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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1317
性別 男性
ホームページ http://minrou.seesaa.net/
年齢 36歳
メールアドレス baker221b@live.jp
自己紹介 全体的に甘めの評価になりがちです。
当然映画のジャンルによって評価にバラつきがあります。以下参考までに……。

評価が高くなりやすいジャンル:ミュージカル、B級アクション、ロマコメ、バカコメディ
評価が低くなりやすいジャンル:ミステリー、サスペンス、ラブロマンス

基本的に過激な映画が好きです。暴力的な意味でも、性描写的にも、人間性の描き方でも
どれだけ感動的な映画であっても尖った所が無い映画より、過激な表現がある映画の方を評価しています。

13.4.27(追記)……TOHOシネマズが6月1日から高校生料金を1,000円にするとのこと。
今は若い方が映画館に少ない状態なので大変素晴らしいと思います。
(日本の料金はそもそも海外に比べて高すぎる。価格も一律で決められているから劇場間の競合も生まれにくい)
でももうちょっとシネコン自体が上映する映画のラインナップを改めた方が良いのでは。
客が集まる邦画をバンバンかけるのは経営としては正しいけれど、いつか必ずしっぺ返しが来るのは判り切っていることなのに。

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201.  ザ・マジックアワー 幾人もの人々が繰り広げる、ドタバタコメディ。まあ有頂天ホテルと大本は変わりません。 役者さん達も安定した演技(特に佐藤浩一の立ち振る舞いは一見の価値あり)は観ていて楽しかったです。 しかし三谷幸喜のあの独特なテンションについて行けず、後半は結構苦痛でした。 もうちょっとコンパクトにまとめてくれたら最後まで楽しめたんだろうけど……[映画館(邦画)] 6点(2008-07-28 11:33:56)《改行有》

202.  進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 《ネタバレ》 特撮の部分は凄かったです。冒頭の巨人の人間踊り喰いの連続から、終盤のエレンが変身した巨人の大暴れまで、あの阿鼻叫喚の場面を映画館で観れた満足感は大きかったです。特に後者に関しては、今まで人間たちが成す術もなく食い散らかさせる場面を繰り返し見せられたせいもあり、その巨人たちを圧倒的な質量で殴り殺すシーンにはカタルシスを覚えました。 しかし残念ながら、個人的に良かったなと思えたのもその部分だけで、後はかなり歪な部分が目立つ作品になってしまっていたと言わざるを得ません。先ず、脚本については不味い点が散見されます。あれだけ壁外に行く前に、「巨人は音に反応するから、大声を出すな」と言われているのに、やれ戦場で喧嘩をするわ、やれピアノを弾くわ、普通にエンジン音がでかい車に乗るわ、etc……。好意的に「まあ周りの索敵を終わらせた上での行動なのだろうなぁ」と勝手に解釈していたら、後半で「実は巨人を確り呼び寄せちゃってました」ってされてもなぁ。人類の未来を背負っているにしては余りにも無能と呆れるしかないです。中でも赤ちゃんの声が聞こえたと言って、巨人をむざむざ呼び寄せてしまったという中盤の展開は、ひどすぎる。謂わば、巨人に隊が襲われるという結果のために、無理矢理に原因を作りましたと言う感じ。あと原作の序盤の胆が「自由を求めなければ人間は家畜と同様である」「世界は言うまでもなく残酷である。強者が弱者を食い殺す実に単純明快な世界である」というメッセージは分かりますし、それぞれ私が原作で最も好きな部分ではありますが、実写化したときにキャラクターにそれをそのまま喋らすのは余りにも下策です。漫画で成り立つセリフを映画にそのまま持ち込んでも説明臭くって堪らないんですよね。色々と脚本が残念な映画でした。[映画館(邦画)] 5点(2015-08-04 07:20:43)《改行有》

203.  リアル鬼ごっこ(2015) 《ネタバレ》 正直言うと映画を観ていて「面白いな!」と思えたのは人がバサバサと殺されていくシーンのみで、他の園子温の人生哲学を女子高生に延々と語らせるシーンなんかは逆に凄くつまらない。その人が次々と死んでいくシーンもやっぱり手を変え品を変え見せてくれるものの段々とマンネリ化してしまっているなと強く思いました。私が劇場で観た回は結構女子高生が多かったのですが、上映終了後に口々と「わけわからない」「つまらん」と声が上がっていたのが全てかなと思います。[映画館(邦画)] 5点(2015-07-28 23:13:24)

