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プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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641.  不撓不屈 《ネタバレ》 滝田栄演じる飯塚会計士。一昔も二昔も前の社会通念では、“あるべき”成人男性像はこういう感じだったと思います。「弱きを助け強きを挫く」品行方正な立派な人物。自分も不惑を迎える頃には、当然こんな大人になるもんだとばかり思っていました。「なりたい」とかいう希望ではなくて、大人は漏れなくあのレベルに達するものだと考えていました。でも現実は違う。自分でも驚くくらい子供のままです。無駄に年を食ったらダメですね。それでも多少は人生経験を積んだので、飯塚会計士のような生き方が必ずしも正しいとは思わなくなりました。自分を、家族を、生活を守る為の「知恵」や「妥協」も必要かなと。本作で本当に強い大人は飯塚夫人だったと思います。正しい事と成すべき事が一致するとは限らない。もっとも、飯塚氏が尊敬に値する方であることには違いありませんが。それにしても本作は、滝田栄に尽きます。彼ほど「生真面目」が似合う俳優は居ない。本作のようなシリアス路線は勿論、キャラを逆手に取ってコメディとかでも活躍できそう。眉間の皺の深さだけで人間性が伝わってくるイイ顔です。料理バンザイの司会じゃ、もったいない。もっと映画やドラマで滝田が観たいと思いました。実話ベースのためドラマチックさに欠けるのはやや不満。でも江森徹のナレーションも流石の貫禄でしたし、自分はこういう古臭い感じのドラマは嫌いじゃありません。[DVD(邦画)] 6点(2009-04-03 21:21:47)

642.  チーム・バチスタの栄光 《ネタバレ》 (原作未読、地上波テレビ放送視聴の感想です)田口医師(竹内)のキャラは親しみ易い。彼女の視点は一般人のそれと同じ。専門的で理解し難い医療現場を分かり易く解説してくれています。軽いとも言えますが、取っ付き易いアプローチは良いと思います。バチスタ手術のシーンもなかなかの出来。臓器を直接見せていますがエグさは無く、心臓が再び動き出すまでの時間には緊張感がありました。序盤の軽さが後半のシリアス路線を引き立てています。二段オチの真相もまずまず。娯楽作品としての品質は悪くないと思います。原作が面白いのでしょう。ただ、映画ならではのスペシャル感は薄く、テレビドラマクオリティと感じてしまうのが難点か。[地上波(邦画)] 6点(2009-03-16 22:09:57)

643.  イン・ザ・プール 《ネタバレ》 三木聡監督の長編劇場作品は本作を除き全て観てきました。ですから三木テイストに対する免疫は十分にあったつもり。シュールでも、ブラックでも、ドンと来いという感じ。ちょいヤバ精神科医とその患者さんたちという設定は、三木流小ネタにハマればかなり面白いかなと。でも、意外と大人しかった。そう感じた理由は、主演の松尾スズキに在る気がする。毎回小ネタのオンパレードとなる三木作品は、散漫な印象を与え易い。ですから芯に存在感のある俳優を据えると具合が良いと感じます。主軸が安定すると周りのドタバタを素直に楽しめる。『亀は~』の上野&蒼井コンビや『転々』の三浦友和なんかがそう。松尾の場合は『図鑑~』のようなサブキャラでこそ持ち味を発揮するタイプだと思います。他作に比べると笑いは薄めながら、脚本はいつも通り上手い。一番病んでいそうな松尾のエセ?カウンセリングがちゃんと効果を発揮していました。傘を奪われてずぶ濡れの市川の楽しそうなこと。オダギリが感情を爆発させられたのも、松尾に感化されて心が解れていたから。三木監督は面白ネタだけの監督ではありません。作品に込めた想いがちゃんと伝わってくる。自分は三木監督に全幅の信頼を寄せています。[DVD(邦画)] 6点(2009-03-07 23:05:28)(良:1票)

