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プロフィール
コメント数 2526
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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321.  ガメラ2  レギオン襲来 隣りに座ったお嬢さんは、いかにガメラが好きかを話してくれました。それはもう延々と。1時間半、彼女の話を聞き続けた末に『ガメラ2』は、拍手の中、始まりました。それはスケールの大きな侵略SF映画。札幌が、仙台が、大変な事になります。ガメラは今回も血みどろになりながら戦います。でも、その姿は、ガメラらしくない気が・・・。ああ、なんだか、ガメラがカッコつけてる・・・「俺ってばカッコいいでしょ」はゴジラに任せておけばいいのに・・・。凄い映画でした。こんなパワーのある日本映画はこれまで見た記憶がないくらいに。だけど、パワフルなガメラって・・・。そう、そこにいたのは、私が大好きだった、あの弱くて健気なガメラじゃなく、強く成長したガメラ。彼の変化を受け入れなければならないよね、そう割り切ろうとしつつも、こみ上げてくる淋しさは拭えませんでした。舞台挨拶は長島敏行より水野美紀よりウルフルズより、藤谷文子が大人気で、判りやすい人達だなぁ、と思いました。私は、ちょっと暴力的な姿になったガメラに不安を覚えつつ、お嬢さんにサヨナラして、夏の日差しに徹夜明けの頭をくらくらさせつつ映画館を後にしました。[映画館(邦画)] 7点(2003-11-29 23:41:52)(笑:1票) (良:1票)

322.  家族ゲーム 松田優作の囁くような低い声が耳に残る映画。家族という集合体を、視線が交わる事のない空間で生きる、単なる個の集まりのように捉え、松田優作は、英雄のように悪魔のように、そして嵐のように侵蝕してゆきます。だからと言って、家族を再生しましょう、なんて全然言っていないところが、この映画のいいところ。脆く組み立てられた日常の中に、ころころと転がる不安を上手く描いた映画だと思いました。まあ、ヘンに記憶に残ってるのは「教室ウ○コたれ流し事件」だったかの話だったりしますけど。[映画館(邦画)] 7点(2003-11-29 21:31:41)

323.  風の谷のナウシカ 《ネタバレ》 「蟲がかわいそう!」な一方、人間虐殺したりするナウシカのエゴを含めて、いろんな矛盾を抱えているのは事実ですよねぇ。自然保護の立場から言うとメーヴェは白、ガンシップは灰色、トルメキアやペジテの船は黒、ってコト? どこで線引きすんの、と。アスベルは大量虐殺者だけど、最後まで肯定的な描かれ方になっちゃってますし。それでもこの映画、作りは見事です。その飛翔感、美しい美術、民族音楽を盛り込んだサウンド等々(物語の構成は後半になってバタつきますが)。でも、ああ良かった、自然はやっぱり大事だね、で終わってしまうと、それはそれで問題なんじゃないかなぁ、と思う私なのでした。作品と監督と見てる自分自身のエゴに向き合ってナンボ。[映画館(邦画)] 7点(2003-11-29 20:48:23)

324.  おもちゃ 女が支える花町の世界をリズミカルに駆けぬけるヒロインの姿に感動しました。彼女が背負った哀しみが悲劇で彩られるのではなく、バイタリティ溢れるいきいきとした形で描かれ、それゆえに余計に強さの裏にある哀しさが伝わってきます。藤司純子の、凛とした映画女優らしい演技も素晴らしく、描出される映画世界に、東映京都が重ねてきた歴史に培われた、プロの伝統芸を見た感じがしました。[映画館(邦画)] 7点(2003-11-28 23:24:30)

