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プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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421.  魁!!男塾(2007) 《ネタバレ》 週刊少年ジャンプ黄金期を支えた名作(迷作)漫画『魁!!男塾』。30代男性の認知度は相当高いと思われます。かくいう自分も直撃世代。しかし「あらすじ」はほとんど知りません。忘れたのではなく、最初から知りません。でも結構読んだ記憶はあるのです。待合室で、本屋の立ち読みで、時間潰しに最適な漫画でした。“読み切りでもないのに一見さん大歓迎”。これが原作漫画の特徴と考えます。画の迫力と勢いだけで読ませてしまうパワーがありました。本作はそんな原作の特性と魅力を、見事に再現していると感じます。主演も務める監督をはじめとした、演者の“理解”が素晴らしいのでしょう。世界観がブレません。大真面目にバカをやる清々しさ。ある意味、厳粛とも取れるバカワールドです。その結果、狙ったネタは全てスベっている(注:正確には作品世界に同化している)のですが、そうでない部分で爆笑しました(例:急にリアルファイト風に様変わりする桃VS伊達戦。一号生の中に混じっているオッサンとか)。松尾率いる一号生応援団。本格的な振り付けで見栄えがします。要所を締めているのも好印象でした。本気具合が伝わってくるから、茶番劇が格別なものに変わるのです。ただし、着ぐるみは本物の熊に変わりませんけども(笑)。軸となる極小路の成長や、桃太郎との友情ドラマの処理が上手ければ、もうワンランク上の娯楽作品に化けた気がします。でも十二分に及第点でしょう。続編を希望です。それにしてもホームチームと瞬間メタルの相方って、何処に出てたんでしょうか?[DVD(邦画)] 7点(2008-12-20 18:44:06)

422.  怪談新耳袋 劇場版 幽霊マンション ある賃貸マンションに引っ越してきた父娘。引越し荷物のダンボールが明らかに空箱です。こりゃリアリティ無視のダメ映画なのかな。同シリーズの『ノブヒロさん』もイマイチだったし。序盤で自分の中の満足のハードルを下げました。これが功を奏したのか、意外や意外、結構楽しめました。“門限を破ると呪い殺される”という時間的制約を、きちんと活かしたエピソード作りに感心。“本当に怖いのは幽霊よりも生身の人間だ”というアプローチも定番だけど悪くない。役者も芸達者揃いです。ただ大筋が良いだけに、もっと面白く出来たという気もする。伏線の張り方を工夫したらオチの効果は倍増したと思うし、主人公の名前や“日差しを気にする”等一連の前フリをスルーしたのも勿体無いです。それでも邦画ホラーとしては上々の部類に入るでしょう。[DVD(邦画)] 7点(2008-11-29 21:58:32)

423.  嗤う伊右衛門 《ネタバレ》 舞台演出家の印象の強い蜷川幸雄監督。“らしい”映画でした。まず役者の演技が濃い。これは良い意味で。唐沢、椎名、香川ら芸達者が作品世界にのめり込んで演技をしてくれている。ちゃんとした劇を見せてくれるのが嬉しいです。小雪も良かった。力みは感じられるものの、“精練な女性像”を感じ取ることが出来ました。顔のハンデが気にならない。十二分に魅力的です。典型的な“幽霊顔”だし(失礼!)、これからもホラー(というより怪談)で活躍して欲しいです。逆に悪い意味で気になったのがBGM。ベタ過ぎました。折角の好演に余計な飾りを付けるようなもの。使用箇所と選曲は一考を要すると感じます。四谷怪談を純愛物語に解釈したのは面白い。昼メロか韓国映画並みのハチャメチャのドロドロ。核となるのは伊右衛門と岩の心の繋がり。「すまぬ」を連発する夫に苛立つ妻。引け目がある者同士が心を開き通わせていく。本来なら、尺をかけて描きたいところ。でも少し言い合いを見せたのみで処理するのが凄い。でも本作の場合は十分と感じました。たった一度本音を言い合うことで深く繋がれる。なんとなく分かる気がする。だけど2人は純過ぎました。相手を想うだけで満足してしまった。相手を慕うのと同じだけ、自分も愛さなきゃいけないのに。乳を出しながら(!)死ぬ梅や、エンディングの処理等、演出の意図は理解できても受け入れ難い部分に若干のマイナスを付けます。[DVD(邦画)] 7点(2008-11-11 20:26:36)

