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プロフィール
コメント数 3872
性別 男性
年齢 53歳

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1001.  GANTZ:O フルCGで、最初から最後までひたすらバトルの連続、とりあえず「よくやるなあ」とは思いますが。 ただ、ホントに「それだけ」なので、何だか、単にゲーム画面を延々と見せられてるような気分。そういうのをYoutubeでボケっと見てられる人には最適な作品かも知れませんが。 そもそも、死んでも生き返ることができる、という可逆的な設定自体が、盛り上げを損ねるに充分な傷を抱えているのですが、それを補うような要素は特に見当たらず。吉本ネタなんてのも、私の世代にとってはそりゃ懐かしくもあるけれど、だから何なんだ、と。 一応、ストーリーが全く無い訳でもなく、主人公の高校生と大阪のヤンママが・・・って、コレ、合コンレベルのオハナシじゃないですか。 がっくし。[CS・衛星(邦画)] 4点(2020-06-02 20:34:56)《改行有》

1002.  日本暴力団 組長くずれ 4作で打ち止めとなった日本暴力団シリーズ、監督名を見るとなかなか豪華だったりするのですが、この第3作だけ、監督さんの知名度がぐっと落ちます。これでオモシロかったら超拾いモノなんですけれど、そうは問屋が卸しません。 主役の鶴田浩二は例によって例のごとく、カタギになってバーの経営者みたいなことをやっており、相変わらず折り目正しく、相変わらずダンディなのですが、その一方で映画の方はだいぶお色気路線が入って来てて、まずこれがどうにもミスマッチ。 ミスマッチがミスマッチで終わらなければ、これはこれで妙味ともなりうるのかも知れませんが、残念ながら、「単なるミスマッチ」止まり。 山本麟一や待田京介も、いくらでもドラマを盛り上げられそうな役柄なのに、イマイチ見せ場を作らせてもらえず。しかしそれ以上に、雑魚キャラぶりに驚かされるのが、若山富三郎。色仕掛けにコロリとやられてしまうエロ親父ながら、それが笑いにも何にも繋がることなく、アッという間に退場してしまいます。 クライマックスはちゃんと「単身殴り込み」をやってくれますが、通り一遍、という印象。せめてラストシーンの雨くらいは雰囲気出てたらいいんですけど、これがまた、ホースでまき散らしたみたいな雨なもんで・・・[CS・衛星(邦画)] 4点(2020-05-11 20:26:05)《改行有》

1003.  カイジ 人生逆転ゲーム 《ネタバレ》 SLAVEカードを何番目に出そうと、要するに、自分がSLAVEを出す時、相手がCITIZENカードを出したら、SLAVE側の負け(※)。 なので、SLAVE側が負ける確率は4/5 3回やって、3回とも負ける確率は、4/5 × 4/5 × 4/5 = 64/125。 引き分けは無いのだから、3回やってSLAVE側が1回は勝てる確率は、1 - 64/125 = 61/125。 なので、61:64でSLAVEがわずかにEMPERORより不利とは言え、まあ、トントンと言っていいでしょう。 これでレート10倍、だそうですから、期待値としてはSLAVE側が圧倒的に有利。むしろ美味しすぎるのでは? という説。 ⇒興味のある方は、「サンクトペテルブルクのパラドックス」ってのも、調べてみてください。 それにしても石田のおっさん、どうしてあんな土壇場の平均台の上で、長々と身の上話を始めてしまうのか。これじゃ、(本人は「足が震える」などと自己申告してるけど)余裕があるんだか無いんだか、よくわからない。身の上話って、映画の中のもっと早い段階(明らかに余裕のある段階)でしておくべきでしょう。そうすれば、「身の上話をした段階から平均台の上まで」が、我々にとって、「このヒトには死んでほしくない」と思える時間になる訳で、その時間をたっぷり取ることができたはずなのですが(意地の悪い人は、「死亡フラグ」と呼ぶのでしょうが)。 もしかしたら、作り手もそんなことは百も承知で、でも映画の中にそんなマッタリした時間帯を作る訳にはいかぬ、テンポよく物語を進めねばならぬ、ということなんでしょうか。でもそのせいで、おっさんは、何の余韻も残さず映画から消え去り、何の印象も残さず我々の意識から消えていく。 それにこのシーン、風が吹いて危機一髪、ってんなら、旗か何か、強風を表現するものを画面に配置するような工夫があってもよいと思うのですが。 (※)自分がSLAVEを出す前に相手がEMPERORを出して終了しちゃうケースも、ここに含みます。もしも終了せずにゲームを続行すれば、「自分がSLAVEを出した時に相手がCITIZENを出す」ケースに該当することになるので。[地上波(邦画)] 4点(2020-05-04 15:12:28)(良:1票) 《改行有》

