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プロフィール
コメント数 4675
性別 男性
年齢 41歳

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181.  一枚のハガキ 《ネタバレ》 他の方も言われている通り、舞台を見ているような感じの作品でしたね。良くも悪くも、とても素直で直球な作りでした。それはすなわち、戦争がもたらす悲しさ、悲惨さ。その一点。新藤監督の最後の作品となりましたが、彼が映画で伝えたかったものは終始一貫してましたね。翻弄される人たち、特に友子さんにとっては実に痛ましいストーリーとなってるんだけど、でも単に悲しいだけの映画ではなく、ところどころ笑える、ある意味ではコメディのような仕立てにもなってるわけです。それはたぶん、戦争という過酷な経験に比べればそれ以外のことはたいしたことないんだよ、とか、あらゆる生き様において人間はとても愛らしい生き物だよ、とか、生きてさえいれば、必ずいいことあるんだよ、とか、そういうポジティブなメッセージを伝えたかったんだなと思います。友子さん役を演じるには、大竹しのぶではおばちゃんすぎるのでは?という気もするけど、なかなか若い人でこの役を出来る人はいなかったのかも。なんにせよ、新藤さんの遺作として、希望を感じられる結末であったのはとても感慨深いです。[地上波(邦画)] 7点(2015-01-14 00:24:22)

182.  クローズ EXPLODE 《ネタバレ》 監督もキャストも一新ということで、はたしてどうかしらと不安げを鑑賞したのですが、その不安は見事に消え去りました。これはこれでいい。むしろある意味ではシリーズで一番良い出来かもしれません。主役が東出昌大くんということで、あんな優しそうな顔した人がはたして主役をはれるのかしら?と思ってたけど、この役に凄く合ってましたね。柳楽優弥の怪演も見もの。けんかシーンには目新しさはなく、これまでと一緒なのですが、ストーリーが結構きちんとしていて、それぞれのキャラクターもよく考えられている。片桐拳のいい人キャラがなんだかほっとさせられるね。[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-12-30 00:46:56)

183.  るろうに剣心 京都大火編 《ネタバレ》 とてもよく出来てましたね~。見所はやっぱりなんといっても殺陣シーンですかね。物凄い速さでやり合う。役者たちの熱意を感じます。ワイヤーアクションも、すごく効果的に使われてましたね。目にも留まらぬ速さ、そして見事なカット割り。鳥肌ものです。神木くんの、片足でケンケンして殺陣に入るとか、そういう個性付けも印象深い。それから、当時の町並みや室内、衣装など、全体的にすごく綺麗に撮られているのも印象的でした。時代劇の新たな形として、若い人に、昔の日本に興味を持ってもらう方法としても良い役割を果たす作品だと思います。ラストに福山を出して終わらすってのも巧いね~。こりゃ後編も観ずにはいられませんわ。[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-12-27 00:22:05)

184.  百瀬、こっちを向いて。 《ネタバレ》 なかなか良かったと思います。瞬の気持ちをつなぎとめるために、偽装恋人の計画を提案、というなんじゃそりゃなシチュエーションなんですが、このシチュエーションを設定することにより、百瀬の瞬への思い、ノボルの百瀬への思い、ノボルの瞬への思いという、見事な三角関係、そして思春期特有の感覚が表現されていて、すごく共感しちゃいました。なにより、早見あかりちゃん。彼女の魅力がぎゅっと詰まってる。あかりちゃんの魅力果汁100%の映画です。[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-11-23 23:23:25)

185.  スイートプールサイド 《ネタバレ》 毛がないことに悩む男の子と、毛深いことに悩む女の子。そんな子達がよくもまぁ水泳部なんかに入ったな、て正直思うんですが、思春期らしい振る舞いや初々しい青春、男の子らしい赤裸々な妄想など、とても共感でき、かつ面白く拝見致しました。特に、剃ってあげている時の感覚を大自然との触れ合いで表現する様が面白い。体毛モグモグシーンはさすがに気持ち悪いけど、でも気持ちはわからんでもない(笑)。ただ、そういう共感の連続である前半と比べると後半の暴走っぷりはちょっと置いてけぼり感。それと一つ、陰毛が生えてなくても性欲はあんなに旺盛なのかな、という素朴な疑問がある。猛アタックしてくる坂下さんがなんだか気の毒だった。個人的には坂下さんのほうがタイプ。というか、「う~ん!う~ん!」とキスを迫る仕草がすごく可愛かったのだ。こういうマニアックな作品が今後も増えてくることを期待。[DVD(邦画)] 7点(2014-11-19 15:07:26)

