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プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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641.  ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON 《ネタバレ》 三谷幸喜といえば、やはり脚本。ストーリーの面白さを期待したワケですが、少々あてが外れました。幽霊のハーモニカ答弁、シナモンの使い方、心温まるラスト。良いシーンは随所にあります。でも一本の物語としてみると、間延びしているような。お話の密度が薄いのです。ただし、つまらなかったワケではありません。豪華俳優陣の見事な演技は堪能できました。喜劇俳優、西田の面白さは鉄板。深津のハツラツさは高感度抜群。中井は文句なく上手かった。端役に至るまで有名俳優をそろえ、お得感は満点です。劇場スクリーンを前にした2時間半、楽しい時間を過ごせました。どんな手法、かたちであれ、楽しめればそれでOK。自分的にはアリです。ただし、新作映画とはいえ本作を「三谷幸喜最高傑作」と呼ぶのはちょっと寂しい気がします。次回作は本物の傑作を、脚本家三谷幸喜の本領発揮を期待します。[映画館(邦画)] 6点(2011-11-24 21:51:49)

642.  スマグラー おまえの未来を運べ 《ネタバレ》 シネコンにて。2時間待って『ミッション:8ミニッツ』か、すぐに観られる本作かで迷いました。決め手となったのは、『闇金ウシジマくん』と同じ原作者であると知ったから。本原作は未読ですが真鍋氏の描く裏社会なら面白いだろうなと。事実面白かったのですが、予想とは少し違いました。『ウシジマくん』が物語のリアリティで勝負する作品なら、本作はバイオレンス描写の迫力がウリ。刺激的な暴力シーンの数々に面食らいました。『カイジ』と同じようなノリで、予備知識なく劇場へ足を運んだ方はお気の毒です。特に主人公を拷問する場面。直接的な暴力描写は回避しているものの、拷問の手法が具体的なので想像だけで十分にキツい。思わず目を背けました。地上波ゴールデン枠での放送はまず無理でしょう。破天荒な設定と展開、ハードでリアルな描写に終始惹きつけられましたが、ラストが頂けません。今までの妻夫木の熱演が茶番になってしまう適当さ。せめて足くらい引きずらなくては。後味の良さを考慮したものと思われますが、いらぬ気遣いです。妻夫木、永瀬、安藤、満島ら優秀な俳優を数多く集めた本作。真に迫る演技を皆披露してくれましたが、一番印象に残ったのはやはり高島兄。もうノリノリで“イっちゃて”くれました。役者として一皮も二皮も剥けたというか、剥け過ぎて骨まで見えてる大怪我というか、とにかく凄かったです。見直したよ、ブラザー。芸能界の良心「高嶋ファミリー」的に大丈夫なのか、ちょっと心配ですが。[映画館(邦画)] 7点(2011-11-21 18:23:07)

643.  神様ヘルプ! 《ネタバレ》 今更なのですが、自分はジロリアンです。ラーメンじゃなく俳優の方の。佐藤二朗。アクが強すぎてキャスティングバランスを崩してしまう劇薬俳優ですが、ハマったときの爆発力は他に類を見ません。本作ではプチ爆発といったところですが、これくらいで十分面白い。基本設定はシリアスなので、ジローでコメディテイストを付加するのは戦略としてアリだと思いました。トリックのネタはミステリー映画好きなら、もはやお馴染みと言っていい例のヤツ。1回目の鑑賞よりも2回目の検証の方が面白いかもしれません。ちゃんと整合性が取れていて良かったと思います。タイトルは『神様ヘルプ!』というよりは『学園天国!』かも。[DVD(邦画)] 6点(2011-11-15 18:48:47)

644.  矢島美容室 THE MOVIE ~夢をつかまネバダ~ 《ネタバレ》 『とんねるずのみなさんのおかげでした』発音楽ユニット『矢島美容室』は、蒸発した父を探しに母娘が米ネバダ州から日本にやって来たという設定。本作はその前日談となる、言わばエピソードゼロです。もっとも、そんな設定など知らなくても鑑賞に何ら問題ありません。自分も最後まで観て、そういえばそんな設定だったと思い出した程度。久しぶりに目にしたとんねるずのコントが懐かしく、ミュージカルが意外なほど真面目に作られていた事に驚きました。完成度は妙に高い。観て損は無いと思いますが、得も無いのはご愛嬌。驚くべきは、世界観に完全マッチしていた黒木メイサと、水谷豊の無駄遣い。[CS・衛星(邦画)] 6点(2011-11-12 21:42:41)(良:1票)

