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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  悪人 静かな展開、冷たい画調にも関わらずこれでもかとほとばしるキャスト、スタッフとも全力投球した熱っぽさ。この勢いは昨今の映画ではまれではないか。フィルム撮影による丁寧にして時に大胆なキャメラ、心象を代弁する雨。古典的なテクニックをフル活用してそれを見事に活かしきっている。照明や美術も手ぬかりなし。そして満島ひかりさん。彼女の存在なくしてこの映画は成立しません。憑依したかのごとき演技に感服です。[映画館(邦画)] 7点(2010-10-29 01:01:12)

2.  カイジ 人生逆転ゲーム 何から何まで見せよう、しゃべらせようとするからつまらない。とにかくTV的というのかしつこいまでに説明しようとする余計な演出はこの作品には不要だと思いました。鉄骨渡りの場面を中心に役者の顔にまともにピントが合っていない場面も多く作りこみの甘さも気になる。役者は凄く頑張っているが演出がわざとらしく大仰なのでそれすら空振りに…。2時間以上ある映画ですがバンバン切って1時間半くらいにできると思います。切った30分は不要な説明シーンということで。[映画館(邦画)] 4点(2009-12-09 05:57:42)(良:3票)

3.  アマルフィ 女神の報酬 《ネタバレ》 言うならば「トム・クルーズ映画」の日本版。スター演じる一外交官が大活躍して事件を解決してしまう。その点で言うならば織田さんにこそハマる素晴らしい企画だったと言える。が、なぜアマルフィなのか。そもそもなぜイタリアでなければならなかったのかが映画では致命的に欠落している。ロケハンにかなりの努力を費やして現地に滞在して撮りあげた努力は伝わってくるものの、「オール・イタリアロケ」と銘打っているもののほとんどがローマ。あとアマルフィとカセルタが少々でミラノも少しあったかな。宣伝で大風呂敷を広げたせいで、ロケのちまちまさが出てしまい現場の努力が潰されてしまっているように思えてなりません。黒田以外の人物が無能ばっかりで親のワガママで連れてこられた娘さんが誘拐に遭ってさらに親がバカなことをする脚本では感情移入できません。辛口になりますがせっかくこれだけの企画を実現したならば、イタリアの美しく歴史ある風景を見せてください。血汗が通ったキャラクターで描いてください。もったいないとおもいます。[映画館(邦画)] 5点(2009-10-05 23:47:47)(良:2票)

4.  僕の彼女はサイボーグ 《ネタバレ》 神戸でロケ撮影しています。三宮、南京町…見覚えのある風景がでてきます。神戸でロケ撮影した風景を東京の風景として使うのは良しとしましょう。私が率直に思ったのは神戸で撮影をした娯楽映画に大地震・被災の見せ場を持ってきたこと。神戸市民にとって震災は娯楽で使われるような生易しい記憶ではありません。平然とそんなことをやってのけた神経を疑います。[映画館(字幕)] 5点(2008-06-26 02:17:52)(良:1票)

5.  バッテリー 小学生~中学生くらいで登場人物たちと同年代の子供たちにはとても楽しめる映画ではないかと思います。主役二人もぴたっと役にはまっていて良かったですよ。『ぼくらの七日間戦争』ばりに大人たちが悪役風情なのはおもしろかったです。野球を「心を伝えるスポーツ」と表現していたのは野球をほとんどしらない自分としては新鮮でした。たしかにバッテリーはおたがいを信頼していないと成立しませんもの。はっとさせられました。    主演の林遣都は大津市在住の高校生でこれが初映画のようですがスッと正中線の通った立ち姿に白いユニフォームがとても似合っていました。演技力もなかなかで原田巧の個性をうまく表現していたと思うので次回作でどう変わるか楽しみです。[映画館(字幕)] 7点(2007-03-20 01:21:05)(良:1票)

6.  となり町戦争 《ネタバレ》 東京から引っ越してきた北原は小さな旅行会社の営業マン。そんな彼に町役場から一通の通知書が。その内容は偵察業務辞令。かくして舞坂町VS森見町の戦争が始まった…。    戦争。平和な日本にいると気づかないこの戦争と言う世界の日常を自治体同士の見えない戦争として描くことで、えも知れぬ衝撃を与える意欲作。全く戦争に参加していないと思っている平和ボケ日本人に対し、我々も戦争に加担しているんだとのメッセージをシニカルなコメディで描くことで見事に表現しています。日に日に増える戦死者、となり町への偵察、38度線を想像させる町境線。戦闘の様子はまったく見えなくても毎日のように気づかぬうちに人が生命を落としているこの不気味さは戦争推進室・香西演じる原田さんの演技もあってうまく表現されています。日常生活を戦場にたとえて描き製作陣の真剣さを感じられた佳作です。ただビデオ撮りの低画質が残念でした。[映画館(字幕)] 8点(2007-03-15 14:44:28)