1004.  スマホを落としただけなのに 《ネタバレ》 説明ゼリフ乱発で、演じている俳優さんたちも喋りづらそう、高橋メアリージュンは普通に演技がヘタなだけだと思うけど、他の皆さんについては、見ててちょっと気の毒にすらなってきます。テーマがテーマだけに、スマホ犯罪への心構えを説いた啓発ビデオを見ているような気分にも少しなってきちゃいますが。 そういった部分も含めてコレ、本当に、見ている人を怖がらせようという気があるんですかね?? ピントをワザと外してるんじゃないか、と思えてくるセリフと言動の数々。明らかに盗み撮りされた浮気(?)の映像を見て、相手をなじるのも結構だけど、そもそも盗撮が誰の仕業か気にならないのか? ストーカー疑惑をかけられたバカリズムが、自分は無実だと反発して腹立てるのも結構だけど、そもそも自分の成りすましが存在していることにそんな無頓着でいいのか? これではまるで、登場人物全員が、犯人の存在を知りつつも、わざとそれを無視しているかのような。 しまいにゃ、犯人と対峙するクライマックスで、犯人とは無関係な、自身の身の上話をトクトクと語り始める北川景子、ここまで犯人を無視してくれれば、もはやアッパレです。しかもこの時間稼ぎのお陰で、警察も易々と到着が間に合ってしまう、という展開、もはや「コワイ映画」にしようという気は、全く無さそうですね。 普通の映画ならヒロインが怯えるところであろう、遊園地における犯人との対峙シーンで、北川景子は途轍もなくキツく冷たい視線を犯人に投げかけ、この時点で犯人の存在感は半分以上無くなっちゃってます。母親に「私の人生を返せ」と言われ続けてきた犯人と、行きがかりとは言え結果的に他人の人生を奪った形となった主人公との差、みたいなもんでしょうか。犯人も、屋内で貞子スタイルをしている時にはそれなりに不気味でそれなりに存在感を出すけれど、女装が解けるとどうも調子が出ないようで。 だからこれは女性の映画なんだ、とか何とか、私も本気でそんなことを思っている訳じゃないのに、何となく中田秀夫監督というところから逆算してそんなことを書こうとしてしまう自分が、ヤだなあ、などと思ったり。[地上波(邦画)] 4点(2020-03-01 15:12:03)(良:1票) 《改行有》

