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プロフィール
コメント数 2526
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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441.  食堂かたつむり 《ネタバレ》 料理法を大々的にミスっていながら素材の良さで辛うじてキチンと味わえるものになっている、っていう感じ。合成着色料(ヘンなCG)、化学調味料(インチキくさいセットやキャラクター造形)、人工甘味料(半端に心情や状況を説明しちゃうモノローグ)添加しまくりな作りなんですよね。そんなの一切いらないの。ただ素材の良さをシンプルに撮ればそれでいいの。で、だからかなりヘンな失敗作なんですが、原作にあるのでしょう、食べるということ、料理を作るということの大切さ、そこに込められた思いみたいなのはちゃんと出ていて、役者の皆さん、特に柴咲コウがしっかり役柄を受け止めていて。素材は申し分ないのです。父が他界して以来(このところの私のレビュー、ちょっとウザい事になっているかもしれませんが、もう少し続きます)、四十九日までは、と父の好物を毎日作ってお供えしているのですが、料理を作るという行為にある儀式的な側面に共感し、映画に描かれた生と死と食に、色々な思いを廻らせる事ができました。デキは悪いですが、気持ちはこもった映画という感じがしました。[映画館(邦画)] 6点(2010-02-17 15:29:43)

442.  BLOOD THE LAST VAMPIRE 《ネタバレ》 最近お得意な輸入盤を買ったら英語セリフの多いアニメだったのね、これ。当然、日本語部分に英語字幕は出るけれど、英語部分には日本語字幕は出ませんな。で、世界観とか雰囲気とかデザインとか作画とか、もうさすがのプロダクションI.Gなのだけれども、ちゃんとした一本の物語としては成立してない、風呂敷を広げて、そしてそれだけって映画。連続ものの第一話だけ見せて終わっちゃったようなシロモノで、一体どう評価したらいいのかねぇ?って感じで。まあ「三つ編にセーラー服の少女が日本刀ぶん回す」ってビジュアルだけで十分っちゃー十分なんでしょうけれど。でも、そこも後に実写化された映画の方がハデにやっておりましたねぇ。オリジナルのこちらは、もっとがしがし動くアクションが見られるのかと思ったんですけれど。つーか、もっともっと小夜を見せて欲しいところですなぁ。ちなみにブルーレイにはテレシネ版とデジタルマスター版とが収録されていて、映像の雰囲気がかなり違うので1枚で2度おいしいバージョンになっております。[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 6点(2010-02-11 23:41:33)

443.  ゴールデンスランバー(2009) 《ネタバレ》 細かい部分にツッコミを入れようとしたら、それこそ無数に出てきてしまうような感じではあるのですが(たとえばマンホールのフタ1つ取ってもねぇ)、息をもつかせぬ展開にグイグイと引っ張られ、様々な伏線が実を結んでゆく気持ち良さを味わい。でも、やっぱりラストは逃げながらでもキチンと巨悪に対するケリを付けて欲しかったですねぇ。巨大な権力に対しては個人は無力であるという大前提で語られてしまっては、そこまであんなに気持ち良い映画だったのに最後でモヤモヤ、って状態で。逆にそういうオチに至るならば、もっと悪の側に有無を言わさないだけの説得力ある描写が欲しかったです。権力側の描写がワリとリアリティのないおバカ状態だし。キャスティングは見事でしたが、各人がそれぞれ持つイメージをそのまま生かしました、って感じで意外な演技は全く見られませんでした。みんないつもの毎度の演技。私事ですが、父を亡くしてしまってから初の映画、体中から立ち上るお線香臭に、劇場の端っこでじっと身を潜めての鑑賞で、なんだかちょっとだけ主人公のキモチにシンクロしたかも。[映画館(邦画)] 6点(2010-02-08 16:13:29)(良:1票)

