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プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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241.  壁男 《ネタバレ》 『壁男』の定義とは、①壁の中にいる人。②壁から壁へと移動できること。以上の2点。都市伝説としては、些か難しい設定だったと思います。やはり弱点は“イメージし難い”こと。例えば『口裂け女』なら初耳でもビジュアルが浮かぶでしょう(まんまネーミング)。しかし『壁男』と言われても、何だかぼんやり。さらに、物理法則を無視した特性ゆえ生物説はハナから否定されます。必然的に妖怪か幽霊の類となるのでしょうが、不気味ではあっても人に危害は加えない様子。リアリティも無ければ恐怖も薄いと。身も蓋もない言い方ですが、社会現象となるほど大衆の興味を惹く題材とは思えないのです。この事は、本作の観客にも当てはまります。ピンと来ない与太話と、何故かそれに魅入られていく主人公。彼に感情移入する仕掛けもないため、観客は男の“独り相撲”を傍観するのみ。少なくとも恐怖を味わう趣向のホラー作品ではありません。本作のアプローチはもっと観念的というか哲学的でした。内と外を別けるもの=壁。中間にある視点。壁男とは一体何者か(何の暗示か)という問い掛けです。観客それぞれが『壁』の意味を考え、『壁男』の正体を探る作業を期待されます。ただしそれを求めるなら、もっと“面白くしてよ”と思うのです。お題とヒントの提示だけで食い付くほど、観客はお人よしではありません。不味い料理、正確に言うなら“美味しそうに見えない料理”には箸をつけません。仮にそれが食べたら美味い料理であったとしても、です。これが贔屓のシェフや有名シェフならば、また話は別だったりしますけども。画作りで目を引いたのは、壁一面の様々な文字。主人公の病み具合が伝わるナイスな演出で、ホラーテイストも申し分なし。でもランダムだから壁男さん絶対迷うでしょ。そもそも広域過ぎて鈴の音を目で追うのは無理なんでは?単純にキーボードの投影で良かったんじゃない?そんな野暮なツッコミを入れてしまう時点で、私が本作にハマっていない事がバレバレなのであります。結論。「和製サスペンスホラーとして異色。言いたい事は解らなくもないが、如何せんマニアックで間口が狭く、大半の観客は『何だかよく分からないものを見みさせられた』で終わる可能性大」です。[インターネット(邦画)] 5点(2019-10-25 23:44:40)

242.  復讐したい 《ネタバレ》 原作は、『リアル鬼ごっこ』『×ゲーム』等でお馴染みの山田悠介氏。『リアル鬼ごっこ』で懲りた私は原作未読ですが、本サイトでも映画化作品が多数登録されている人気の作家さんです。ただしどの映画も、採点は芳しくありません。個人的には「さもありなん」と考えますが、その点お含みおき頂ければと思います。 ≪≪以下ネタバレしてます。ご注意を≫≫  復讐法なる法律が施行された日本。遺族には、加害者へ復讐する権利が与えられます。小さな離島を特別区に指定して行われる復讐は、複数組同時進行、返り討ちOK、加害者が生き延びれば身分を変えて無罪放免だそう。要するに、お上で時間と場所だけ提供するので、あとは当事者間で決着をつけてねという合コンのようなルールです。如何にも男子中学生が思いつきそうな詰めの甘い(失礼)、ロマンと刺激溢れる設定ですが、これが山田氏の流儀と考えます。さて、所謂『復讐もの』ではありますが、復讐の是非を問うヒューマンドラマは無いに等しく、主人公妻の意外な死の真相へ迫るミステリーと銃主体のバトルアクションがメインとして提供されます。エンタメ志向と言えば聞こえは良いものの、テロリストがこっそり核爆弾を島に持ち込む“トンデモ要素”(まあ全部そうですけど)があったり、妻の死の真相を主人公があっさり看破したりと、とりあえず美味しそうなもの詰め込みました的な(失礼)節操のない(失礼)、バラエティに富んだ印象を受けます。簡単に本作を説明するなら、『フリージア』×『バトル・ロワイアル』×『パージ』÷3。ちなみに、それぞれの主演俳優をこの数式に当てはめても成立するのは、ミラクルとしか言いようがありません(すなわち『玉山鉄二』×『藤原竜也』×『イーサン・ホーク』÷3=本作の主役。彼の素性は【くるきまき】さんのレビューを参照くださいね)。[インターネット(邦画)] 4点(2019-10-20 21:27:43)(良:1票)