1005.  空母いぶき 《ネタバレ》 この作品、観てると、あれやこれやのシーンで「そりゃアカンでしょ」とケチをつけたくなり、次から次に不満が続出するもんでメンド臭くなって、何に不満だったのか、忘れてしまいました。ゴメンなさい。 それは無責任だろうって?おっしゃる通りですスミマセン。では頑張って何とか思い出してみると。 まずこの空母いぶき、何人くらい乗ってるんですかね。いやはやこの、スケール感の無さ。ホントは大勢乗ってるんでしょ? 国家の危機とかいうのもあるけれど、まずこの現場において、大勢の命がかかってるんでしょ?ホントは。 他の艦も同様。何人乗ってます、何人の命がかかってます、という、単なる数字。 まるで数人しか乗っていないような空母いぶきとは言え(笑)、その内部をさまざまな形で描いてスケール感を出してくれたら、あるいは舞台であるこの空母の魅力を描き出してくれていたら、見てて嬉しくもなりますが、そういう描写も貧弱で。空母に乗り込んだ記者たちが行動を制限されていることを言い訳に、描写もチャッカリと制限しちゃってる? 今回たまたま乗艦していた記者(本田翼)は、「私はすべてを目撃した」みたいなコトを言うけど、一体何を目撃したんでしょう? 映画見てた私は、何の悲惨な光景も見てませんよ? いかにもCGな炎上シーン(どんな被害なのかサッパリわからない)は確かに見た気がしますけども。あるいはあの不自然にとってつけたような人道シーン? これでは、どっからどう見てもこの記者、自衛隊の都合のいい広告塔にしか見えなくって。 西島秀俊と佐々木蔵之介との間の緊張感、ってのが物語の軸なんだろうけど、サスペンスにはおよそ程遠い中途半端なもの。西島秀俊の顔に安心印がついてしまってます。 そもそも敵の攻撃が場当たり的過ぎるのも、盛り上がらない点。相手が何を考えているかわからない時の不気味さ、ってのは、確かにあるのかも知れませんが、さすがにこれほどの拙攻では、コワくないですよね。 以上、このくらいは何とか思い出したので、勘弁してください。[ブルーレイ(邦画)] 4点(2020-01-12 10:47:50)《改行有》

1006.  メアリと魔女の花 これは・・・ちょっとツラいですねえ。 アニメーションにおける登場人物たちの動作の緻密な描写は、流石と思わせるものがあって、一生懸命さは伝わってくるのですが、それだけに、主人公の過剰なセリフを始めとする種々の「安直さ(と我々が感じざるを得ないもの)」とのギャップが、余りにも大きくって。メチャクチャ居心地悪いのです。 この奇妙な分かりやすさ、「宮崎アニメがどんどんわかりにくくなっていった」という「大人」の批判(実際には「子供たち」はどの作品も充分に楽しんでいたと思うのだけど)のせいで、こんな手心加えた脚本になってしまったのなら、ある意味では彼らは宮崎アニメの被害者なのかもしれないけれど、「後から来る者たち」はそれを乗り越えなくちゃいけない。ってのは、どんな世界でも共通です。[DVD(邦画)] 4点(2019-11-04 09:58:47)《改行有》

1007.  残穢 -住んではいけない部屋- 日常にひそむちょっとした「恐怖体験」を掘り下げてみると、因縁めいた話が底知れず広がっていく、というオハナシ。 原作はルポルタージュを装ったような文体で書かれたフィクション(ですよね?ははは・・・)で、怪談らしいボヤっとした話が、ボヤっとしつつも不気味に連鎖し繋がっていく、というところが特徴。山本周五郎賞受賞など、結構、評判が良いようですが、ごめんなさい、私自身はもうひいとつピンと来なくって。 「これがもしホントの話だったら、コワい」+「実話っぽい書かれ方をしている」=「だからコワい」、ってな側面がこの小説にはあって、結局、「読み手がこれを実話であるかのように捉えられるか否か」にかかっているみたいなところがあり、どうもそれは、小説というものの持つコワさとは少し違うもののように感じられちゃう。 で、本作。かなり原作に沿って映画化しているので、その点、さらに弱い印象。主人公のポツポツとした独白を交えて進めていくあたりは、さしずめ「あなたの知らない世界 THE MOVIE」といった感じがあるのですが、「あなたの知らない世界」が妙に怖かったのは、実話っぽいかどうかというよりは、恐怖体験とやらをごく短いドラマに仕立てて素材のまま投げ出したような生々しさと、「なんでこんな番組を真っ昼間にやってるんだ」というワケのわからなさにあった訳で、そういう意味でも、それと同じような世界を長編映画に引きのばしちゃった時点で、ちょっと不利。 闇にうごめく人影様のものの描写など、映像作品らしい味付けもあるんですけどね。あるんですけれど、「結局、そういう描写に頼っちゃうのか」という不満もあって。ここぞというシーンでそれを見せるのならともかく、最初の方からそれを画面の賑やかしのように出してしまう。 ところで、「久保さん」が映画では女子大生になってて、「なんで大学生がこんな広いマンションに一人で住めるんだ」とか思っちゃうのですが、この女子大生が、原作の「久保さん」とは異なってイマイチ何を考えているのかよくわからんまま、原作の「久保さん」みたいに気がついたらアチコチの場面に登場してて、そこは何だか妙に面白かったです、はい。[CS・衛星(邦画)] 4点(2019-10-20 02:28:01)《改行有》