444.  秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE ~総統は二度死ぬ~ 《ネタバレ》 こういうのって、新しい方から先に見ちゃいけませんね。公開当時にリアルタイムで見ていたら、もっと楽しめたと思うのですが、最新作を見てからこちらって流れなので、バジェットゲージの変化の仕方や広告の入り方がジミだとか、まだ映画としてこなれてないとかが気になってしまって。カットがちゃんと繋がってない部分が何箇所か見受けられましたし。それに『スター・ウォーズ』を元ネタにするっていうパターンは、物語にあまり広がりが生まれないのがツラいところ(宇宙トラックはむしろ『スペースボール』的ですが)。しかし、デラックスファイターの黒さや総統と大家さんの関係など、やっぱり笑わせてもらいました。フラッシュアニメ独特の安っぽさを逆手に取った実は3DCG(ただし予算浪費しまくり)なんてネタも楽しく、だけど時事ネタがほんの3年ほどで恐ろしく古びてしまっているあたりに、この即時性アニメの長所と短所とが同時に表れておりました。これ、ナマモノ映画ですね。[DVD(邦画)] 6点(2010-01-21 19:26:11)

445.  劇場版 マクロスF 虚空歌姫 ~イツワリノウタヒメ~ 『マクロス』っていうと、最初のヤツはテレビ、映画と見ておりましたが、あとは「俺の歌を聴け~!」ってウザいヤツだけ何故か毎回見てたくらいで。相変わらず歌ってラブラブなロボットアニメを続けているんですねぇ。つーか、それが『マクロス』のアイディンティティなワケですか。これはまるっきり元のテレビシリーズを知らない状態で見たのですが、まずキャラクターの関係がちゃんと見えて来なかったのが不親切だな、と。最初からお知り合い状態なアルトとシェリル、アルトとランカ、それぞれの元の距離がそもそも見えないまま話が進展しちゃうんで、後からあれこれと頭の中で組み立ててゆかなければならない感じです。それに絵的には魅力的に思えたシェリルがなんだか妙に俗っぽいキャラで、なんかやっすいなーと、中盤のキャラが延々と絡むだけの展開にはダレダレ。今時こういうラノベみたいな恋愛モノ見るのはきっついですわ。でも、クライマックスの歌う戦闘シーンは、ああ、これぞ『マクロス』の真髄やね!って。シェリルやランカの歌が、ミンメイの歌ほどには響いて来ないのは、こっちが歳食ったせいかナンか判りませんが。キャラ、メカ、設定と、一応アニメファンの欲求をそこそこ満たしてくれるアニメなんじゃないスか?みたいに古いアニヲタ的には思いました。なんだかんだ言いながらキャラクター商品欲しくなったりしましたもんね。[映画館(邦画)] 6点(2009-12-02 02:11:11)

446.  なくもんか 《ネタバレ》 阿部サダヲのぶっちぎり状態が延々と続く映画ですが、それが決して不快には感じなかったので楽しめました。カラッと強い竹内結子ってのも魅力的ですしね。庶民的な商店街を舞台にした人情喜劇、古臭い作風にしろ、クサい泣かせにしろ、それってワザとやってるでしょ?って。後半の沖縄がダレまくりで不要に思えるところまで含めてワザとなんじゃない?みたいな。それはまるで80年代半ばくらいまで存在していた松竹や東映のプログラムピクチャーのノリを求めているような感じ。沖縄部分もタイアップで無理矢理ロケ組み込んじゃうノリ。駄目な父親や、漫才コンビの相方の話を曖昧にして、きちんと完結させていないのも、続編アテ込んで作ってマス、っていう感覚を再現してみせたのかな?なんて。ただ、これがそういうパロディとしてだけで完結しちゃっているのだとしたら、やっぱりどうしたって浅いし、純粋な一本の映画としては満足できません。だから、これがもしシリーズ化されて年一本ペースで作られて、お正月かお盆に上映されて、おいちゃんおばちゃんを喜ばす映画へと発展してゆくっていうんなら、輝かしき第一作として評価したいところ。現状ではいいとこ6点。もっとも、どう見ても東宝のガラじゃないっていうのが痛いところなんですけどね。[映画館(邦画)] 6点(2009-12-02 01:23:26)