243.  ブタカリ。 ~呪いの使徒~<OV> 《ネタバレ》 久々に明らかな“ツッコミ待ち”映画に出会えました。これはもう完全に狙ってるでしょう。さあ、みなさん遠慮は無用です。思う存分ツッコミましょう!! ≪≪ 以下ネタバレしてます。ご注意ください。と注意を促す価値があるのか微妙ですが念のため。≫≫   謎の宗教団体が所有する呪いの小箱=ブタカリ。復讐したい相手の名を口にしながら、我が肉体の一部を箱に捧げると、復讐代行人が現れ相手の命を奪う仕組み。要するに『魔法のランプ』+『必殺仕事人』。そこで復讐相手を見つけた主人公は、迷わず自らのエンコを詰め始めます。何の担保も無いのに?まずは髪の毛か爪で様子見じゃないの?振り切った展開に軽くパニくっている所、ついに魔人“ブタカリ”が姿を現しました。何と、タコ殴りフェイスのスキンヘッド全裸男が、アラレちゃん走りで登場だ!キーーーン。局部はモザイクつきだ!!ビジュアルインパクトは絶大ですが、パワー・スピードは人間のそれ。格闘スキルは素人同然。魔法、超能力の類は一切無し。要するに人間です。いや小峠です。そいつが自分の代わりに殴ってくれるという。正気ですか?本気ですか?地獄の苦しみを与える技能もなければ、死体の後始末等アフターフォローも無いんですが。教団関係者、いやバイトの可能性すらあるのが、逆に恐ろしい。道徳心と羞恥心が無ければ、誰でも務まりますから。そんな小峠の仕事ぶりを気に入った様子の主人公は、都合4回このシステムを利用します。きっとハズレのデリ〇ルでも、めげずに利用するタイプなのでしょう。引換は手の指4本。ゴルゴやゾルディック家に依頼する事を考えれば激安とも言えますが、足の指でよくないですか?さらにブタカリを呼んでおきながら、主人公は自ら手を汚す愚挙に出ます。はっちゃけましたねえ。仕事を取られた小峠が、肩を落としてトボトボ帰るシュールな画にくぎ付けであります。で、復讐が復讐の連鎖を生み、今度は主人公が命を狙われる番と。次なる復讐者もブタカリを利用しますが「片目」を供出する男気を見せます。というか馬鹿なのかな。で、今回出てきたブタカリは普通に怪物という。捧げた肉体の部位によって、召喚される魔物が変化するシステムと判明します。高い代償には強力な魔物。きっと爪や髪では、出てくるのも“それなり”なんでしょうね。例えば可愛い子豚が出てきたりして。これがホントの「ぶた借」と。  いずれにしても観客はモノホンの怪物なんて求めていません。欲しているのは小峠ですから。もっとも彼の場合は見た目で“かます”タイプなので、初見でなければ対処可能でしょう。というか、少しでも格闘技の心得があれば余裕で勝てますよ(だから反撃を食らって顔がボコボコなんですよ)。でラスト。主人公への復讐を遂げた男は、今度は教団関係者に普通に殺されます(主人公はいつの間にか教団幹部に昇格してたので、その復讐です)。いやいや、そこはブタカリ使わないのかよと。やっぱり、お前らがブタカリの正体なんじゃねえの?と。怪物だって着ぐるみだろ!と(これはご法度でした)。最後まで、やりたい放題、散らかり放題なのでありました。ぶっちゃけますと、ストーリーなんてどうでもいいです。本作の価値は小峠にあり。悪ふざけが生んだ邦画ホラー界のアングラモンスター「ブタカリ」。君はこの衝撃を知らぬまま死ねるのか?!(嘘です。どうぞ安心して生きてください)[インターネット(邦画)] 1点(2019-10-15 20:20:10)

244.  呪われた都市伝説 紫鏡<OV> 《ネタバレ》 初っ端から女性が、台詞で状況を説明し始めた時は「あちゃー」と思いました。役者の演技・演出の品質も右に倣へ。低予算映画に過度な期待をしてはいませんが、それにしても“ダメ映画あるある”が目につきます。しかし見進めていくうちに「そう悪くもないぞ」と思い始めました。 ≪≪以下ネタバレしてます。ご注意を。≫≫ 本作は都市伝説「紫鏡」をモチーフにした映画とのこと。私はこの都市伝説を承知していませんが、劇中の説明によると「『紫鏡』なる言葉を20歳になるまで覚えていると死ぬ」のだそう。昨今話題のあおり運転よろしく、回避困難かつ不条理極まりない話です。また、様々なディテールが完備されている有名都市伝説と違い“お題”がざっくりしている分、脚本の発想力が試されると言えましょう。それでは状況整理から。①登場人物はみな呪いの言葉を二十歳の誕生日当日まで覚えていた者たち。②呪いの力により肉体から精神のみが切り離され、異空間に連れて来られてしまった。③誕生時間ピッタリに苦しみながら絶命する仕組み。 極限状況下においても推理を重ね、真相を探り当て、生き残る為に試行錯誤する若者たちの“足掻き”が見どころです。そんな彼らが導き出した生還計画とは“一時的に気を失う”というもの。これは以下の仮説を拠り所とします。①異空間と違い、現世の時間は止まっていると推測。②異空間内での“絶命基準タイム”に『紫鏡』を忘れていられれば助かるはず。でも同時に、精神を肉体に戻す方策も必要。③気を失えば精神は肉体に戻ると仮定。それなら異空間内の基準タイムギリギリまで待とう。そしてジャストタイミングで蘇生を目指せ。④現世で蘇生が叶わなければ精神は異空間に捕らわれたまま。それでは意味が無い!誰か私を起こしておくれ!!⑤気絶させるつもりで精神を殺してしまってもアウトだ。匙加減は激ムズだ。 なるほど、なるほど、なるほど。よく考えました。僅かなチャンスに賭けるチャレンジ精神も立派です。タイムリミットや生還要件の付則は、サスペンスホラーの質を上げますな。ただし基本となるアイデアは良くても、作品の良し悪しは総合力で決します。ですから冒頭に述べた理由により採点は低めとなってしまうのです。気分的には努力賞を差し上げたいですし、密かに続編を作ってくれないかなあと思ったりもします。このお題、まだまだ工夫の余地はありますから。[インターネット(邦画)] 4点(2019-09-30 20:23:13)