7.  蒼き狼 地果て海尽きるまで 地も果てないし海も尽きませんが、脚本は果て才能は尽きていました。良くも悪くも往年の角川映画、『天と地と』の再来!お疲れ、春樹さん。個人的には「ジュチー!!!!」の場面で沢田研二なんか出てきたら即10点あげちゃいますが。[映画館(字幕)] 4点(2007-03-15 14:24:00)

8.  さくらん 《ネタバレ》 蜷川実花という写真家は新進のようでありながら実はオーソドックスな作品作りをしてきたと思うのですが、この映画もまさにその通りの印象となっていました。花魁映画ではhッチャメチャで新しいかもしれないですが作品展開は完全オーソドックス。『下妻物語』が見た目凄いけど中身はオーソドックスだったのと同じ系譜の映画かもしれません。全体的に編集の尻切れの悪さ、UP撮影の多さなど映画としての完成度は高いとは思えませんが同じ写真家でも『キャシャーン』とはまた違った趣で興味深く見ることができました。特に時々はっとするような新鮮な場面演出があってその度に写真家蜷川の存在感の強さを知ることができたように思います。正当な時代劇を期待するとがっかりすると思いますが女による女のための映画になっているので疲れたキャリアウーマンさんに見てほしいです。でもこれ、よくPG12で通りましたね。映倫さん、甘くなりましたな。[映画館(字幕)] 7点(2007-03-15 14:19:15)

9.  墨攻 《ネタバレ》 歴史好き、とくに攻城・篭城戦が好きな人にはたまらないでしょう。迫力ある映像と音響によって壮絶な戦闘シーンが展開されます。CGをうまく使いながら大勢のエキストラを動員した苦労がしっかりと画面に生きています。また人が城壁から落下したり火だるまになったりと「キャストの生命が安かった」時代の香港映画を髣髴とさせるものもあり楽しませていただきました。またキャストも午馬、銭小豪、于承恵など香港・中国映画が好きな人には懐かしい面々も勢ぞろい。子団のウー・チーロンは「ロード・オブ・ザ・リング」のオーランド・ブルームの役ですね(笑)。革離のアンディ・ラウはもちろんのこと芸達者な役者の演技も見ごたえ十分。物語は地味で大衆受けするとは思えませんが良い映画と思います。この脚本って暗に中国の侵略の歴史を皮肉っていると思うのですがそれは考えすぎでしょうか…?[映画館(字幕)] 8点(2007-03-09 10:55:26)

10.  バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 《ネタバレ》 おばか映画です。かなりおばかです。そのくせに笑えて意外に楽しめたのは大収穫。期待せずに見るのが良いかもしれません。隅々に仕込まれた名作のパロディーと時代ギャップギャグの数々、阿部寛のコメディアンぶりがとても楽しい。随所に登場するカメオ出演の面々もお楽しみ。1990年には存在し得ない物品が映りこんでしまっているのは、はなはだ残念ですけど小道具、セット、VFXを駆使した映像に美術スタッフの遊び心を感じました。緑山スタジオロビーはバブル時代の場面設定ロケ地としては地味すぎたかな…。スキー好きとしてはラストショットにニヤリ(笑)。個人的にはバカらしさも含めて好きです、こういう映画。 効くね~!![映画館(字幕)] 8点(2007-02-15 22:45:09)

11.  どろろ 見てはいけないものを見てしまった。平山秀幸『魔界転生』、樋口真嗣『日本沈没』に続く破綻大作。塩田監督、慣れないジャンルに手を出しちゃいけません。[映画館(字幕)] 4点(2007-02-09 22:49:58)

12.  長い散歩 《ネタバレ》 虐待にあっている少女を救うため、隣人の元校長の老人が体力づくりのうえ修行をし、忍者と化して救出したままドロンする映画です。    緒形拳や高岡早紀、少女を演じた杉浦ちゃんの芝居はどれもしっかりしていて安心して見ていられます。とくに高岡早紀の虐待親は迫真の演技でどこまでが芝居なのか分からないくらいにはまっています。虐待を受ける少女の芝居も見事です。    余分と思える場面、説明的な台詞など推敲の余地はあると思いますが(ワタルの存在は不可解…?)丁寧な撮影や場面の画作りからして奥田瑛二の監督としての才能は確かなものだと思います。幼児虐待の内容も普遍的なものなのでモントリオールで三冠に輝いたのも納得。ラストのUAによる『傘がない』が強烈な印象を残します。彼らが青い空と白い鳥を見に行っためいほうスキー場に行ってみたくなりました。[映画館(字幕)] 7点(2007-01-13 20:33:14)