424.  PRIVATE DREAM(S) プライヴェート・ドリームス 《ネタバレ》 (物語の核心に触れていますので、未見の方はご注意ください)  夢を題材とした作品ゆえ解釈の幅は広いと思いますが、その1例を。鑑賞の参考になれば幸いです。冒頭とラストで提示される「バス転落事故」。その唯一の生存者が杵島雄介という少年。本作の出来事は、彼が事故の際、昏睡状態の中でみた夢と考えるのが自然でしょう。そうナビゲートされていると感じます。これを前提として、鍵となるエピソードを振り返ってみましょう。まず「マット事故死事件」。この事件の被害者も雄介だという。でも、ここで彼が死んでしまうと「バス転落事故」との整合性が取れません。「学校放火事件」。放火の犯人は麻美だとクラスメイトは言っています。冒頭で刑事から尋問されていた、ネジの外れた女の子です。でも真相は多分違う。終盤、気のふれた様子の雄介の母(弁護士)の服は煤だらけでした。彼女が放火犯と示唆されています。犯行の動機は、虐められて死んだ息子の復讐?でも、「バス転落事故」が真ならば、「マット事故死事件」は存在せず、放火の動機も発生しません。ここでも矛盾が。こうも不都合が多いということは、前提に問題があるということ。夢の主は杵島雄介ではなく、「バス転落事故」も起きていない。「マット事故死事件」と「学校放火事件」は現実にあった事と推察します。終盤、“雄介=雄介の母”を匂わせる描写がありました。夢の主は雄介の母。タイトルが“複数形”なのは、母親と息子、2人の想いという意味もありそうです。「バス転落事故」は、放火の罪の重さから逃れるために彼女が作り出した架空の設定。『私が殺したんじゃない。事故でみんな死んだのだ』。以上です。自分は“勝手に想像する映画”が好きなので結構楽しめましたが、そうでないとツマラナイかもしれません。あらゆる面で安普請ですし、キャラクターの描き別けが弱いのも気になります。一般ウケは厳しいでしょう。[DVD(邦画)] 7点(2008-10-30 18:47:14)(良:1票)

425.  犯人に告ぐ 《ネタバレ》 “連続児童誘拐殺人”や“劇場型捜査”という刺激的な題材を扱っていますが、メインは主人公が警察組織の中で味わう“理不尽”や“軋轢”。誰でも普段から感じていること。共感し易いと思います。主人公の境遇は身に摘まされるものでした。役者の力量も総じて高く、見応えのある作品でした。ただ、リアリティを欠く箇所が多いと感じました。劇場型捜査のデメリットは、犯人を刺激したことで、次の犯行を誘発してしまうこと。現実にこういった捜査が行われない所以です。しくじった場合の世間の風当たりは、警察が無策だった場合の比ではありません。主人公をスケープゴートにする算段があったにせよ、警察の幹部がそんなリスクを冒すとは思えない。劇場型捜査に踏み切る過程に説得力が欲しいところです。また、狙われる可能性の高い主人公の息子に、警護が1人も付いていないのは謎。その必要性を感じていなかった主人公にも疑問符が付きます。トップ自らが証拠捏造に関与していたのは失笑もの。上に登りつめた者ほど、自分の地位を守るために慎重になるのでは。なお、これはリアリティ云々の問題ではありませんが、先の誘拐事件の容疑者を指して、主人公が蔑んだ物言いをしたのは残念でした。彼にしてみれば、「あいつが犯人だ!」いう絶対の自信があるのでしょうが、観客はそこまで感じていない(犯行シーンは描かれていない)。警察の執拗な責めに気がふれたという可能性も否定できません。「社会正義」なる言葉を主人公が使いたいのであれば、死亡した容疑者はあくまで“容疑者”として扱わなければダメだと思います。どんなに悔しくても、です。総評は、「いい作品だけどワキが甘い」という感じ。これら短所を原作が補っているならば、多分それは傑作に違いないと思います。[DVD(邦画)] 7点(2008-10-09 21:20:11)(良:3票)

