくなってきて。気が付いたらすでに「戦後」は終わってしまってた、ということなんだろうか。[インターネット(邦画)] 7点(2022-04-06 22:27:12)《改行有》

3.  スワロウテイル なんで、偽札作るのにホンモノのお札使ってるんだよう。 ってコレ、考えようによっては、バブル経済そのもの。お金がどんどん、大金に化けていく。 映画が製作された96年は、バブル崩壊の後。だけど、作品の中ではまだ「円」が憧れの的になっているという設定で、これだけでも充分、日本人には痛烈なものを感じさせる(感じさせた)わけですが、さらにまた、こうやって、子供たちが偽札という新たなバブルで一儲けを企んでいるという皮肉。 ただしそれは、実世界のバブルへの復讐のように思えたりもするけれど、とにかく。 こういう「思わせぶり」な映画は、正直、苦手な方なんですけれど、しかしここまで不思議な、しかしどこか懐かしさのようなものを感じさせる世界を作り上げられてしまうと、やはりこれはスゴいな、と思わされます。現代の日本の都会と、架空の世界との同居。しかし架空の世界と言っても、それはかつての日本、当時のアジア、なんとなく懐かしさのある世界。21世紀の今、それはどこにあるんでしょうか。 作中で描かれる少年少女の世界が、また懐かしさの一端を担っているようです。伊藤歩は美人になりました。この当時は見事にイモっぽいですねえ。だからこそ貴重で、だからこそ魅力的。これは、彼女の映画だと思う。 偽札というバブルに頼らない、その次の世界へ。というラスト。しかし実際の世界では、各国がお札刷り競争をやってるのだけど、、、[インターネット(邦画)] 7点(2022-03-06 21:39:17)《改行有》

4.  砂の器 《ネタバレ》 これは原作を見事に映画として消化しきった例。だいたい、あの原作の「○○で殺害を企てる」なんていう設定を無くしただけでも大きな功績です(あんな殺害方法があり得るなら、私などいくつ命があっても足りん)。 とかいうのは別としても、時系列を変化させたり、複数の事象を同時並行で描いたり、(捜査会議、演奏会、回想)映画らしい構成がもたらすダイナミズムと緊張感は無類のものがあります。 前半はひたすら地道な捜査、それに並行してある人物の人となりが、描かれます。コツコツと捜査の足を伸ばし、日本各地に出没する、丹波哲郎。このロケにつぐロケがあればこそ、ついに真相を掴んだときの感慨も、ひとしおとなります。ひたすら鉄道を駆使して、津々浦々。その意味では鉄道映画の側面もあって、あまり関係なさそうな島田陽子ですら、倒れるのは踏切のそば。 映画は、尺を大きく残した段階で真相解明に移りますが、そこでギアを上げて、壮大な親子の苦難へと物語を転じます。しかしここでも、別れのシーンではしっかり、鉄道が登場したりして。 このパートでは、捜査員は語り手、聞き手に徹し、加害者の生い立ちが中心に描かれる一方、被害者の姿もそこでは生身の人間として活き活きと描かれており、映画前半の段階では被害者もまた、伝聞の中に出てくるだけのボンヤリとした存在に過ぎなかったことに気づかされます。 クライマックスで流れる「宿命」という曲、冒頭から本気モード全開で、最初からこれだけ盛り上げたら、一体どうやって音楽を締めくくるんだろう、と少し心配になってきますが、そこは映像と音の饗宴。見事に映画を、締めくくるのでした。[インターネット(邦画)] 8点(2021-03-28 12:34:55)(良:2票) 《改行有》

5.  助太刀屋助六 映画において、あまり構図がキマり過ぎるのも、機械的な感じがしてきてちょっと居心地が悪くなるもの。だけど本作はむしろその路線をとことん突っ走って、大いに遊んでいる、という印象。真田サンもひときわ大仰な演技でその路線に乗っかって、なかなかに愉快な世界を繰り広げてくれます。 最初の方は、陰気で不気味ですらある岸田今日子のナレーションとか(本人は普通にしゃべってるだけだと思うが)、棺桶屋の小林桂樹が何度も槌で指を打ってしまうシツコさとか、少々まどろっこしいところもあるけれど、心配ご無用、物語は次第にテンポを上げ、またテンポが上がるに従い、これが絶望的な復讐譚なのか、単なるオチャラケのオハナシなのか、よくワカラなくなってくる。そして、ワカラなかろうが何だろうが、突っ走り出したらもう止まらない。 だいたい、「助太刀屋」って一体何なんだか、他人の仇討ちの助っ人が専門、というのも随分ヒネた話だけれど、いよいよ自分が仇討ちをする段になってもまだ、「助太刀」を言い訳にしないと動けない、ってのがさらにヒネていて。ラストでもまた軽くいなされてしまう、つかみどころの無さが、スピード感と相俟って心地いい。 90分弱の、そんな小品。[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-09-24 21:01:58)《改行有》