325.  うる星やつら オンリー・ユー 《ネタバレ》 エルがとても魅力的でした。男どもを食い物にしつつ、思い出を大事にしてる、って。なんだか、悪女タイプに弱い私。それゆえ、あたるが許せん。小さい頃のウソよりも、それを暴いてみせて得意になってるこやつがぁぁぁ!(必死だな)もともとラム&あたるよりも脇のキャラクターが好きな私としては、このエルという強力なキャラクターを配した1作目がいちばん好きです。[映画館(邦画)] 7点(2003-11-27 15:27:03)(笑:1票) (良:1票)

326.  Avalon アヴァロン 人間のコミュニケーションの手段は急速にその形を変えています。デジタルの波に乗って届けられる言葉、声、文字、映像。世界に繋がった線は、過剰とも言える情報をどんどんと吸収し、更なる世界を構築してゆきます。やがて、人格はデジタルに置き換えられ、デジタルが愛を語り夢を見る。この状態を怖れるのか、甘受するのか、歓迎するのか。そこに選択の余地はあるのか。誰にも判りません。自分の存在を確認する術を探し続ける行為もまた、簡単にデジタルに置き換えられる今(そう、今この文章を打っている行為も)、この映画は時代の必然、一つのイコンとして存在しているように思います。[映画館(字幕)] 7点(2003-11-25 21:07:52)

327.  学校の怪談 子供のための映画だから、大人が大人の視点でどうこう言うべきじゃないのかもしれませんが、夏休みの、子供であふれかえった劇場で見て、とっても感心しました。場内、ウケまくり大湧きで、アニメではなくて実写映画でこんなにも子供達を喜ばせる映画って、とても貴重なんじゃないかと。映画自体は画調が全編暗すぎたり、似たシチュエーションを延々と並べて物語が停滞してる感がありましたが、最後には上手くまとまって満足、という感じでした。何はともあれ、あんなにも子供が楽しんでいたのですから、作品としては成功でしょう。[映画館(邦画)] 7点(2003-11-24 15:22:07)(良:1票)

328.  クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦 温泉の精タンバの「私は007とも一緒に風呂に入った事がある」のセリフに大ウケ。途中からの東宝特撮ワールド大暴走には涙が出ました。逃げ惑う人々は、エキストラじゃなく、しんちゃん世界のお馴染みの人々。「平成ガメラ」を越える報道のリアリズム(1局だけアニメ放映してたり)。ボンクラ映画ヲタク感涙の、それ以外の人にとっては「は?」な、マニアックな映画ではありました。[映画館(邦画)] 7点(2003-11-24 15:01:24)(良:1票)

329.  典子は、今 主役本人が魅力的、というのがこの映画のポイントですね。障害を持っていることを、本人がしっかり受け止め、向き合ってます。ところが、それに絡む役者さん達が、作りものの演技でしか応えられていないところが、ちょっとツラい感じ。いっその事、完全なドキュメンタリーにしてしまった方が良かったんじゃないかと思います。創作であるがゆえに、どうしてもデリケートな題材を前に、それを世に送り出す側が色々考えて控えめになってます、っていう感じが画面に出ちゃってますからね。[映画館(邦画)] 7点(2003-11-23 16:32:01)

330.  千と千尋の神隠し 《ネタバレ》 映画を見た後、妹の前でカオナシの真似してみせたんですよ。「・・・あ・・・あっ・・・」って。そしたら、妹、「やめなよ、ただでさえ似てるんだからさ」って。がーん!!ね、何が似てるの?顔がデカいトコ?体のワリに手が細っこいトコ?背が高いんで、ぬーぼーとしてるトコ?それとも・・・性格?ねー教えて! 【追記】えーと、それだけではさすがにはずかしい文章なので、追加させて下さい。うう。この映画、とっても不思議な、この風景って夢で見た事あるよね、って感じが心をくすぐりました。あの水に囲まれた建物も、みんなが雑魚寝してる場所も、吹き抜け和風な世界も、みんな知ってる気がする、って。ただ、映画としては物語がまたしても迷走している状態なので評価としてはこんなところ、と。ご贔屓だったリンなんて結構大きい役だったハズなのに、クライマックスからラストにかけては、その他大勢扱いだものなぁ・・・。[映画館(邦画)] 7点(2003-11-23 16:00:55)(笑:1票) 《改行有》

