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プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1021.  ガッツ伝説 愛しのピット・ブル 《ネタバレ》 監督は舞台の演出家。確かに舞台のような雰囲気があります。役者の演技が濃い。ナチュラル演技全盛のおり、演技らしい演技の印象は悪くないです。ただアクションシーンについては、それが悪いほうに出た気がします。気になったのは“記号”の表現。“殴ったふり”で殴ったことにする、ある種の決まりごと。舞台でも映画でも見られますが、映画の方がよりリアリティを演出することが可能です。見せ方に工夫ができる。でも本作では、舞台さながらに記号の表現が幅を利かせており、安っぽく見えました。役者の力量が不足しているのであれば、それをカバーすることも演出の役目だと思います。逆に、“映画的”と感じたのはクライマックス。お祭りの太鼓演奏のシーンでは、カメラワークを駆使しています。でも迫力が伝わってきません。本作はいたって真面目な人情喜劇。タイトルから感じるようなオチャラケ企画ものではありません。ただ脚本が弱く、後半はヨレヨレ。正攻法なだけに、よけいに粗が目立ちました。真面目な制作姿勢を批判するつもりはありませんが、もっとはじけて欲しかったと思います。[DVD(邦画)] 4点(2007-03-20 18:43:51)

1022.  セーラー服と機関銃 角川らしいアクの強い映画。凝った構図に派手な展開。娯楽性には富んでいます。ただ何かしっくりきません。たぶん主人公の心の動きが見え難いから。普通に考えれば、主人公の境遇はとんでもないもの。だのに彼女は動揺したそぶりを見せません。ただ、淡々と流れに沿って生きている。人の死が重く感じられない。だからクライマックスの殴りこみにカタルシスがありません。自分には別世界の物語に感じてしまいました。薬師丸の演技の問題というより、キャラクター設定が“新人類”のはしりだったような。[CS・衛星(邦画)] 5点(2007-03-18 00:21:48)

1023.  おばあちゃんの思い出 《ネタバレ》 自分のおばあちゃんは、のび太のおばあちゃんのように優しく見守るタイプではありません。どちらかといえば厳しく躾けるタイプ。にもかかわらず、泣けて泣けてしょうがないのは、心の根っ子の部分にある想いがおばあちゃん全てに共通するからだと思います。おばあちゃんと孫の関係は、親子とはまた違う繋がりがある。おばあちゃん最後の台詞は、一撃必涙の破壊力です。またのび太の成長が感じられたこと、そしてジャイアンとスネオが本当はとても友達思いのイイ奴だったと分かったこと。それが本作の収穫でした。[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-03-17 00:19:06)

1024.  ライフ・オン・ザ・ロングボード 《ネタバレ》 主人公が娘に告げた「お前はお前の好きな事をしなさい」。また、ポセイドン(大波)に挑むことを決意した主人公の台詞「もう逃げたくないんです」。これらの言葉から主人公の想いを伺い知ることが出来ます。サラリーマンとして、また父親としての長い人生は、自分の好んだ道ではなかった。病気の妻からは逃げてしまった。彼は後悔の念を抱えています。でもその想いをずっと棚上げしてきた。あるいは気付かないようにしてきた。そして辞職を契機に自分の想いと向き合います。この気持ちを消化する必要がある。彼のとった行動は、種子島でサーフィンをやること。それは亡き妻との約束でもあります。消化作業はそのまま第2の人生に変わりました。これはこれでアリだと思う。前向きな選択だと思うから。おそらく彼が消化のうえ出した答えは、“生きていることで十分”。浅香光代の言葉です。ただ突然登場した浅香にそれを語らせるのは、手法として上手くない。そして致命的なのは、それがクライマックスの“ポセイドンへの挑戦”と明らかに矛盾するということ。命を危険にさらす行為を肯定してしまっては、何も学んでいないということになってしまう。勝野洋が止めなかったのも謎。物語の流れ的には、主人公がポセイドンに挑戦するのはおかしくない。でもタイミングが違っては意味がないです。[CS・衛星(邦画)] 5点(2007-03-13 18:56:40)

