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プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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101.  シン・仮面ライダー 《ネタバレ》 庵野監督がイニシャル『シン』で仮面ライダーを創ったら、まあこうなるわなという映画。基本的に納得しかありません。おそらく歴代シンシリーズの中でも圧倒的に間口は狭く肩幅ほど、ハードルは棒高跳びレベルと推測しますが、案外「こんなの楽しめるのは俺だけだろ」な層も相当数いるのでしょう。じゃなきゃこれだけ大掛かりなメディアミックス企画は成立しないですもんね。あるいは多くの大人が「儲かりまっせ」の口車に乗っかたのか。どうなんでしょう。 あれこれ考察を楽しむのが庵野映画の鑑賞流儀かもしれませんが、個人的には「仮面ライダーが死ぬ程カッコよくて」「浜辺美波さんが神がかり的に美しい映画」という理解で十分という気がします。特に浜辺美波さんファンは爆増したに違いありません。『最優秀キャメル革ロングコート女子』と『気絶担がれ女神オブ・ザ・イヤー』の2冠受賞の快挙は史上初なのでは。 (以下余談)ついに買ってしまいました変身ベルト。2号バージョンを。コミュ障で陰キャの本郷猛にはシンパシーを感じますが、惚れるのは一文字隼人の方。陽キャの仮面に隠された孤独や愁いに惹かれるのかなあ。一文字の笑顔はライダーキック以上の破壊力があったようです。[映画館(邦画)] 8点(2023-03-19 11:58:25)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

102.  マイ・ブロークン・マリコ 《ネタバレ》 みんな大好き永野芽郁ちゃんの、永野芽郁ちゃんによる、永野芽郁ちゃんと奈緒ちゃんのための映画。そしてちょこっと窪田正孝さん。範馬勇次郎が背中に鬼を宿すなら、本作の芽郁ちゃんは眉間にアブドーラ・ザ・ブッチャーのデコを憑依させる神業をみせてくれました。カワイイだけの女優さんではありません。 遺骨となった親友との二人旅はまさに現実逃避の旅でした。実際、シイちゃんの精神状態はギリギリだったと思います。辛くなったら逃げるは有効なので、マリコさんがシイちゃんを窮地から連れ出したとも言えます。ただ、崖っぷちから逃げたつもりが、反対の崖に辿り着いたよう。ただし、こちら側にはクソ上司の代わりに救世主が待っていました。名乗る程ではない釣り男。神出鬼没に感じますが、彼はずっと影からシイちゃんを見守り続けていたのでしょう。一歩間違えればストーカーですが、下心が無いこと(本当はあったかもしれませんがおくびにも出さなかった)、差し入れのセンスの良さ、彼女の命を救った等数々の功績により本物語のMVPを受賞しました。シイちゃんの「大丈夫に見える?」に「大丈夫に見えますよ」の返し。このシーンがもう本当に堪らない。泣けて仕方ありませんでした。客観的にみれば、というかラブストーリーなら、これはもう運命の人に違いないわけですよ。でも全く進展する様子もなく、あっけなく別れるという。この一歩引いた感じがタナダユキ監督なんですよね。勿論このあとシイちゃんは彼に会いに行ったかもしれないし、行かなかったかもしれない。それは描かない(描く必要がない)美学を監督は持っているんだと思います。女は恋愛で生きるわけじゃないと。『百万円と苦虫女』や『ロマンス』でもその流儀は一貫していました。そんなタナダユキ監督が大好きなんですけど。[インターネット(邦画)] 8点(2023-01-14 08:46:52)(良:2票) 《改行有》