331.  犬神家の一族(1976) 公開当時は予想外の面白さ(原作本の表紙が恐い、テレビCMが恐い、で、最初は全く気が進まず・・・)だったのですが、その後、シリーズを重ねる事で、もっといい作品が出て、相対的に評価が落ちちゃった感じです。まだ作品全体を貫くイメージの統一感に欠けていたり、やたらホラー映画風だったり。でも、全編、作為に満ちた画面作り、編集は、ワザとらしくてダメな人もいるでしょうけれど、私は大好きです。それにしても有名なテーマ曲はリメイクの方ではキレイな曲として扱われてる感じでしたが、当時はチイチイの首が菊人形から落ちるショットから始まるCMで悲鳴と共に流れ出す曲だったワケで、不気味で恐ろしい曲、だったんですけどねぇ。[映画館(邦画)] 7点(2003-11-22 13:21:11)

332.  ぼのぼの クモモの木のこと ふわふわのキャラクター達が演じる物語は、原作のイメージを決して損なう事なく、ぼのぼの世界のゆっくりとした時の流れを味わう事ができます。ちょっとクサめなドラマも、このふわふわCGキャラならば、素直に見られちゃいます。ただ、残念なのは予算のせいなのでしょう、レゾリューションが荒くて、スクリーンで見ると画像ギザギザ。もっと高解像度で製作されていたら、最高のふわふわ感だったでしょうに。[映画館(邦画)] 7点(2003-11-21 16:25:15)

333.  劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re: 《ネタバレ》  ここ2~3年、昔に戻ったようにアニメいっぱい見るようになって150作3000話くらい見てるのね。そんな中では『ぼっち』は世間の評判に比べて個人的にはそーんなに、だったのよね(個人的なお気に入りは『宇宙よりも遠い場所』『あそびあそばせ』『女子高生の無駄づかい』『三ツ星カラーズ』『江戸前エルフ』ね。プリキュアシリーズは除いて)。キャラの設定や配置、主人公をフォローしてゆく周囲の優しさとか仲良しっぷり、良くも悪くも『きらら』色だわ。結束バンドのCDは買ったけど。  映画版はとりあえず繋がりが悪いかな。エピソードの流れがキレイとは行かなくてそーんなに大幅カットってワケでもないのにブツ切れ感があって。歌を流して映像の方はダイジェスト、みたいなのはファン向けな印象ね。ぼっちちゃん、テレビシリーズに比べるとわりとあれよあれよとバンドに慣れていったカンジ(あ、ちなみにぼっちちゃんって呼称は『ひとりぼっちの○○生活』の主人公が先行してるわね。彼女は本名からして「一里(ひとり)ぼっち」なのだけど)。  でも、こうして映画というカタチになった事でひとつのまとまった作品としての見応えが生まれた感じ。ぼっちちゃんのダリのようなシュールレアリズムみたいな変化っぷりもこうしてまとまると映画の中の特異点になって独自の個性を放つ事になって。ぼっちちゃんの奇異っぷりが際立ってそこだけでもお楽しみポイントになるわ。今回の映画は結束バンドって集団よりはぼっちちゃん個人に多く視点が向くような感じがして、不器用なコミュニケーションによって彼女の世界が広がってゆくのを改めて楽しむことができたわ。  受動的(コミュ障)な主人公が異様に能動的でハイテンションなキャラ達に引っ張られて、ってのは萌え系アニメにありがちなんだけどね・・・[映画館(邦画)] 6点(2024-06-20 15:39:20)
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334.  映画『からかい上手の高木さん』 《ネタバレ》  「高木さんめ~」って映画では西片言ってたかしら?  ワリと楽しみにしてたのだけど、最初から微妙に違和感抱いて結局最後までそのままになっちゃった感じ。永野芽郁さん、好きなのよ? 『俺物語』とか『PARKS』とかの頃から最近だと『マイ・ブロークン・マリコ』なんてとても良かったし。でも彼女の高木さんはなんか個人的に解釈違い、みたいな。  原作マンガは読んでなくて、アニメシリーズ1~3期、アニメ映画版、ドラマ版は見てて、あと姉妹編な『あしたは土曜日』は読んでて(個人的にあの3人が好きで)、自分の中に高木さん像ができてて、それらの中ではいちばん今回の映画版の高木さんがなーんか違和感あって。解釈違いって点ではアニメ映画版の高木さんもクライマックス部分、違うんじゃない?って思ったりもしたのであくまでごくごく個人的な感じ方ではあるのだけど。  大人になりました、って設定から来る変化を自分の中で上手く咀嚼できなかったのかなぁ? なんだか俗っぽい高木さんって感じで。世俗にまみれて変わっちゃった高木さん、みたいな印象。西片の方はずっと小豆島にいたのであのまんまでした、みたいな印象だったけど。っていうか10年経っても中学生のままみたいで、それはそれでどうなのよ?とも。でも高木さんって自分から告白したりはしないと思うんだけどなぁ。  ドラマ版から繋がっている作りには感動したし、小豆島の美しい風景を捉えた映像はもちろん良かったわ。だけどドラマ版の最後の方から映画版までのオリジナルな部分にちょっとノレない感じがして、結局アタシが好きな『高木さん』って西片をからかい続けてる高木さんだったのかもしれないわねぇ。[映画館(邦画)] 6点(2024-06-01 15:55:38)《改行有》