245.  ハード・コア(2018) 《ネタバレ》 『間違った世の中』『孤独』『童貞』。本作を端的に表すキーワードから漂う、そこはかとない閉塞感。キラキラとは程遠い、でもこれもまた“青春”の一面と考えます。おっと、そのメンタルの未熟さとは裏腹に、本作の登場人物はそう若くもないですね。“停滞”の方が適当かと。狭い価値観の中で完結する閉じた世界で生きる彼ら。それは息苦しいことでしょう。風通しが悪いのですから当たり前。そして、女日照りが彼らを大いに苦しめている事実も見逃せないポイントであります。しかしその反面、この状況は心地良くもあるはずなのです。生きる方針を他者に委ねてしまえば、自己責任の重圧から逃れられますから。さらに報われない境遇の原因を外部に求めるならば、自尊心が傷つく恐れもありません(左近は右近に居酒屋で指摘されておりました)。戦わなければ、負けもない理屈。まるでゴールド免許のペーパードライバー。でも本来の目的って何?って話なんですが。これは右近と牛山だけでなく、実は金城や水沼親子にも当てはまるでしょう。あるいはエリートである左近にも。そんな2人の元に現れたのは、デクのバーチックなドラえもん=ロボ男。その見た目からは想像できない超絶ハイテクマシンでした。そう、決めつけも世界を閉ざしてしまう一因です。そういう意味では、常識度外視でロボ男を仲間に受け入れた事が、2人の人生を動かすターニングポイントとなりました。果たしてロボ男は2人の窮地を救い、空を飛び、外の世界へ彼らを連れ出しました。2人の純真さが、自身を救ったワケです。さて、エンディングについて。お話として「完」が打たれた後の描写を“続き”や“現実”と解して良いのか悩ましいところです。左近のみた夢(希望的観測)との見立てが正しい気もします。でも、ここは素直にハッピーエンドと受け取りたいです。もっとも、あの場所は外の世界かと問われれば微妙なところ。ちょうど外界(社会)と内輪(お家)の中間みたいな場所でしょうか。そもそも外の世界で生きられない性分ならば、それも仕方がないのでしょう。これもまた適材適所。まずは生きること。生き抜くこと。それが私たちに与えられた使命です。それに億万長者より幸せなことって確かにあるのですから。絶対にあるはずですから。原作未読ですが、マイナー(失礼)コミック独特の空気感の再現はお見事でした。さらに山田や佐藤(なんて普通の名字なんだろう)が纏う色気は絶品でした。正直たまらんです(変な意味ではなく)。テーマもかなり好きな部類。もう少し若かったら、ガッツリ刺さった気がして、少し怖くもあります。[DVD(邦画)] 8点(2019-09-25 00:50:08)(良:1票)

246.  サイモン&タダタカシ 《ネタバレ》 別の作品の感想でも書いたと思いますが、私はタナダユキや内田けんじを世に出した『PFF』ブランドを基本的に信用しています。本作を鑑賞したのも、PFFの看板があったからに他なりません。そういう意味では、『PFFらしさ』は確かにありました。青く、粗削りで、それでいて監督の色が感じられる作品。小田学監督にとっては、本作が長編映画処女作だそうで。いや、童貞作の方が相応しいかも知れません。如何にもチェリー中高生が思い付きと妄想で書いたようなテキトーな脚本と『尖ったヤツやってやりましたわ』な変化球演出。もっとも“突然の絵画転調”や“ミニチュア代用”については、意欲的というよりは予算的な問題からという気がします。苦肉の策。予算が潤沢でない新人監督の辛さが偲ばれます。しかし制約の中でベストを尽くすのは、どんな仕事でも同じ。批判覚悟であろう監督のチャレンジを私は支持いたします。というのも、ちゃんと笑えるコメディでしたし、しっかり青春もしていましたから。気に入ったのは、例の3人組を躊躇なく殺った点。こういうところに監督の人間性が垣間見えるものです。あと、ヤンキー姉ちゃんの圧倒的美少女ぶりと存在感も素晴らしかった!作品の中に光るものは確かにあったと思います。ただし、私のジャッジでは三振ではないものの、内野ゴロ。観ていれば解る背景を語り過ぎる反面、必要な説明を省いたり肝心な部分を偶然で処理したり。イマイチな部分も多々ありました。要するに可もあり、不可もあり、と。でも可もなく不可もなくな『無難な映画』より、何倍も良いことですよ。次回作はヒット、いやホームランを期待しましょう。フルスイングでまたお願いしますね。[DVD(邦画)] 6点(2019-09-20 22:12:18)