103.  大怪獣のあとしまつ 《ネタバレ》 クセスゴコメディの旗手・三木聡監督作品。庵野秀明監督のようなリアルシミュレーション路線の怪獣映画のはずないと踏んでいたのですが、まるで『シン・ゴジラ』のノリでビックリ。でもかの作品ほどシリアスでもなければ、リアリティを追求している訳でもありません。全体的に緩くテンポも良くありません。正直言って退屈しました。これが三木作品の味と言ってしまえばそれまでですが、何とも中途半端な印象でした。監督お得意のナンセンスならナンセンスなりに、しっかりコメディに振り切ればいいのに。世間の低評価も頷ける残念な仕上がりに思えました。極めつけはラスト。今までの努力を無にする筋悪の結末です。しかしエンドロールを眺めながら反芻するうちに奥底から旨味が溢れてきたような。『シン・ゴジラ』や『シン・ウルトラマン』とは別物。というより真逆の立ち位置。『シン』シリーズが偉大なオリジナルへのリスペクトに満ちた『大人の遊び』とするならば、本作は空気を読まぬ『子どものツッコミ』に他なりません。「ウルトラマン、怪獣と戦ってくれるのは有り難いけど街中は避けてよね。迷惑だから。ついでに倒した怪獣の後始末もよろしく」なんて、如何にもませたガキの言いそうな台詞ではありませんか。かくいう私もそんなガキでした(恥)。これだけのために、わざわざ『シン・ゴジラ』や『シン・ウルトラマン』の二番煎じという不名誉な迷彩を纏ったと。ある意味極めてハイブローな『お遊び』なのでは。やはり三木聡は一筋縄ではいきません。では何監督はこんな分の悪い賭けに出たのでしょうか。その答えはエンドクレジットに隠されていました。文化庁の補助金入り。要するにお上の意向が色濃く反映されていたのです。「大災害からの復興は滅茶苦茶大変なんだから。ほんと無理ゲーみたいなもんよ。政府に任せられても困るわけ。だからみんな、せめて税金くらい気前よく払ってよね」そう観客の深層心理に訴えかけていたのではないかと。その企みが見事に空振っている点も監督の計算に違いなく、そんな裏事情を妄想してニヤニヤするのが本作の正しい楽しみ方と考えます。ぱっと見三木聡監督らしからぬ作風ですが、これほど三木聡監督らしい天邪鬼な映画もない気がします。[インターネット(邦画)] 8点(2023-01-01 00:00:00)(良:1票)

104.  ベイビーわるきゅーれ 《ネタバレ》 気分次第で10点もあり得たくらい個人的にドストライクな映画でした。何と言ってもアクションがずば抜けて素晴しい。喩えるなら、ジャッキーチェンのカンフーにUWF系のグラウンドの攻防(俗にいうUの回転体)を融合させたような格闘ムーブに見惚れました。主要キャストでも躊躇なく唐突に殺されるお約束無視な脚本も素敵。主役2人のナチュラル過ぎる演技は賛否が分かれそうですが、キャラに合っているのでこれも味のうちでしょう。本当に痺れました。大好きです。しかし皆さんにオススメしたい傑作かというと些か躊躇します。例えばアクション好きな方であっても、好き嫌いが分かれそうというか。その辺りがアクションエンタメとして高い完成度を誇る『キック・アス』や『ファブル』との違いかと。とことんマニアック志向なのです。好きな人にだけ刺さればそれでよいという潔ささえ感じさせます。たとえば主役2人が銃を構えるパッケージデザイン(ポスタービジュアル)。全くぱっとしません。でもスクリーンの中で動く彼女らは凄く魅力的なのです。べつにアクションシーンでなくても。こうなるとプロモーションに問題があるのではと思ってしまいます。あまりに勿体ない話。エンタメは大衆に支持されてこそと思うのです。喩えが合っているかどうかアレですが、まるでAマッソを見ているような。本作が大衆性を身に着けたら鬼に金棒に違いありません。勿論魅力が半減する可能性も否定できませんが。さて続編の出来や如何に。正座してお待ちします。[DVD(邦画)] 8点(2022-11-30 23:50:13)

105.  おろかもの 《ネタバレ》 刺激的な展開で惹き付けるというより、人物造形の魅力で勝負するドラマ。前者は脚本テクニックがあれば可能ですが、後者は確かな人間観察や人生観を必要とするため、より高度で繊細な作業と考えます。監督が「自分は何者か」を知らしめる行為でもあります。物語を通じて監督の人や成りが分る映画には、もれなく芯が通っています。だから安心して楽しめます。この監督さんは信頼できると早い段階で確信しました。それでは物語の感想に入ります。 お話は「結婚を控えた兄を持つ妹」と「兄の浮気相手」という奇妙な組み合わせのペアを中心に進行しました。本来は相容れない立場の2人ですが、不思議とウマがあった様子。浮気相手の背景は詳しく語られないものの、その歪な恋愛遍歴を聞く限り彼女もまた兄妹と同じような家庭環境かもしれません。なお同級生が指摘するように両者(というより妹の方)に「百合的」な感情があったのか定かではありませんが「似た者同士」なのは間違い無さそう。タイトルに沿えば「おろかもの」であります。そんな2人が共通の敵に据えたのが「兄の婚約者」でした。浮気相手にしてみれば当然の敵ですが、妹の方は「何となく苦手」程度の相手。おそらく居心地の悪さの正体は、婚約者の「圧倒的な人間力」にあると推測します。ライオンを前にしたインパラのような。私の体感的にはティラノサウルスでありますが。一人だけステージが違いました。圧倒的な戦力差を思い知った妹は、早々に白旗を上げました。もちろん浮気相手もそんなこと百も承知。婚約者と対峙していますから。負けると分っていても退けないのは、彼女が長く生きてきた証。誰だって生きていくうちに意地とプライドの鎧を纏うのです。負けても一矢報いたいと願うのは人情として理解できます。しかし練習試合ならまだしも、戦争はそうは行きません。負けは即「死」を意味します。結婚式へのカチコミはそういう類の戦い。実際、婚約者が壇上から正対した時点で勝負は決しました。あのまま突っ込んでもハチの巣。名誉の戦死などでは決してなく単なる犬死でした。ですから振り上げた拳を下し降伏したのは正解。鉾を納めさせた妹もグッジョブでした。勝利より負け戦から多く学べるのが人生のよいところ。2人のおろかものには、今回の件を通じて成長して欲しいと願います。妹の方は間近にお手本がいるので大丈夫。浮気相手の方も己が弱点を知り、強者が強者たる所以を知れば、勝利に近づくでしょう。もっといい男を捕まえてください。一方兄に至っては「おろかもの」というより「ろくでなし」で女癖の悪さが変わるとは思えません。しかしティラノサウルスにかかれば、あるいは更生の目があるのかも。交通事故で生死を彷徨ったエピソードは「生まれ変わり」の暗示かもしれません。「おろかもの」を正しく描き、でも否定はしない。そんな人間愛が本作にはありました。[インターネット(邦画)] 8点(2022-09-27 19:57:07)(良:1票) 《改行有》