1008.  ぼくらの七日間戦争(1988) あの、およそ分別というものには無縁と思われるアントニオ猪木でさえ、リング外に設置された五寸釘ボードに落ちることは拒否した訳ですが。では、釘の剣山に顔面から突っこんでみせた機動隊員は、本当に無事だったんだろうか。 なんてことを気にする必要はないと思いますが(でももし死んでたら、シャレならんぞ、少年たちよ)、それを除いてしまうと、盛り上がりに欠けるのが、この「立て籠もり感」の弱さ。戦車なんか登場させる余裕があるなら、もっと攻めろ、もっと戦え!とか思っちゃうのは、ダメですかねえ? 教師陣も、大地康雄とか佐野史郎とか、そのクセモノぶりは結構だけれど、「あとでたっぷり、ヤラレてみせます」という雰囲気が漂ってしまっていて。ああ、せめて倉田保昭兄さんくらいは、もっと非常識に暴れてみせてくれたなら。 ってか、一番腹黒そうに見えちゃうのが賀来千香子である、という皮肉。 すみません、ヒネクレてるのは、私の方ですかね。[DVD(邦画)] 4点(2018-10-17 22:26:48)《改行有》

1009.  ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー 《ネタバレ》 ジャッカー電撃隊とゴレンジャーが夢の競演! って、出演者が一部重なってるのにどうするの? 心配ご無用。あくまでジャッカー電撃隊が中心であり、ゴレンジャーで変身前の姿を見せるのはモモレンジャーだけ。変身後だったら、さらに仮面ライダーV3だって登場可能(しかも写真だけだしなあ)。 冒頭、ショッピングを楽しむジャッカーの4人の前に、急にいきなり突拍子もなく、インデペンデンス・デイの先駆けとしか思えない巨大過ぎるUFOが登場。この容赦のないテンポの良さは、この後も続くので覚悟してください。 で、怪しい女を捕まえてみれば何とモモレンジャー、さらには、発見した暗号をたやすく解読して、あれよあれよという間に、敵の基地が奇怪岬に存在することが発覚。で、この奇怪岬というのが、何の変哲もないフツーの海岸、といった感じなんですが、防衛のために見張りを続けるクライム一味の姿に、BGMとしてパーカッションのリズムが刻まれると、何だか『史上最大の作戦』みたいでちょっとカッコいいじゃないの。 ただし、肝心のクライムの首脳陣が皆、一応、極悪な感じのカブリ物をしているのですが、なんだかこの、各々が「極悪です」と一生懸命主張するようなコスチュームには、哀愁すら感じられてしまって。しかもよせばいいいのに、クライム四天王、わざわざ合体して四天王ロボに変身する。敵役が、合体したり巨大化したりするのは、「もうすぐ終わりです」という合図みたいなもんですからね。余命もあとわずか。 ラストはビッグワンの策略により、完膚無きまで叩きのめされる鉄の爪。気の毒で見てられない。でもとりあえず、完結篇っぽい感じにまとめて、よかったですね。[DVD(邦画)] 4点(2016-10-19 13:53:29)《改行有》