447.  ゼロの焦点(2009) 《ネタバレ》 戦後、女性の時代が立ち上がってゆく過程で、その中にあった哀しみを浮かび上がらせる、という点では大変に判り易くよく出来ておりました。時代の表現がきっちりできていて、現代という時代の有り様から過去を見つめてみましょうという映画の方向がちゃんと見えてました。でも(はーい、誉めるのここまで)、映画的な重量感や華に欠けるんですよね。シネスコにしただけじゃごまかせないわ。あと、女を描くには男も描かないとアカンのとちゃう? この映画、男がスカスカ。その上、大事なシーンが何故かいちいちコメディ一歩手前。泡吹いて大悶絶とか、真剣なシーンになると必ず左右の目のサイズが違う広末とか、電気付けたら真っ赤顔ヌヴァー!とか、倒れたと思ったらなんかミョーに真っ直ぐな姿勢で上向いてるとか、いちいち笑っていいんですか?って。つまり、そういうの全部、この監督さん、この役者さん達で本当に正解だったの?ってのが原因だったりするワケで。これが限界ですかぁ。もっと哀しみを上手く表現できる人々ってのがいたんじゃないかなぁ。うーん。[映画館(邦画)] 6点(2009-11-14 19:22:23)

448.  ワイルド・スピード/MAX 《ネタバレ》 前から話が繋がってんのね。1、2作目はテレビで見たハズですが、すっかり忘れちまったい(映画館で見ないとなかなか記憶に残らないという困ったクセが)。都合良く「レースで勝負だ」ってノリは麻雀ゲームみたいな無理矢理さ加減で毎回笑わせてくれますが、ヴィン・ディーゼルに主役を張るだけの華がないのがツラいですわぁ。つーか、レティとの関係がちゃんと見えてこなかったんでディーゼルのテンション低い演技と相まって、復讐の物語としてもどうも盛り上がらず。しかし、それより何より、なんつっても、これまでのシリーズにあった、ドレスアップされたチューンドカーをフェティッシュに見せるってのが殆どなくなってしまったのが非常に残念。あれがあってこその『ワイルド・スピード』なんでないの? あれがないとフツーのカーチェイス映画だわさ。つーか、昨今のインフレカーチェイス映像と比較してもジミ。唯一、クライマックスの坑道内チェイスは『スター・ウォーズ』みたいでちょっと面白かったですが。自動車映画としてのワクワクは番外バカ映画な前作未満でした。そういうのは今度出るXBOX360の『Forza3』で存分に楽しむとしますか。え?『GT5』?プッ、冗談でしょ。って、私ゃマイクロソフトの回し者か?[映画館(字幕)] 6点(2009-10-12 18:20:33)(良:1票)

449.  キラー・ヴァージンロード 《ネタバレ》 冒頭からしばらく、やっちまったか!これはマズいか!って作為的な映像(ミュージカルで、60年代風なキッチュさで、そしてわざとらしい)が羅列されるのですが、段々と落ち着いてきて。非現実的なギャグと現実的なコメディとの境目が曖昧なカオスな状態で、クライマックスで泣かせにまで走るのは、さすがにバランスに欠け、映画的にツラいわ、と思いましたが、あと樹里っぺがあんまり魅力的に撮れていないのが気になりましたが、岸谷五朗監督、ここはヘンにゲージツ家気取りな俺様映画に走らず、バカ娯楽映画とした点で好印象。受動的キャラゆえか樹里っぺが意外に面白くないのが欠点なのですが、女ターミネーターの如き木村佳乃のバカっぷりは突き抜けていて良いなぁ。彼女が樹里っぺと一緒なシーンでは俄然映画が弾んで面白くなるという。この二人のかけあいの割合がもっともっと大きければ良かったんですけどねぇ。クライマックス、おじいちゃんを引っ張りすぎで不自然になっていますし(あの状態で延々放置って・・・)、泣きも前記のように映画の色に合ってないので長過ぎって感じで。それから樹里っぺが関わった人々が幸せになってゆくというラストの展開が、どう関わったためにどう幸せになったのかがちっとも明快な流れになっていないのが残念。樹里っぺの行動が結果的にきっちり幸せを運んだのでした、っていうんじゃなくて、強引過ぎて納得できない風が吹けば桶屋が儲かる状態で。バカげたギャグ部分は、あれはあれでいいと思うので、脚本がもう少しきっちりと組み立てられていたらもっと楽しめたと思います。[映画館(邦画)] 6点(2009-09-28 11:57:06)