204.  リンダ リンダ リンダ 《ネタバレ》 何でしょう……、普通の映画に無いものを感じたのは確かですし、そういう意味では凄く評価したいのだけども、何故か積極的に評価する気にはなれない。そんなちょっと個人的には困った映画でした。 青春の一部分を切り取ったような自然な雰囲気はとても良いと思いました。但し、それに伴い物語も特に大きな起伏もなくコピーバンドの演奏が順調に終わってジ・エンドなので、何だか物足りない気がしてしまいました。恐らく、米国のキッチリした起承転結の物語構成に馴れているせいで、何らかの山場を期待してしまっているのだと思います。 唯、邪推ですが、バンドの女の子たちのビジュアル(特に留学生を演じるペ・ドゥナ)があれ程自然体で可愛くなければ、みんな真剣に観ただろうかと思ったりもしました。[映画館(邦画)] 5点(2015-03-04 20:21:00)(良:1票) 《改行有》

205.  ガメラ3 邪神<イリス>覚醒 《ネタバレ》 三部作として作られた映画の場合、大抵一作目、二作目が傑作・良作であることに対して、三作目が平板な作品に成り下がってしまう場合が散見されると私は思っています。多分ですが、それは完結編として無理にでも終わらせてしまわなければならない、シリーズで撒いた全ての種を全て回収しなければならないという脚本上の必然から来ていると思われます。 本シリーズも例に漏れず、そういうバランスの作品になっていて、無理矢理にでもガメラが発生するメカニズムとそれに呼応して目覚めるイリス、マナの不足によって大量発生するギャオスが描かれますが、メカニズムを明らかにしたことによりガメラの神秘性が薄まってしまっていることは否定できません。 最後の打ち切りみたいな終わらせ方も個人的には好きではありませんでした。[DVD(邦画)] 5点(2014-08-19 19:55:26)《改行有》

206.  MONSTERZ モンスターズ(2014) 《ネタバレ》 はい、クソ映画です。少なくとも私はクソ映画だと思いました。……でもこの映画、面白かったんです。恐らく監督が力量のある方なので各場面が間延びしていないのと、主演二人がどちらも良い役者さんなのでそれなりに見応えのある場面に見えるのが影響していると思います。但し、脚本はどうしようもないクソです。口汚くて申し訳ないですが、クソです。こんな脚本の内容を真面目に演じている役者さんには心底同情してしまいます(そこが面白い部分だけど)。 ストーリーは一般的な日常で異能の力を持ったキャラクターが戦う、というありがちな内容ですね。私は真っ先に大ヒット漫画『デスノート』を連想しました。この映画もその路線でいけばもっと面白くなったと思うんです。 まずキチンと能力のルールを観客に示すこと。見るだけで操れるというのなら、「ビデオ映像の人間ではどうなのか?」「目線を外してから何秒後に元に戻るのか?」「具体的に身体のどの部分を見られるとダメなのか?」「操れる人数・時間に制限はあるのか?」等々、ルールが判らないと戦いは楽しくありません。導入が難しいのなら、終一が最初に警察に打ち明けるときに、「そういえば近年似たような強盗や殺人が発生している。被害者の証言から犯行の規則性をある程度推定した」とか何とか言わせて警察にルールを説明させてもいい。 あとは警察をあんな無能集団として設定するんじゃなくて事態をかき回す第三者として設定したほうがいいと思います。体が常人より遥かに丈夫な終一にとっては、銃撃は致命傷にはならない。だから敵もろとも警察に強制排除してもらえるように仕組むとかね。色々アイデアはあるのに、大変勿体ない。 本来なら脚本家さんには次回作は頑張ってくださいとか言うべきなんでしょうけど、この酷さは自己反省や自己分析なんかではどうにもならなそうなので、とりあえずシナリオ学校か何かに行き直すのが良いかと思います。近年稀に見る珍作ですから。監督と役者が比較的まともだったのが唯一の救いでした。[映画館(邦画)] 5点(2014-06-08 23:24:51)(良:1票) 《改行有》