1010.  ゴジラVSスペースゴジラ 2014年のゴジラ映画に出てきたムートーってのには、当然、賛否両論あるのだけど、しっかり意表を突きつつも、ちゃんと「らしい」造形の怪獣を出して見せたのは、やっぱり志が高いよな~、と思う訳で。いくら何でも、ゴジラの敵として別のゴジラをもう一匹出す、しかもその造形たるや、氷砂糖漬けにされたゴジラ、というのでは、さすがにお手軽過ぎますわな(ある意味、意表は突かれましたが)。 さらに、『地球防衛軍』から怪獣を召喚し、メカゴジラと何となく掛け合わせて、新生モゲラだってさ。あんまりだ。 とかいうことはすべて、実は些細なことかも知れなくって、そもそもここでは、「ゴジラvs柄本明」の構図さえしっかりしていればよかったはず。柄本明もこの人物を一本筋の通った魅力的な変人として演じようとしているのだけど、いかんせん、脚本に描かれた人物像自体があまりに中途半端。え~まさかそこで気絶するか。 108分と、決して長くは無い映画だけど、それでもダレてしまう。中途半端は罪です。[DVD(邦画)] 4点(2016-07-07 22:41:33)《改行有》

1011.  必殺! 主水死す 期待せず観始めて、予想外の面白さに驚く作品もあれば、そうでない作品もあって、そういうのは期待通りと言うのかどうなのか。 タイトルがすでに物語のネタバレになってて、露骨に企画モノっぽく、それをわざわざ観てわざわざ貶すのも何だか申し訳ない。 なので、褒めるとすると、そうそう、時代劇のロケ撮影もだんだん難しくなってきている中、おっこれは一体どこで撮影したんだろう、と思わせるロケーションが、楽しいですね(一部、妙な合成映像もありますが)。 あと、藤田まこと・三田村邦彦・中条きよしという、仕事人ビッグ3(?)を拝めただけでなく、東ちづるのいなせなカッコよさも目を引きます(これで殺陣が上手かったら・・・)。 それにしても、津川雅彦の役どころ、どうしてあんな妖怪キャラにしちゃったんですかね。全然、主水の好敵手という感じじゃなく、タイトルが示す「主水死す」というクライマックスに向けて盛りあがりません。それに、過去の呪縛というものが、ここにはあるはずなのに、そしてクライマックスに向け強まって行って欲しいのに、あまりに希薄では。 なんか、もったいない。[CS・衛星(邦画)] 4点(2016-04-13 23:26:37)《改行有》

1012.  大巨獣ガッパ 《ネタバレ》 連れ去られた子供怪獣を追ってやってくる両親怪獣。ジュラシックパークの第2作は本作を手本にしたのでしょうか。それはさておき、わたしゃ子どもの頃からどうもこの作品が苦手で、じゃあ観なけりゃいいんだけど、妙にテレビ放送の機会が多くって。今回、幼稚園の息子に見せたらどういう反応するんだろう、という理由(だけ)で久しぶりに観ましたが、うん、キツイものはやっぱりキツイ。息子の方はというと、どんな餌をやっても受け付けない仔ガッパの姿を見て、「キューリだったら食べるんちゃう?」と意外にマトモな意見を述べていたので、それなりに楽しんでいたのかも。私が昔から苦手だったのはどの部分かというと、全部と言えばそりゃ全部なんですけれど、やっぱりあのラスト、ですねえ。怪獣のくせに、親のもとへ小走りで駆け寄る仔ガッパ。怪獣のくせに涙を流し再会を喜ぶ、目のやり場に困る愁嘆場。もう彼らは自分たちが怪獣であることを忘れ、人間と化してしまっています。その舞台となっているのも飛行場、らしいのですが、地面に滑走路なのか何なのかが申し訳程度に描かれただけ(トミカのタウンマップじゃあるまいし)、こんな何もないところに怪獣が立ってたってスケール感の欠片もなく、ますます人間臭い立ち姿。そんでもって、家族無事そろいました、さよなら~、って飛び立ってしまい、そんなもん見せられてもなあ、と。この余りにヌル過ぎるラスト、ヌル過ぎるが故に忘れえぬヒトコマであることは間違いないわい、と改めて確認した次第。[CS・衛星(邦画)] 4点(2015-09-23 21:54:27)(良:1票)