1025.  昭和歌謡大全集 《ネタバレ》 オバタリアンVS新人類(両方とも古い言い方ですね)。両者の違いは、単に年齢性別の問題ではありません。価値観が違えば、全く別の生き物。おばさん軍団にもチーム若者にも、“人殺し”の罪悪感がありません。人の姿をしていても別の生き物に見えるのに、“吹き飛ばされた腕だけ”を見ると人間だと思える。なんとも皮肉なものです。エスカレートする殺し合いはゲームのようだし、人物描写はステレオタイプ。世界観はファンタジーです。でも妙に神経を逆撫でするのは、核心部分にリアリティを感じるからだと思いました。かなりブラックなコメディ。ただ濃すぎて自分は笑えませんでしたが。[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-03-11 11:00:37)

1026.  ドラえもん のび太の海底鬼岩城 《ネタバレ》 海底をバギーで疾走したときの高揚感に、我ながら驚きました。いい大人が、こんなにも胸を躍らせることが出来るとは!常識を覆す色鮮やかな海底。陸上を遥かに凌駕するスケール。未知の世界に酔いしれました。海底ハウスに、深海バーベキュー。夢のある仕掛けにガッチリ心を掴まれました。月夜の松茸づくしディナーには爆笑。なにゆえにマツタケ?遊び心のセンスがたまりません。海底人が登場する中盤以降は、前半と打って変わってシリアスモード。メリハリのある展開も劇場版ドラの魅力です。バミューダトライアングルの秘密など、その見事な設定にいつものことながら感心します。クライマックスに至るまで、きっちりドラマを組み立てているので、最後にはちゃんと感動が待っている。教訓も押し付けがましくサラリが丁度イイ。非常に満足度の高い作品でした。自分にとっては、海を再認識できたことが何よりの収穫。こんなにも身近に神秘の世界が広がっているなんて、本当は凄いことなんだ!子供の頃なら当たり前だった事実に、もう一度気付かせてくれたことに心から感謝したいです。[DVD(邦画)] 9点(2007-03-06 18:09:05)

1027.  がんばれ!ジャイアン!! 劇場版『ドラえもん』は、その優れた娯楽性と完成度で子供のみならず、大人の観客をも虜にしてきました。映画なら観るという大人も多い。初期の作品ほどその傾向が顕著だと思います。かつて一貫して感じた制作姿勢は、『ドラえもん』=子供のもの。子供の楽しみを、大人が分けてもらっているという感覚です。本作(並びに、この時期制作された一連の短編作品)には、それが感じられません。最初からターゲットを大人(親)に絞っています。例えるなら、カレーを子供用と大人用に作り別けるようなもの。もちろんその方が作りやすいし、客のニーズにも合うのだと思います。ただ、子供向けでありながら大人も唸る美味いカレーを食べたいのです。贅沢な話ですが。[CS・衛星(邦画)] 5点(2007-03-05 18:11:22)

1028.  ドラえもん のび太の大魔境 秀逸な設定。テンポ良く盛り沢山な内容。飽くなき兵器開発に対する警鐘というメッセージ。子供向け娯楽映画として洗練されていると思いました。設定を論理的に説明すること。展開に整合性を持たせること。誠実な制作姿勢を感じました。この時期の劇場版『ドラえもん』に共通している長所だと思います。また興味深かったのが、当時の世相を反映した思想・価値観(教育的配慮)について。盛んに「男らしい」を連発するしずかちゃん。今ならこのような表現はしないはずです。やはり映画は時代を色濃く映す鑑だと思いました。満足度の高い作品。ただ、お姫様わんこがカワイクなかったのが残念(笑)。[DVD(邦画)] 8点(2007-03-02 18:21:30)

1029.  ナイスの森 The First Contact 《ネタバレ》 本作のチャプターは「現実」と「非現実」に分けられます。非現実の中には、タイトルに“夢”とあるもの、背景から異世界と分かるもの、現実の中に“あり得ないもの”が登場するもの、アニメなど様々な形態がとられています。虚実入り混じったシュールな世界。“虚”は明らか。さらに“実”も相当怪しい。温泉3人姫の話はどれもウソっぽいし、合コンピクニックは存在しなかった。ラストチャプターに至っては、ノッチ&タケフミが“ウッソーウソソ“とウソ歌を歌い踊っています。そもそも本作に“実”が存在するのか疑わしくなります。全てが虚構、夢なのか。そういえば、友達から夢(寝てる時にみるほう)の話を聞かされている感覚に似ているかも。本人は興奮して喋っていても、聞いている方はつまらない。それは、当人が夢を言葉で再現することに夢中で、“相手に伝える”という作業になっていないから。別に腹は立ちませんし、失望感もありません。でもそれは作品としては致命的なのかもしれません。本作を楽しむ感性と読解力が、自分にはありませんでした。『茶の味』は好きなのですが。[DVD(邦画)] 2点(2007-03-01 21:27:00)