645.  七瀬ふたたび 《ネタバレ》 原作小説は昭和50年刊行。NHKドラマ版の主演は多岐川裕美。超能力の概念及び作品世界観は、不惑手前の自分にとっては懐かしいと感じられるものでした。少年少女向け小説の香り。好きです。物語のポイントは、藤子の能力であるタイムトラベル。“やり直し”の是非です。藤子は言います。過去に戻ったとしても、起きた悲劇が無くなる訳じゃない。パラレルワールドが生まれるだけだと。七瀬もその事に同意します。だからこそラスト、困難に立ち向かうために再び北海道の地へ赴くことを決めるのです。でもこの決意に感動はありません。何故なら、今後もあの中の誰かが死ねば、彼女たちは過去へ飛ぶ選択をするはずだからです。きっと何度でも。リセットは禁断の果実。一度口にしたら止められない。七瀬たちは不幸を回避する魔法を手にした代わりに、時空を彷徨う罰を与えられました。彼女たちは“もう何処にも辿り着けない”。虚しさだけが残ります。これは逆説的に言えば、やり直しが効かない人生に対する賛歌でもあると考えます。原作未読ゆえ配役に対する注文は特にありませんが、芦名のテレパスは雰囲気が出ていて良かったと思います。サトエリはちょっと見ない間に随分上手くなりました。もうちゃんと女優さんですね。『キューティーハニー』の頃が懐かしいです。[DVD(邦画)] 6点(2011-11-09 20:53:27)(良:1票)

646.  ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲 《ネタバレ》 もはやゼブラクイーンのための映画。ただし仲里依紗では申し訳ないけど物足りないです。もちろんエロかったし、十分頑張っていたとも思いますが、彩度の低い画の中では視覚的に埋もれてしまいます。顔立ち、バディともに、田中直樹の台詞を借りるならもっと“エゲつない”個性が欲しい。例えば小向美奈子あたりはどうか。話題性十分。エロさ十二分。ボンレス度百二十分。どうです?小向ZQ。いや、そういうのが観たいのなら『花と蛇3』を観ればいいのか。自分は観ませんが。嘘ですが。ギャグというよりは悪ふざけが目立った本作。ストップエイズの件は遣り過ぎでした。というより、融合ならばスキンは使わないでしょうに、と真面目に思います。田中の役どころは、1作目の主人公そのもの。でもあまりに扱いが悪すぎて、ちょっと可哀想でした。[CS・衛星(邦画)] 4点(2011-11-06 20:18:46)

647.  教祖誕生 《ネタバレ》 原作ビートたけし。出演ビートたけし。強烈な“たけし色”を放つ作品ではあるものの、北野武監督作品とはまた赴きが異なるのが面白いです。準主役というオイシイ役どころの芸人たけしが、小悪党を嬉々として演じています。世間で言うところの“チョイワル”とは違う意味の“ちょっと悪い奴”がたけしは好きなのでしょう。下手を打ち教団を追われ、素寒貧で腐れ縁の偽教祖と出直し。そんな情けなさが、愛おしいのでは。たけしが小悪党だとすれば、岸部は中悪党。でもそれを上回るのが教祖様。この世の中で最強なのは、勘違いした馬鹿ということです。納得。世に数多実在する新興宗教団体の実態のほどは知りませんが、このような教団も存在するのではないかと思わせるリアリティが素敵です。[DVD(邦画)] 7点(2011-10-28 19:50:51)(良:1票)