6.  スマホを落としただけなのに 《ネタバレ》 説明ゼリフ乱発で、演じている俳優さんたちも喋りづらそう、高橋メアリージュンは普通に演技がヘタなだけだと思うけど、他の皆さんについては、見ててちょっと気の毒にすらなってきます。テーマがテーマだけに、スマホ犯罪への心構えを説いた啓発ビデオを見ているような気分にも少しなってきちゃいますが。 そういった部分も含めてコレ、本当に、見ている人を怖がらせようという気があるんですかね?? ピントをワザと外してるんじゃないか、と思えてくるセリフと言動の数々。明らかに盗み撮りされた浮気(?)の映像を見て、相手をなじるのも結構だけど、そもそも盗撮が誰の仕業か気にならないのか? ストーカー疑惑をかけられたバカリズムが、自分は無実だと反発して腹立てるのも結構だけど、そもそも自分の成りすましが存在していることにそんな無頓着でいいのか? これではまるで、登場人物全員が、犯人の存在を知りつつも、わざとそれを無視しているかのような。 しまいにゃ、犯人と対峙するクライマックスで、犯人とは無関係な、自身の身の上話をトクトクと語り始める北川景子、ここまで犯人を無視してくれれば、もはやアッパレです。しかもこの時間稼ぎのお陰で、警察も易々と到着が間に合ってしまう、という展開、もはや「コワイ映画」にしようという気は、全く無さそうですね。 普通の映画ならヒロインが怯えるところであろう、遊園地における犯人との対峙シーンで、北川景子は途轍もなくキツく冷たい視線を犯人に投げかけ、この時点で犯人の存在感は半分以上無くなっちゃってます。母親に「私の人生を返せ」と言われ続けてきた犯人と、行きがかりとは言え結果的に他人の人生を奪った形となった主人公との差、みたいなもんでしょうか。犯人も、屋内で貞子スタイルをしている時にはそれなりに不気味でそれなりに存在感を出すけれど、女装が解けるとどうも調子が出ないようで。 だからこれは女性の映画なんだ、とか何とか、私も本気でそんなことを思っている訳じゃないのに、何となく中田秀夫監督というところから逆算してそんなことを書こうとしてしまう自分が、ヤだなあ、などと思ったり。[地上波(邦画)] 4点(2020-03-01 15:12:03)(良:1票) 《改行有》

7.  スチームボーイ STEAM BOY 《ネタバレ》 あの圧倒的なアニメーションの可能性を我々に見せつけてくれた『AKIRA』でも、「煙」の描写だけは今ひとつ不自由さが残った感じがあったのですが、本作は蒸気機関をテーマに持ってきて、正面からこの「煙」の描写に挑戦しています。半透明でつかみどころの無い蒸気の描写があれば、迫りくる巨大な塊としての蒸気の描写もある。 本作のオハナシはというと、蒸気機関という科学技術を手にした人間たちが、戦争ごっこを始めちゃう、ってなところですが、もちろんこの蒸気機関は、現代における核エネルギーの比喩として捉えることもできるでしょう。しかし本作は、そういう単純な喩え話による文明批判には、決してとどまるものではありません。この上なく緻密な作画とアニメーションによって我々の前に示される、膨大なメカの数々。科学技術がひとつの美学に昇華された姿を、まざまざと見せつけられます。そして、その巨大な科学が崩壊していく、クライマックスの壮大なカタストロフも、イデオロギー云々抜きに、我々の心を強烈に揺さぶるスペクタクルとなっています。 主人公、その父、祖父、という親子三代の科学者が、誰が善で誰が悪ということなく、それぞれの立場を貫いているのも良い。一番自由な立場の主人公が、一番自由に空を飛び交って見せる。 そして、これでもかと続く破壊のアニメーションが、ぴたりと動きを止める、クライマックスでの動から静への転換。感動的ですらあります。[DVD(邦画)] 9点(2018-08-26 17:16:01)《改行有》