450.  女の子ものがたり サイバラはいつも「貧乏」も「不幸」も「悲しい」も、自分の内なる世界に摂り込んで肯定してみせるのですが、それが人の手に渡ると必ず「憐れみ」という名の外側から見下した視点のものになってしまうのがダメで。で、この作品はそれでも他の映像化作品(『ぼくんち』『いけちゃんとぼく』)よりはまだマシ、と。いや、下手をするとそれらより質は低いです。前半で展開する小学生時代での子役達の演技に問題があり過ぎて、掴みでコケてしまっていますし、現在部分の深津絵里パートはグダグダするばかりでドラマとして弾みません。中盤の高校生時代が役者の力によって俄然魅力を放っているのが救いですが、少なくとも脚本や演出の力で魅力を出せている訳ではないな、と。ポイントは、最初に書いた「貧乏」「不幸」「悲しい」の肯定に立脚しているという点、サイバラの世界なるものを描出しきれないながらも、作品として成立させようとしている点。西原理恵子原作って看板をぶら下げた以上、最低限サイバラを感じさせるべきなのですが、この映画がやっとサイバラだったなぁ、みたいな。「サイバラ映画=貧乏で不幸で悲しいベタベタした映画」というスタイルそのものから抜け出す事はできていませんでしたけれど。次の映画化作品『パーマネント野ばら』も当然のようにそうなるんかねぇ? あと、必ず自分の映画化作品に役者として登場するサイバラですが、演技力が微妙に向上してるのはこのところのテレビ出まくりのお陰?[映画館(邦画)] 6点(2009-08-31 21:07:22)

451.  サマーウォーズ 《ネタバレ》 信州の武田勢の旧家って言ったらウチの母方のご先祖の天敵ですなぁ。それはともかく。楽しめはしたのですが、なんだこのマンネリ感、ってところで。細田監督の引き出しはこんなにも少ないの? 毎度のリング状電脳空間、夏、入道雲、画面に平行な構図。やってることずーっと同じ。いい加減飽きますって。『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』と本家『ウォー・ゲーム』(83年のジョン・バダム監督のヤツね)をベースに、あと『どれみ』やら『時かけ』やらでお馴染みな細田エッセンスを振りかけたら出来上がり、みたいな。もっと新鮮な驚きを見せてよ、お願いしますよ。キャラが意外なまでに面白味に欠けるのもどうなんだろうなぁ、と。主役かと思われたヒロインなんて延々と役立たずだし、おばあちゃんが頑張るのかと思えばあれだし。大家族という一集合体が1つのキャラとして成立してる、って点では面白いのですが、個々ではそんなにはねぇ。家族ってシステムと仮想システムとの対比から「こころ」に触れてゆこうとするテーマはいいと思います。だけど、この作品には広くアピールするだけの一般性も普遍性も足りてない感じがしました(もっとハッキリ言うとオタクくせー)。大体、OZのシステム自体が疑問だらけなのですが、抵抗なくみんながみんなあのシステムを受け入れているという設定があり得なさ過ぎて、テーマを語るためのハッタリだとしてもアナログな人々の頑固さを実感しまくりながら生きてきた身としては説得力がまるで感じられません。あと、『時かけ』に続き「泣く」シーンを特異点として入れてるのは宮崎アニメを意識し過ぎかな。元々「泣く」シーンは宮崎アニメのポイントなのですし。宮崎アニメの呪縛から逃れられない限り、宮崎駿は越えられないですわな。次はもっと全然違った色を期待します。[映画館(邦画)] 6点(2009-08-02 16:30:04)(良:2票)