648.  ラブファイト 《ネタバレ》 稔×亜紀のラブファイト。まず男の気持ちを考えてみます。女性に守ってもらうという有様は、男としては立つ瀬が無い。それも子供の頃からずっと。相当のコンプレックスと推測します。ですから彼には強くなる必要性があった。コンプレックス克服のために。そして彼女と対等に向き合うために。一方女の方はどうでしょう。彼女は稔を助けるために男どもを殴るのが快感だと言いました。重要なのは、稔を助けること?それとも男を殴ること?多分、彼女は区別をしていません。稔を助けること=男を殴ることだから。でもこの関係を壊したい稔の反抗によって、彼女は自分自身の気持ちと向き合う事を余儀なくされました。本作は稔の視点で考えると、大変シンプルです。でも亜紀目線で考えると少しばかりややこしい。彼女はもともと格闘技の素養を持っていました。稔に対する好意と同じくらい、男を殴ることも好きでした。いや、もしかしたら“逆”かもしれない。そんな彼女が自分の好意(行為)を拒否されたのですから、戸惑って当然です。ワケ判らなくなって、スカートまで捲くる始末。今の関係を能動的に変えようとした男と、受身に回った女とでは、意気込みからして違います。2人の恋の戦いは、男の完勝でありました。大木×順子のラブファイトについては、手枷、足枷、余計なお肉が付いた分、すんなり決着が付かないあたりが大人らしい。こちらは女性の方が数枚上手でした。自分と年齢的に近いのは大人カップルですが、若者カップルの方が見ていて面白かったです。迷走具合が青春っぽくて、痛いけど微笑ましい。人物造詣がピュア過ぎる気もしますが、それは自分の心が汚れているからでしょう(あの巨乳ちゃんに陥落しないなんて考えられない!)。なお、本作最大のマイナスポイントは亜紀のパンツを中途半端なモノにしたこと。制服スカートでハイキックをかますのですから、サポーター着用でも不自然ではありません。でもボーリング場でのあのシーン。彼女の戸惑い、切なさ、決意を最大限表現するためには、普通の白パンツじゃなきゃいけなかった。リアリティを度外視しても、です。小娘のパンツ一つでムキになって申し訳ありません。[DVD(邦画)] 7点(2011-10-25 18:29:19)

649.  シーサイドモーテル 《ネタバレ》 良い演者を揃えているため、それなりに観られる作品に仕上がってはいますが、この脚本は戴けません。全くと言っていいほど仕事をしていません。コメディにそぐわない痛々しい描写や、アクシデント(交通事故)という作話上の“禁じ手”を2回も使うセンスを疑います。雰囲気は悪くありませんが、雰囲気だけではダメです。このような邦画が増えると本当に困ります。[DVD(邦画)] 3点(2011-10-13 19:48:31)(良:1票)

650.  カラフル(2010) 《ネタバレ》 『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』等の演出、監督で高い評価を得てきた原恵一監督。完成されたパッケージを離れて挑んだオリジナル作品『河童のクゥと夏休み』は、“原恵一とは何者か”が垣間見える映画ではありましたが、一作品としての完成度は十分なものではなかったと考えます。そこで本作。原作本はあるそうですが、冒頭に上げたシリーズ作品と比べれば制約は無いに等しい。“原恵一色”がどれほど出せるものか、興味を持って拝見しました。まず気付いたのは、作画部分が改善されたこと。アクの薄いキャラクターデザインという点では変わらないものの、洗練された印象を受けました。また、『クゥ』ではある種の苦味として認知されたリアルな描写(例:血飛沫など)が、本作では物語と遊離することなく表現出来ていたように思います。感心したのは真がひろかをラブホから連れ去る場面。2人が息つくまで、実に20回近くカットを割ります。それは長い。しつこい程に。でも、この長さは主人公が現実から逃げた距離。ちゃんと意味があります。そしてこれが原映画のリズム。“原恵一アニメのかたち”を本作でしっかりと打ち出せたことは、素晴らしいと思います。メインキャストに非声優を起用しながらも、違和感なく仕上げたキャスティングセンスも評価させてください。みんなオカシクて当たり前。いろんな自分が居ていいんだ。自身を肯定することが、生きる力になる。良い映画でした。[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-10-10 21:22:09)(良:2票)