8.  女番長ブルース 牝蜂の逆襲 アテネ団なる不良少女のグループのリーダー・レイコが主人公。このアテネ団にはアテネ憲法なる鉄の掟があって、要するに、男って何さ!ってな感じなんですけれども、一方でレイコは、ホクシン会なる不良グループのリーダー・次郎と、いささか微妙な男女関係にあるんですな。さらにこのホクシン会の上部には、アキモト組という暴力団がある。またさらに、アテネ団にいらぬチョッカイをかけてきた単車軍団の連中も絡んできて。その四者の関係に、さらにアテネ軍団の内部のリーダー争いを発端としたキャットファイトがあったり、アキモト組に帰ってきた天地茂アニキのエピソードがあったり(天地茂の眉間のシワがスゴイ)、もう、内容はかなりグチャグチャですね。 ただでも錯綜した内容なのに、スキさえあれば、物語に関係あったり無かったりりするエロシーンがヤミクモに挿入される(エッチしながらのバイクレース、もうワケがわかりません)。だからますますグチャグチャなんですが。 なのに、最後まで観たら、エピソードが互いにちゃんと連関を持ってて、見事にまとまっていってます。グチャグチャはグチャグチャなんですけどね。でも何だかまとまってる。まさに魔法のような。 結局、エロと暴力とバカバカしさで彩られた、「みなさんが観たいものを羅列してみました」という作品なんですが、それでも物語は(やや込み入り過ぎているほど)構成の妙を見せている。しかもラストには(とってつけたように)虚無感を伴った余韻をも残すのだから、オソロシイ。 ただ、強い女性を描くと見せかけて、実は女性の弱さを描いているところがあるのは、いささか男性目線の作品と言えるのかも知れませんが。[DVD(邦画)] 7点(2016-04-06 21:21:19)《改行有》

9.  スピード・レーサー マッハGoGoGoを、愛すればこその作品なのか、それとも憎んでいるからこうなっちゃったのか。まー実にやりたい放題やってますね。しっかし、児童番組みたいなレベルのCGと映像、これだけでも困っちゃうのですが、問題の本質はそこにあるんじゃなくって、ドラマをひたすらセリフで埋めてしまうこのつまらなさ。映像上は色々とヘンなことやってみせるけど、作品のベースの部分があまりにも弱いので、どうにもなりません。まるで、すでに作ってしまった失敗料理に、後から一生懸命調味料を振りかけているかのような。チンパンジー君の名演技だけが救い。[CS・衛星(吹替)] 2点(2015-03-13 09:12:18)(笑:1票)

10.  SPACE BATTLESHIP ヤマト いやあ、よかったよかった。このページ開いてみるまで心配でしょうがなかったのよ、全員が0点つけてるんじゃないかと。しかし意外にも、「平均点:4.79点 (Review 104人)」、下のグラフ見ても、それなりに点数の分布が散ってるじゃないですか。皆さん、本当にありがとう、さあこれで心置きなく0点がつけられます……。どんな映画でも大抵、熱中して観てるウチの子供たち(先日は『蒲田行進曲』に夢中になってたなあ)でも、この映画はさすがにダメでした(我が家では本作、「変なヤマト」と呼ばれてます。アニメ版の『ヤマト』の方は大好きらしいんですけどね)。それにしてもどうしてこんな作品になっちゃったんでしょうね。元のアニメ作品の良かったところが、なーんにも無くなってて。アニメの面白さは、反射衛星砲なりデスラー機雷なりバラノドンなり、そして白眉の七色星団の死闘なり、奇想天外な作戦で待ち受けるガミラスに対してヤマトが満身創痍になりながら(ほとんどリンチ)戦うところにあったのだけど。そして冷静沈着なドメル将軍がいてこそ、デスラーの狂気が光ったのだけど(アニメ版のファンに媚びるように、声優だけアニメ版から引っ張ってこられても、そんなこと「だけ」ではちっとも楽しくない)。ま、アニメ版から色々と改変すること、大いに結構なんです。その新しい作品が、面白ければ。そもそも、それで「新しければ」。本作は『ヤマト』から設定とエピソード(太陽系を去る時の地球との超光速?通信とか)をいくつか借りつつ、『ヤマト』から離れていきその代わり『ヤマト』ではない何か「アリガチなもの」へとどんどん埋没していっちゃう。あのお絵かきソフトで描いたようなCGヤマトを見せられても、もうあれがヤマトだとは思えない。「ヤマトの映画化」と銘打っておきながらヤマトではなく「最近よく見かけるようなCG映像」を、それもキムタクの合間にかろうじて見せられるツラさ。本作のこのヒドさは、事故なのか、わざとやってるのか。『さらば宇宙戦艦ヤマト』にも手を伸ばして作品に取り込み、続編が作られないように念押ししているあたりは、うーんやっぱりわざとやってるんだろうな(自覚症状あるんだろうな)とか、思っちゃいます。で、最後に、これはますますどうでもいい個人的な感想なんですが「斉藤始」は安岡力也に演じて欲しかったなあ、と。たぶん、もっと早くに実写化されるべきだったんでしょうね。[地上波(邦画)] 0点(2012-08-07 23:49:49)(良:2票)