426.  それいけ!アンパンマン ゆうれい船をやっつけろ!! ロールパンナがブラックロールパンナに変わってパワーアップ。アンパンマンを遥かに凌ぐパワーとスピードを見せつけます。VSアンパンマン戦は短いながらも見応えあり。パンナ姉妹の絆の強さにも心打たれました。ロールパンナ好きなら必見の一作でしょう。以下余談。コレを言っちゃーおしまいなのですが、相変わらず擬人化・非擬人化の垣根が分からない世界観です。ウマは馬のままなのですね。某国民的人気ネコキャラクターのペットがペルシャネコってのと同じくらいワケが分からない。でもこのカオス具合が『アンパンマン』の真骨頂です。[DVD(邦画)] 7点(2008-08-30 23:13:44)

427.  ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌 《ネタバレ》 久々の劇場での映画鑑賞。はじめは『インディ・ジョーンズ』と『ポニョ』の話題作2本立てを予定していたのですが急遽変更。本作を観ることにしました。というのも、前作の感想文で続編の劇場鑑賞を約束していたのを思い出したから。もしかしたら、インディ・ジョーンズのクリスタルスカルに魅入られて、ぬらりひょんを観たくなったのかも。さて前置きはこれくらいにして映画の感想へ。やはり指摘したくなるのが脚本の粗さ。前作よりも悪いと思います。でも腹が立たないのが鬼太郎マジック。楽しむべきはコスプレショーノリの世界観です。前作から変更なしの主要キャストは文句無しだし、ゲストもみんな楽しそうで良かった。蛇骨婆の佐野史郎はノリノリ。中川翔子もキャラを抑えて、作品に溶け込もうという意識が感じられました。ただ軽部アナはいただけない。顔だけでなく、その存在自体が浮いていました。ファミリー向けとしてはやや悲劇色が濃い気もしますが、前作と同じではツマラナイ。こういう味付けもアリだと思います。評点は前作と同じ6点ですが、最初の犠牲者だった女優さん(名前は存じません)に一目ぼれしたので+1点でお願いします。[映画館(邦画)] 7点(2008-08-02 00:08:13)

428.  伝染歌 《ネタバレ》 (冒頭からネタバレあります。未見の方はご注意ください。)  不遇な死を遂げたシンガーソングライター五井道子。彼女が自作した「僕の花」という歌が歌われる度、まるで呪文のように彼女の霊魂は呼び寄せられた。そして彼女は歌った人間の自殺願望を叶えてあげたのです。これが「歌うと死ぬ伝染歌」の正体。あんずの台詞にあるとおり、伝染歌は“歌うと死ぬ”というより、“死にたい者が歌う”が正しい。でも、それは道子の本意ではなかったと考えます。彼女は一家心中を図った父親から、少女を救うためにその身を犠牲にした女性。誰かを呪う意図はありません。彼女に在ったのは絶望。作品(歌)を盗まれた事に対する深い悲しみだけでした。少女を助けるためとはいえ、結果的に自殺した道子。その魂は成仏出来ず、絶望を抱いたまま現世をさまようことに。歌に導かれた道子の魂が、自殺希望者の絶望に呼応した。彼女は乞われるまま、幾度となく自殺希望者の頭上にその身を投じ続けます。自殺幇助の無間地獄。歌った当人が自覚しない小さな自殺への欲求まで叶えてしまう、不幸な死の連鎖です。これを断ち切るには、道子の絶望を解く必要がありました。彼女に命を助けられた少女=夏野あんずが道子の死の真相と向き合い、生に感謝して「僕の花」を歌う事でやっと道子は救われました。これが本作の“あらまし”と解します。秋元康原作のホラーといえば『着信アリ』。本作も同じようなトホホなホラーを予想していたのですが、良い意味で裏切られました。トンデモ系雑誌『MASAKA』の編集長、堀部(元K2)と遊人(エロマンガ家と同名異人)の胡散臭さが、AKB48の素人臭さと絶妙にマッチ。時間を巻き戻したり、カメラアングルを切り替えたりする演出も凝っており、作品には独特の空気感がありました。現在の大ブレイクしたAKBでは、このアングラな雰囲気は作り出せないと思います。アイドル映画としては異色ですが、自分は気に入りました。意外な掘り出し物を見つけた気分です。[DVD(邦画)] 7点(2008-06-05 21:38:36)