1030.  ローレライ 《ネタバレ》 ローレライ自体に殺傷能力がないこと。しかもシステムとしては貧弱で未完成。でも海戦において絶大な威力発揮する。この設定に惹かれました。香椎由宇もその完璧すぎる容姿が、役にピッタリ。もちろんコスチュームもグッド。本作が原作に忠実なのかどうかは知りませんが、小説がベストセラーになったのも頷けます。ストーリーは面白いと思いました。キャスティングも良。とくにピエール瀧の芸達者ぶりには感心しました。だのに映画としてB級テイストが漂うのは、映像と脚本が弱いから。映像は資金的な問題ゆえ仕方が無いにしても、取って付けたような展開(佐藤隆太のエピソード)でドラマチックさをアピールする手法には閉口しました。さすがに安っぽい。でも全体的にみればそんなに悪くないです。作品に深みを与える描き込みがあれば、だいぶ印象が違ったと思います。[地上波(邦画)] 6点(2007-02-27 18:26:18)

1031.  茶の味 《ネタバレ》 脱力コメディと思いきや、さにあらず。単なる不条理系とも少し違う。シュールなテイストを織り交ぜつつも、物語の組み立ては思いのほかベタ。その不思議で柔らかい世界観が本作の魅力だと思います。ただ全体的に狙いすぎ。一般受けする作品ではありませんでした。最近の邦画に多い“ナチュラルテイスト”は、本作でも感じられます。浅野忠信に代表される“演技をしない演技”。ただし、そればかりが先行すると味気ない。本作では我修院達也の濃い味と、子役坂野真弥の強烈な存在感が作品に旨みを与えています。描かれるのは、ある家族の日常。各人に用意されるエピソードは、特別なものではありません。誰もが経験するようなごく普通のこと(一部を除く)。でも本人にとっては何だってスペシャルです。人を成長させ、人生に味わいを与えてくれる。タイトル「茶の味」は、文字通り家族ですするお茶の味。毎日飲むお茶だから安いお茶です。そんなに旨くない。でも何故か心が和む味。それが作品の味であり、人生の味なのだと思います。[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-02-23 18:04:41)

1032.  大停電の夜に 《ネタバレ》 数多の人生が交差する大都会。クリスマスイヴに起こった大停電。それはサンタから“特別な夜”のプレゼントだった。設定はロマンティックですし、凝った構成は嫌いじゃありません。でも味付けが自分の嗜好に合いませんでした。とにかく脚本がクサイ。言葉は悪いですがコントを観ているような感覚。だのに雰囲気は精一杯オシャレ。観ていて気恥ずかしいです。ベタなのは構いません。というか大好物。でもこれだけベタを重ねると流石にバランスが悪い。表面的な演出が安っぽさを助長します。それはキャストにも言えること。顔ぶれは豪華。しかし満足感がありません。(それでも寺島しのぶは一人“職人”でした。)ストーリーはよく練られていたと思いますが、ツメが甘い。なぜ核となるトヨエツのBARに、香椎ペアのみ登場させないのでしょう。奇跡的偶然を重ねているだけに、逆に不自然です。クライマックスで得られるはずの爽快感が損なわれています。(主軸に絡まないジョーカー的ポジションならあっていいと思います。ただし2人は適任ではありません。)素材は良いのに、調理方法と味付けが好みではありませんでした。味に深み旨みがなく、甘さだけが際立っていたように感じます。ただ自分は甘党なので、点数も甘めです。[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-02-21 18:19:14)

1033.  ナースのお仕事 ザ・ムービー 最大の難点は朝倉いずみが撃たれるシーン。「映画なんだから派手にいこうよ。やっぱり主役が撃たれるってのが定番でしょう。」「でも刑事ドラマじゃないんだから。」「いやいや、病院に犯人が立て篭もるってことにすりゃあ、イケるって。」企画段階の会話が聴こえるようです。映画ならではの特殊性、お祭り要素を持たせたいのは分かります。でも無理矢理感は否めない。能天気コメディもいいですが、まずはドラマありきだと考えます。少なくともテレビシリーズ(とくにファースト)が支持されたのは、基本となるドラマ要素(いずみの成長。先輩ナースとの友情)がしっかりしていたからだと思います。取って付けたようなエピソードは、刺激的であっても作品のバランスを崩すだけです。人気を博した原点のドラマに立ち戻っての、丁寧なものづくりを望みます。[地上波(邦画)] 4点(2007-02-15 18:19:18)