186.  トラック野郎 故郷特急便 《ネタバレ》 このシリーズは相も変わらずの無軌道、ハチャメチャ、強引なストーリー展開で、桃次郎の登場の仕方が毎度タイミング良すぎだろと突っ込み入れちゃうんですが、なぜか許せちゃうんですよね。トラック野郎が主人公だから無軌道でもOKだぜってのもあるけど、この無茶苦茶さを人情劇の素晴らしさが凌駕してるから許せちゃう。本作で良かったシーンは、死にそうな母の為どさ回りの子を強引に連れて唄わせるところ。それから、父と息子であんだけいがみあってたけど、闘犬ショーの時に父がやってきて互いに泣きながらねぎらうシーン。この2つのシーンほんと良かったわ~。それからラストね。「迷惑だぜ~。俺と一緒になりたい女はたくさんいるんだ~」みたいな台詞言って去っていくの。トラック野郎は心優しすぎて、ずっと女を独り占め出来なかったんだな、なんて憎い奴だ全く、と思いました(笑)。それにしても石川さゆりの歌声は本当に素晴らしい。これぞ歌手だな~と再認識。[地上波(邦画)] 7点(2014-11-05 20:41:11)

187.  Miss ZOMBIE 《ネタバレ》 SABU監督というと、独特なセンスとノリの コメディ映画に定評がある方という認識でしたが、 本作はコメディ映画ではなく、そのセンスが 人間の狂気や苦しみ、悲しみの表現に特化した内容。 序盤は、全体のスローテンポっぷりや 何も起こらなさ加減に「なんだろうこれは、、、」と 心配しながら観てたのですが、ゾンビのお姉ちゃんが 男どもにレイプされるという展開から俄然目が離せなくなり 幸せそうな一家に恐ろしい出来事が起こってくるわけです。 それにともない、お母さんがまるでノイローゼ、 いやなんというか、彼女自身がまるでゾンビのように なってしまうわけで、最初の頃の幸せそうなときとは 顔が全く変わってくる。逆にゾンビ姉ちゃんは、少しずつ 人間っぽくなっていきます。 二人が入れ替わっていくわけですね。男の子も ゾンビ姉ちゃんになつくわけですし。 そしてあのラストですよ。いや~、なんという切なさ。 それまで白黒だったのが、最後にカラーになって、 悲惨な光景が色鮮やかに見せられる展開も巧かったですね。[DVD(邦画)] 7点(2014-07-11 21:23:15)《改行有》

188.  人狼ゲーム 《ネタバレ》 ストーリーは、どこかの建物に集められた 見ず知らずの若者達が殺戮ゲームを始めさせられるという、 昨今よく見るタイプの映画で、しかもこの系統の邦画は どれも学芸会レベルのしょうもないものばかりでしょう。 なので本作もそういうものなんだろうと思い 期待せず観たのですが、これがどっこい、 かなり楽しめましたよ。 なによりも、登場人物の若者達がみんな迫真の演技していて、 この荒唐無稽なお話に説得力を持たせている。 殺される側になった人が全力で泣き叫んだり逃げようとしたり、 疑われた人がこれまた全力で否定したり、 いちいち誰かに言う文句もこれまたリアルで見入ります。 たぶん、監督さんの力量がものを言わせてるのでしょう。 こういう内容の映画は、作り手も役者も、 どうしても手加減なり照れが出ちゃいそうなもんだけど、 そんなものは微塵も感じさせない。 このゲームを一体誰が仕組んでるのか、そういうのは全く 見せないんですけど、これは正解だと思います。 そういうの見せても面白さに繋がるとは思わないし、 なにより人々の駆け引きや葛藤を楽しむのが 本作の目的ですからね。 最初は泣いてるだけだったななみちゃんが だんだんとふっきれていくその表情の変化にも注目です。[DVD(邦画)] 7点(2014-03-14 00:17:14)(良:1票) 《改行有》