106.  茜色に焼かれる 《ネタバレ》 「まあ、頑張りましょ」の「まあ」の部分が気になります。どうにも抗えない社会の仕組み(ルール)に対する「諦め」が含まれているような。理不尽ばかり。敵だらけ。それでも主人公は戦いを、生きること自体を放棄していません。この世界を生き抜くために彼女が必要としたのは「意地」であったと考えます。これは単に意固地な心持ちを指している訳ではなく、「誇り」や「正義」「愛」を含む広義な概念。田中良子をかたち作る「芯」であります。客観的に見れば賢明な生き方とは言えません。あまりに不器用。世渡りが下手過ぎて、やきもきするというか、いたたまれないというか。正直観ていて辛かったです。しかし、そんな彼女の生き様を否定する気はありません。それは彼女の存在を否定することだから。ひたすら真っすぐに。時に狂おしく。暴走ヤッパモードは、まさに田中良子がどんな人間かを如実に現したエピソード。弱者であろうとも、食い物にされていい訳がありません。やるときはやる。舐められたらオトシマエをつける。夫交通事故死の教訓が活かされたものと推測します。もちろん褒められた行動ではありませんが、そんな気概なくして人生は戦えません。ただしチャリパクだけはちゃんと反省してください。きっと「田中良子」というありふれた名前に意味があります。そこのあなたも、あちらのあなたも。あなたなりの戦い方で、この世界を生きて抜いてください。そんなメッセージが隠されていると思います。漆黒の暗闇が迫る夕暮れ時。まるで茜の空にジリジリと焼かれ続けるような人生だとしても、闇を受け入れたらお仕舞いです。時間切れになるその時まで、お天道様の下で精一杯足掻いてやりましょう。 今回の収穫は片山友希さんです。鑑賞済みの作品にも多数出演されていたようですが、今まで意識せずスルーしてきたみたいです。裏を返せば、主張が強すぎないということ。物語に調和できるのは俳優として優秀な証でもあります。本作では主要キャラとして存在感を発揮しました。彼女の魅力を知ることが出来て随分得した気分です。スッキリ系の美人さんで、ルックス的には古川琴音さんと姉妹役なんかピッタリかと。これから爆売れすること間違いなしでしょう。[CS・衛星(邦画)] 8点(2022-08-22 23:58:27)《改行有》

107.  コンフィデンスマンJP 英雄編 《ネタバレ》 どんでん返しがあると分かっているサスペンス。様式的に無理がある気がしますが、コロンボや古畑だって犯人が分かっているミステリー。変則なれど案外シリーズ向きの素材なのかもしれません。毎回高品質の脚本を用意するのは本当に凄いと思いますし、今回も手堅く楽しめました。なお、本シリーズは過去作のゲストが継続して登場するのが素晴らしい。キャラクターは作品の宝です。大切に扱うからファンも作品に愛着を感じるのだと思います。その最たる例がスタアとジェシー。2人はコンフィデンスマンJPの世界で生き続けてくれることでしょう。[DVD(邦画)] 8点(2022-08-08 14:45:45)