207.  恋の罪 《ネタバレ》 「男性は女性の感情が分からず、女性は男性の感情が分からない」と断ずる人々はいますが、私は誰でも異性的な感情を持っていると思うし、園子温監督が今回の映画を作るに当たり、「自分をどんどん女性に投影していき女性に完全に同化していき映画を撮った」というアプローチは別にいいと思います。 ただ私はこの映画に関してどれだけ女性に感情移入しようとも余りにも理解不能な箇所が多かったと言わざるを得ません。その意味で女性にこの映画を観てどう感じたか凄く興味があります。女になりきって園監督が撮った映画が、本当の女性に理解できないのであれば、それは全くの監督の自慰行為でしかないでしょう。 そして意図的にでしょうがわかり易すぎるキャラクター設定がちょっと引っかかりました。社会的に世間的に性的な満足が得られず欲求不満に陥った女性が売春・浮気に溺れていく。その女性等は婦人警官・大学の助教授・小説家の妻と来たもんだ。いくらなんでも浅薄すぎる設定ではないでしょうか?小説家の妻が「ウインナーいかがですか~?美味しいですよ~」って最早ギャグに見えてしまいました。 現代美術家の大竹伸朗の様な色彩の死体発見現場やラブホテルの内装の美術は一見の価値有り。三人の女優さんの惜しげもなく裸体を曝け出した演技も一見の価値有り。[DVD(邦画)] 5点(2013-11-11 10:55:28)《改行有》

208.  男はつらいよ 《ネタバレ》 私は「釣りバカ」シリーズや「男はつらいよ」シリーズ等のプログラムピクチャー映画が苦手です。なぜなら評論家の赤坂憲雄が過去に述べているとおりこれらの映画は"棺桶映画"だから。お馴染みのアレを観たがっている観客にショックを与える映画は必要ないのである。観客にショックを与えることを禁じられた死んだも同然の映画たち……、何て悲しい存在だろう! しかし知り合いから「男はつらいよの一作目と○○作目はホントに面白いよ」と説得されて今回鑑賞。成程、確かに面白かったです。一作目はそもそもプログラムピクチャーとして作る気が(恐らく)無かったのでしょう、その後に同シリーズで量産される只管に湿っぽい少しイイ話というテイストとは異なっている。そもそもこの映画の寅さんはトコトン屑人間と言っていい。作品を重ねるごとにキャラクターが丸くなっていくというのは良くある話ですが、この一作目の寅さんのダメ人間振りは中々類を見ないレベルです。 「妹の縁談の場をぶち壊す」「他人の庭で小便を引っ掛ける」「他人を見た目で判断する」等々、その破天荒というには余りにも非常識なキャラクターがとにかく面白い。 逆に個人的に後半のさくらの縁談話になった途端に同シリーズ独特の湿っぽい人情噺が展開したのには少し残念でした。人生の悲哀なんてどうでも良く、最後までクズ野郎寅さんの下町に現れたゴジラのごとき大破壊を楽しみたかったというのが本音です。 それからどうでもいいことですが、さくらを育てたおいちゃんとおばちゃんに物凄く腹が立った。寅次郎が縁談をぶち壊した時には「人だ家柄だ」と言ってたくせに、中小企業の印刷屋の息子、諏訪の気持ちを下手に伝えた時には「おまえが何もせんなら二人は上手くいってたんだ!」とのたまう。縁談の前日に深酒して寅さんを無理矢理行かせた様な無責任男にだけは言って欲しくないセリフである。[DVD(邦画)] 5点(2013-09-22 06:27:46)《改行有》