247.  いなくなれ、群青 《ネタバレ》 (ネタバレあります。ミステリー作品ですので閲覧ご注意下さい。) 冒頭の注意書きを自ら覆すようで恐縮ですが、ミステリー仕立てではあるものの、謎解き要素に比重は置かれていません。というより“意外な真相”なんてものを、そもそも期待してはいけないのでしょう。本作の基本様式は、子供達(あえてそう呼びます)による青春禅問答や人生談義です。メインターゲットである若者には、結構な確率で刺さるでしょうし、大人の観客は各々階段島から自分自身を連れてくるのがオススメ。頷いたり、苦笑いしたり、あるいは泣きたくなったり、遠い目をしたりしながら、優しく彼ら(かつての自分)を見守るのが宜しいでしょう(皆さん美形過ぎるので感情移入が難しそうですが笑)。そういう意味では、若者より年配者の方がより深く楽しめるかもしれません。ただし、ジュブナイルならではの“小難しさ”や“洒落臭さ”はありますので、心に余裕がないと楽しめない恐れはあります。(以下余談というか文句)エンドロール後に主要キャストによる舞台挨拶風景のオマケがあります。正直、これは要らないサービスでした。旨い寿司を頂いて満足していたところ、締めにタピオカミルクティーを出された気分です。過ぎたるは及ばざるが如し。あるいは蛇足。これは今欲しいヤツじゃない。DVD特典で充分です。ちゃんと良い映画なのですから、本編だけで勝負できますよ。[映画館(邦画)] 7点(2019-09-14 17:34:00)《改行有》

248.  阿修羅少女(アシュラガール) BLOOD-C 異聞 《ネタバレ》 ビジュアルイメージ(ポスターやDVDパッケージ)の感じでは、てっきり『食べ放題焼き肉』だと思ったんです。90分2,980円也の庶民派グルメ。勿論求めるのは質より量であります。和牛なんて贅沢は言いませんから、兎に角お腹いっぱい頂きたいのです。セーラー服美少女によるソードアクションを。ところがお通しが止まりません。筑前煮、山菜のごま和え、ほうれん草のおひたし。渋い和食が次々と提供されます。もはやお通しで満腹状態。時間制限間際でやっとお肉にありつけると思ったら、成型肉ばかり。何なのでしょう、この不完全燃焼感は。キャストは無駄に豪華でした。古田新太に、坂井真紀、水野美紀、田中要次ら、名実兼ね揃えた役者を脇に備えています。芸達者を使って物語の外堀を埋めたり、ほじくったり、よく分からない、そしてそもそもあまり興味がない(失礼)ドラマを延々と見せらます。やっとお目当てのチャンバラが始まったと思ったら、お約束感あふれる一昔前のTVドラマのような殺陣ときました。しかも夜なので視認性がすこぶる悪いワケです。明らかに安普請でフラストレーションが溜まります。要するに、お金と労力をかける部分が違うぞと。そもそも、焼き肉じゃなくて、和食小料理屋じゃないかと。もっとも勝手に勘違いしたお前が悪いと言われれば、返す言葉もありません。確かにDVDパッケージでは、女の子が日本刀を持ってなかったんですよねえ。blood-cシリーズなのに。そこで気付くべきだったのでしょう。自分まだまだB級映画道の修行が足りないようです。[DVD(邦画)] 5点(2019-09-10 18:23:28)

249.  斉木楠雄のΨ難 《ネタバレ》 山崎賢人の(心の中で)ツッコミまSHOW(あるいは橋本環奈の変顔で自惚れ妄想しまSHOW)。山崎のツッコミにフレーズの面白さやトリッキーさはないものの、タイミングと的確さは抜群。笑いのテンションの低さは『おぎやはぎ』を彷彿とさせるもの。それはまあ観ていて楽しいです。ただ、いつもの福田コメディの面白さではなかった気もします。あまりに一本調子。あの手、この手で、笑いを取りに来る福田監督の流儀とは違いました。石像の中の兵馬俑とか、ブッ飛んだヤツをもっと頂戴よという感じ。それに、福田組常連の芸達者さんの活躍をもっと観たかったですね。そんな中、一人気を吐いたのは賀来賢人。どこまでがアドリブなんでしょ笑。[DVD(邦画)] 6点(2019-09-06 21:04:57)