429.  モル 《ネタバレ》 内田けんじ監督(ウィークエンド・ブルース)や荻上直子監督(星ノくん・夢ノくん)を輩出したぴあフィルムフェスティバル。名だたる国際映画祭よりも個人的には信頼度が高いです。本作はそのPFFでグランプリとブリリアント賞の2冠を制したという。否が応にも期待は高まります。果たして本作はその期待に応えるものだったのか。結論から言えば「満足した!」。女の宿命「生理」の苛立ちと、上手くいかない現実に対する苦悩を上手く絡めて描いています。結局どうしようもないことはある。奇跡は起こらなくて当たり前。この世は理不尽だらけ。でも考え方次第で活路は開けてくるもの。素敵な笑顔でウクレレを弾き歌う主人公に、女の強かさを感じました。女が男より強いのは、沢山血を流しているから。うん、説得力あります。監督・脚本・主演タナダユキ。監督・脚本家としてのセンスは抜群だと思いますが、女優としても面白い。北野武監督みたいに、監督・主演の両方をこなすような映画人になって欲しいと思います。せっかくの才能、活かさにゃ損です。[DVD(邦画)] 7点(2008-05-20 21:17:42)

430.  ドラえもん のび太の魔界大冒険 《ネタバレ》 ドラえもん映画永遠の課題は、ドラえもんの秘密道具を“いかに封じるか”にあると考えます。というのも、大概のピンチは未来の道具があれば解決出来てしまうから。あらかじめ家に置いてくるとか、途中で壊れたり、失くしたり、毎回いろんな工夫を凝らしています。本作の場合は、“ドラえもんの気が利かない”という作戦。はっきり言って上手くない。それに強引な展開が散見されるのも惜しいです。ドラミ登場や、メデューサが時空を超えてやってくる流れは相当無理があります。それでも光るものはある。というか、眩いほどにピカピカしてる。パラレルワールドの世界観は極上だし、のび太とドラえもんの石像登場には、強い不安をかきたてられました。雨に打たれて涙する2体の像。最悪の事態が待ち構えているのは間違いない。おそらくドラえもん映画史上、最も不気味なシーンかと。もう少し脚本に配慮があれば、大傑作になったと思います。エピローグはすごく好きです。[DVD(邦画)] 7点(2008-05-14 22:18:45)(良:1票)