452.  クレヨンしんちゃん オタケベ!カスカベ野生王国 《ネタバレ》 なんだかんだ言いつつも映画館で見る『クレしん』は『温泉』から9回目。今回はムトウ監督以降の、グダグダになった感じがする『クレしん』映画の中では一番面白く見られました。良くも悪くも監督の作品として成立していた『カスカベボーイズ』までとは違って、それ以降は方向性を見失って年一本のノルマを消化するためだけに作られてるんじゃない?みたいな感じだったワケで、今回だってハッキリした方向がしっかりとは見えてないんですけど、ちゃんとしんちゃんを始めとする各キャラクターの笑いがあって、映画的なスケールがあって、感動があって。『クレしん』的面白さの及第点到達しました、みたいな。ここ数作は起承転結の転がすっぽり抜け落ちてすらいましたが、今回は一応クライマックスが存在してましたし。今回、特にセリフに冴えが感じられたのは、いつもは存在しない「脚本」があったからですかね? しかし、敵役の魅力のなさは相変わらず。エコロジーというシリアスな問題を抱えながら、それを推進するのが悪の側で、正義の側として描かれるのが酷い浪費と破壊に走る人間。その難しい問題を結局ちゃんと筋を通さず投げっぱなしにしちゃったのはダメでしょ。地球環境よりも日々の生活が重要という状態でオチちゃってます。だけど、久しぶりに役立たずで空回りしてるだけの野原一家からは脱却したので、まだ楽しめました。埼玉紅さそり隊のファンとしては今回ちょっとだけの登場でも嬉しかったですし(映画ではいつも殆どスルーされてますからねぇ)。例によって敵側の歌シーンはウザかったですが。あれって入れないとダメって決まりでもあるの?[映画館(邦画)] 6点(2009-04-25 22:13:22)

453.  鴨川ホルモー 《ネタバレ》 邦画の舞台挨拶って観客が宣伝に協力するのが当たり前になってるじゃないですか。場内全員「ゲロンチョリー」やってくださいね、なんて事になったら死にたくなるわ、と思ったのですが、さすがにそれはありませんでした。オニのお面を頭に付けて「ホルモー!」って拳突き上げる程度で許して貰えて・・・うう。さて、映画はホルモーってモノの設定が大変に面白く、いっそそこだけで映画作ってくれればいいのにって感じで。和の雰囲気が素敵に描出されている京都を舞台に、実在する大学に青龍、朱雀、白虎、玄武の神獣が設定されていて、伝統の儀式があって、どんだけ和なアドベンチャーが展開するのかと期待したら、映画の後半は色恋沙汰による内部分裂がメインとスケールダウン状態。そしてそのドラマ部分がベタベタに類型的でまるで新味がないんですね。メガネ取ったら美人とか、一体どんだけ古びたネタやってんの? チョンマゲネタとかレナウン娘とか小ネタは面白いんですけどねぇ。とても個性的な設定、せっかくの素晴らしいキャストに対して、意外なほどに平凡なフォーマットをはめ込んでしまったって感じでした。先輩部員とか他大学の生徒とか、せっかく魅力的なのに全く生かされないままの役者さんが多過ぎでもったいないわぁ。実況とかOBの爺ちゃんとか外してでも、もういっその事、恋愛ネタ外してでもホルモーに賭ける熱い若者の物語が見たかったかも。[映画館(邦画)] 6点(2009-04-19 00:50:42)(笑:1票) (良:3票)