189.  人生、いろどり 《ネタバレ》 恥ずかしながら、「はっぱビジネス」というこの実話を本作で初めて知りました。誰も見向きもしなかった、ゴミと罵られたただの葉っぱを年商2億円の商品にまで成長させた、そのサクセスストーリーに素直に関心。そんであのお父さんは、最初葉っぱビジネスを馬鹿にして、自分はウナギで成功させるって息巻いていたのが、まったく逆の立場になっちゃうわけですね、それがなんだかウサギと亀みたいな感じでこれまた面白い。お父さんも、それから中尾ミエが演じてた役も、最初は変なプライドがあって、それで周囲と亀裂が生じてたけど、そのプライドがなくなって打ち解けることでみんなに幸せが訪れてる。そういう人間成長が凄く共感出来る。高齢化の時代だからこそ、その高齢者の力がどんどん必要になってくる。そういう中で、本作は素晴らしい道しるべを示してくれていると思う。とてもいい映画です。[DVD(邦画)] 7点(2014-02-06 00:51:28)

190.  リアル 完全なる首長竜の日 《ネタバレ》 全体の雰囲気は割と好みでしたねぇ。夢と現実があいまいな世界を、巧いこと映像化されていたと思います。序盤の車内からの風景が、完全に非現実的なわけですね。勘のいい人はここで先の展開を読めちゃうのかもしれませんけど、自分は鈍いので全然予想出来なかった。単純に、その独創的な表現に見入っておりました。死体の表現もそうですが、特にフィロソフィカルゾンビの能面みたいな顔が凄い不気味。意識下の向こう側は霧で何も見えないとか、そこを抜けると島の風景が広がるシーンとか、映像的に凄く良いです。ただ、途中の反転してからが物語的に魅力が低下してるといいますか、失速感は否めなかったですね。でも、首長竜のCGは邦画とは思えないぐらいレベル高かったですね~。とってもリアルで、ちゃんと怖さも出ていたと思います。[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-01-07 21:50:06)

191.  許されざる者(2013) 《ネタバレ》 アカデミー賞も受賞したハリウッドの名作を、邦画がリメイクするということで、その心意気は買いたいと思うんですね。実際に鑑賞してみると、物語の舞台をそのまま日本に置き換えてもさほど違和感がなくて驚き。なにより、未開拓の北海道の風景が素晴らしい。そして明治初期の建物も、たぶんセットなんでしょうけど良く出来てて見入りましたね~。明治初期はアイヌを和人と区別し、その文化や権利が迫害されてきた歴史がありますから、そういうのを今一度思い起こさせる内容にもなってます。演技的には、柄本明さんと柳楽優弥さんの熱演が特に印象的でした。特に、最初の頃と終盤で二人ともキャラが変わってくるわけですね。最初に十兵衛の家を訪れるときのしゅっとした金吾と、自分は嘘つきだと吐露し素を露わにする金吾。そして最初はやんちゃで強がっていた五郎と、もう人は殺したくないと泣きじゃくる五郎。その変化が見どころかなと。逆にマイナスだと感じた点は、佐藤浩市の役はもっとクールで冷徹なほうが良いような気がするので、少し喋りすぎかなと感じたのと、なつめの顔の傷がそれほどたいしたことなくてあまり可哀想でない点。主人公はどうやら女子供を殺したわけではないようなので、実は許される者なんじゃないかな?という気もして、お店の主人を最初に殺したのはそういう善人キャラを吹っ飛ばしたくて、後からつけたような気がしてしまうわけです。ヒーローなどいない、この世は勧善懲悪の世界ではなく、すべてはグレーである、というイーストウッドのテーマに忠実ではあったと思います。[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-01-06 21:42:37)

192.  真夏の方程式 《ネタバレ》 「容疑者Xの献身」ほど、ストーリー的にぐっとくる内容ではありませんでしたが、相変わらずよく練られた脚本だなと、その完成度はやはり感心するものがあります。大人達は、子供をかばうために色々と奔走するわけですが、結果としてそれは子供のためにならず、娘さんはずっと苦しみ続けていたんだと。その点が深いですね。涙を流しながら、育ての父と鏡越しに向かい合うシーンが一番の盛り上がりどころでしょうか。あの男の子には、事実を知ってひねくらずに、科学的思考を持つ優秀な大人になってほしいものです。個人的には、そういう犯罪絡みのシーンよりも、ペットボトルロケットを打ち上げて海中を見せてあげてるシーンが一番良かったです。[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-30 22:08:24)(良:2票)