250.  麻雀放浪記2020 《ネタバレ》 主人公は何故麻雀を打つのでしょう。金を稼ぐため?スリルを味わいたいから?一番の目的は、自身の存在意義のため。破滅の危険をおかしてまで、いや破滅と裏返しの勝ちだからこそ手に入るもの。それが自己承認(自己肯定)です。ヒトに本質的に備わっている欲求のひとつ。敗戦直後という社会情勢も、彼の境遇・心情とリンクします。博打打ちは、博打に勝つことで、己が生きる証を手に入れます。さて、そんな坊や哲が2020年にタイムスリップした意味を考えたとき、そこに”何者か“の意思があるような気がしてなりません。哲が戦うのは、あらゆる分野でヒトを凌駕する能力を見せ始めた人工知能。麻雀オリンピックとは、現在地球の覇者である人類と、最強挑戦者AIとの、次の覇権及び種の存続を掛けた戦いと見てとれます。”何者か“が仕組んだ世紀の一戦です。知性も理性も無いただの”博打狂い“が人類を代表するんですよ。これを『屈辱』と捉えるか、『納得』と捉えるか、はたまた『浪漫』と考えるか、非常に悩ましいところではありますが。果たして頂上決戦は、イカサマで人類の勝利に終わりました。今までも人類はこうして生存競争を勝ち抜いて来たのです。ただし、この敗戦でAIも学習したことでしょう。早速時空を越えて、宿敵が居るアウェイの地にまでやって来た模様。リベンジマッチで再び人類は最強挑戦者を退けることは出来るのでしょうか??テーマの重厚さからSF様式まで、なかなか本格志向です。にも関わらず、ハイセンスと見紛う行き過ぎた悪ふざけが、作品の本質を覆い隠すばかり。勿体なくもあり、それが本作のスタイルでもあり。評するに難しい映画であります。[DVD(邦画)] 6点(2019-08-20 19:54:33)

251.  天気の子 《ネタバレ》 極めて純粋なボーイミーツガールという点では、大ヒット作である前作と何ら相違はありません。また、2人の恋の障害が、恋敵等の対人ではなく、人智が及ばね天災に由来することや、それを意思の力で乗り越えて行く部分も。瀧くん三葉さんがゲスト出演していることも含めて『君の名は。』と本作は、テーマや世界観を共有する姉妹作品(または二部作)と捉えて良さそうです。ただし優等生タイプの『君の名は。』と比較すると、本作は随分不良と言えるでしょう。主人公は家出し、拳銃を人 に向け、警察に追われ、きっと所得税も払っていません(苦笑)。高い倫理観を求められ、教育的であることを是とし、損得勘定が優先される今日のご時世からは、まるでかけ離れています。要するに行儀が良くないのです。しかし、だからこそ、私は本作を支持します。”古き良き”なんて概念はそもそも幻想ですし、懐古趣味は持ち合わせていないつもりですが、かつて存在した”ある種の奔放さ”には、確実に意味があったと考えます。それはドラマにおいてリアリティより優先されること。物語の本質を際立たせる効果です。法を犯してでも、世界を壊してでも、守りたい人がいる。その強烈なメッセージを前にして、リアリティ云々だとか、理性や正義がどうかなんて、些細な事ではないですか。少なくとも、アンパンチに注文をつけるより、花形満がスポーツカーを乗り回しても笑って済ませられる方が、遥かに健全な娯楽の在り方だとも思います。何より、大人になることを恐れる子供が増えている最中、早く大人になりたい子供が主人公なんて、どんなに素敵なことでしょう。今回は小4次女に付き合って劇場鑑賞しましたが、特大の当たりを引いた気分です。『君の名は。』も素晴らしかったですが、私の中ではイレギュラー扱いでした。そろそろ新海監督を本気で認めなくてはいけないようです。[映画館(邦画)] 9点(2019-08-17 23:29:51)