209.  HK/変態仮面 《ネタバレ》 嘗て少年ジャンプで連載されていたカルト漫画『究極!!変態仮面』の実写映画化。成程、アイデア自体は悪くない。早い話が日本版スパイダーマンをやろうとしているのだ。スパイダーマンも変態仮面(映画版)もひ弱な高校生がスーパーヒーローになり悪党をやっつける、そしてヒロインはそのヒーローの方に惚れてしまう展開であり、その類似性は明らかだろう。なんせオープニングとエンディングまで実に良く出来たサム・ライミ版スパイダーマンのパロディとなっている(アレックス・ロスに良く似た絵まで出てくるあたり拘りを感じます)。 私は映画を観ていて本気で日本版スパイダーマンをするなら面白い作品なるとずっと考えていた。なにせ主人公の色丞狂介はパンティ(しかも使用済み限定)を被って戦うのだから正体がバレたら大変なのはスパイダーマンの比じゃない。バレたら完全にその名の通り変態野郎扱いだ。そこをサスペンスとして引っ張る要素として演出して、あとはキチンと悪役を描いてそれを彼が倒し、ヒロインに正体を告白する。そうなっていれば万々歳と思っていた。 でもそうはならなかった。この映画は変態仮面という奇抜なビジュアルイメージを観客に見せることに固執しすぎてストーリー展開が余りにお座なりになり過ぎている。気持ちは分かる。あれだけ見た目にインパクトのあるキャラクターもそうそういないだろうし、ビジュアル面を見せることには間違いなく成功している。主演の男の子の体つくりは完璧で(インタビューによると毎日陰毛を処理したらしい。偉い!)、変態仮面自体の見た目は原作通りだ。でもそれって言っちゃうと出オチ芸でしかない。事実観客も最初の方は笑っていたのだが、1時間を過ぎた辺りから変態仮面の登場シーンによる笑い声は徐々に小さくなっていった。正直「ああ、またそれか」と思ってしまう。 出オチが悪いとは言わないが、その後はキチンと人間ドラマを育てて言って欲しかった様に思う。スパイダーマンのパロディ映画の傑作と言うと個人的には『キック・アス』なのだが、あの作品はスパイダーマンの設定を借りただけでなくそのテーマも真摯に理解してアレンジしていた。でも本作はスパイダーマンの設定をちょちょいと拝借して、後はヒーローの見た目だけで2時間を押し切ろうとした。どちらが優れた映画なのかは人によって違うだろうが、私は前者こそ良い映画だと思う。[映画館(邦画)] 5点(2013-05-31 19:13:44)《改行有》

210.  今日、恋をはじめます 《ネタバレ》 予告編を観てどんな珍作なんだろうかと思い身構えて観たのですが、思ったより手堅く作られていた真っ当なロマコメでした。またストーリーのテンポが抜群に良く(正しいスプリットスクリーンの使い方)、愁嘆場で時間を無駄に取っていないのが好印象でした。まー本当にキチンとするのならば地味子ことつばきちゃん役は武井咲なんかじゃなく最初からオーディションして本当に地味な女の子を配役するほうが良かったと思いますが。武井咲は地味な格好をしていてもどうしても華やかに見えてしまう。 しかし流石に至る所で出てくる間抜けな効果音や、可愛い絵の合成(?)には口がふさがらず。二人が付き合う場面でいきなり衣装がタキシードとドレスに変わり、背景が宇宙になり足元にミルキーウェイが出現したのには酷すぎて大笑いしました。演出が大仰すぎ。[映画館(邦画)] 5点(2012-12-31 19:01:06)《改行有》

211.  カラスの親指 《ネタバレ》 不満点から述べますと、まずこのテのコメディで上映時間が2時間以上もあるのは明らかに長すぎ。その割に最後の現金強奪シーンに至るまでのセットアップは異様に速い。これは恐らくですが作り手が主要5人に思い入れが強すぎるんでしょうね。主人公の身の上話や5人の奇妙な共同生活のシーンは物語にとって重要とはいえ、もっと短くても十分だったと思います。あとは役者さんの演技がまあ大変なことになっている。村上ショージの演技は頑張っているのはスクリーンから伝わるのですが、標準語の演技がどうしても浮いてしまっている様に感じました。映画の後半になるに従ってどんどん演技が上達しているのには笑ってしまいましたが。小柳友と石原さとみはバカップルという設定なのでしょうが完全に頭がどうかしている人たちにしか見えず。というか金無い金無いと言っているのに外見小奇麗すぎ。何着服持ってるんだ?しかも終盤で石原さとみが「いつまでこんな生活が続くのよ!もうヤダよ!」と言いますが、それまでに全く辛そうに見えなかったので超唐突に見えます。『ヘルプ』のジェシカ・チャステインみたいな底抜けの明るさは寂しさの裏返しという性格が石原さとみは表現できていません。阿部寛は唯一安定した演技で、彼が画面に入ると物凄く場面が引き締まっていて流石でした。 最後のどんでん返しはそれまでの膨大な伏線もあって「おおっ!」となりましたが、それにしても最後のエピローグに10分以上かけるのは長すぎでしょう。しかもそこで村上ショージが映画のテーマに関わる程重要な自分の心情を吐露するのはどうなんでしょう。もっとタイトに仕上げてくれたらより引き締まって優れた小品になったのでは無いかと思います。[映画館(邦画)] 5点(2012-12-01 17:15:17)(良:1票) 《改行有》