108.  ドロステのはてで僕ら 《ネタバレ》 『サマータイムマシン・ブルース』や『曲がれ!スプーン』など、壮大なSF設定(サイエンスフィクション又は少し不思議)を平凡な日常に落とし込むのが滅法得意なヨーロッパ企画・上田誠主宰の脚本作品。着想の素晴らしさや展開の巧みさは折り紙付きですが、上田作品の魅力の本質は氏の人間観(人生観)にあると考えます。人々の行動、判断は決して正しい(論理的あるいは倫理的)とは言えません。でも時に馬鹿をしてみたくなるのが人間です。それが世の理に反する行為だとしても。愚かで、滑稽で、でも愛おしい人々の姿に共感するのだと思います。二人の小気味よい蛮行に拍手しました。キムタクも、綾瀬はるかも、ガッキーも出てこないけれど、だからこそドロステの果ての僕らは、私たちでありました。[インターネット(邦画)] 8点(2022-06-25 14:19:33)

109.  よこがお 《ネタバレ》 正面の顔に対してのよこがお。別の側面の意。本物語においては、正面が「少女連れ去り事件」であり、よこがおが「市子の復讐」と考えます。まず正面の顔、本筋の連れ去り事件の方から整理しましょう。連れ去り事件を市子の立場で捉えた場合、殆ど何もやれる事が無い事に気づきます。後悔は尽きないでしょうが、だからと言って事件を未然に防ぐことは出来なかったでしょう。事後対応についても最善とは言えないまでも悪手でもありません。彼女は常識範囲の損得勘定と倫理観をもって対応をしていたと思います。ただキーパーソンだった基子の心情を読み違えただけ。でもそれに気づけというのも酷な話。市子にとっては失ったものが多い辛い結末でしたが、事件の発端をつくった道義的責任を考えればある程度の罰は受けざるを得ず、その程度が過大だとしても甘んずるより他ないと考えます。正面の顔=連れ去り事件〜報道被害はショッキングでしたが、(主人公にとって)不可抗力な要素が大半を占めていたように思います。 一方「よこがお」=「市子の復讐」はどうでしょうか。彼女が能動的に行動しているため検証しがいがあります。市子が試みた復讐は、基子の彼氏寝取り作戦でした。メンタル的にもフィジカル的にもアラカン女性が選択できる報復手段とは思えませんが、何故か成立してしまう奇跡。豪快に空振りしたかと思いきやスッポ抜けたバットが基子に直撃するという部分まで含めてミラクルでしょう。でも残念ながら狙ったダメージではないのでカタルシスはありません。復讐の第2ステージは偶然の産物でした。まさに鴨ネギ。実に簡単に復讐相手に致命傷を与えられる大チャンス到来です。偶然であるが故に必然性を感じさせます。しかし彼女は復讐を思いとどまりました。冷静になれば当然の判断ですが、追い詰められた人間は間違うのが常。彼女はよく自制したと感心します。そんな彼女に、福本伸行先生の漫画『賭博覇王伝ゼロギャン鬼』の喜十郎さんの名言を捧げたい。『最悪さえ避ければ人は結構幸せだ』。少女連れ去り事件も、市子の自殺未遂(自殺願望)も、復讐劇さえも、全て最悪の結末だけは免れています。これは幸運なこと。やり直しが効くのですから。復讐の誘惑から逃れた市子に明るい未来が訪れますように。[CS・衛星(邦画)] 8点(2022-06-15 20:12:44)《改行有》

110.  ミセス・ノイズィ 《ネタバレ》 元ネタは当時世間を賑わせた通称『騒音おばさん』。「引っ越せ、引っ越せ、さっさと引っ越せ、しばくぞー」とリズミカルかつパワフルに布団を叩く姿はインパクト絶大で、ワイドショーネタに疎かった私のような者でもハッキリと記憶しています。ただ、詳細については承知しておらず、こんな隣人がいたらたまったもんじゃないなと感じた程度の話。言い方は悪いですが、人面魚やアザラシのタマちゃんと大差ない、暇潰しとして消費されるネタキャラの一つに近い感覚だった気がします。 さて、センセーショナルなパッケージとは裏腹に、ドラマとしては実に丁寧に作られており感心しました。加害者、被害者、それぞれの視点で捉える事象。同じ意味の台詞でも言い方一つで印象が大きく変わりました。まさに『ミステリと言う勿れ』の整くんの持論「事実は一つでも真実はその人の数だけある」のとおり。改めて「一方を聞いて沙汰するな」を肝に銘じた次第です。結末は些か綺麗にまとめ過ぎかもしれませんが、心から反省した者へのセカンドチャンスは大歓迎であります。また元ネタの当事者が存命ゆえ双方に配慮する必要があったかもしれません。 最後にひとつだけ。これは実際にあった事件に着想を得た完全フィクションであるということ。実際の『騒音おばさん』事件の真相とは無関係です。ネット上では嘘やデマを含む様々な情報が散乱しており、その中から事実のみを抽出するのは不可能です。極論すれば裁判結果でさえも「事実らしきもの」でしかありません。数多くの情報を得やすくなった現代、私たちは以前より事実に近づけるようになったのでしょうか。結局は自分次第かと。信じられる自分でいられるように、でも自分を信じすぎないように。[インターネット(邦画)] 8点(2022-05-14 16:46:16)《改行有》