252.  ゴーストスクワッド 《ネタバレ》 聞くところによると、本作は実在の事件にインスパイアされた作品とのこと。監督は作品を通じて被害者の心情を代弁したかったそう。スタンスは極めてシリアスなワケです。問題は、井口監督のアクの強い作風。いやハッキリと言いましょう。グロくて、汚ならしくて、下品で、悪ふざけが過ぎる監督のやり口と、制作の志が合うかどうか。普通に考えれば絶対無理なのですが、奇跡的な化学反応が起これば傑作が生まれる可能性はあったと考えます。生ハムメロンとか、納豆カレーみたいに(すみません。生ハムメロンの良さは分かりませんが、カレーライスに納豆は合います!)。私は決して井口監督のファンではありませんが(失礼)、不本意ながら監督の力量は認めています(またまた失礼)。実際『スレイブマン』には撃ち抜かれていますし。ただ残念なことに、というか至極当然に、ミスマッチは解消されませんでした。最大の失策は事件に対する踏み込みが甘かったこと。やはり復讐物語を描くのであれば(完全フィクションで充分なので)、被害者の痛みや苦しみ、無念さを観客へきちんと伝える必要がありました。最重要ポイントを蔑ろにしたために、いつもの監督の味(下世話風グロ味)だけが勝る結果となってしまいました。(以下多分書かない方が良い余談。だって私に得は無いので) キャスティングをNGT48荻野由佳、尼神インター誠子、上島竜平さんに所々差し替えたとしても、私は違いに気付かない自信があります。[DVD(邦画)] 5点(2019-08-16 10:24:29)

253.  ニセコイ 《ネタバレ》 女マンガ原作(ですよね?)映画を観るのは久しぶり。多分『ラブ★コン』(主演:小池徹平・藤澤恵麻)以来のはず。オッサンターゲットのジャンルではありませんし、至極当然ではあるのですが。という訳で、お得意様以外の客層の戯言など参考にならないでしょうが、一応感想を。体裁は、ザ・ラブコメと言うべき王道設定にキャラクター造形です。どちらも随分現実離れしてはおりますが、それも含めてコメディと割り切れば問題ありません。大袈裟なテロップを多用する演出手法は、少女マンガというより少年マンガ(あるいはギャートルズ)的で、これまた当ジャンル作品の常套手段かと。何から何までベタなつくりです。これを『定番』と取るか『工夫が無い』と取るかで印象は変わりそうですが、私は前者と判断しました。結構ぐっと来るシーンもあるんですよ。クライマックスのロミジュリなんか、痴話喧嘩が微笑ましくて、それでいて切ないんです。みんな、他人を思いやれるイイ奴らなんだよなあ。報われない小野寺ちゃん、辛いよなあ。ラブコメの肝は、笑いより恋の切なさなのであります。中島君も上手いですし、中条さんの存在感は圧倒的。この手の映画にアレルギーが無ければ手堅く楽しめると思います。※以下オッサンの無粋な考察。中島君にしてみれば、寿司かステーキかみたいな究極の選択だったでしょうが(失礼)、端からみれば答えは一択です。そう、正解はもちろんあやみ千棘ちゃん。堅気のお嬢さんとは上手くいくはずないですもん。それくらい、反社会的勢力に対する風当たりは尋常じゃないんです、実際のところ。ただし子は親を選べないワケで、得も言われぬやるせなさを感じる次第です。[DVD(邦画)] 7点(2019-08-10 13:32:23)

254.  旅のおわり世界のはじまり 《ネタバレ》 言葉で語らず、情景で観客に問い掛ける、これぞ黒沢清作品の真骨頂。お馴染みサスペンスミステリーでも、ホラーでも、難解映画でもありませんが、計算し尽くされています。注意深く観察し想像力を働かせながらご覧になると、きっと楽しめると思います。以下は私なりの勝手解釈。お時間あればお目通しください。 小柄で華奢、幼さを残した表情の中に垣間見える疲労と苛立ち。見た目どおり、主人公のパーソナリティは子供以上大人未満です。そんな葉子の現在地を前田敦子が見事に体現しています。彼女のキャスティングは、まさに神レベルでした。流石元祖神7。歌手になる夢を持ちながら、今は足踏み状態でイライラ。本当は目標に真っ直ぐ向かいたい性分なのです。だから道無き道もなんのその。行き方(生き方)が分からないなら、アドバイスをもらえばいいのに、妙なプライドが邪魔をします。無理なら断るのも勇気。助けてもらうのは恥ですか?独り善がりな判断で行動し大失敗、挙げ句逃避なんて馬鹿丸出しです。自分の中の浅い知識、狭い了見だけで完結しようとするから空回り、行き詰まりを繰り返します。彼女の内面はまだ幼いのです。その端的なエピソードは、やはり山羊解放でしょう。家畜に自身を投影し、野に逃がして自由だバンザイなんて、そんなアホな。でもラスト、野犬の餌食との予想を覆し、山羊ちゃんは野生下で逞しく生きていました。これが意味するのは一体何でしょうか?常識が正しいと決めつけるのは、もしかしたら大人の悪い癖かもしれません。行動力だけは人一倍。それは紛れもなく彼女の長所です。間違いを犯し、恐怖を覚え、恥をかき、己が無力さを知り、人は成長していきます。経験は宝。行動することを恐れてはいけません。そして導いてくれる人生の先輩に感謝する事も。監督は彼女の未熟さを肯定してくれている気がしました。正確なタイトルは、『(子供の)旅のおわり(大人の)世界のはじまり』です。以下余談。ローカル遊園地のアトラクションが半端なくヤバそうで身震いしました。あれ演出なしで実在するなら、死人が出てもおかしくないような。ウズベキスタンの遊具恐るべし。[映画館(邦画)] 8点(2019-08-05 19:33:31)(良:1票) 《改行有》