212.  巨神兵東京に現わる 劇場版 《ネタバレ》 怪獣が街を破壊する特撮は昔から日本のお家芸ですが、久しぶりに映画館で、しかもかつて有り得ない規模の予算がかっているであろう特撮を鑑賞できたのは幸せでした。ただ観ていて「やっぱり特撮はすごい!俺が見たいのは初代ゴジラのこの凄惨さだ!」という気持ちと共に、「スピルバーグの『宇宙戦争』と比べてしまうと劣るかなあ。CGを多用したVFXには勝てないのか……」という気持ちにもなりました。予算的に現状で作れる最高水準の特撮であることは疑いようもなく、やっぱりCG使用が全盛の今、ハリウッドのSFXには対抗できないなと思います。認めたくは無いけれど。それでも日本が作る(と言うか山崎貴監督が作る『ヤマト』や『ゴジラ』のCGにはまだまだ全然勝っていると思いますが。それにしても庵野秀明は自分のある種趣味にこれだけ力を注げることが出来て何だかんだ言っても幸せな人だなあ。[映画館(邦画)] 5点(2012-11-23 20:00:10)(良:2票)

213.  岳-ガク- 《ネタバレ》 真面目に映画を作ろうとしている意志は感じられました。過去の山での死亡事故を語らせることで主役二人のキャラクターに深みが生まれている。各キャストも概ねいい配役だったと思います。特に小栗旬はハッキリ言ってテンションも含め端から見れば狂人のような純粋無垢な"三歩"を上手く演じていたかと。また何人かの方が仰っている通り、死体をフォールする場面は衝撃的でした。問題は余りに監督の技量が足りていないことでしょうか。正に今のダメな邦画に蔓延している病理の見本市みたいな演出ばかりになってしまっていたと思います。まず映画なのに画面に動きが余りにも乏しいこと。特に会話場面ではキャラクターに全く動きが見られないばかりか、カメラも基本的に固定してピクリとも動かさず、カメラの視点を切り替えるだけ。だから山岳救助隊が通報を受けたシーンなどは事態は緊迫している筈なのに全く画面に切迫感が生まれていない。そしてその画面の動きの無さを誤魔化すために只管気分を盛り上げるために音楽を流しまくる。恐らくですがこの映画からBGMを取り除くと全然盛り上がらない映画になっていると思います。それってつまり音楽に全てを頼っているってことなんですよね。ホントに面白い映画は「ここぞ!」という場面で音楽を効果的に使っています。それからスローモーションをとにかく多用していること。本作では確か五回は同じようなスローモーションの場面があったと思います。明らかに多過ぎ。決定的な場面でスローモーションというのは定番の演出ですが一つの作品で何度もあると流石に食傷気味になってしまう。監督のフィルモグラフィを見ますと今までドラマの監督としてキャリアを積まれている方の様なので、また映画を撮るときがあったら是非映画的な演出を増やしてほしいと思います。流石にテレビ屋的な演出を二時間見続けるのは辛い。[地上波(邦画)] 5点(2012-09-23 23:58:03)

214.  ブラインドネス 《ネタバレ》 最後までジュリアン・ムーア演じる、唯一目が見える主人公の行動原理が理解できなかった作品です。シティ・オブ・ゴッドの時の画面で起こっている事柄はエグいんだけれどもどこか明るい雰囲気のようなものが本作の場合には皆無で、非常に閉塞感のある雰囲気を出していた点は素晴らしかった。[映画館(字幕)] 5点(2012-03-04 22:40:27)

215.  ブタがいた教室 《ネタバレ》 脚本に良い点と悪い点が混在していると強く感じました。良い点は子どもの表情や言動が非常に”それ”っぽいこと。食に対して議論する子どもたちのたどたどしいのだけれど、自分の意見を真剣に伝えようとする表情が印象に残ります。そしてキャラクターの立て方も上手い。大して一人ひとりがクローズアップされている訳ではないのに、いつの間にか個々に個性が生まれている。だからこそ生徒たちの食に対する迷いも強く伝わってきました。悪い点はPちゃんを「食べる」か「食べない」か、という二元論に終始していること。広く知られている通り、今の世界では食に対する態度は多岐にわたっています。それも子どもに伝えなければ真の食育とは言えないと思います。それから余談になりますが、音楽の使い方が極めて不愉快。悲しいシーンではノスタルジックなピアノの音楽をひたすら流す。音楽で無理やり感動させようとする演出は大嫌い。[地上波(邦画)] 5点(2011-07-16 16:45:25)