335.  悪は存在しない 《ネタバレ》  タイトルが鑑賞のポイントになってる映画って気がするの。悪は存在しないってどういう意味?逆説的な?単純な二元論じゃないみたいな?って色々な先入観で映画を見る事になるじゃない、ハナからまっさら、ニュートラルな姿勢で見るというのが無理な感じで。  冒頭の延々と仰瞰で木々を捉え続ける移動ショットで早々に「どうしよう?」って感覚に陥っちゃうのだけど(あ、なんか前衛的なヘンな映画見にきちゃった?)やがて人が出てきて物語を紡ぎ出すので安心するわ。そこからの展開に自然と人間との共生、その距離の取り方とかあるべき姿とかを語るのかな、それぞれの立場を想うならば、安易に正義とか悪とかを定義すべきではないって話なのかな、なんて考えちゃうワケ。  だけど映画は突然予定調和の道から外れて「ええ~?そんな話?」って結末を迎えて。なるほど、それはそもそも正義とか悪とかいう次元の話じゃないし、ソレはどの視点からも切り離された、ソレにとっては意味を定義する意味も無い事象だし、って。そこまで実のところいっぱい伏線が張られていて、でもその伏線が回収されたからって気持ちイイとかいうのでは全く無くて。  登場人物一人一人、映画の中で時間が流れてゆくに従って段々と人柄、人間性が見えてきて、それは肯定的でも否定的でもなく(東京の事務所の2人はともかく)それぞれに人間で、だけど実のところ映画はそこに優しい眼差しを見せる事もなく。  見てるこちらも突き放されてるわねぇ、って印象の映画だったわ。ずーーーん、ってカンジよ。  冒頭の木々は最期に見た風景だったのかしらねぇ・・[映画館(邦画)] 6点(2024-05-30 14:50:36)《改行有》