111.  劇場版 殺意の道程 《ネタバレ》 ブラックコメディというよりは、バカリズム流サスペンスコメディ。唯一無二のジャンルです。シリアスな『架空OL日記』と思ってもらえればよく、バカリズムの笑いが好きな方なら間違いなく楽しめます。個人的にはバカリの脚本家としての才能に舌を巻くばかりです。ただ惜しむらくは、トリックの肝の部分が成立していないこと。いくら警察がボンクラでも、あれがあそこでああなっていたら不自然過ぎるでしょうよ。ただそれに気づかぬバカリズムのはずはなく、「そんなわけねーだろ」な雑な設定もバカリのオモシロの一環と思われます。[CS・衛星(邦画)] 8点(2022-03-25 18:53:46)

112.  一度も撃ってません 《ネタバレ》 「ハードボイルド」というジャンルそのものをダシに使った大人向け激渋喜劇。ブラック&ビターな人生ドラマに心地よく酔いしれました。とくに印象的だったのは妻の言葉です。『私はきちんと生きてきた。これからもちゃんと生きていきたい。だから汚さないでよ!』これは痛い。痛過ぎます。ぐうの音も出ません。主人公は確かに一度も銃を撃っていないかもしれませんが、妻を後ろから撃ち続けていたも同然なワケで。この手の裏切りは、火遊びやギャンブルの比ではない重罪と言えましょう。何人も、自分の人生が自分だけのものだと思ったらイカンのであります。また玉淀の台詞にも痺れました。『ずっと騙し続けられればそれは詐欺とは言えない』確かにそうかも。しかしそうは問屋が卸さないのが人生であります。ゴール目前にして、市川はすっ転びました。もう昨日までの平凡で幸せな日常はありません。全く別ものの明日が始まる事でしょう。でも男は黙ってやせ我慢。それがハードボイルドの流儀ってもの。タバコをふかす市川がラストカット。かつて当たり前だった路上喫煙が許されぬ世の中になりました。ハードボイルド同様、時代に取り残された男の行く末や如何に。[インターネット(邦画)] 8点(2022-02-07 19:06:52)(良:1票)

113.  はらはらなのか。 《ネタバレ》 以下私なりの解釈です。こんな見方もあるのか程度でお読みいただければ幸いです。 『ハラハラさせるなのか』と『はらなのか+はらなのか』。2つの意味を持つタイトルと捉えました。前者は思春期少女の危うい日常を指し、後者は主人公だけに見えるもう一人の『私』を指します。透明な私の正体は、劇中劇の設定に沿うなら『生まれてこられなかった子』であり、主人公は元々双子で生まれるはずだったのかもしれません。ベッドで膝を折り眠る2人は子宮内の再現。透明なのか最期の言葉は「せっかく生まれてきたんだからさ」でした。本作は、生まれてきた主人公と生まれてこられなかった姉妹、2人による自分探し=アイデンティティ確立までの道のりを描いた物語と解します。 自我同一性取得に必要な作業。それは親の人格を取り込み咀嚼し、自分オリジナルに作り変えること。母親を知らない主人公は、どうしても母親に会う必要がありました。それが母の立った舞台に拘った理由。公演初日、父親が観覧に来ていないだけで過呼吸になるほど取り乱したのも、自我獲得に父親の立ち合いが必須だったから。ついに出会えた母親(マリカ)が、かつての子役(リナ)に変わる点も興味深いです。自我を求め旅する子もやがて親となり我が子を導く。私たちはみな共に助けあい、己が存在理由を確認しあいながら自己を確立してゆくのだと思います。 物語は夢中夢や劇中劇の体裁を有しており、空想と現実の区別が判然としません。透明なのかは勿論のこと、常時ピエロ風メイクの俳優、演出家とリナの年の差恋愛など、不可思議な事象だらけです。中でも気になるのは、母親の舞台記録映像のリナが少女ではなく大人であること。これは主人公が13年後のリナに出会った後、彼女の中で記憶の書き換えが行われた可能性を匂わせます。つまり本作の出来事は、一般的な時系列に沿った客観カメラ(神様視点)ではなく、全て主人公の内部記憶の編集映像だったのではないかと。自我同一性を描く作品ならば、このようなアプローチも納得です。 キャスティングについて。主人公なのかを演じたのは女優・原菜乃華さん。女優名のよみがな=役名のパターン。物語序盤の彼女は幼く拙い印象で、生徒会長役の吉田凜音さんの方が輝いて見えました。しかし物語が進むにつれ、なのかの表情がぐっと良くなり魅力が増したように思います。一本の映画の中で女優が成長する様を見られて得した気分です。[インターネット(邦画)] 8点(2022-01-29 16:51:50)《改行有》