431.  クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃 《ネタバレ》 前半のお気楽コスプレショーから感動シリアス路線へ転換するのは、しんのすけが男気を見せるシーン。「オラは弱い人をお助けするんだ」。でもこの台詞、家事を放棄したみさえが、しんのすけを自分の代わりに働かせるために使った詭弁と同じです。だから感動というより、ドキリとさせられる。口からでまかせだろうと、いい訳だろうと、親の言葉は子供にとって“絶対”なのだという事実にハッとさせられます。それはもう理屈じゃなくて。家で上司の悪口ばかり言っている親の子は、やっぱり悪口をいう子になるし、泣き言の多い親の子どもは、弱い子になってしまう。親の背中をみて子は育つもの。ラスボスの正体もその事を示唆しています。先に挙げたシーンは、感動を呼ぶ場面ではなく、世の親たちへ向けた皮肉の効いたメッセージだと感じました。ある意味、原作マンガに立ち戻ったといえるかもしれません。定番の「家族愛」を全面に押し出すのであれば、ミライマンとの別れのシーンをもっと感動的にすればいい。「怪獣をやっつけるのはたった3分間だ。だけど、子育ては何年も続く。毎日だ。これがどんなにスゴイことか。お父さんやお母さんはみんなヒーローだと私は気付いたよ。」こんな風にミライマンが語ったらきっと号泣したと思う。でも本作の場合はやらなくて正解。ひろしもみさえも、もちろん自分も、反省しなくちゃいけないから。もっとも、適当に手を抜かないとやってられないのが子育てというもの。情けない面を許してもらいながら、子供にとってヒーローであり続ける。そんな親になりたいと思いました。でもそれって考えてみれば野原ファミリーそのもの。やっぱりしんちゃん一家は素敵です。惜しいのは、前半のコスプレバトルシーンが冗長で、主題を描ききれていないこと。傑作になり損ねた作品だと思います。ミライマン村井国男の声優ぶりは満点でした。[DVD(邦画)] 7点(2008-05-11 22:48:11)(良:1票)

432.  それいけ!アンパンマン つみき城のひみつ 《ネタバレ》 ギミック満載の『つみき城』に、ブロック王子とオリガ姫のロマンス。さらには巨大ブロックロボと冒険スペクタクル。まるで宮崎駿映画のような趣の作品でした。敵対する両国のプリンスとプリンセスの悲願があっけなく叶ってしまうのは、もったいない気がしましたが、コレがアンパンマン標準。けっこう好きです。[DVD(邦画)] 7点(2008-04-08 21:26:53)

433.  選挙 《ネタバレ》 本作を観れば一目瞭然。選挙活動とは「名前を覚えてもらうこと」に尽きます。主義主張など伝えられるはずもないし、伝える意味もない。候補者は「私、○○○○は…」という台詞を吐き続けます。バックボーンの無い本物の無所属候補ならいざ知らず、与党自民党の新人候補をターゲットにすることは、選挙報道の公平性を考えると、いささか疑問符が付くと感じます。観始めた頃は、正直快く思っていませんでした。ただ、そのマイナス要素を差し引いても、本作は面白いし価値があるドキュメンタリーだと思いました。こういうドキュメンタリーを望んでいた気がする。スタンスはあくまでニュートラル。カメラは透明人間のごとく、その存在を消し去り、とことん生身の候補者(及びその選挙対策本部)に迫っています。被写体はカメラの存在を忘れてはいないでしょう。しかし24時間意識できるものでもない。本音や見せたくない側面が出てしまうことはある。そこを逃さず撮り続けたことも、編集で切らせなかったことも素晴らしいと思います。自分は本作を観ながら、候補者に好意も悪意も抱きませんでした。純粋に「選挙」の姿を見せてもらった気がします。だから本作は“アリ”だと思う。ただこの手法は、被写体及びジャンルがよほど魅力的でないとツライかもしれない。[DVD(邦画)] 7点(2008-04-05 18:45:24)

434.  となり町戦争 《ネタバレ》 物語前半は、とことんギャグテイスト。爆笑タイプの笑いではなく、お役所仕事への皮肉たっぷりのシニカルな笑い。爆笑こそありませんが、思わずニヤリとしてしまいます。戦争が起きているとはとても思えない平和な日常が延々と続く。でも何か落ち着かない。心から笑えないのです。その予感めいた恐怖が、徐々に現実のものとなっていく。真綿で締め付けられるような緊迫感に、体が硬直します。ヤバイ。よく分からんけどマズイ気がする。戦争に加担している実感はなかったはずなのに、気づいたら戦争の真っ只中にいたことに驚愕します。それでも最後の最後まで、直接的な殺人シーンが描かれることはありませんでした。でもそれが逆に怖かった。とてもリアルに思えました。現在日本人の大多数が感じ取っている戦争の姿はまさしくコレだと思う。どんなに世界各地の悲惨な戦争の様子が報道されようとも、自分の命がセーフティーゾーンにある限り、所詮他人事でしかありません。もしかしたら戦争の当時国になっても、「どうせ戦うのは自衛隊でしょ」くらい呑気に構えていそうな危うさがある。主人公の姿は、典型的な日本人の姿に他ならないと思いました。[DVD(邦画)] 7点(2008-04-01 18:10:09)