644.  椿三十郎(2007) 確か『美味しんぼ』で、「フグの白子」の代用食材探し対決がありました。山岡が用意したのはタラの白子。対して、海原雄山が持ってきたのは本物のフグの白子。タラはフグの偽者に過ぎないと指摘します。この勝負自体はアンフェアもいいところですが、本作を観ると雄山の言い分も頷けます。このリメイクもフグの代わり。最初からオリジナルに近づける事しか考えていない。これでは永遠に本物には届きません。でもフグがタラよりも劣っているなんて誰が決めたのでしょう。タラにはタラの持ち味がある。工夫次第では、フグの白子以上の満足を得られる料理が出来るかもしれないのに。新しい別の“本物”を目指さなかったらリメイクの価値は薄いと考えます。椿を「抜き身」と称するオリジナルの名台詞。でも織田三十郎は、そうは見えません。なら無理してその台詞を使わなくていいのでは?ラストの椿VS室戸のように、オリジナルと勝負しなくちゃ面白くありません。たとえ惨敗だとしても。体裁を保つ判定“負け”狙いでは、観客の心は掴めません。[地上波(邦画)] 6点(2008-12-29 19:46:15)

645.  クローズド・ノート 《ネタバレ》 彼氏の名前のカラクリから、ノートの持ち主の秘密まで、予想を裏切らないオチが待っています。タネ明かしの爽快感は希薄。ミステリーの要素は高くはありません。でもだからと言って、ツマラナイ訳じゃない。顔の無い日記の中の「隆」。ビジュアルをイメージさせる為に、香恵お気に入り俳優を用意します。日記に感化された彼女の行動が物語に与える揺らぎ。細工が“確り”しているので、観ていて心地が良いです。ただ終盤30分がいけません。せっかく丁寧に物語を紡いできたのに、突如乱れます。日記の最後のページが破られていたという事実。香恵が先に気づいていてこそ、展開がスリリングになる。そもそも日記を破いて子供が大勢いる校庭に飛ばすって、そんなに竹内はバカじゃないはず。ラストの紙飛行機乱舞もドラマ的演出感が過ぎます。それまでが良かっただけに、最終コーナーを回ってからの大ブレーキは残念でした。さて、沢尻の演技について。彼女の出演作はあまり観ていませんが、自分が観たのは全て同じ演技プラン。女優オーラ出しまくりの「女王様」キャラです。名物演技はそれだけで客を呼べる場合がありますし、G馬場に叱られ続けたのに「オー」を止めなかったJ鶴田の例もある(コレは関係ないか)。一概に否定はしませんが、本作の演技には引っかかりました。例えばマンドリンの演奏シーン。失敗を咎められてどういう顔をするか。人間性を表現する大事な場面です。でも彼女は何もしなかった。あえて何もしないことで“強いキャラを印象付ける”というよりも、“どうするか決めていない”ように見えてしまった。彼女の中に“香恵がいない”のです。いつもの演技をやり易いようにやったように感じられてしまう。真偽はどうあれ、そう見えてしまうのは損です。一度、女王様ではない沢尻エリカを観てみたいと思いました(『パッチギ』はそうなのかな?)。7点に近い6点。[DVD(邦画)] 6点(2008-12-24 18:54:57)

646.  愛の流刑地 《ネタバレ》 「先生が私を作り変えてしまった」と冬香が言った時点で、普通の男なら地雷を踏んだ事に気付く。トヨエツもいい大人なんだし、「ヤバイ」と思ったでしょう。でも正常な判断力は働きませんでした。よほど体の相性が良かったのか、それを愛とよぶのか、自分は知りません。ただハッキリしているのは、冬香は恐ろしい女だということ。彼女の望みが垣間見えた時は身震いしました。トヨエツの新作は、言わば2人の子供です。トヨエツは完成した時点でかなり満足している。でも冬香は違いました。種を植えて満足の男と、育てることに意義を見出す女の違いか。わが子を世に出すために自らの命と父親の将来を捧げます。まるで自爆テロ。どんな大義名分もいい訳でしかありません。大人が自己責任で不幸になるのは構いませんが、罪の無い子供が巻き込まれるのはいたたまれない。本作では意図的に冬香の実の子供に言及していないように感じますが、それはズルいと感じました。それでも野次馬根性で飽きることなく観られたので点数は甘めです。ちなみにハセキョウは相変わらずハセキョウでしたが、いつもよりは少し良かった気がします。それは自分が無類のノースリーブフェチであることと無関係です。[DVD(邦画)] 6点(2008-09-09 22:06:23)(良:1票)