216.  漫才ギャング 《ネタバレ》 品川祐の監督作品を鑑賞するのは初めてでしたが、画面の作りが何というか堂に入っていて驚きました。正直に言って近頃の芸人が話題作りに量産している、クソの様な映画とは一線を画しています。特に数多くある喧嘩シーンは中二病的な台詞に恥ずかしくなるものの上手く演出されていると思います。スピード感のあるカメラと編集に自然と目が惹きつけられました。でもねぇ……問題点も結構多い映画だったと思います。まず長い!とにかく長い!!この映画は完全なコメディエンターテイメントなのに、上映時間が2時間以上あるのは明らかに長過ぎ。なんでそんなに長く感じるのか。理由は二つあると思います。一つはギャグが多すぎること。この映画の中の会話は、その会話自体が漫才(ボケとツッコミ)になっているので、必然的に会話が長くなっている。芸人の監督らしく笑いを追求したかったのでしょうが、全ての会話が漫才になっているのはやり過ぎでしょう。メリハリをつけるべきだったと思います。もう一つは必要ない要素が多いこと。主人公が作った60万円を肩代わりしちゃう彼女とか、おしるこネタで延々と言い合う元相方と宮川大輔とか、ギャグ要因でしかないガンオタのピン芸人とか全部いらない!彼らは画面に存在しているんですが、彼らが存在する明確な理由はこの映画には無い。ストーリーの要所要所を飾る、文字通りの"飾り"なんですよ。飛夫と龍平の関係に絞ってもこの映画が言いたかったことは十分に出せた筈なんです。いらない要素を抜いて、もっとコメディ映画の身の丈に合った上映時間にしておけば、もうちょっとマシな映画になっていたと思います。[映画館(邦画)] 5点(2011-04-04 22:02:41)(良:1票)

217.  レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦― 《ネタバレ》 それなりに楽しめるのですが、画面に目が釘付けになる程では無い。何でだろうな~と鑑賞後に漠然と考えていたのですが、殆どワンサイドゲームな展開だからなのかなと思いました。基本的に周瑜と諸葛孔明に翻弄される曹操という図式からは外れないので、観ていてワクワクしなかったのかなと。曹操の成功した作戦と言えば疫病で死んだ死体を敵陣に流しただけ(しかも大して効果は無かったぽい)ですからねー。知将と知将の闘いが描き辛い事は重々承知していますが、出来ればチャレンジしてほしかったです。でも原作があるから無理ですかね。あと尚香がらみのシーンが余りにもお粗末なのですが……。ジョン・ウーってこんな陳腐な演出してましたっけ?[地上波(吹替)] 5点(2011-03-18 20:08:27)

218.  劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇 紅蓮篇と比べると非常に見易く、分かり易くなっていたと思います。端折れるシーンはキチンと端折っているお陰で、前篇に多くみられたダイジェストで解説する必要が無くなったんでしょうか。しかも30分毎に何かしらの燃える展開が起きるので、観ていて飽きることは余り無いでしょう(起きることは同じですけどね、ピンチ→巨大化→ピンチ)。それにしてもロージェノムとアンチスパイラルって何でも知ってるんですね。劇中で彼らが「……という結果は当然のこと」と説明すると、「……ああ、うん。そうなんだ」としか言えませんね。[DVD(邦画)] 5点(2011-03-17 11:35:12)

219.  夜の女たち 《ネタバレ》 何ともエゲツナイ人間描写は溝口健二らしく良い。しかしストーリーに捻りが余り無く、気分が乗ってこないのには困った。上映時間が短いのが唯一の救いでしょうか。[DVD(邦画)] 5点(2010-12-23 23:18:31)

220.  パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT 《ネタバレ》 オリジナルは未見です。こういう疑似ドキュメンタリーホラーには相当懐疑的だったのですが、普通に面白かったです。心霊現象が起きるときは、カメラの早送りが止まり、ラップ音までご丁寧に鳴らしてくれるので、あまり怖く無かったのが残念でしたが、アイデアは上手いですね。貞子化した姉ちゃん無双は怖いを通り越して笑ってしまいました。あと見終わってから思ったのですが、途中で出てくる霊感をもっている女の子いましたよね。彼女は部屋を見たとたんに気分が悪くなって帰ってましたが、姉ちゃんに悪霊が取り憑いているなら、姉ちゃんを見た時点で帰りますよね。彼女、実は霊感も全く無い、只の冷やかし野郎だったのでは?[映画館(邦画)] 5点(2010-12-16 17:08:43)

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