651.  人魚伝説 《ネタバレ》 漁師夫婦の仲睦まじい日常が綴られる穏やかな序盤から一転、夫殺しの濡れ衣を着せられた妻の復讐劇は、クライマックスにかけて怒涛の如く狂気を加速させていきます。ジェットコースター。もう止まらない。止められない。虐殺者数は八つ墓村以上か。女の細腕で、あの武器で、あれほどの大量殺人など不可能です。つまり彼女は、もう“人”ではなかったのだと思います。だから網に巻かれて海に投げ込まれても死ななかったし、窮地に嵐をも呼んだ。我が髪を抹香に見立て、亡き夫に焼香したとき、彼女が人間を辞める準備は整いました。信じていた男に裏切られ、遂に彼女は修羅となります。結末は、不死の人魚への転生とみる事も出来ますし、あるいは事象全てが、主人公が今際の際にみた夢との解釈も可能かと思います。にっかつロマンポルノの流れを汲む濡れ場は一般映画とは一線を画すハードなもの。シチュエーション的には“切なさ”や“痛ましさ”といった感情が呼び起こされる場面でも、彼女の強いキャラクターがそれを打ち消しています。悲惨な物語に向き合い易いとも言えますが、個人的には“切なさ全開の日本人的ドロドロ復讐劇”の方が好み。ATGならではの不思議な味わいの作品でありました。[CS・衛星(邦画)] 6点(2011-10-04 17:55:59)

652.  人生逆転ゲーム<OV> 《ネタバレ》 映画版『カイジ』のサブタイトルと同タイトルの本作。“2匹目のドジョウ”を狙った映画である事は明白ですが、せめて“ざる”くらいは用意して欲しいと思いました。手ぶらじゃドジョウは掴めません。肝心のゲームに難ありでした。戦略性が薄く、カイジ流に言うなら運否天賦。心理的な駆け引きもありません。折角グラビアアイドルを主役に据えたのに、サービスカットが一つも無い。観客は何を楽しめばよいのでしょう。2番煎じでも3番煎じでも、C級でもD級でも構いませんが、お客を楽しませようという心意気だけは、どんな映画にも必要と考えます。そういう意味で本作はダメだと思いました。なお元ネタより上の点数を点ける訳にもいかない出来ばえなので、『カイジ』の方の点数を補正しておきます。[DVD(邦画)] 2点(2011-09-25 18:20:06)

653.  恐怖(2009) 《ネタバレ》 (ネタバレあります。未見の方はご注意ください。)終盤まで「とんでもないカルトムービーだ。訳わからん」と戸惑うばかりでしたが、ラスト2分で謎解きがありました。本作で展開される不条理な出来事は、練炭自殺を図った者たちが死ぬ間際に見た悪夢でありました。いや“願望”と言った方が近いかもしれません。潜在意識の中では“助けて欲しかった”ということ。エピソードのベースとなっているのは、みゆき(中村ゆり)の幼少期の体験(トラウマ)で、車中の蒸し暑さは“電気ストーブ”に、集団自殺呼び掛け人の割られた頭は“血生臭さ”として、夢に登場しています。自殺に至らしめた苦悩も同様に組み込まれているとすれば、“処女の懐妊”は性暴行の可能性を匂わせます。いずれにしても彼らは、苦しんで、苦しんで、苦しみ抜いて死んだ。ラストシーンは、風に飛ばされる白い粉。おそらく練炭の灰であり、遺骨の見立て。中から幽体離脱チップが出てくるかと目を凝らしましたが確認出来ず。やはり物語は悪夢であったということでしょう。“死んだら人は無になる”という台詞通りの結末と解します。ホラー漫画に似合いそうな役者を揃えましたが、中でも片平なぎさのハマリ具合は絶品。間違いなく一番怖かったのは片平の顔でした。物語の構成は目を惹くものの、結果的に残るものが無く、この点は本作の弱点と考えます。[CS・衛星(邦画)] 5点(2011-09-13 19:58:11)

654.  伊豆の踊子(1974) 山口百恵主演のザ・アイドル映画。ソフトフォーカスを多用し、山口の美貌を強調します。ただ、残念なことに(あるいは当然のことながら)演技は芳しいものではありませんでした。しかし映画そのものは、作中当時の風俗や価値観が偲ばれる丁寧なつくりで好感が持てました。恥ずかしながら原作未読ですが、読んでみたいと思わせる映画でありました。ところで、あのラストカット。アイドル映画の甘ったるさを払拭したかったものと推測しますが、単に後味を悪くしただけの結果に。締めで塩胡椒を効かせたいのなら、それまでの味付けを調整しなくてはいけません。現実の厳しさは、既に織り込み済み。“過ぎたるは及ばざるがごとし”です。最後に一言。宇野重吉のナレーションは神。TVアニメ版『家なき子』を観たくなってしまいました。[CS・衛星(邦画)] 6点(2011-09-10 19:22:06)