11.  駿河遊侠伝 度胸がらす 《ネタバレ》 “刑事コロンボ”って、こんなワルそうな顔してたのか、声からは想像もつかんわい、ってな印象のみが強い映画ですが(笑)。勝新演じる次郎長親分、いよいよ貫禄もついて、しかしその分、あまり活躍しないというか、何と言うか。多分、短い尺の映画に、詰め込み過ぎですね。きっぷのいい妻の姿が描かれ、凶弾に倒れる親分が描かれ、そんで妻の急死が描かれ、ちゃっかり再婚してデレデレする親分が描かれ、そんでしかもそこに、子分どもの活躍も描かれる、とくれば、なんとも慌ただしい訳で。ドラマチックに盛り上がるにはいささか性急な展開。その一方でクライマックスはチトあっさりし過ぎか。一応、まだ物語は続きそうな感じですが、そのいかにも「本作は、シリーズ全○作の中の、第△作です、あくまで“ツナギ”です」みたいなテキトーさが、平凡な印象を強めます。でも、これで、オシマイ。[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-05-09 17:21:43)

12.  駿河遊侠伝 破れ鉄火 清水の次郎長が、一家をなしていく過程を描く第2作。あれやこれやエピソードを重ねていき、まとまりがつかなくなると思いきや、結構うまくまとめており、ラストはなかなか盛り上がります。しかし、子分どもを引き連れてあるく勝新をみていると、顔の丸さがひときわ目立ちますな・・・。ダイ・ラケ師匠の登場は、ちょっと悪乗りし過ぎか(さすがに勝新と睨み合いになると、ちょっと笑えない構図)。[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-05-05 08:03:58)

13.  駿河遊侠伝 賭場荒し 勝新演じる清水の次郎長、いやあ、ワルそうですなあ。まさに、無鉄砲なチンピラ。物語は、まあ、どうということの無いエピソードがいくつか、といった感じですが、勝新の傍若無人ぶりが、何とも頼もしい。クライマックスの決闘の場面、カメラもすごいけど、天知茂を逃がすときの“俺は不死身だから”というセリフもすごい。無茶苦茶だけど、説得力があります。ところでこの映画、バクチのシーンなど、一部を除いたら、ほとんどロケ撮影ですよね。大映の時代モノは、ロケがとても良い(キッパリ)。観客の好みの変化もあるにせよ、やっぱり、こういう撮影がだんだんできなくなってきた時点で、“時代劇”は終わっちゃったんだろうね。[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-01-20 23:13:23)

14.  姿三四郎(1943) 舞台は明治15年、これは講道館創設の年、まだヤワラの道にはナゾの流儀が横行していた時代。って、ほんまかいな。劇中に出てくる、ダイナミックすぎるほどの投げ技の数々、今なら金メダル間違いなしですね(いやこれが、ホントに遠くまで投げちゃうんだ)。フィルムの一部が失われた短縮版、ということですが、確かに、途中の1エピソードまるまる字幕で説明されたりして、どうもヘン。しかし、黒沢監督のデビュー作ということで、全編に工夫が凝らされた、まさに力作になってます。彼がこだわり、かつ彼が抜け出せなかった“黒澤ワールド”が、ここにあります。要所要所に映される雲が印象的。嵐の中の命懸けの対決のあと、最後に出てくる機関車が、カワイイですね。[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-08-23 14:16:05)