114.  哀愁しんでれら 《ネタバレ》 ネタバレしています。ご注意ください。 「母親になることと母親であることは違う」子育て失敗を自認する義母らしい、子連れ再婚の難しさと覚悟を再婚新妻に問い質す厳しい言葉です。始めは嫁いびりの一環かと思いましたが、どうやら本気で心配していたよう。それほど母親、とくに「良い母親」になるのは難しいこと。「無理なら逃げてもいいのよ」の意味だった気がします。しかし主人公にその選択肢はありませんでした。母親に捨てられた彼女は自分自身に呪いをかけていたから。「親は子どもを守らなければならない」。この強迫観念は彼女を狂わし「証拠隠滅」という究極の手段で子を守ることを選びました。証拠が消えれば事実も消える。既に筆箱や弁当事件で学習済みの解決法です。勿論そんな都合の良い魔法あるはずないのに。しかし、両親にとってあの結末はハッピーエンドに違いありません。 さて、娘は殺人を犯していたのでしょうか。全体印象や状況証拠はクロ。映画の方程式上は、最後に提供される情報が優位のためシロと判断しても良さそうですが、真相は藪の中です。おそらく父の方は盲目的にシロ、主人公は経験則からクロと認識していたのではないかと思われます。いずれにしても子はサイコパスの可能性大なので、主人公の立場であれば逃げるのが正解でしたが判断を誤りました。真実から目を背け、見たいものだけを観る。黒目のない肖像画は、あの家族の有様そのものを表しています。 多分「誰かを幸せにする」「誰かに幸せにしてもらいない」という考えが傲慢なのだと思います。ちっぽけな私たちにできるのは、自分が幸せになるために全力を尽くす事のみ。たとえ親子でもその法則は変わりません。人生は甘くない。[CS・衛星(邦画)] 8点(2022-01-17 20:28:05)(良:1票) 《改行有》

115.  魔女見習いをさがして 《ネタバレ》 『おジャ魔女どれみ』は一般教養(?)としてタイトルは知っていた程度。そんな50目前のおっさんが何故本作を観たかといえば、声優を努めた百田夏菜子さん目当て以外の何者でもありません。ももクロファンとして夏菜子さんのスイートボイスが拝聴できればそれで満足でしたが、何というか、思いの外、心の芯にヒットしてしまい、弱りました。 聞けば本作は『おジャ魔女どれみ』20周年記念作品とのこと。子どものころTVアニメ『おジャ魔女どれみ』に心奪われた若者たちが主人公のお話。彼女らは『聖地巡礼』から『ファンの絆』をきっかけに人生を切り開いていきます。この展開は、オタク全開の私にとって胸アツでした。そう、オタクが興味の対象に費やしてきた時間やお金、心の熱量は膨大なもの。然るに、そのほとんどはただの自己満足に過ぎません。生産性などありゃしない。でもそんな無駄な時間こそが、現在の自分を形づくってきた、かけがえの無いピースに違いないのです。本作のエピソードは、過去の自分を肯定してもらえたようで嬉しくて。私が今まで(そして今なお)のめり込んできた趣味たち(囲碁、深夜ラジオ、プロレス、映画鑑賞、ももクロちゃん)。何ひとつ人に誇れるような勲章や技能を身に付けたワケではないけれど、その時折に、自分の心を豊かにしてくれたのは間違いありません。それに本作の主人公たちのように、普通なら関わるはずのない方たちとの交流もありました。回り道や寄り道、道草の中にこそ『人生の宝』があるのでは。本作は『おジャ魔女』ファンだけでなく、全てのオタクに向けられた応援歌であります。[地上波(邦画)] 8点(2022-01-02 00:56:23)《改行有》

