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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ひみつの花園 ストーリーはないに等しい映画なのに、テンポが良くて、なんだか妙に面白い作品。 ヒロイン演じる女優さんは、外見からしてちょっと不思議系が入っていて、ぶっ飛んだ女の子の役柄にはハマっていました。 ラストぐらいはもう少しじっくり見せてほしかったのだが、スラップスティック・コメディとしては終始一貫しており、これでよかったのかも……。[地上波(邦画)] 5点(2015-04-20 15:29:38)《改行有》 2. 人が人を愛することのどうしようもなさ 石井監督の描く名美シリーズ。本作はこれまでのハードボイルド路線とは一線を画し、 女優であり、人妻でもあるヒロインの現実と虚構の狭間で揺れ動く狂気を描いた、 ラブ・サスペンスといった作りの作品。女優というキャラを生かした構成が興味を惹きます。 一応ヒネリやオチもあるので、ストーリーものとしては納得のできる内容だとは思うけど、 何と言っても一番の見所は喜多嶋舞の熱演。特別演技がうまいというわけではないのだが、 何もここまでしなくてもというくらいの体当たり演技を見せてくれます。 一応ボカシは入ってるけど、これでもかというぐらいの大股開きに、唖然呆然、口があんぐり。 下手のポルノ映画よりも、よっぽどエロチックだった。[DVD(邦画)] 4点(2012-01-11 01:55:43)《改行有》 3. 彼岸花 年頃の娘をもった父親の、複雑な心情を描いたドラマ。 小津監督お得意の父娘もので、ストーリーの安定感は抜群だし、キャストも凄い豪華、 安心して観ていられる。主人公の佐分利信は確かに頑固そうなイメージはあるが、 かなりの鉄仮面でボソボソしゃべるので、時々刑事のように見えて、最初はちょっと戸惑った。 奥さん役の田中絹代は今回は控えめ。娘役の有馬稲子や桑野みゆきが若くてきれいだった。 演出面に関しては言うことなし。相変わらずの小津節を存分に見せてくれる作品。[DVD(邦画)] 6点(2011-09-30 04:22:52)《改行有》 4. 眉山 そもそも大人の身勝手から始まっているお話を、美しい感動作に仕上げているので、 感情移入しづらいし、どうしてもうさん臭さを覚えてしまう。 ヒロインもいい歳の設定なんだから、親のことなんてもう自分の中で消化してるでしょ。 このシナリオで役作りしろというのも酷な話だけど、松嶋菜々子には荷が重すぎたのでは? ラストもちょっと無茶かな。演出は邦画の中ではまあまあ。阿波踊りのシーンだけは良かった。[DVD(字幕)] 3点(2011-09-06 03:48:51)《改行有》 5. 秘密(1999) 設定はもろコメディーなのに、シリアスタッチの展開なので何とも妙な雰囲気。 当然ながらストーリーの粗も目立ってしまう。まず物語は事件が起こるシーンから始まるので、 それまでどんな夫婦関係だったのかがわからず、これがこの作品の大きな致命傷になっている。 また人気のあるアイドルタレントを主役に据えたため、本来なら話の中心になるはずの父親の 心理描写がしっかりと描けず、非常にバランスが悪い。彼が一番苦悩を覚えるはずのシーンも、 単なる広末のサービスカット的な役割になってしまっている。 後半からラストにかけては"秘密"というほどのヒネリもなく、あまりにも陳腐な展開。 一応"夫婦"というものを軸にお話を進めていたはずなのに、いったい何を伝えたかったのか。 本作から感じることができたのは中年男の悲哀さだけ。小林薫は目立つ役者さんではないが、 相変わらず安定感のある演技を見せてくれて、何だかかわいそうだったわ。[地上波(邦画)] 2点(2011-08-22 12:16:21)《改行有》 6. 氷点 三浦綾子原作「氷点」を映画化した作品。 辛辣だけど、興味を惹く設定が妙味な人間ドラマ。 明らかにハショリが多く、印象としては連続ドラマのダイジェスト版を観ているような感覚。 妻の心理描写を中心に描いており、若尾文子はそれなりに好演しているが、 娘役の安田道代はかなり辛い。娘は天使のような心を持つというキャラ設定だったはずだが、 彼女の描写が圧倒的に不足しているため、とても不自然さを感じてしまう。 娘のほうも妻と同じくらい重要な役回りのはずで、これではちょっとキツい。 テーマは何とか伝わったが、さすがに物足りなさは否めない作品だった。[DVD(邦画)] 3点(2011-08-17 09:38:21)《改行有》 7. 病院坂の首縊りの家 金田一シリーズ、最後の映画作品。 「犬神家の一族」や「八つ墓村」のスケールと比べると地味で、映画というよりはドラマ向き。 それでも複雑な人間関係やドロドロした展開は、やっぱり面白い。あまりにも複雑すぎて、 やや置いていかれたけど。草苅正雄が金田一の助手的な役回りでコミカルな演技を見せており、 そのせいか緊張感にちょっと欠けた部分があるのかも。 横溝正史色はしっかり出ているので、横溝ファンなら十分満足できる内容かと思う。[DVD(邦画)] 5点(2011-08-02 10:38:59)《改行有》 8. 百万円と苦虫女 内容は昔ながらの青春映画を現代風にアレンジ、不器用なヒロインのキャラ描写を中心に、 主演女優さんの持つイメージ通り、決して重くなく、白黒はっきりさせないゆるりとした展開。 それだけでは物足りないので恋愛話も押し込んだという感じだが、こちらも結末はぼんやり。 旅を通して自分という人間に向き合い、一応ヒロインの成長がテーマということを考えれば、 この恋愛話じゃあまり意味のあるエピソードだったとは思えない。 設定もお話もちょっと荒っぽく、映像も決してきれいではないのだが、 ヒロインの女の子は透明感があって演技も悪くない。 でもあまりにも痩せ過ぎていて、何だか今にも倒れそうだった。 実際の一人旅ってかなりのパワーを使うし、もっとしっかりゴハン食べなきゃダメ。 まああくまで映画ということで、キャラの性格だけを見ればハマリ役ではあるし、 若い女性には共感できる部分があるのではないかと思う。[映画館(字幕)] 4点(2011-07-29 17:22:12)《改行有》 9. 美女と液体人間 東京に突如現れた謎の物体を追う怪奇ドラマ。 「怪奇大作戦」や「Xファイル」などのエピソードの一つといった感じで、 タイトルからある程度お話の中身は見えてしまう。そのせいか、中盤あたりは少々中だるみ。 映像演出面に関してはカラーで観やすく、何の問題もなかったのだが、 謎の物体の発生は人間の愚行が起因となっており、そこにもう少しテーマ性を持たせていたら、 もっとストーリーにも厚みが出たのではないかと思う。 内容的には、一時間ぐらいがちょうどいい長さの作品かな?[DVD(字幕)] 3点(2011-07-28 07:51:03)《改行有》 10. 漂流教室 公開当時大林監督は、「母親の子供に対する愛情を描きたかった」 と言っていたけど、原作の状況設定を描くだけで一杯一杯。 ホラーっぽいシーンもいくつか出てくるけど、これがまた笑っちゃうぐらいチャチい。 まるで安っぽいお化け屋敷に迷い込んでしまったような映画。[ビデオ(邦画)] 1点(2011-07-27 18:29:41)《改行有》
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