1034.  ピーナッツ 《ネタバレ》 題材もキャストも、出来る限りの誠実さと丁寧さが本作にはあったと思います。奇をてらわず、オーソドックスに作ろうという姿勢も感じます。もっとコメディ色を強くすることも出来たはずです。内村プロデュース(NO PLAN)ファン向けということを考えれば。またコント職人としてのウッチャンがそこにいれば。しかし本作を作ったのは、芸人ウッチャンではなく、映画監督を志していた専門学校時代の内村光良であったような気がします。だから直球で勝負した。その気持ちは分かるし支持したいです。でも次回作は、内Pという縛りのない作品を期待したい。そこが本当の勝負どころかと。なお個人的にお願いがあります。次回作では盟友の出川哲朗に台詞のある役をあげてください。それがダメならせめて顔が分かる程度のエキストラで。今回の役ではいくら何でもかわいそうです。「そりゃねえよ。チェン」と嘆く哲ちゃんの声が聞こえるよう。ま、それもいいか(笑)。[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-02-14 17:59:04)(良:1票)

1035.  ラスト サムライ 《ネタバレ》 勝元たちが戦った理由付けが曖昧だと感じました。“それが武士道だから”で片付けられていたような。誇りを守るため。死に場所を見つけるため。それだけの戦いに見えました。(明治初頭の士族の反乱は、士族がその権益、すなわち生活の術を守るためのもの。いわば生きるための戦いです。死を前提とする本作のような戦いとは別物では。)そもそも武士道とは何でしょう。文字どおり士族階級独特の道徳、倫理観です。名を重んじ、主君への忠誠を誓うこと。日本人の大多数を占めた農民、工商人には関係のない思想です。(しかもこの思想は徳川の治世になって植え付けられたもの。その方が体制維持に便利であったから。)徳川以前の武士を含め、多くの日本人のベースとなる精神があるとすれば、それは“家”の観念です。個よりも血を優先する考え方。家を守る(子孫を絶やさぬ)ことが重要。そのためには、耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍ぶ。地べたを這いつくばっても家族を守る。この精神のほうが尊く、美しいと感じます。ですから、現代の私たちが抱く“武士道”の概念とは、遺伝子に組み込まれたような元からある類のものではなく、近代文化の中で整理されたものだと思います。“礼節を重んじること”や“潔しを宗とすること”ではないかと。私たちが世界に誇れる“武士道”とは、そういうことだと思います。決して捕虜にツバを吐きかけたり、負け戦において一人でも多く道連れにするような戦いを肯定するものでは無いはずです。生きることを前提としない戦い、守るべき家族をないがしろにする戦いに、美しさはありません。ただの自己満足だと思います。例えば勝元が自らの首を差し出して事態が収束するのであれば、迷わずそうするべきです。否定的な意見を述べましたが、渡辺謙がハリウッド進出の足がかりを掴んだことについては、素直に嬉しいですし、一娯楽作品としての出来が悪いとは思いません。外国で賞賛されるのなら分かります。[地上波(吹替)] 5点(2007-02-10 10:58:22)(良:1票)

1036.  ドラえもん のび太と雲の王国 《ネタバレ》 物語自体はよく出来ていると思います。環境保護という重要な問題を子供向け作品で扱うことに意義も感じます。ただ本作のやり方は好きではありません。『ドラえもん』は超優良な素材。黙っていても子供たちはキャストに感情移入してくれます。だからこそ慎重に扱うべき。自分が違和感を覚えたのは、法廷でしずかちゃんが意見を述べるシーン。「これからは自然環境を守りますから、許してください」と泣きながら懇願します。しずかちゃんは観客(子供)そのもの。つまり本作を観ている子供たちに言わせているのと同じです。これは卑怯だと思う。無理矢理言わせているようなものだから。環境教育は大切ですが、それが目的になってしまうと説教臭い。『ドラえもん』はあくまで娯楽作品。子供に夢と希望を与えることを主眼にして欲しい。子供が夢の世界を楽しんだあと、自然と「環境を守りたいな」と言えるような作品を目指してもらいたいです。愚痴みたいでスミマセン。[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-02-07 17:46:23)(良:1票)