454.  相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿 《ネタバレ》 事件の始まりが職権濫用と偶然に次ぐ偶然という状態なのでイマイチ乗れません。テレビシリーズに馴染んでいない目には、主役が彼であるという状態、ちょっとキツいですしねぇ。しかし、この映画の最大の欠点は、サスペンスモノじゃタブーな「本来とっても目立つ人が何故かやたらにジミな役」っていうのをやらかしてしまってる点ですね。登場した時点で「この人が犯人じゃね?」って思っちゃった。そしてその通り。この犯人は他にも幾つかのサスペンスモノのタブーを犯しちゃうんですが、それは見てのお楽しみ。まあ、そういう浅さが気になる映画なんですが、ワリとタイトにまとめてあって、あまりダレ場を作っていないので楽しめました。シーンのお尻にいちいち余分な部分があるのと、何度も登場するチープな空想シーンは微妙なカンジですが。それにしてもデジタル上映は白がトンで黒が重くて目がチカチカしていけねえ・・・[映画館(邦画)] 6点(2009-04-01 18:21:51)

455.  少年メリケンサック 《ネタバレ》 日頃、「桜」の歌を出す男性アーティストにロクなヤツぁいねえ!と思ってたりして(該当する諸アーティスト並びにファンの皆様、ごめんなさい)、なので、かんなの彼氏に大笑い。出だしは会話も快調、バカが突っ走っていて面白かったのですが、なんかワリとすぐにグダグダな映画になってしまいましたねぇ。つまらなくはないけれど映画の温度が期待したほど上がってゆかない感じ。キム兄の延々と温度が低い演技、アレはアリなんでしょうか? 彼が結局最後までちゃんと弾けてくれないので(佐藤浩市にしてもハジけきれてないのですが)、胸にヘンなモノがいつまで経ってもつっかえて残っちゃう。宮崎あおいとユースケの高速回転に比べて映画全体は鈍重、という印象です。『デトロイト・メタル・シティ』と部分的にカブってて、パワーが及んでないという感じですし、時代を笑えるほど今という時代を活写できてなくないか?ちょいと野暮でないか?という気もします。ついでに1979年にあのGS風はないわぁ。GS→BCR→レイジーの10年以上の年月を一絡げにしちゃっちゃあねぇ。まあしかし、笑いどころはあちこちにあったので、ユルくグダグダながらも最後まで楽しめる映画ではありました。ヒマ潰しにどうぞ。[映画館(邦画)] 6点(2009-02-21 18:00:46)

456.  ラブファイト えーと、きいちゃんは大変魅力的なキャラです。とても動きが良くて、彼女がスクリーン上で動いている状態が大変楽しく。林くんも表情が豊かでよく動いてなんだか初々しい、いい味出してます。ところが、二人はそんなに長くはスクリーンに投影されるワケではないところが・・・。『セカチュー』以降、「過去に縛られウジウジし続ける大沢たかお映画」というジャンルができたんだと思います。なので、大沢たかおがクレジットされている場合、たとえ別人が主役のように見えても、実は中味は「過去に縛られウジウジし続ける大沢たかお映画」な可能性が高いので注意。まさか『ICHI』とこれと、ひと月のうちに二本も見せられる事になるとはねぇ・・・。映画は冒頭から唐突な展開が多くてこちらがキャラを掴む機会が少なく、なのに1シーン1シーンが長回しでダラーンとしているという、なんだか80年代の作家性強すぎな邦画みたいな感じ。しかも話の核になるのが弱い男の子と強い女の子のボクシング話、ではなくて、挫折した男と女が過去を引きずるジメジメした古臭い話で、まーだから映画全体が辛気臭いというか鈍重というか。それが前記のなかなかキャラ掴めない、ダラーンと長回しも手伝って、どんどんダラけてくるワケです。下手すると30分くらい刈り込めそう。類型的でなんのヒネりもない、今時そういうのってアリかぁ?って悪の設定も昔の邦画風というか、韓国映画風というか。ただ、タイトルの通り、恋愛とは戦いである、って状態が大阪を舞台に独特の空気の中で展開する点は良かったです。あの大阪の街並は良いなぁ。キャラクターとエピソードを整理して、関西ノリの対話バトル、恋愛バトル、肉体バトルな部分だけを強調していったら面白い映画になったんでしょうねぇ。どっちにしろ「過去に縛られウジウジし続ける大沢たかお」はもう結構ですが。[映画館(邦画)] 6点(2008-12-03 20:22:48)