647.  私は二歳 『ベイビートーク』(1982)のような作品を予想していましたが、少し違いました。確かに2歳の坊やは心情を語るものの、それは物語のスパイス程度。子育てにまつわるエピソードの数々と、坊やを取り巻く大人たちの人物描写がメインでした。親と子、夫と妻、嫁と姑。どの人間関係も一筋縄で行かないのは、今も昔も変わらないみたい。面白かったのは、いがみ合っていた嫁と姑がふとしたキッカケでガッチリタッグを組んだところ。こうなると男はタジタジ。でもこれが一番平和な状態なんですね。家庭は女でもっている。幼子の成長と共に親の成長が描かれていたのも良かったです。まるっきりお子ちゃまだったお父さんが、終盤はそれらしく見えてきました。子が親を育ててくれる。[DVD(邦画)] 6点(2008-08-24 18:21:45)

648.  包帯クラブ 《ネタバレ》 ここ数十年で日本社会は、“持ちつ持たれつの村社会”から“個の権利が優先される集団”に姿を変えたと思います。それだけ皆が食うに困らなくなったという事。多種多様な価値観が認められるようになったのも喜ばしい。社会が成熟した証だと思います。私自身も、今の社会が住み易いと実感しています。ただし、得たモノがあれば失ったモノもある。それが「思いやり」。一般的に良いイメージのある言葉ですが、必ずしもそうではありません。要らぬ思い遣りは「お節介」。心遣いが過ぎても人は疲れ傷ついてしまう。個の集団に移行するために、捨てなければならない概念だったと思います。で、私達は個の安らぎを手に入れた代わりに、深い孤独に陥った。そこで包帯クラブ。痛い思い出のある場所に包帯を巻いてもらって癒されるのは何故か。それは、痛みの共有に他なりません。この辛さをほんの少しでも他人に分ってもらえたら、それだけで救われる。それほどまでに、現代人は孤独に耐えている。いや耐えかねている。人は一人で生まれ、一人で死んでいく。でも一人じゃ生きていられない厄介な生き物です。包帯クラブが再発見した「思いやり」の効用は、この世界をもうワンランク住みよい社会に変える手がかりだと思います。でも、今のままでは不十分。包帯を巻いて欲しい人の心は思い遣れても、包帯を巻いて迷惑する人の事までは思慮が及ばない。「法に触れるかどうか」なんてトンチンカンもいいところです。「思いやり」スキルはまだ低い。点と点が結ばれて線になった。今はココ。線と線が繋がりあって網にできるかどうか。革命と言うよりは「ルネッサンス」。まだ道程は遠い。[DVD(邦画)] 6点(2008-08-18 18:26:11)(良:1票)

649.  それいけ!アンパンマン くろゆき姫とモテモテばいきんまん お姫様に一緒に行かないかと誘われ、まんざらでも無いばいきんまん。そんなばいきんまんをジェラシーたっぷりで見つめるドキンちゃん。その悩ましげな表情が超キュート。全国のドキンちゃんファン必見の小悪魔ぶりです。[DVD(邦画)] 6点(2008-06-18 22:38:12)

650.  ドラえもん のび太の宇宙小戦争 《ネタバレ》 本作最大の失策は、のび太たちの参戦理由が“お遊び気分”に見えることだと思います。不遇なパピに共感して(義憤に駆られて)一緒に戦ったという側面はあるものの、大半は“スターウォーズばりのカッコイイ宇宙戦争の世界に浸ってみたかった”ように見えます。じゃなきゃ、圧倒的体格の優位性を自ら放棄する必然性がありません。のび太たちからアドバンテージを嫌味なく奪う仕掛けが欲しいと思いました。また、少々悲壮感が強すぎたのも残念。スネ夫やしずかちゃんが泣き出してしまっては、観ているこっちが戸惑ってしまいます。このあたりのさじ加減は微妙ですが、子ども向け娯楽映画としてはやや行き過ぎた表現ではないかと。[DVD(邦画)] 6点(2008-05-23 00:18:44)

651.  舞妓Haaaan!!! 阿部サダヲだけハイテンションというか、浮きまくっていた印象。それが笑えればOKだったのですが、少々痛々しくも見えました。ストーリーのバカっぷりは好きなのですが、一緒にノれなくて残念。オチもスッキリしません。ただ、↓すべから様もおっしゃるように小出早織は確かに絶品でした。彼女に+1点。[DVD(邦画)] 6点(2008-04-10 22:51:05)