1037.  いいかげん馬鹿 《ネタバレ》 前作『馬鹿まるだし』と比べると、相当こなれた印象。岩下志麻の語りをベースに、丁寧に物語が進行します。ただ、人情喜劇としては正直面白味に欠けました。最大の要因は、ハナ肇の馬鹿っぷりの弱さ。シリーズ他作品と比べると明らかにパワー不足です。常識人といっていいくらい。やっぱりハナには無茶苦茶やって欲しかった。また、物語としてソツなくまとまっているのも逆効果。前作のある意味不細工さが、作品の魅力であった気がします。なお、ラジオドラマきっかけで、島が観光地化するエピソードについて。かつて自分の住む島でも全く同じ現象がありました。観光バブルで、浮き足立って設備投資。地に足が着かない事業の末路は、何処でも同じです。リアルに想像できて結構切なかったです。[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-01-30 18:06:08)(良:2票)

1038.  北斗の拳(1995) ついに見つけてしまいました。レンタルDVDを。しかも半額デーに。この状況で対戦は避けられぬと覚悟を決めました。本サイトにおける西の横綱。その実力を体感しました。格闘すること約90分。…完膚なきまでに叩きのめされました。歯が立たない。横綱の実力を思い知りました。横綱の真の恐ろしさは、一見すると“大したことなさそう”に見えること。しかし驚くほど懐が深い。キャスト、脚本、演出、あらゆる小手先のツッコミには全く動じません。心・技・体が逆の意味で揃っていました。本物です。本物には0点をつけるべきかもしれません。ただ、DVDをプレーヤーに挿入した時、最初に現われるメッセージを思い返して不覚にも“やられたっ”と思ってしまいました。それは以下の文。「この作品は本編が古いため多少お見苦しい箇所があり得ますが、製造上の故障ではありません」!!こんなにもノーガードなツッコミ待ちのボケがあったでしょうか。本作とは全く関係のない、この奇跡のメッセージに2点を付けさせてください。[DVD(字幕)] 2点(2007-01-29 17:56:05)(笑:4票) (良:2票)

1039.  幕末純情伝 ドタバタの連続。テンションの高い演技。作品に妙な勢いがあります。当時のカドカワ映画特有の熱なのかもしれません。ただ、物語そのものが凄く分かり難い。設定がフィクションとはいえ、幕末期の基礎知識が無いとかなりツライです。台詞の不明瞭さもそれに拍車をかけます。ノリは悪くないのですが、ノリに頼りすぎた印象。当時人気絶頂の牧瀬里穂は、流石にスターの輝きを放っています。古くは美空ひばり、最近では上戸の『あずみ』もそうですが、やはり当代きってのアイドルに“剣士”という役柄は合うようです。[CS・衛星(邦画)] 5点(2007-01-27 18:16:13)

1040.  馬鹿が戦車(タンク)でやって来る 《ネタバレ》 サブはいわゆる社会的弱者。金は無いし、頭も良くない。そんなサブ一家を村人達は、嘲笑の対象とします。冒頭、船頭の口からも語られるように、何か村に問題が起これば、あの一家のせい。あの一家に比べれば我が家はマシ。そう考えることで、村人は平穏を手に入れています。村社会における、一種のスケープゴート。村人に対して強い怒りを覚えます。と同時に落ち着かない気持ちにもなる。それは、自分も村人の一員であるから。もちろんあそこまで酷くはないと思う。でも多かれ少なかれ同じような心理があるのは確か。地域のコミュニティが廃れた今、その局面が学校なり職場なりに残っただけのことです。ストレスのはけ口として弱者が利用される。サブが去った村では、また新たなスケープゴートが選ばれるのでしょう。もちろんそれは村人の中から。今やイジメは社会問題。しかし何時の世にもあったことです。“俺の若い頃はそんなに陰湿じゃなかった”は、ただの言い訳。イジメはその時代の倫理観・価値観に左右されるものだから。イジメを無くすため、多くの有識者や専門家が様々な提言を行っています。どれもごもっとも。でも心に響きません。自分には本作の方がずっと心に響きます。要は、馬鹿になって暴れりゃいい。イジメられたら仕返しすればいい。単純なことです。後先考えずに、とりあえず殴れ。そして逃げろ。結局最後に勝つのは上手く立ち回れる小利口ではなく、馬鹿であって欲しいと願います。[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-01-26 18:27:38)(良:1票)

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