457.  ハッピーフライト(2008) 《ネタバレ》 飛行機の運航に関わる人々のエピソードが盛り沢山なものの、あまりに網羅しようとし過ぎて薄くなってます。『大空港』的なるものを目指した感じがありますが、『エアポート'75』あたりの薄さになったような。どのドラマも半端になってしまって。そして、気になったのが矢口キャラに染まった人々が、このプロフェッショナルの物語に不向きな事。ハンパなんですよ、プロの仕事をガン!って見せたいのか、コメディにしたいのか。ANAとのタイアップのせいもあってか、一大航空パニックものにできないゆえ、サスペンスとしては不発で、かと言ってPR映画としても登場人物の矢口的いい加減さで問題アリで(更にはバッドタイミングでANAの大々的な検査漏れが報道されたりして)「これ見てANA、乗りたいか?」という大変アレな状態になってしまっています。あと、伏線投げて広げるとこまでやるけど回収はしない、っていうの、矢口監督の悪いクセだと思います(新婚夫婦とか正露丸とか)。もっとミニチュア丸出しでいいので(昔の矢口監督のインチキ丸出しミニチュアに比べて特撮マトモ過ぎ)、タイアップなし、架空の航空会社を舞台に笑いもパニックもガンガン来るようなシロモノであった方が良かったのではないかと思いますが、今の日本映画の実情じゃムリですか。機上のドラマは使い古されたものばかりだったので、むしろ地上の人々に絞った方が良かったかな。[映画館(邦画)] 6点(2008-11-15 18:29:29)(良:3票)

458.  ザ・マジックアワー 《ネタバレ》 「黒い・・・何十人の女よ!?(笑)」って、そういう映画のお遊び部分は大変楽しませて頂きました。前半は笑いっぱなし、笑いまくり。見る前は『サボテンブラザース』や『バグズ・ライフ』『ギャラクシークエスト』の更なる亜種として認識していて「大丈夫かいな?」と思っていましたが、実際はそれらにそんなには似ず、オリジナルな楽しさを醸しておりました。ただ、後半に至って(そう「これ、もしかして映画じゃないな」なところから)失速。本来どっかんどっかんと畳み込まないとアカンところからがモタついて残念。上映時間長過ぎはここら辺の過剰な思い入れのせいかぁ、って(憧れていた俳優が云々、マジックアワーの語源が云々のあたり)。2時間以内に収めようよ。そして、それに結びつくように大変気になってしまったのが、せっかくだから、勿体ないから、みたいな作られ方。最後のひと押しは、最初から考えてたオチなのでしょうが、どう見ても「せっかく用意したのに勿体ないから」付け加えたって思えてしまうんですよね。そして映画の作りそのものがそんな感じ。ゲストキャラを無理に突っ込んでるのも勿体ないから、上映時間が長いのも勿体ないから、そして、エンドクレジットにあんな無粋な映像を流すのも「勿体ないから」。映画はさぁ、最後に幕が閉じるまでが作品でしょう(まあ、最近は幕付きなハコが少なくなりましたが)。アレはDVDの特典映像にでも入れておけばいいのに。いかんせんアレはクドいよ。カントクもこれで映画4本目になるんだから、そろそろ切り捨てるべきモノは切り捨てる、ってのを覚えて欲しい気が。そうそう、忘れてました。女優さんをもう少し綺麗に撮ってくれませんかねぇ。深津さん鈴木京香さんはやつれてる風、戸田さんは魔法使いのオババ風、綾瀬はるかさんは野暮ったくて『僕の彼女はサイボーグ』の美しさとは別人みたい。[映画館(邦画)] 6点(2008-06-12 20:33:58)