255.  三十路女はロマンチックな夢を見るか? 《ネタバレ》 本文激しくネタバレしております。未見の方はご注意ください。 クライムサスペンス+ヒューマンドラマ。前者の感想から。おそらく観客から総ツッコミが入るのは、強盗犯がアホだということ(良く言えば人がいい)。3人組が主人公宅に押し入るワケですが、余裕で逃げられます。もちろんそれで即御用では物語にならないので、主人公が“ある思惑”を持って強盗犯と行動を共にするという仕立て。主人公の行動原理で、まずミスリードが働きます。退屈な日常からの逃避。この部分はOKでしょう。ただし注文が付くのは、彼女の素性に関するヒント。単に“仕事に遣り甲斐を見いだせない公務員”で十分でした。何故に制服姿の同僚まで映してしまうのでしょうか。『どんでん返し』におけるヒントは細心の注意と計算が必要です。この致命的なミステイクで、『どんでん返し』の予備知識がある観客は結末を察してしまいますし、そうでない観客でも衝撃は各段に弱まってしまいます。ミステリーの手際は“バカ正直過ぎて下手”との印象です。次にヒューマンドラマパートについて。テーマは“夢を取り戻せ”(予告編より)。何だか某世紀末救世主伝説のテーマを思い起こさせるフレーズですが、これまた『何だかなあ』という感じ(阿藤快の口調で再生希望)。かくいう私も主人公と同じくチャレンジせず夢破れた組なので偉そうなことは言えませんが、生きてりゃ何かありますって。日常って意外とスリリングですよ。いろんな体験なり感情なりを咀嚼しながら、日々自分の人生を作っていくんです。主人公がこの刺激的な体験を通じた“自己改革”で導き出した答え=タイトル『ロマンチックな夢』を叶えた結末を否定する気は毛頭ありませんが、表層的で安易な着地点ゆえ『何だかなあ』と思ってしまうのです。ロマンチックって、もっと広い意味で考えて良いんじゃないかなあ。三十路ならではの経験値と視点をもってさ。[DVD(邦画)] 5点(2019-07-30 18:57:54)(良:1票) 《改行有》

256.  二流小説家 シリアリスト 《ネタバレ》 『必ずあなたも騙される』は、一体何に対して?というのが正直な感想。エンドロールが始まっても、まだ何かあるの?と懐疑的でした。ご指摘のレビュワー様もおられるように、まさにTV2時間サスペンスなら上出来。映画ならイマイチのレベル。それにしても驚いたのは、本作を私が登録要望していたこと。全く記憶にございません。公開当時、何か惹かれるものがあったのでしょうか。これが一番のミステリーだったりして。[DVD(邦画)] 5点(2019-07-20 19:29:43)

257.  時時巡りエブリデイ 《ネタバレ》 ネタバレしています。ご注意ください。鑑賞後にお目通し頂けると嬉しいです。 善意のいし(石と意思)の力でタイムリープ。最短15分~のショートレンジですが、手軽に人生をやり直せます。ただし、連続リープは不可。また利己的な理由(例:金儲け)でのリテイクは大変なしっぺ返しを受けるのでご法度(ここ最重要ポイント!)。タイムリープの源となる石ころは、物理的に減っていくので無限にやり直しが出来ないこと、また主人公以外もタイムリープ出来てしまうところがミソ。制約付きの「こじんまり」した設定ゆえ、タイムトラベルものとしてのスペクタクルは皆無ですがSF的な充足感は十二分で、人生の機敏が味わえる不思議なドラマに仕上がっています(各キャラクターの後日談が垣間見えるエンドクレジットは必見です!)。さて、終盤怒涛のカオス展開について。明らかに妄想・幻想の類に思えますが、ここは視点を変えてみる事をお勧めします。個人単位のミクロの視点から、地球や宇宙単位のマクロの視点へ。そもそも善意の石は何処にあったのでしょう。意思があるのは人間だけでしょうか。もしかしたら時々感じるデジャブって・・・いやいや、なかなかどうして立派にSF、堂々と哲学ですよ。しかしながら本作最大の魅力は、コメディパートに違いありません。主人公・美鳥(鳥居みゆき)が既に破壊力抜群の飛び道工なれど、彼女を取り巻く一癖も二癖もあるサブキャラクターの皆さんが良い味出しまくりでニヤケまくりでした。特にお気に入りは、アゴなし“ペッシ”広子に、ライクア“ホラーヒロイン”婆さん、そして“ザ・イーグルアイ”安藤兄弟のデブ(弟の方)。見事に劇薬級ばかり。あの鳥居みゆきと存在感でタメを張ります。絶妙な空気感とワードセンス、そして先制攻撃上等のハードヒッティングなラブコメで、久々にドストライクに笑えました。こういう映画に当たると、役者に求められるのは演技力より役作り、作品に必要なのは制作費より企画力と再認識させられます。期待していなかった為、完全に不意を突かれました。掘り出し物のグッドSF、ナイスコメディ。素晴らしかった! 以下余談。広子役の仁後亜由美さん。お笑いコンビ『フタリシズカ』の女芸人の方だとばかり思っておりましたが、調べたところ女優さんでした。『かしこい狗は、吠えずに笑う』にも出演されていたそうで。・・・大変失礼いたしました。[DVD(邦画)] 8点(2019-07-15 07:59:21)《改行有》