1013.  呪怨 -終わりの始まり- あ~なるほどそういうことね、と、なかなかよくまとまったオハナシだったのではないでしょうか。それがイイことなのかどうかは別ですが。ってか、もっと不条理でもいいと思うんですけどね。それに、同じようなコトばかりを繰り返してるなあ、というような印象もあり、いまいち恐怖感が広がりません(ああまた例の渦巻きね、などと、不条理よりも納得が先立ってしまったり)。それこそ、滑稽ですらある場合も。もっとも、そういったことを含めての、この「呪怨シリーズらしさ」なのかも知れませんけれどもね。ただやっぱり、申し訳ないけれど、佐々木希が主演というのが、「安心して怖がることができない」最大の要因かと。ちょっとキツかったなあ。[地上波(邦画)] 4点(2015-08-24 20:56:46)

1014.  リアル鬼ごっこ(2008) これは昔「ガキの使いやあらへんで」でやってた、24時間耐久鬼ごっことソックリですね、というかアチラの方が少しオモシロかったかも知れん(笑)。作品の途中で、まるで埋め草のようにセリフで設定を延々と説明するのは、勘弁してほしい。何しろこれは走る映画、なのである以上は、こんなことでスピード感を損ねないで欲しい。ラスト近くの主人公の走りを見るにつけても、そうそうコレコレ、こういうシーンこそをもっと描かないと、と思っちゃうのです。[地上波(邦画)] 4点(2015-07-23 22:51:42)

1015.  鬼平犯科帳 要するに、テレビ時代劇、ですよね。それでも大風が吹き荒れる冒頭シーンを観ると、ああそれなりにおカネかけようとしてるんだな映画だから、とか思うのですが、その直後の「やれやれ江戸から百里、長かったが、やっと着きましたね」「てめえら俺が今何を考えてるのか知ってるのか(以下略)」という野暮ったいセリフを耳にするとズッコケてしまい、ああやっぱりテレビなんだな、と。クドくても一通りセリフで説明してくれる“わかりやすさ”が、やっぱりテレビ時代劇。作品の内容も、(一応ひと続きのオハナシとはいえ)事実上の2話構成、それで何とか映画の尺に仕立て上げた感じです。後半(2話目といってよいか)、鬼平こと長谷川平蔵の身に魔の手が襲い掛かるという、とっても盛り上げやすい(はずの)物語となりますが、どうもその手口がまどろっこしくて、残念ながら大して盛り上がりません。敵役のキャラの影の無さ、物語のアヤの無さ。これもまた、“わかりやすさ”の一環でしょうか。[CS・衛星(邦画)] 4点(2015-04-26 08:11:19)