336.  デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章 《ネタバレ》  巨大な未確認飛行物体が浮かぶ東京、でも大きな何かが起こる訳ではなくて、人々はその異常な状態を日常のものとして生活してる。政府は色々なことを隠し秘密裡に行動してる。それは今のこの現実を映しているわ。ジェノサイドが起きていても、戦争に向かっていても、なんとなく自分には関係がなさそうな、今、日常を過ごせているから、とりあえずは問題ないって感じ。正常性バイアスが描かれてるのね。  途中で友達のひとりが飛行物体から放たれた物体の墜落に巻き込まれて死んでしまって、それは悲しいことだけれども、でもその時のキモチだけでまた日常が続いて。普通に高校を卒業して大学に進学して。  その忍び寄るモノに対する危機感の無さが恐ろしさを感じさせるわ。  ただ、いかんせん前章、色々描かれるモノが放り出されて意味不明なままに映画は終わってしまうわ。特にスタンダードサイズで描かれる過去の主人公二人のエピソード、それが現在の二人の状況とは全く繋がらない、別の二人の物語のようで、どういう意味があるのかは後章を見るまでお預け。故に見ているこちらとキャラとの距離が生じたまま(理解できないまま)映画館から追い出されてしまうのね。そこにあえて点数をつけるとしたら6点が精一杯かしら。  そんなに待たずに公開される後章を見て初めて意味を成す映画なのかもしれないわ。[映画館(邦画)] 6点(2024-04-12 15:40:42)《改行有》

337.  キングダム 運命の炎 《ネタバレ》  ひたすら戦いに終始した前作は単純に楽しめたのだけど今回は物足らなさが残ったわ。映画を見終わってのいちばんの感想は「え~?そこで終わりぃ?」だったわね。  まず嬴政の回想シーンが思いのほか長くて、ああつまり回想って言ってもそこがこの映画の前半の見せ場ってワケね、っていうのはもちろん見終わってから判るコト。回想シーンの中に更に回想があるっていう(嬴政の回想の中に紫夏の回想が入っちゃうという人称のブレっぷり)のはたとえ原作マンガがそうだとしてもミスね。そこも本体であるならば回想というカタチは取らない方が良かったんじゃないかしら。  で、そこから戦いへと向かってゆくのだけど、たかおの王騎はもちろん最高として前作で活躍したキャラはそーんなには目立たなくて結局は信と羌瘣よね~みたいな。そしていよいよここから、ってところで終わっちゃう。物語として映画として、なんか食い足らなさハンパないんだけど。龐煖とか楊端和とか出すだけ出してはいはい今回はここでおしまい、って物語があんまり転がっていないわ。『帝国の逆襲』くらいには物語転がしてよ。  あと前作同様イマジナリーラインめちゃくちゃね。回想シーンでの荷馬車チェイス、追われる側と追う側がそれぞれ一体どっち向かってるのよ?みたいだったわ。  まあなんだかんだ言いつつも豪華キャストで繰り広げられるスケールの大きな娯楽映画、次が楽しみなんだけどね。っていうか河了貂の出番少ないわよ。[映画館(邦画)] 6点(2023-09-05 16:14:22)《改行有》