459.  うた魂♪ 《ネタバレ》 最初の30分で失敗してる気がするんですよね。キャラをバカくさいギャグタッチで描いて、それが仇になって中盤以降のありがちな成長物語に悪影響を及ぼしてしまっているような。あれじゃ最初の方のキャラと整合性の取れてない別人です。前半の個性を殺して良しとすべし、って状態で、それはアリなのか?と。同じ日に見た『ばくたちと駐在さんの700日戦争』とアプローチ法がとても似ていながら、そもそも物語の基盤が違うゆえ、逆方向、逆効果に転んでしまった印象。その上、脚本と演出がとても凡庸で「役者の元のイメージに頼ってます」っていうのが丸判りなのですが、各々の役者に映画の明確なベクトルを示せる訳もなく。結果としてかなりあちこちバラバラ、この人はこの映画に必要なのか?ってキャラ続出。ともさかりえは不要、薬師丸ひろ子も結局なんのために出てきたのか判りません。大体、ゴリの心の師が薬師丸だった、って設定は隠す意味がなく(声で観客は一発で薬師丸だと判ります)、判明したところで映画に有機的作用を与えた訳でもなくて。役者の元々のイメージに頼りながら、そのイメージゆえに全く無効というトリックを組み込んでしまう意味がまるっきり不明。結局ともさか、薬師丸、そしてゴスペラーズの面々などは無粋なセリフを言い放つためだけの要員なんですよね。そう、この映画、あちこち無粋。これ見よがしの映像、聞こえよがしのセリフ満載。感動を作ろうとし過ぎでした。まあ、それでもそれなりの点数が付くのは、なんだかんだ夏帆やゴリ、そして役者の面々が醸し出す世界が楽しかった、って部分に尽きます。キャスティングした段階で安心して気ぃ抜いちゃった、みたいな映画ではありました。[映画館(邦画)] 6点(2008-04-12 22:32:07)

460.  ブラブラバンバン 減点法で評価してしまうとガタガタな映画ではあります。原作マンガは未読ですが、映画は特異であろうとしつつ、結局のところ「ちょっとヘン」って程度で、あとは毎度の「ダメな人たちが頑張って成し遂げました、最後には感動します」系映画の枠に収まってしまっています。音楽の官能性っていうのを主題に置いているのだから、そこをもっと突き詰めて描けば、かなり面白くなったと思うのですけれど、観客の対象がハンパに低年齢を狙った感があって、ちょっとだけエッチなコメディ、みたいな枠にはめ込まれてしまったようで。それに主役の安良城紅がちゃんと演技できない、マトモにセリフも発声できない状態で、それを周囲が無理矢理持ち上げて主役に仕立てているように見えて、やや痛々しく。だけど、むしろいいところを褒めてあげたい、私にとっては加点法な映画。題材的にはもっとクセとアクが強い方がいいとは思うのですが、登場人物がみんなほんわかと心地よい状態で映画全体が可愛らしい仕上がり、といった風情。安良城紅は演技はダメだけど雰囲気はいいですし、『フラガール』で「じゃあなー!」と感動的な演技を見せた徳永えりが、ここではやたらに可愛らしかったり。宇崎竜童とさとう珠緒は類型的で幅のない、つまんない役でしたが。あと、ちょっとしたエピソードに笑いどころがあれこれあって。「タブー」が鳴って、一発でカトちゃんの「ちょっとだけよ」を思い出すのって、私くらいの世代なんですけどね。終わってみれば爽やかな気分で悪くない、って感じでした。ただ、公開18日目に見たにも関わらず、フィルムがボロボロ。どんだけ使いまわしたフィルムよ、みたいな。こういうところ、日本映画界の貧しさが出てしまって(1本プリントするのも大変って)悲しいですわぁ。[映画館(邦画)] 6点(2008-04-10 14:03:14)

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