655.  脇役物語 《ネタバレ》 主役がスーパースターなら、キャラクター造詣にとやかく言うつもりはありません(ウソ。ちょっとは言うけど)。イチローや石川遼がどんなパーソナリティだろうと、所詮別次元の人間ですから。でも(自分と同じ)脇役が主役となれば、是非とも感情移入したいと思うのです。ところがヒロシという人間がよく分からなかった。倒れている自転車を直す潔癖さ。損な役回りを引き受けてしまうお人好しぶり。これらの性質と、酔っ払って花壇の花を抜いたり、写真を千切って路上に巻いたりする“雑”な部分とが、どうも相容れないのです。後者の描写はドラマでよく目にする典型シーンではありますが、彼にさせるのは間違っていると感じました。この事はアヤの方にも当てはまります。彼女はサッパリした性格。だからといって、売り物の葡萄を無断で頂戴したり、インターネット喫茶のアルバイトに食って掛かったりするでしょうか。キーアイテムを印象付けるため、あるいは彼女に啖呵を切らせるために、無理矢理エピソードを捻じ込んだような。彼ならどうする?彼女ならどう考える?脚本を練る上で必要な人物造詣との調整が、出来ていない気がしました。それに核となる2人の恋愛模様もパッとしません。起承転結の頭と尻尾だけ提示されても困ってしまう。いつ2人は愛を育んだのでしょう。賑やかしの枝葉のエピソードに気をとられて、肝心の本筋が脆弱では意味がありません。物語のコンセプトは気に入りましたし、役者も良い人達を揃えたたけに勿体無いです。以下完全なる余談。松坂慶子について。腐っても鯛。太っても美人女優。さすがにお綺麗です。でも失礼ながら、あの腕ならリキラリアットが打てる。[DVD(邦画)] 4点(2011-09-04 00:25:01)

656.  板尾創路の脱獄王 《ネタバレ》 『脱獄もの』というジャンルは、数多くの名作・傑作を輩出してきた超優良カテゴリー。ただでさえ観客のハードルは高い。そこへ来て、このタイトル。そりゃ期待しますとも。奇想天外な脱獄プラン、看守とのせめぎ合い、手に汗握る脱出劇を!ところが、これら『脱獄もの』の目玉部分について、見応えはありせん。かといって、監獄生活における人間ドラマに重点が置かれている訳でもない。物言わぬ主人公が、脱獄を繰り返し捕まる。その繰り返し。正直、飽きてきます。雰囲気は思いっきりシリアスなのに、脈絡もなく中村雅俊を歌う主人公。観客は戸惑うばかりです。終盤にきてやっと物語の終結点が見えてきたと思ったら、まさかまさかのハングライダー!この土壇場で、ようやく観客は気づく訳です。「なんだコレ、コメディだったのかよ」と。観終えてみれば、首尾一貫“板尾創路の笑い”に違いないのですが、それに気づけというのは無理な話。何となく騙されたような気になってしまう。それが本作の評価にも表れているのだと思います。ただ、ここまで監督の色がハッキリ出ている映画もめずらしい。個人的には“アリ”と判定したいです。2回目以降が面白い映画だと思いました。[DVD(邦画)] 6点(2011-09-01 19:29:37)

657.  BUTTERFLISTA すべては、愛の行為。 《ネタバレ》 登場人物は、グッドルッキングガイ、わりと綺麗な白人マダム、美香さん、そして恭子お姉さま。基本的に台詞は吐息ですが、BGMで聞こえません。各チャプターの冒頭で(たぶん)美香さんのナレーションが入りますが、言っている意味が解りません。いや解りたくないというのが本音。美香さんが主役のチャプターは何とか我慢できるものの、お姉さまの回は修行僧でも泣いて土下座をするレベル。中でもグッドルッキングガイとお姉さまが××をかます第1チャプターと、着せ替え美香さん人形の第6チャプターの破壊力は、もはや兵器と言っていいでしょう。精神に異常をきたしかねません。自分は円周率20桁を繰り返し暗唱することで、なんとか難を逃れましたが、もしゆとり世代だったらと考えるとゾッとします。悪いことは言いません。真っ当な映画ファンでいたいのなら、いや人の道を踏み外したくないのなら、本作に手を出してはいけません。とくに『死霊の盆踊り』を鑑賞済みで、既に片足を踏み外しているあなた。ダメ、ゼッタイ![DVD(邦画)] 1点(2011-08-28 18:58:25)(笑:1票)