15.  スキージャンプ・ペア ~Road to TORINO 2006~ ナンセンスのものが無意味に存在しているからこそ大いに笑えたあのCG作品。それにわざわざ物語という“意味”を付け加えることによって、ここまでツマラナくなるものなのか。あわよくば第二の少林サッカーにでもなると思ったんですかねえ。ドキュメンタリのパロディっちゅうのも、NHKの「プロジェクトX」の影響で、TVのバラエティなんかでも散々やってましたからねえ、もはや食傷気味。それでも2箇所くらいで笑っちゃったので、2点というところ。[地上波(邦画)] 2点(2008-02-09 17:16:28)

16.  スパイ・ゲーム(2001) CIAをまさに引退しようとしている初老の男、演じるはレッドフォード・・・これがレッドフォード? そもそも、「初老である事」と「レッドフォードである事」は相容れないもの、彼は歳くっちゃいかんのだ。ってまあそれは無茶というもんだけど。さてこの映画。ブラピが中国にとっ捕まって、24時間以内に何とかせにゃ、死刑になっちまう、ってな設定なのに、大半はレッドフォードが延々と思い出話にふけり続けるだけ、という妙な内容。トニー・スコットも、さすがにこれは緊張感無さ過ぎるということだけは気づいたらしい。何とか盛り上げようと、もう映像テク満載にしております。これは結論から言うと、完全に裏目に出てると思います。本来、もっと静かに語られるべき映画じゃないんですか? 無意味なカット割りを始め、別段目新しくもないテクニックを際限なく連ねており、まあ確かにここまで徹底的に映像をいじるのはゴクロウサンなこっちゃ、とは思いますが・・・少々しつこいし、なんか映画全体がウソ臭くなっちゃったのよね。お陰で緊張感をさらに希薄なものにしてしまってます。この映画はせめて、もっとじっくり、ジワジワ盛り上げながら描かれるべきだったハズなのに。もしかして、トニー・スコットという人は、我慢の足りないヒトなのではないかと思ってしまいました。ゴメンね。5点(2004-04-03 22:28:00)

17.  素晴らしき日曜日 戦後を舞台に、とある何でも無い貧乏カップルの、ややツイてない休日を描きます。クライマックス、何と映画の中から観客に語りかけてくる!これがいわゆるバーチャルレアリテーとかいうやつですかいな。コレばかりは正直、どうかと思いましたけどね。幸せって、世の中に転がってるもんじゃなくて、自分の中に見つけるもの、例えば、音楽会に行けなくても自分の中で音楽が鳴り響いていたら、それも一つの幸せなんだなあ、ということで、色々身につまされるものがあります。ああ今の私って、幸せと言えるのかなあ。7点(2003-10-19 00:04:09)(良:1票)

18.  スウィートホーム(1989) 特殊メイクをディック・スミスに依頼したとか、伊丹十三ロボットをせっかく作ったけど動きが悪いから惜しげもなくボツにしたとか、そういうメイキングにまつわる話が頻繁に紹介されましたが、いざ観てみると、全部言い訳みたいに聞こえちゃう。大体、話のキッカケからしてヒネリも何もなくしょうも無さ過ぎ、設定が悪いとさっぱり怖くない。だがしか~し。怒涛のように押し寄せる海外ホラーを、人ごとのように観てた当時の我々に、「日本人もこういうの作れるんだよ、作っていいんだよ」という、思いもよらない事を教えてくれた記念すべき映画、そのチャレンジ精神には拍手を送りましょう。5点(2003-10-11 00:32:06)

19.  スクリーマーズ もうちょっと特撮を頑張って、リアルなコダワリ映像で描ききっていたら、結構スゴイ作品になってたかも知れません。やっぱり安っぽい印象が。殺人ロボットに、正体のわかっているタイプと、わかっていないタイプがある、という設定が魅力的。でその真相はというと、若干ダマされたような気がしないでもないんですけどね。まあユニークで面白いです。7点(2003-08-30 23:15:57)

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