435.  青い春 《ネタバレ》 “親友であるためには対等でなくてはならない”青木はそう思ったのでしょう。でも九條と自分では格が違いました。見ている世界が違うのです。それが悲しかったし、許せなかったのだと感じました。同じ世界を共有するために彼がしたこと。髪形も変えました。悪もやってみました。でも足掻けば足掻くほど、あいつとの違いに打ちのめされます。九條と肩を並べるための最後の、そして唯一の方法が、あの“結末”だったのだと思います。夜通し身動ぎもせずに考え抜いて決意したこと。九條より多く手を叩くことに意味はありません。九條と同じ境地「今ここで終わっていい」に辿り着かなければ意味がありません。青木は覚悟の自殺を遂げたのだと思います。絶対に彼は間違っています。親友の意味も履き違えています。でもそんな風に間違えてしまう青春も確かにあります。マメ山田先生は言いました。「花は咲くためにある」「枯れてもまた咲けばいい」でもそれは、根っこが生きていればこそ。根こそぎ摘んでしまった芽は、決して花をつける事はありません。青木の青春は無様で最低でした。ただし個人的には、汗と涙の爽やかな青春像より、こちらの方が百倍しっくりきます。[DVD(邦画)] 7点(2008-03-07 18:51:31)(良:1票)

436.  しゃべれども しゃべれども 《ネタバレ》 キャストが素晴らしい。伊東四郎に国分太一。本物の噺家のような見事な落語に聞き惚れました。役者も歌手も噺家と同じ芸事の道。落語家の雰囲気の纏いぶりがお見事でした。素人弟子トリオにも味がある。中でも香理奈。モデル出身と侮る無かれ。今後の活躍を大いに期待できる女優さんだと思いました。脚本も淀みない。劇的なエピソードこそ無いものの、ちゃんと各人の心に小波を立てています。テーマ「想いを伝えることの難しさと喜び」が感じ取れました。とても観易かった。取り立てて不満はありませんが、気になった点を一つ挙げます。一門独演会が大きな山場。ここで太一の成長ぶりを見せる必要があります。人に教えることは、自分を成長させることでもある。でも分かり難い。確かに熱演ではあるけれど、どこが以前と違うのか、どこが「太一ならではの火焔太鼓」なのか、素人目には判断がつきません。ポイントを絞った、メリハリのある表現をして欲しいと感じました。どうやら4人とも、自分の想いを伝える第1歩を踏み出すことが出来ました。でもまだまだ序の口。いや前座。これから精進して、それぞれの道で真打を目指します。今回の件で、一番大きなものを手に入れたのはやっぱり太一でしょうか。香理奈ゲットは妬けますな。[DVD(邦画)] 7点(2008-02-24 19:12:15)

437.  それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ アンパンマンのテーマ曲『アンパンマンマーチ』の歌詞ってなかなか凄い。とても幼児向けとは思えない味わいの深さです。本作はその歌詞を主題にしたお話。アンパンマンとドーリィの人生観を対比させながら観客へ問いかけます。“あなたは何をするために生まれてきたの?”アンパンマンは知っています。自分が生まれてきた訳を。自分の幸せが何なのかを。だから強い。だから負けない。アンパンマンの強さの秘密は、強いアンデンティティにあることが分かります。だからと言って、誰もがアンパンマンになれるわけではありません。普通の人はロールパンナのように迷えばいい。「分からないまま終わるのはイヤだ」そう思い続ければ、いつか答えは見つかるかもしれない。かく言う自分も未だに迷っていますけど(苦笑)。低年齢層をターゲットにした映画でありながら、大人も楽しめるという点では、劇場版『クレヨンしんちゃん』や『ドラえもん』に迫るものがある。大人と子供が一緒に楽しめる貴重な映画だと思いました。[DVD(邦画)] 7点(2008-02-18 19:15:57)(良:1票)