116.  志乃ちゃんは自分の名前が言えない 《ネタバレ》 タイトルは主人公、吃音症の女子高生・志乃を指すもの。彼女と“音楽好きなのに音痴”なクラスメイト加代との友情を描く物語です。2人ともコミュニケーション能力に難あり。各々が自認する短所が足枷となって、他者との関わりを拒んでいる状態です。傷つくのが怖い。そんな2人が惹かれ合ったのは必然であったと考えます。面白いことを書いてみろと振られ『お〇〇〇〇』と書く勇気。そしてそれを正解とする度量。『踏み出す勇気』と『相手を理解する心』が2人を結び付けました。加代は志乃にメモ帳を与え、志乃は加代に歌声を贈ります。2人は互いに補い合う関係であり、双方にメリットがある“ウインウイン”の間柄でした。 ところが『空気読めない君』が割って入ってきた事で、その関係に変化が訪れます。これは当然の化学反応。『与える』=『受け取る』で均衡が取れていた2人の『心のエネルギー』が第三者によって分散されるのですから。それでいて見返りが無い(感じられない)。志乃にしてみれば、損しかありません。これを防ぐのが『排他的友人関係』です。私たちが集団生活をする上で、最初に獲得する対人関係術と言えましょう。このスキルを未習得であったが故に、2人は入園児と同じ『みんな仲良く』精神を発揮してしまったと考えます。もちろん孤独の辛さを誰よりも知っている2人だからこそ、彼に情けを掛けたワケですが、人助けをするだけの余力も技術も2人は持ち合わせていませんでした。これまで対人関係スキルを磨いて来なかったツケが露わになった結果とも言えます。 一度壊れた友人関係を再構築するのは非常に困難です。それでも加代は志乃と親友でありたいと願いました。いや音楽ユニットを組む『仲間』でしょうか。彼女が文化祭で披露したオリジナル曲は、いわば志乃へ宛てたラブレター。想いの丈をメロディに載せます。初ステージで披露するのに、どれほどの勇気が必要だったでしょう。自身の短所をさらけ出す覚悟に胸が震えました。果たして彼女の捨て身の告白は、志乃にも届いた様子。彼女もまた自身の胸の内を吐露したことで、大きな一歩を踏み出せたようです。 しかし、エンディングに2人が寄り添う姿は描かれません。友人関係が再構築された様子はなく、以前と同じ孤独な戦いを強いられている事が示唆されます。しかし絶望する必要はありません。彼女らはもう知っているから。他者と関わらない安らぎより、遥かに勝る幸せがあることを。閉じた世界に甘んじるより、開かれた世界で沢山の喜びを探そう。恥をかき、傷ついたことで、彼女らは大きな武器を手にしたはずです。自己肯定感さえあれば、人生は、戦える。[インターネット(邦画)] 8点(2021-08-25 18:53:42)(良:2票) 《改行有》

117.  ラブ&ポップ 《ネタバレ》 パネルクイズなら、映画ジャンル10点クラスのイージー問題。本編映像のうち、どこでもいいので10秒も流せば、すぐに庵野秀明監督とわかる特徴のある画で溢れています。であるがゆえに、私は開始5分で挫折仕掛けました。少々煩わしい。そういう意味では、劇場作品としては成立しても、家庭視聴には向いていないかもしれません。 時代は1990年代後半。主人公は女子高生。当時の世相や風俗を記録した資料的な価値もあり、公開から20年以上たった今、当時を懐かしむというより新鮮な心持で鑑賞する事ができました。この先、10年20年後とさらに価値を増すのでは。 特筆すべきはエンディングです。生き急ぐ女子高生の、愚かさと切なさ、そして力強さが集約された見事なエンドロールでした。カラオケ歌唱も素晴らしい。ずっと見ていられます。これは『私の優しくない先輩』と双璧を為す邦画史に名を残す名シーンと考えます。 それにしても仲間由紀恵が美しいこと。まさにブレイク前夜の原石のようです。[インターネット(吹替)] 8点(2021-08-19 07:56:04)《改行有》