1016.  ゴジラ×メカゴジラ 例によって、1954年の第一作以外の作品は「無かったこと」になってます。しかし「無かったこと」になっているのは、本作に登場する人々にとって、であり、我々にとってはむしろ、第一作以降の諸作を観ていることが前提になっている、とも言えます。何しろ、ゴジラがどう強くどう怖いのか、といったことは特に描かれず、「ゴジラくらいみんな知ってるよね」とばかり、ゴジラが当たり前のように登場します。こういう省略が、本作においてゴジラがイマイチ「目立たなくなっちゃってる」原因でもありましょう。もうひとつの原因が、力点がメカゴジラの方に行っちゃってて「ホラ今回のメカゴジラはカッチョいいでしょう」という作品になっちゃってる、ということにもありますが。ただ、こういう割り切りのお陰で、前作『大怪獣総攻撃』で大仰になってしまった路線が、昭和ゴジラの軽いテイストに戻り、気楽に楽しめる作品にもなってます(いや勿論、大仰でも結構だし、本作は「戻り過ぎ」というハナシもありますが)。メカゴジラ「3式機龍」をカッチョよく仕上げた割には、ゴジラとの戦いは、取っ組み合いやらジャイアントスイングやら、プロレス系の懐かしき昭和のノリ。残念ながら、いまさら何でこんな昭和テイストなことをやりたいのか、(“釈由美子”など他の部分とのアンバランスもあり)正直、よくわからないんですけれども。機龍が異常をきたすエピソードなどはなかなか新機軸で、「対」でも「vs」でもなくこりゃ確かに「×」だわい、と思わせるものがあるのですが、その後まったくエピソードが伸びないのが困ったもの(この設定、ホントに必要なのか?)。と言う訳で、イマドキ風のメカゴジラに、昭和風の怪獣対決を登場させたところで、だいたいやいたいことは終わっちゃった、というような作品でした。そうそう、第一作ゴジラ以降は無視されている代わり、過去、別の怪獣には日本が襲われたことになってるのが、これまた昭和な味付けといいますか。モスラとか、サンダとかね。いやガイラか。いややっぱりサンダかな(⇒ガイラです)。[CS・衛星(邦画)] 4点(2014-10-21 00:07:24)(良:1票)

1017.  コント55号とミーコの絶体絶命 うーん、「ミーコ」って誰なんだ。何がどう「絶体絶命」なんだ。まず、欽ちゃんと二郎さんが、本作では兄弟なんだそうです。この時点でだいぶ違和感ありますね。そんでもって、2人は市役所勤めなんだけど、弟の欽ちゃんはひょんなことから地元有力者の二号さんの超ワガママ娘に気に入られてどうやら玉の輿、出世の道まで開けてきちゃう。まあ確かに、地方自治って多分に私物化されている面がありますからねえ。一方、兄の二郎さん、筋金入りの守銭奴なんだけど、どうも最近、胃の調子が悪い。実際には大した病気ではないのだけど、ガンで余命いくばくもないと勘違いしてしまう。で、二郎さん自暴自棄なり一騒動、というオハナシ。この勘違いの原因のひとつが、欽ちゃんが間違えて他人の診断を二郎さんの診断と勘違いしたことにあり、まあコントでありがちなネタではあるのですが、この手のネタ、「余命わずかなのが自分でなくてよかった、他人でよかった」ってんだから、正直あんまり笑えません。そこは目くじら立てないとしても、変に社会風刺的な部分が、ちとストレート過ぎて理屈っぽく、ナンセンスな笑いに繋ぎ切れなかったり。楽天的な愉しさは、いいんですけどね。 それにしても、チョイ役ながら、和田アキ子の存在感と威圧感は凄い。道理で、芸能界で誰も頭が上がらん訳です。[CS・衛星(邦画)] 4点(2014-03-02 21:12:20)

1018.  悪名十八番 今回のオハナシは、市会議員に立候補した朝吉親分のお兄さんと、対立候補との戦いを描きます。……って、なんちゅうスケールの小さいオハナシなんでしょうか。せめてせめて“市長”の聴き間違いではないか、と耳を疑ったのですが、“市会議員”、ですってさ。市議選だの、近所の相撲大会だの、そういうレベルで、命を狙ったり狙われたり。大変ですなあ。今回の朝吉親分、親分らしさを発揮することもなく、ただの相撲の強いチンピラオヤジみたいな感じですが、妙に、大食いという部分が強調して描かれており、勝新の見事な食べっぷり(だけ)が本作の見所でもあります。カレーライスをあまりにもおいしそうにガッついていたもんで、本作を観た昨日の晩御飯は我が家もカレーにしました、ハイ。[CS・衛星(邦画)] 4点(2013-06-16 08:45:21)

