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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 父ありき 父親と息子の関係を描いた内容で、小津らしい情緒を感じさせてくれる作品に。 古い映画なので映像が悪いのは致し方ないが、セリフが聞き取りづらいのはとても残念。 それでも日本語がとてもきれいで、優しい父親とそんな父親を尊敬する息子の姿とともに、 ホッとするような安心感を与えてくれる。時代の流れや背景もしっかり描けていて、 父子のちょっとしたミニ大河ドラマといった印象の作品だった。[DVD(邦画)] 5点(2012-02-25 08:24:13)《改行有》 2. 地下室 この手のお話は他作品でもあるけど、前半はヒロインの描写がちゃんと描かれていて、 まあまあ良かったんじゃないかと思う。ただ基本的にストーリー自体が面白くなくて、 特に後半からラストにかけては甘ったるく、きれいに作りすぎの感は否めなかった。 男を地下室に閉じ込めるほどの情念があるのなら、もっと狂気さを出すとか、 男性側の哀れさを出すとかがないとリアルさや緊張感がまったく伝わってこない。 最初から女性の鑑賞者を対象にして作っているのかな? ちょいくたびれた四十女の役柄は、 中島史恵には合っていたが、タレントさんなので演技のほうはしょうがないですな。 官能シーンはほとんどないけど、この内容ならあってもさらに間延びするだけ損かも。 映画というよりは、Vシネ寄りの作品でした。[DVD(邦画)] 1点(2011-11-08 20:08:51)《改行有》 3. 近松物語 メロドラマのひと言では片づけられない、情緒溢れる作品。 その奥ゆかしさと清らかさに、思わず心を打たれてしまう。演出や映像に関しては、 溝口作品の中では及第点といった印象を受けたものの、キャスティングが抜群によかった。 進藤英太郎と小沢栄のバイプレイヤーぶりも光っていたが、 やはり長谷川一夫演じる茂兵衛の誠実なキャラが、とても印象に残っている。 皮肉めいた結末ながらも、爽やかとさえ思わせるラストのカットもいい。お薦めの逸品。[DVD(邦画)] 7点(2011-09-09 02:28:58)《改行有》 4. 痴人の愛(1967) 谷崎潤一郎の、もう有名な原作。 何といっても、この作品の一番の核はナオミの魅力。 小説だと読み手が頭の中で理想のナオミ像を形成できるが、映画だとそういうわけにはいかない。 安田道代は和製ブリジッド・バルドーといった感じで、最初はいいかなと思ったんだけど、 映り方によっては「ん?」と思うシーンもあり、ちょっと微妙かな。 ストーリーがわかりやすくて、ドラマとして気楽に楽しめる作品だとは思う。やっぱり男性向け。[DVD(邦画)] 4点(2011-08-13 15:20:17)《改行有》 5. 血と骨 ストーリーや演出云々というより、とにかくこの主人公の男が凄まじくパワフルで、 ただ圧倒されるばかりだった。たけしにはぴったりの役柄で、鬼気迫る演技を見せてくれる。 あとは嗜好の問題。人間が持っている醜い欲望を、すべてあからさまにしたようなキャラなので、 ほとんどの人が、かなり嫌悪感を抱くのではないかと。まあ、二度と観ることはないだろうな。[DVD(邦画)] 5点(2011-08-13 10:39:21)《改行有》 6. 着信アリ ストーリーは決してつまらないわけじゃないんだけど、 なんか「リング」に似てないか? ヒネリやオチまでそっくり。 ここまでやっちゃうと、さすがに印象が悪くなるのは仕方ないと思う。 それさえ気にかけなければ、まあまあのホラー映画。[地上波(邦画)] 3点(2011-08-05 02:53:13)《改行有》 7. ちょんまげぷりん アイデアのとても面白い作品。 こういう映画は時代考証のギャップが見所で、前半は笑えるシーンもあったんだけど、 序盤の流れや後半の主人公の行動は、もう少し丁寧に描いてほしかったかな。 主人公の侍があまりにも器用で順応性が高く、やはり唐突さを感じてしまう。 演出はTVドラマに近い作りで、全5話ぐらいの話を映画版に縮めたといった印象。 とても判り易いテーマに、軽いオチもあって、若い人ほど楽しめる作品ではないかと思う。[DVD(字幕)] 4点(2011-07-30 07:43:15)(良:1票) 《改行有》
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