658.  ゴスロリ処刑人 《ネタバレ》 『平凡ポンチ』で女優・秋山莉奈に興味をもち、本作の鑑賞に至りました。こういうキワモノ役でどれ程やれるのか観てみたかったのです。ところが残念なことに不発でした。もっともこれで秋山を責めるのは酷かもしれません。こんな特殊な役柄をこなせる日本人女優はそうはいないと思われます。まずはルックス面。主人公は漆黒のゴシックロリータファッションに身を包みますが、意外なほどハマっていません。瞳は大きいし、童顔なのに何故?面長だから?一見、鳥居みゆきソックリなのですが、たぶん鳥居の方がこのコスが似合います。『下妻物語』の深田恭子のようにはいきませんでした。次にアクションについて。『芸者VS忍者』の小原監督ゆえアクションの質は悪くありませんが、秋山についてはほぼ吹き替えでした。“下手だけど頑張りました”的な言い訳が無いのは潔いとも言えますが、ここまで露骨だとちょっとガッカリ。感情は常に押し殺し、台詞も少なめ。これで特色を出すのは、今の秋山では難しいでしょう。次回作に期待、としておきます。むしろ独眼2丁拳銃で弾けまくっていたエルちゃんこと百瀬美咲嬢の方が輝いて見えました。作品全体のテンションとしては、『片腕マシンガール』に近いですが、ギャグは上滑りぎみ。根が真面目な監督なのでしょうか。[DVD(邦画)] 4点(2011-08-25 20:23:41)

659.  ×ゲーム(バツゲーム)(2010) 《ネタバレ》 “設定は最高。中身は???なライトノベル”。失礼ながら、それが原作者山田悠介氏の小説のイメージです。本作もご多分に洩れずそのような物語との印象でしたが、もう少しどうにかならなかったものかと思います。復讐のおぞましさや虚しさを訴えかけるワケでもなければ、ゲームの奇抜さや残虐性に見るべき部分もない。観客に何を見せたいのか分かりません。設定だけ頂いて、内容は思い切って変えちゃえばいいのにと思いました(イジってコレなら申し訳ない)。このクオリティで2時間は正直キツいです。DVDパッケージのキャッチフレーズは「これを観るのもバツゲーム」。確かに。[DVD(邦画)] 2点(2011-08-19 19:28:26)

660.  ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ 《ネタバレ》 ラスト、見事に真実の赤林檎が揃いました。それも1人を救うため全員がマイナス覚悟で赤林檎を投じている。感動も一入です。でも自分はここで逆に醒めてしまいました。いくらなんでもそれは無い。ファンタジーが過ぎます。そんなお人好しが集まっているのなら、ハナからこんなゲームは成立しない。もちろん、これまでの投票結果を通じて、プレイヤーは騙し合うことの不毛さを学んだのかもしれない。でも、1億円はオッサン一人を救うために諦められる額じゃない。1億円。それは庶民の生死を左右する額。倫理観の針が捻じ曲がる値。わが身を犠牲にしてまで他者を救いたいと願う神崎の心根は尊いけれど、それを他のプレイヤーにも求めるのは間違っています。彼女の主張からは、“みんな仲良く貧乏暮らしの共産主義”あるいは“手をつないで一緒にゴールする幼稚園の徒競走”のような、似非平等主義の臭いがする。赤林檎の教訓ってそうじゃないはず。“幸せは誰かの不幸のもとに成り立つものではない”そこに気づけたのなら、安易に自らの利益を損なう選択をしてはいけない。その場はよくても、無理は後から必ずたたる。赤林檎は、みんなが幸せになるために揃えられてこそ価値があると思うのです。神崎がどうしても仙道を救いたいのなら、ゲーム終了後に自らの才覚で彼を助ければいいのです。カネの事をマネーと言い換えていることからも判るように、『ライアーゲーム』は騙しあいの駆け引きを、ゲームと割り切って楽しむ趣向。そもそも倫理観を問うものではありません。ですから“流して”観る分には面白いのですが、事の是非を考えてしまうと駄目なんですね。[DVD(邦画)] 6点(2011-08-16 21:27:19)(良:2票)

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