338.  劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ 《ネタバレ》  原作もドラマも見ていなくてアニメ版しか見てない状態だったのだけど話的にほぼアニメ版最終回と繋がっているので問題ナシだったわ。ちゃんとどの方がどのキャラなのかは見ていてすぐに判ったし。  映画としてはかなり荒いデキだとは思うの。演出や編集がキレイに流れてる感じじゃなくて、ぎこちな~く、たどたどしさを感じさせて褒められたモノではないかな、って。でも、それがローカルな地下アイドルのイメージと繋がっているようにも思えるので必ずしも悪い事ではないのかな。岡山や五反田のロケ映像の粗雑な映り具合も題材には合致してると言えるのかもしれないわ。  松村沙友理さんのえりぴよさんは見事にえりぴよさんよね。アニメ版に比べると絶妙なキモさが足らないかな?とかそんなに陰キャじゃなくて結構コミュ力高めじゃない?とか(発案したパンのセールストークっぷりとか。ただオタク特有の得意分野での饒舌っぷりだと理解できなくもないわ)思ったりもしたけれど、でも赤い芋ジャーでペンライト振る姿はもうえりぴよさんそのもの。だからえりぴよさんと舞菜の物語の続きを純粋に楽しく嬉しく見ていられたわ。  ただ、これはアニメ版でも思ったことなのだけど、あの課金システムに対する批判的な視点っていうのは一切無いのよね。あえてあるとするならばせいぜい自嘲? ハロプロあたりの、オリコンランキングに絡んでくるような世界ならともかく、地下アイドルまでそのシステムに倣う、それで利益を上げてゆく、っていうのはドルヲタじゃないアタシから見ると理解不能なの。もっと他のお布施のしかた推し方ってありそうにも思えるんだけどねぇ。何百何千って同じCDがただ積まれてゆくだけの世界には虚無感を抱いちゃうのだけど。  冒頭に書いたように誰が誰かすぐ判るキャスティングは優秀だったと言えるし、それぞれがその役を演じることを頑張ってます、っていうのが伝わってきて創作とリアルとか並走してる感じはとても良いと思ったわ。あくまで映画としてはそんなに、ではあるけれどね。  ちなみにアタシのかつての推し(アイドルではなく)は最初からメジャーだったので渋公×3→野音→武道館って順調だったわ。一夜限りでその後はゆうぽうと→赤ブリ→渋谷BEAM、そしてフェイドアウトしていった感じだったけど・・・[映画館(邦画)] 6点(2023-06-15 14:30:00)《改行有》

339.  シン・仮面ライダー 《ネタバレ》  庵野監督作品だもの、思ってた通り、昔のオタクがその懐古趣味に走った状態で、誰が見ても楽しめる『仮面ライダー』ではないのよね。とりあえず血みどろなので注意だわ。お子様連れて(PG12なので一応子供が見られないワケじゃないものね)家族でほのぼの、とはならない内容よ。  さてと。アタシは監督と同じような歳なので『ウルトラマン』同様『仮面ライダー』もリアルタイム世代なワケだけど当時全くハマらなかったのね。周囲は仮面ライダースナックを買ってはカードだけ取ってスナックは棄てるっていうよろしくないコトしてたけれどアタシは全然興味なくて不憫に思われたんだか友達から当たりカード1枚貰ってアルバム1冊入手したもののカードなんて全然持ってないままにブームは過ぎていったわ。  『仮面ライダー』自体見てはいたけれど暗いし野暮ったいしチープだし、なんか全然魅力的には思えなかったのよ。  で、今回の映画はその暗く野暮ったくチープな『仮面ライダー』のイメージをちゃんと再現してるカンジなのが逆にちょっと面白かったのね。ロボット刑事やキカイダーのような他の石森章太郎作品の要素も摂りこみつつダウナーでショボいの。その空気感は良かったわ。  でも映画として広く楽しませようって意識は薄いみたいでエピソード羅列の繰り返しパターン、ダラダラしててこれっていつ終わるのかしら?って感じで体感3時間以上って状態。アジトに行っては戦う、同じようなこと繰り返す(独りで乗りこんじゃピンチ、とりあえずひとまず逃げる)、間延びしたクライマックス。もうね、池松壮亮さん、浜辺美波さん、柄本佑さん、3人の演技の魅力でなんとか見られたようなモノで(怪人たちはみんなシンドいわ)。それぞれのドラマ自体はどうなのよ?みたいなレベルなのだけど、それを役者としてきっちり自分のモノにしてた感じがしたわ。少なくとも30分過ぎたら飽きた『シン・ウルトラマン』よりは多少マシだったかしらね。  でも庵野監督ってアクションこんなに撮れない人だったかしら? 暗かったりごちゃごちゃしたカット割で何やってるのか判らないとか、ちゃかちゃかと動くCGが見苦しいとか、『仮面ライダー』だったらそこはちゃんとしてないとダメなんじゃないかしら?  昭和な『仮面ライダー』の感覚が再現されてたのは個人的には楽しかったのだけど、でも狭い狭い映画なのよね。まるで同世代のマニア相手にノスタルジーに浸ってるような感じで、でもそれってアタシは正しいとは思わないの。シンのシリーズみんなそうだけど。ウルトラマンにしろ仮面ライダーにしろ、シリーズ重ねて進化していってるじゃない、どんどん新しい世代に受け継いでいってるワケじゃない。その歴史を蔑ろにして後ろ向きノスタルジーって先祖がえりしちゃうの、どうなのかしら?  そろそろその懐古主義を止めて未来を向いた映画を作れないかしら? 無理?[映画館(邦画)] 6点(2023-03-19 14:03:20)(良:1票) 《改行有》