1019.  四十七人の刺客 どの忠臣蔵映画がどんな“売り”だったものやら、映画が沢山あり過ぎて、とりあえず一本ずつ観ていくしか区別のしようがない。本作、冒頭に出演者もスタッフもクレジットされないのでさらに予備知識が無く、観ていると、わ、こんな俳優が、わ、こんな役で出てる、と豪華出演陣に目が白黒、それなりに楽しかったりもする。しかし。監督が市川崑ということまで事前に知らずに観るのは、正直つらい(笑)。事前に知っていたら、変な映画であろうことをそれなりに覚悟して観るのだけど…。実際、この映画、変です。そりゃま、同じ忠臣蔵映画が何本も存在してもしょうがないので、ヘンテコでもいいのですが、では一体、何が“売り”なのか。忠臣蔵と言えば普通描かれるようなエピソードは省略され、普通描かないようなエピソードが付け加えられる。実録風の解説が加えられる(でも何だかウソ臭い)。意味ありげにシーンを引っ張る割に、大して人間を描く訳でもない(どの人物も、印象が薄い)。大規模なセットを組んだ割に、意外に盛り上がらない討ち入りシーン。カタルシスの乏しいこと。裏に封印される「真相」(何のために作品に「真相」を持ち込み何のために封印したのやら???)。という、従来とは違ったユニークな忠臣蔵なのですが、やっぱりこういう変な忠臣蔵映画作るんだったら、そもそもオールスターキャストって全くそぐわないですよね~。もっとハメ外してテロリスト映画にして欲しいですよね~。というような期待すらも徹底的にはずしてくれるのが、この「市川崑映画」というものの“売り”なんですかねえ。[CS・衛星(邦画)] 4点(2013-01-28 21:24:01)(良:1票)

1020.  御存じ いれずみ判官 もうこれは、作品そのものが伝統芸能ですね。タイトルでいきなり「ご存じ」と言われましても困るんですが、いや実際「ご存じ」なんだから仕方がない。遠山の金さん映画です。途中の狂言シーンでは少し“桃太郎侍”が入った感じもありますが。と言う訳で、これぞ日本人のDNAに刷り込まれた定番の娯楽作品。と言いたいが、そうも言えないんですね。東映時代劇らしくムダに豪華なのは結構ですし、炎上シーンなどの見所もあるのですが、どうもオハナシが正直、要領を得ないのです。あれこれ小ネタのプロットを盛り込んで、ただでもゴチャゴチャしているのに(こうもゴチャゴチャしていると、要所要所でやたら都合よく金さんが登場する不自然さも、気になりません、気にする余裕がありません)、千恵蔵のセリフ回しが例によって気合い入りまくり、申し訳ないのですが、若干(笑)聞き取りづらいのです。いや正直に言います、何言ってるかわかりません(笑)。なもんで要するにこの作品、映画というより、伝統芸能なワケですね。細かいことは気にしなくても大丈夫、最後にはちゃんと(展開に無理やりなところ多々ありますが)お裁きの場となり、「金さんが証人になってくれます」「じゃあその金とやらを今すぐここに呼んでもらおうじゃねえか」といった感じのやり取りがあって…ああ、これ以上書くとネタバレですかね。そんなことないですよね、何しろ皆さんよく「ご存じ」でしょうから。そんな訳で、やっぱりこれは伝統芸能。とでも思わないと、ちょっと観てるのがツラいかな。格闘シーンなんかもすっかり様式化されてしまっており、千恵蔵が相手をちょっと小突けば(小突くいうより、相手の体にタッチしてるだけですけれど)、それはどうやら相手を殴った事を意味しているらしい、等々。伝統芸能にはお約束が多いのです。とほほ。[CS・衛星(邦画)] 4点(2013-01-12 00:57:22)

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