652.  ドラえもん のび太と竜の騎士 《ネタバレ》 「地底世界で生き延びていた恐竜を先祖とする人類」という発想は抜群だと思います。何故地底なのに昼夜があるの?という大問題に、キッチリ答えを出す脚本も素晴らしいです。事の発端がのび太の0点のテストを隠すためというのも、微笑ましい。作品の外郭部分の品質は高いと思いました。だけど何か物足りない。カタルシスが得られないのは、「やり遂げた」感に乏しいからではないかと。のび太たちは、歴史の辻褄合わせの流れに乗っただけ。やはり彼らには能動的に冒険を成し遂げて欲しいと思いました。[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-04-03 23:00:03)(良:1票)

653.  それいけ!アンパンマン てのひらを太陽に やなせたかし氏作詞の唱歌『手のひらを太陽に』をモチーフに、劇場作品を一つ仕上げましたという感じ。作者が同じゆえ、そもそも相性は良さそうです。今回はロールパンナお姉さんの勇姿が堪能できたので、個人的には満足しました。ゲスト声優の菊池桃子は及第点。福沢朗は今にもニュースを読み出しそうな生真面目ぶり。[DVD(邦画)] 6点(2008-03-31 07:52:50)

654.  それいけ!アンパンマン ロールとローラ うきぐも城のひみつ アンパンマンワールドの中でロールパンナは異色の存在です。いつも善の心と悪の心の間で揺れ動き、悩んでいる。そんな彼女が自分は好きです。すごく人間らしいと思うから。非の打ち所の無い“善”であるアンパンマンファミリーも素敵だけれど、心に闇を抱えたロールパンナはとても魅力的だと思う。そんな彼女がメインの本作。彼女のファンとしては十分に楽しめました。ゲストキャラ、ローラ姫の美少女ぶりも見所。[DVD(邦画)] 6点(2008-03-23 19:47:27)(良:1票)

655.  神童 《ネタバレ》 噂の天才女優、成海璃子を初体験しました。流石に存在感は凄かった。目力もある。強気と裏腹に脆さも抱える思春期の少女を好演していたと思います。マツケンの尻の敷かれっぷりも楽しく、いいコンビだと思いました。物語の着地点としては、悲劇でありつつも救いを残しており、後味は悪くありません。彼女の神童ぶりを示す描写がやや抑え目だったので、もっとアピールしても良かったかもしれません。[DVD(邦画)] 6点(2008-03-15 01:05:05)

656.  点と線 《ネタバレ》 主人公に感情移入できないのが難点だと感じました。あんなに恣意的に見込み捜査をされたら、たまったもんじゃないと思う。仮にこの事件の犯人が本当にシロだったとしても、クロに塗り替えちゃいそう。それに心情を語りすぎなのも困る。観客が人物へ感情移入する作業は、すなわち「自分ならこう思う」ということ。先に心情を語られてしまったら、観客の想いを挿入させる隙が無くなってしまう。映画なら、“語らずとも想いを伝える”ことが出来ます。その特性を活かして欲しいと思いました。原作はいわずと知れた傑作小説。その映画化としては少々物足りないのでは。[DVD(邦画)] 6点(2008-03-08 19:20:46)(良:1票)

657.  それいけ!アンパンマン ルビーの願い アンパンマン映画、自身2作目の鑑賞。『命の星のドーリィ』鑑賞後に観ましたが、こちらの方が先に製作されたのですね。作風、プロット共によく似ていると思ったら監督が一緒でした。生意気な女の子がジャムおじさんファミリーとの触れあいを通じて大切なものを学んでいくという、幼児教育に相応しい内容。いいと思います。工藤静香が声優をやっていますが、スタッフロールで名前を見つけるまで気付きませんでした。このくらい頑張ってもらえれば、タレント声優も悪くないと思います。若干作画に難あり。[DVD(邦画)] 6点(2008-03-05 18:51:13)