340.  すずめの戸締まり 《ネタバレ》  映画としてはそんなに面白かったり感動したり、ってホドではなかったかな。  これまでよりも簡潔に、潔く切ってる感じは良かったのね。延々と歌を流しまくるPV風映像も今回は無かったし。でも東京を出てからの展開はテンションを維持しきれない感じがあって一度下げたところから再び上げきれてはいないかな、と。  それにアレではすずめが惚れっぽ過ぎるわ。何しろ草太は登場から大して経たないうちにさっさと椅子になっちゃうんだし。  ミミズはどこかで見たようなビジュアルだし(水木しげる先生っぽかったり『もののけ姫』っぽかったり『アキラ』っぽかったり『呪術廻戦』っぽかったり色々ね)。  あとすずめのキャラクターデザインがそーんなに印象的ではないっていうか『君の名は。』と『天気の子』と『すずめの戸締り』のヒロインの顔、後々見分けられる自信が無いわ。なんていうか、ちょっとキャラクターデザインを違う方向に持って行けなかったかしら?  冒頭に繋がるクライマックスの部分にしても、あーそういうコトね、はいはい、って感じで意外性には欠けていたし、色々な要素を散りばめつつ、ちゃんと最後に全部回収しました、っていう感じでもなくて。ダイジン(あるいはすずめ?)が招き猫的な存在?みたいなのは愛媛と神戸でだけ機能してたハンパな感じだったし。  でも、あれこれ細かいところにひっかかりつつ、もっとずっと大きな核の部分でかなり考えさせられたのね。  東日本大震災や阪神淡路大震災、熊本地震などをモチーフにして災いに囚われた国としての日本を描いているの。最初は実際に起きた、沢山の犠牲者を出した災害をエンターテイメント化してるワケ?と思ったのだけれども、逆で、エンターテイメントのカタチを通してこの災害の国に生きるということを描いて、そして何かを伝えようとしているのね、って。その伝えようとしている何かはそれぞれの受け止め方だと思うし、アタシ的にはちょっと短絡的だったりもっと違う方向を描くべきだと思ったりもしたけれど(怒りの感情だって大切で重要だと思うし)、でもその姿勢はいいと思ったの。  繰り返される緊急地震速報の描写にあの時の感覚が甦ってきて、まだ終わってない、今もリアルに続いている人もいれば、ごくごく若い人にとっては遠い過去、あるいはまだ生まれてない頃のハナシだったりもするのだけれど、この国に暮らしている以上、そこに共有する意識があって、その中でとりあえず生きてゆきましょう、と。アタシなんかは「大丈夫・・・かしら?」とか思っちゃうんだけどね。  少なくとも『天間荘の三姉妹』よりはずっと真面目に震災に向き合ってる映画だったと思うわ。  まあ芹澤朋也っていうキャラのあり様に致命傷越えるダメージ喰らってそれ以外になーんにも見えなくなって断末魔のツイート上げてる一部の方々に対しては失敗だったのかもしれないけれど・・・[映画館(邦画)] 6点(2022-11-12 15:11:59)《改行有》

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