193.  最後の忠臣蔵 《ネタバレ》 とても日本的なお話だと思いました。ただひたすら、忠義に仕える男の物語。武士の考え方、生き方というものが、よく理解出来ました。役所広司はさすがの演技でしたね。目の動き、充血した目、彼は目で表現する役者。そんな大物にたじろぐことなく、桜庭ななみちゃんも堂々と演じられていたと思います。可音は16歳。まだまだ若いし、孫左衛門が父親となって一人で育ててきたから、嫁に行き彼と離れて暮らすことを最初は拒んでいた。昔の人は結婚も早かったですもんね~。でも、自分は武士の子だから、ということで、考えを改めていく。あぁ、武士というのは、潔いということなんだなぁ。孫左衛門の最後の切腹もそうだ。現代的な観点で言えば、そこはやっぱり、これからはおじいちゃんとして可音とまた過ごせればいいのに、て思う。でも自分は、可音を密かに育て上げるという使命故に、たった一人生き延びていた。その役目が終わったから、潔く切腹する。人間だから、みんないろんな考えや葛藤を持って生きている。だけども、そこをデジタルにすぱっと道筋通す。それが武士。だからこそ武士は、いつも美しさと切なさを宿命的に併せ持ってる。それがよくわかる作品でした。[地上波(邦画)] 7点(2013-12-29 16:38:22)

194.  ワイルド・スピード/EURO MISSION 《ネタバレ》 先日、ポール・ウォーカー氏が事故死したというニュースを聞き、大変驚きました。そのニュースの後に本作を鑑賞すると、、、、なんだか普通に見れないですね。どうしても現実がちらついてしまって、カーアクションを純粋に楽しめない、、。はたして続編制作はどうなるんだろうか、、、。まぁとにかく、一本のアクション映画として見れば大変良く出来てます。シリーズの最初の頃のイメージを持っていた自分としては「あれ、こんな作風のシリーズだったっけ?」て思うぐらい、規模がド派手になってます。序盤のカーチェイス、そして中盤の戦車シーン、さすがはカーアクションを売りにしているシリーズだけあって素晴らしいスピード感とカット割り。車がまるで駒のように回転し中を舞う。終盤の旅客機シーンもなかなか。それでいて女性同士の肉弾戦も、その完成度には目を見張ります。話はたいしたことありませんが、アクションの出来映えは文句無しです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-12-06 20:56:17)

195.  脳男 《ネタバレ》 原作のことは知りませんが、個人的にこの「脳男」というキャラクターが結構気に入ってしまったので高得点をつけようと思います。正義の殺人マシーン。完璧な頭脳と身体能力。規則正しさとクールさ。なんだか魅力的です。映像的にもっとあか抜けて作ってくれればという思いもあるのですが、取り立てて酷い絵図らがあったわけでもないのでヴィジュアル的には可もなく不可もなくでしょうか。あ、透明な筒で書類を送る装置を使って爆弾を爆発させるシーンは割と良かったかも。あとはやっぱり松雪泰子の役者としての巧さが光りますね。さすがだなと思います。生田君も難しい役柄の割にはよくやってたと思うし。もし作れるのなら続編も見てみたいです。[DVD(邦画)] 7点(2013-10-22 20:22:59)(良:1票)

196.  ボクたちの交換日記 《ネタバレ》 素直に感動出来る作品に仕上がってましたね。ウッチャンの人間愛、漫才愛が伝わってきました。鈴木おさむ氏もウッチャンも、数多くの若手芸人を見てきたからこそ描けるリアルな悲喜こもごも。欲を言えば、17年経っても顔の変化がないのと、甲本の娘さんが田中と話してる時の会話が少し映画的だなと感じた点が不満なのですが、逆に言えば不満はそれぐらいかな。あとはケチつけるところないです。皆さんいい演技してました。[DVD(邦画)] 7点(2013-09-18 22:37:16)(良:1票)

197.  ひまわりと子犬の7日間 《ネタバレ》 最近は犬猫の可愛さを全面に売りにする動物映画が多いので、本作もそういう作品なのかなと思って借りてみたのですが、いい意味で裏切られました。それどころか、これまで扱ってこなかった「殺処分」をテーマにしているではありませんか。いやね、私も理不尽に感じてはいたんです。やたらとペットの「かわいい」が振りまかれる一方で、何十万匹もの犬猫が処分されてる世の中って一体何なんだろうと。だから、このテーマを扱ってくれただけでも嬉しいですね。そして実話だっていうのがまたいいですね。職員である主人公には娘さんがいて、その子に仕事の内容を打ち明けて、色々と葛藤しながらも最終的に理解していく展開。あぁ、日本全国の保健所職員さんもこういう経験があるのかな~って、今まで思いをはせていなかった点に気がつくことが出来ました。主人公の神崎さんはとにかく博愛ですね。なぜかお母さん犬がたどってきた苦難を全部汲み取っちゃうっていう超能力的な推理力まで見せてましたけど(笑)、それもあの博愛の精神故のことなんでしょうね。宮崎弁だったのも良かったですね。標準語とかよりも、なぜかより親身に感じられる。おまけで7点つけちゃいます。[DVD(邦画)] 7点(2013-09-14 00:38:56)(良:2票)