658.  疾走 《ネタバレ》 物語が進むに連れ、少年と少女の世界は加速度的に閉じていきます。少女は「私を殺して」と言う。少年は「一緒に生きてください」と綴る。どちらの願いも同じだと感じました。「殺して」は生きたい、「生きたい」は殺してくれの裏返し。2人の心が悲鳴を上げているのが分かります。最後まで走り続けた主人公は命を落し、走ることが出来なくなった彼女は新たな人生を歩み始めた。其処に意味がある気がします。差別問題を裏テーマに、少年と少女の思春期の心の揺れを丁寧に描いていると思いました。ただラストが頂けない。主人公が子供を残していたエピソードは余計だと感じました。これを救いとは考えたくありません。彼が犬死した事実が曖昧になってしまうのが嫌。もし救いがあるとすれば、彼女の人生を変えたことだと思う。[DVD(邦画)] 6点(2008-03-02 20:17:29)

659.  耳をすませば(1995) もし人物の設定が小学生だったら、違和感は無かったでしょう。あるいはどこぞの外国、ファンタジー世界の住人だったら素直に楽しめたと思う。でも「日本の中学生」という設定にされると、正直困ってしまう。自分の経験と照らし合わせてしまうから。自分の知る中学3年生は、あんなじゃないから。かといってリアルな設定を望んでいる訳ではありません。考えることの8割がエロ妄想の捻くれた子供の日常なんか観たくない(コレ自分のことですね苦笑)。ただ、サジ加減というものはある。本作の登場人物たちは、あまりに清くて正しすぎて、胡散臭いと思ってしまうのです。自分がまだ大人になりきれていない証拠でしょう。30も半ばなのに恥ずかしい限りでございます。もっと大らかな気持ちで素直になれたら、本作を好きになれる気がします。主人公の葛藤や選択には、感じ入るものがありました。自分には眩しすぎる映画でした。 (2019年1月12日追記)11年ぶりに地上波で再鑑賞。印象は初回投稿時とさほど変わりませんが、時代も変われば私の立場も変わるワケで。同じ年頃の娘を持つ身としては、処女作を書き上げて泣き崩れる雫の成長ぶりに、グッときてしまいました。自身を高めるキッカケとなる恋はいいものですね。そういう意味で聖司君には感謝したいところ。ただし、ラストのプロポーズはいただけません。お試し修行が終わったばかりのタイミング。本気で修行に打ち込む決意がゆえのこと?あるいは一種の現実逃避?いずれにしても10年早いわ。一人前になってからもう一度出直して来いと、私が雫の父なら言いたいところ。ずっと先を進んでいたイケメン彼氏も、年相応の幼さ(未熟さ)が残っていたとも言えますが。少年老いやすく学成りがたし。頑張れ若人よ。最後に一つ訂正を。初回投稿の「8割」は「9割」の間違いでございます。格好つけてました。すみません。[地上波(邦画)] 6点(2008-02-26 18:57:15)(良:1票) 《改行有》

660.  ウール100% 《ネタバレ》 年老いた姉妹の日課は、捨てられたゴミを拾ってくること。ただ世間一般でいう“ゴミ屋敷”の主人とは違います。家内はよく整頓されていますし、無差別にガラクタを拾ってくるような真似はしない。ちゃんと感性にヒットした“可愛らしいもの”のみをセレクト。温かみのある懐かしい物で家は溢れています。序盤で提示される世界観は、まるでおとぎ話。岸田と吉行の透明感もイイ。最初はほのぼの系ファンタジーを予想しました。例えるなら、晴れた日のお散歩。楽しい気分で物語の終点を目指せばいいと考えていました。ところが青天の霹靂。「あみなおしじゃ~」。一人の少女の登場で、様相は一変します。災害必至の集中豪雨。何処を歩いているのかサッパリ分かりません。どうにかゴールまで辿り着けたのは、水彩アニメ等の魅力で気力を養えたから。もし天候の回復がもう少し遅かったら挫折していたと思う。雨水が引いて露になる大地。しかし何処が道なのか分からない。何故姉妹がゴミを集めていたのか?あの少女の正体は?「あみなおし」が示唆するものとは?疑問に対する自分なりの解答は出たものの、それが正しいのかは分からない。でもそれでいいのだと思う。そういう楽しみ方の映画だと感じました。ちなみに自分の解釈は、物語序盤ドライブ中のカップルの会話どおり。編みなおし=産み直し。ハッピーエンドだと思います。それにしても娯楽性が高いのか低いのか判断がつかない。いろんな意味で難しい映画でした。[DVD(邦画)] 6点(2008-02-09 19:41:59)

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