118.  水曜日が消えた 《ネタバレ》 (ネタバレしています。ご注意ください) 類似設定ですぐに思い出されるのはSFサスペンス映画『セブンシスターズ』です。こちらは一人の身分を7人姉妹が曜日ごとに分け合っていましたが、本作では一人の男性の中に7人の人格が宿ります。キッカケは自動車事故による脳損傷。それぞれの人格は曜日ごとに出現しました。主人公の人格は「火曜日」さん。そんな7人の共同生活にある日変化が訪れます。それがタイトル「水曜日が消えた」の意味です。 水曜日が消えて得をしたのは火曜日でした。火曜休館の図書館へ行ける。一泊旅行だって可能。今まで諦めていた人生の選択肢が広がります。7分の1から7分の2へ。この先にあるのは7分の7の世界。本来の人生を取り戻すチャンスが到来しました。しかし彼は、いや彼らは、思いもかけない未来を望んだという結末でした。 本作のテーマは「多様性を尊重する共生社会」や「基本的人権の尊重」であると考えます。これらスローガンはあらゆる機会で(特に国際社会において)私たちが目にするものであり、理念に反対する者などいないでしょう。しかし、いつまでもスローガンであり続けるのは、一向に実現しないからです。典型的な「総論賛成各論反対」の部類。自身の利害と関係ないところでなら「素晴らしい」「どうぞどうぞ」なのに、いざ当事者になると「でもだって」「それは困る」に変わります。だからこそ、己が不利益を受け入れた7人の決断は尊く、心を打たれるのだと思います。誰だって7分の1の人生なんて御免です。7倍のスピードで老化すると考えたら気が狂いそうです。しかし、それでも彼らが“損な人生”を選んだのは「足る事を知った」からと考えます。欲をかかず、現状を肯定できれば、そこに幸せがあるということ。ここに「共に生きる」精神の本質がありました。もっとも、これは「悟り」の境地なので、誰もが受け入れられるものではありません。それに欲が私たちの文化文明を進化させてきたとも言えますし。参考になるのは、共生は相互不可侵の原則に基づくこと。7人は曜日の垣根を決して超えません。一緒のパーティなど一生しません。でも彼らの仲は険悪ですか。これをポジティブに捉えられれば、きっと世の中は少し良くなる、いや「生きやすくなる」気がします。 作風はサスペンスでありながら、その中身は正統派ヒューマンドラマ。当初思っていたのとは大分違いましたが、良い裏切りでした。中村倫也は、ふり幅のある役がよく似合います。[インターネット(邦画)] 8点(2021-08-16 18:55:22)《改行有》

119.  喜劇 愛妻物語 《ネタバレ》 妻から散々“雑魚”だ“屑”だと罵られる夫ですが、その呼び名に恥じぬ下衆っぷりを見せつけます。泥酔女に手を出そうとしたり、借り物の部屋だからトイレを汚しても構わないと宣ったり。それに“これから頑張る”と口に出す奴に限って、本当に頑張った例がありません。夫は正真正銘のダメ男でした。ただ、妻は口で言うほど夫を悪く思っていないでしょう。ふとした時に見せる優しげな顔(しょうがないなあの顔)がその証拠。それに頑なに“幸せの赤パンツ”を履き続けていることからも、夫への情がうかがえます。なお、妻も自認するように、彼女も品行方正ではありません(宿泊詐欺に試供品泥)。おそらく『貧すれば鈍す』なのでしょうが、傍からみれば『似たもの夫婦』あるいは『割れ鍋に綴じ蓋』です。それでも、妻が夫に別れを切り出した時は本気だったかもしれません。未来が見えない。ジリ貧人生は嫌だ。妻は娘を抱きながら泣きじゃくります。そんな2人にしがみ付く夫。その姿はまるで『貧乏神』のようでした。拒絶する事もできたのに、結局受け入れてしまったのは何故でしょう。実は夫を愛していたから?心の底では才能を信じていたから?いや単に諦めたのだと思います。夫の無様な姿に馬鹿負けしたのです。2人の表情変化は必見!この時一蓮托生が決定したと考えます。案外そこそこ幸せに、最後まで添い遂げるのかもしれません。『こんな人生も悪くない』と自分に言い聞かせる既婚者も、きっと多いんじゃないでしょうか。私も含めて。 濱田岳が上手いのは承知していましたが、水川あさみがここまで凄いとは今まで気づきませんでした。綾瀬はるかやガッキーなど『理想の妻』を演じられる女優さんは数多くいますが、『鬼嫁』をここまで魅力的に体現できる女優さんはそう居ないのでは。彫刻のような美しい顔なのに溢れ出る場末のスナック感。あの声、正直たまらんです。あんな迫力満点の尻に敷かれるなら本望と思わせる見事な尻、いや恐妻ぶりでありました。[CS・衛星(邦画)] 8点(2021-08-10 21:23:18)(良:1票) 《改行有》

120.  未来のミライ 《ネタバレ》 個人的にこのテーマはドストライク。くんちゃんが、お気に入りの黄色いズボンを前にして、青いズボンを脱ぎかけてまた履くシーンがツボ。映像で語るとはこういうこと。ファンタジー設定も理屈っぽくなく軽やかで良いじゃないですか(クレヨンしんちゃんか)。唯一注文を付けるとすれば、細田守は宮崎駿を目指さなくていい。[インターネット(邦画)] 8点(2021-06-07 18:26:59)(良:1票)

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