258.  検察側の罪人 《ネタバレ》 法で裁けない罪人を私刑に処すという考え方自体は(それが許されるかどうかは別にして)理解出来ます。『必殺仕事人』制度。いわゆる主水スタイルですね。本作の場合も、口パッツ男・松重がかつて犯した罪を告白した時点で、仕事人に任せれば良かったワケです。主人公には裏社会へのコネもありました。しかし、彼はそれを良しとせず、別件の罪を着せてまで司法の力でヤツを裁くことに拘りました。何故でしょうか。ただ殺すのでは生ぬるい?それも確かにあるでしょう。しかしそれ以上に、自らの力(検察官の立場)で憎い奴に鉄槌を下すことに魅力を感じたのでしょう。何の事は無い。単に公権力を使った私刑です。この場合、困るのは現在捜査中の事件の犯人の処遇。そうだ、こちらの事件の犯人は俺が殺しちゃおう。有力容疑者が消えれば松重を犯人に仕立て上げられるし、真犯人にも罰を与えられる。一石二鳥じゃん、と。傍からみれば無茶苦茶な理論です。公私混同もいいところ。検察官が持つスペシャルな権力と「正義」という魅惑的な概念が、主人公を狂わせたと考えられます。実はこれ、誰の身の上にも起こり得る事象です。『業務上横領』が発生する構造と同じ。“慣れ”とは本当に怖いことです。ですからドラマの肝は、主人公が“超えてはならぬ一線を超える心理経過”にあったワケですが、物語上の処理は実に淡泊で、あれよあれよと言う間に主人公は罪を重ねていきます。残念ながら物足りません。これは“既に主人公が壊れていた証”とも言えますが、置いてけぼりを食らった感覚は拭えません。何気にスゴイと思うのは、木村拓哉の代表作『HERO』久利生公平のイメージをスポイルする可能性がある本作を、キムタクが引き受けたということ。一昔前の映画俳優なら絶対にNGだったでしょう。[CS・衛星(邦画)] 5点(2019-06-30 21:17:11)

259.  ペンギン・ハイウェイ 《ネタバレ》 『IT イット “それ”が見えたら、終わり。』がホラーの看板を掲げた青春ドラマとするならば、本作もSFを纏ったジュブナイルと言えましょう。それにしてもSF設定が結構本格的なんですね。ファンタジー色が強めのようでいて、しっかりサイエンスしているところが気に入りました。“ペンギンで世界の穴を塞ぐ”という奇想天外かつロマン溢れる仕立てにも好奇心がくすぐられます。私のような物知らずにも丁寧に考え方のヒントを教授してくれているのも有難い限り(巾着袋の裏返しは実に解りやすい!)。予断なく、偏見なく、物事を観察することが研究の始まりなんですね。少年の成長物語としても、また王道のつくり。主人公がいささか出来過ぎ(良い子過ぎ)という気もしますが、無理矢理屈折させる必要もないですし、何より事象に真っ直ぐに向き合える素直さがなければ、世界を救うことは叶わなかったでしょう。世の中に誘惑や落とし穴は多いですが、彼には今の志を忘れないで欲しいものです。最後に蒼井優さん、ご結婚おめでとうございます。ご祝儀込みで8点進呈です。[CS・衛星(邦画)] 8点(2019-06-20 19:28:20)

260.  スマホを落としただけなのに 《ネタバレ》 『セフレ』のホルダーを作れる男に憧れます。嘘。 後日談でも何でもありませんが、タイムリーにも先週末スマホを落としました。しかも旅先で。気付いた時には洋上で2時間半身動き取れず。そりゃあもう焦りました。それでも船に備え付けの100円公衆電話で利用停止依頼をしたり、位置情報を検索したり、心当たりの施設に連絡したりと、出来る範囲の対応が出来ました。公衆電話って有難い!皆様もスマホの紛失にはくれぐれもご注意ください。ちなみにスマホは無事戻ってまいりました。警察に届けてくれた方、本当に有難うございました!![DVD(邦画)] 5点(2019-06-06 00:20:08)(良:2票) 《改行有》

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