198.  さよならドビュッシー 《ネタバレ》 最初の段階で、「見た目では誰だかわからなかった。 シャツの模様で判断出来た」っていう展開に、 勘のいい人ならその後の展開はすぐにわかると思います。 ミステリーが売りの原作だそうですが、正直言うと ミステリーそれ自体はたいしたことありません。 それよりも、橋本愛ちゃんと清塚信也さんの掛け合い、 二人の演技を眺めているのがとても楽しかった。あと音楽ね。 役柄的に凄く難しい演技だと思うんだけど、それを全身で こなす愛ちゃんは、これからもっと素敵な女優になって いくのではないかと思わせるような実力を見て取れました。 彼女を支えるピアノ教師役に、実際にピアニストの人を あてたこと、これが本作の素晴らしい点だと思います。 例えば、愛ちゃんがピアノ演奏をしているところとか、 よく見ると全然鍵盤を叩いてなかったりとか、いかにも 嘘っぽいカットがあったりするわけです。その点、 教師役の清塚信也さんはまさに見事な演奏を披露している。 これによって、作品の説得力がぐんと増すんですよね。 一見クサい台詞にも重みが出てくる。 終盤の演奏会のところで、カメラがピアノを ぐるんと回りながら遥とルシアに入れ替わる映像は とても巧かったです。[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-08-30 01:42:30)(良:1票) 《改行有》

199.  劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語 《ネタバレ》 テレビのやつはも見たことがなくオタでもない自分でも、このアニメの存在は知ってました。社会現象にもなったとのことで、どれどれと思い鑑賞。なるほど、ストーリーがしっかりしてますね。見た目はとても可愛らしいアニメなんだけど、内容はとてもダークな世界で、中学生の女の子たちが、やるかやられるか、生きるか死ぬかの闘いを強いられるという。魔女との闘いに敗れたら本当に死んじゃう。可愛らしいアニメキャラの子達なのに。このギャップといいますか、ありそうでなかった独自の世界観が受けたのかな、と思います。魔女たちがいる世界も映像表現が独創的。そんでその魔女ってのが、いわば人の心の負の側面、絶望によって生み出される。まどかちゃんはずっと辛い思いをしていて見てて気の毒なぐらいなんだけど、そりゃやっぱり、負の気持ちに負けないように、強くなきゃいけない、優しさだけじゃなく、強い心も持ってね、ていう、そういう意図なのかなと思いました。キュゥべえは見た目は可愛いけど、闇金か投資詐欺の化身みたいに思えました(笑)。[DVD(邦画)] 7点(2013-08-29 21:39:53)(良:1票)

200.  終の信託 《ネタバレ》 DVDのパッケージだけ見ると、ずいぶんと重そうな話だなと感じなかなか手が出せずにいたのですが、あの周防作品だからと思い借りて観てみることにしました。まず思ったのは、「人が苦しんでる様子」が凄くリアルだという点。こういうところのこだわりはさすがだなと感じました。確かに、この話においては、江木さんの普段の苦しみと、折井さんが自殺未遂したときに江木さんの苦しみを初めて理解出来たという点がとても大切なので、その苦しんでる様子というのは手が抜けないわけですね。んで、凄く伝わってくる。ただ、これといってドラマチックなことがあるわけでもなく、ずっと平坦にストーリーが進むのでだいぶ退屈しながら見ていたのですが、後半、検事との聴取のシーンからぐんと面白くなるわけですね。一気に娯楽になって、しかも観る人を考えさせる深いテーマに観客を巻き込んでいく。さすがは周防監督だなと唸らされました。やはり社会派の作品を撮らせたら、彼の右に出る者はいないんじゃないか。それだけ、問題提起がいつもしっかりしてますよね。確かに、折井さんも家族にきちんと話をしていなかったと思うし、落ち度はあるはずなんですけど、これが「殺人」なのか「尊厳死」なのかっていう点になると、なかなか割り切れない難しい話になる。その難しさを、映画という娯楽で見せて観客に考えさせる、その巧さに脱帽致します。[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-08-26 22:41:13)

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