438.  白い巨塔 《ネタバレ》 2003年フジテレビのドラマ版が面白くて、遅ればせながら映画版を鑑賞することに。本作は原作正編の完全映画化。財前の医療過誤訴訟の1審結審までを描いています。続編を含めたテレビドラマを観ている身としては、いささか物足りなさはあるものの、よくぞこの長編を2時間半に収めたなと感心します。モノクロ映画ならではの強みか、オペのシーンがリアルに描かれていたことにも驚きました。[DVD(邦画)] 7点(2008-02-17 19:14:26)

439.  時をかける少女(1983) 《ネタバレ》 音楽が素晴らしい。劇中で流れる情緒溢れる旋律が心を捉えます。エンディング『時をかける少女』も名曲。音楽の力がこれほど威力を発揮している映画もめずらしいと思う。印象を2割は良くしていると思います。そして原田知世。よくみれば結構地味な顔立ちです。でも何でこんなにカワイらしいのか。あの弓道着姿、そしてサービスブルマ。ピュアでノーブルな魅力にメロメロでした。彼女の存在で更に好印象です。ストーリーも切なくて好き。“時は過ぎていくものではなく、やってくるもの”。2人の“初めての再会”は必然の奇跡。情感が溢れてきます。モノクロとカラーの使い分けにコマ落し。突如出てくる書割の背景。どれも作品に懐かしくて柔らかな色を与えています。今まで自分が鑑賞したアイドル映画の中では、群を抜く出来栄えでした。とても好きです。ただ手放しで褒められる訳ではありません。ヒロインもその相手役の彼も、演技は芳しくありません。オチの付け方もいささか強引だと思う。深町くんの独白のみでの真相解明では味気ないです。それに和子のタイムリープの法則もよく分からない。長所も沢山あるけど、短所も目立つ。そんな作品でした。でも「色の白いは七難隠す」とは良く言ったものです。この場合の白はもちろん…。2006年のアニメ版しか観ていない方も、是非本作を鑑賞されることをお薦めします。どちらの作品も味わいが増すこと間違い無しです。[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-02-06 19:15:18)(良:2票)

440.  半落ち 《ネタバレ》 嘱託殺人。その罪から逃れられないのは当然です。執行猶予がつかない判決が出たのも妥当だと思います。ただ、単なる人殺しでは片付けられないと思う。殺人が犯罪だからという理由では、真の意味では裁けない。「私を殺してって頼んだら、私を殺せる?」鶴田のこの言葉にハッとさせられました。もし自分が、寺尾の立場だったらどうかと考えます。多分殺さない。いや殺せないと思う。呵責の念に耐えられないから。結局自分がカワイイからです。愛が無くては、妻の願いを聞き入れる事は出来ない。ただ、もうひとつの側面も忘れてはいけません。妻の介護に疲れた。苦しむ妻を見るのが辛かった。そういう理由も少なからずあったでしょう。妻のために殺した。自分のために殺した。どちらも真実だと思う。精一杯寺尾に同情する一方、彼は間違っていたとも思います。個人が、家族が、社会が、求める幸せや正義は必ずしも一致しないのではないか。自分には何が正しいのか分かりません。だから単純に考えることにします。臓器移植で救われた青年が寺尾に叫んだ言葉「生きてください」。それが今の自分の“基準”です。誰でも必ず死にます。だからそれまで生きよう。生きる努力をしようと思います。心の琴線に触れるお話でした。ただ、このテーマを扱うには、けれんみが強すぎる。吉岡のキャラ付けはウソ臭いです。それに最後の守山直太朗の歌がいけない。良い歌ですが、初っ端から強い歌声が入るのは余韻を壊します。『たそがれ清兵衛』のエンディングに匹敵する選曲ミスだと思いました。未読ですが、原作はもっと素晴らしいであろうことは容易に想像がつきます。[DVD(邦画)] 7点(2007-12-29 17:05:52)

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