13.  武士の一分 《ネタバレ》 山田組の常連である名バイプレーヤーの笹野高史が中間役として良い味を出していますね。彼のおかげでこの作品はうまくバランスが取れたように思います。木村拓哉の演技はそんなに悪くないと思いましたが、ここまで分かりやすくしなくても…と思うくらいのベタというかあざとい人物設定が目立つのが気になります。おそらくかよを「まあまあよいではないか」と帯でグルグル回したであろう島田藤弥がその最たるもの。末席の武士生活を描くためではないと思うが、いわゆる「時代劇の悪代官」そのまんまでどうにかならないかと思いました。    離縁したかよと復縁するのも脚本的に甘く感じました。復縁しないほうがより深みのある物語になったはずだし、復縁するのであれば「飯炊女」という台詞だけ残して姿はみせなくても良かったのでは?飯炊女がかよであることは明白なんだし、それを新之丞が涙を流しながら食べている場面で終了…なんて良いと思うのだが。丁寧に作られた作品なのでもう少しこなれた脚本であればと残念に感じました。[映画館(字幕)] 6点(2007-01-11 08:15:24)

14.  ありがとう (2006) 《ネタバレ》 プロゴルファー古市忠夫氏と阪神淡路大震災の悲劇を描く、総製作費15億円を投じた力作。序盤、まだ寝静まる神戸の街を行くバスと阪神高速3号神戸線の上空を不気味な閃光が走る映像が印象的。そして運命のあの5時46分…。    15億円かけただけあってCG、セット、ミニチュアを駆使した大地震発生シーンはまるで実写かと思うような出来栄え。轟音と共に若鷹商店街が瓦礫と化し、三宮の象徴だった阪急三宮駅の崩壊を見せ付けられたとき涙が止まらなかった。間接的ではあるが震災をこの身体で感じている身としてはかなりのショックを受ける映像だった。地震発生直後、家から這い出してきた住民が無言で立ち尽くす姿もとてもリアル(実際当時は放心で声が出なかった人が多い)で、制作陣の本気度がうかがえる。描写はさらに火の海となっていく長田の街も描写しており、オープンセットを破壊し火をつけて撮影したという鬼気迫る映像が辛かった。まだ生きている肉親を目の前に助け出したくても家屋の下敷きでどうすることもできず逃げるしかなかった人々の姿があまりに痛々しく、泣きっぱなしでした。全て本当にあったことで、震災を体験した人々にはあまりに辛い内容となっています。    前半の震災シーンは見ごたえ十分ですが後半のプロゴルファーに挑戦する話しとのつながりに少々難があるのが残念。とくに若鷹の街の再興過程が端折られ、主人公も震災数年後に立派な家に住んでいたり(仮設住宅住まいもあったけど)して、震災よりも震災後に本当に辛い思いをした多くの被災者の姿とはかけ離れていました。後半の描き方がゴルフ一色でなければさらに良かったと思います。貧乏臭い田中好子は雰囲気出てますけど、無理に神戸弁でなくても…と思う台詞回しでした。    とにかく前半の震災シーンは素晴らしく徹底して作りこまれていて否応なく震災の日を思い出させるだけのリアリティあるものとなっていることは特筆できます。『マグニチュード』という同様の作品と比べると遥かに訴える力がある作品になっていました。[映画館(字幕)] 7点(2006-12-05 23:02:51)(良:1票)

15.  手紙(2006) 《ネタバレ》 不幸の連鎖が続くストーリーで重たい内容です。しかし、その先に差別を乗り越えて生き抜こうとする力があるからこそ、この作品に意義があるんだと思います。犯罪は服役したからそれで済むというはなしではないことをこの映画は指摘する。犯罪者の家族、犯罪の被害者、そしてその周囲の社会…これらすべてが差別による苦しい思いをするということを。現実から目をそらさず、「そこで生きていくこと」を示す勇気ある映画。この映画を観て三回泣きました。自分でも分からないけど、自然と涙が流れました。人間の弱さと醜さ、そのふたつが生み出す悲しみが胸に刺さったからだと思います。ひとつひとつの場面も丁寧に描かれていて、作り手の誠実な思いが伝わってきました。   気になったのは沢尻エリカが関西人である必然性が全く無いことと、高橋瞳の主題歌ですけどそれを差し引いても見ごたえのある映画でした。[映画館(字幕)] 9点(2006-12-01 22:47:17)

16.  フラガール 《ネタバレ》 無くなりゆく産業・採鉱と、そこからの脱却を図りハワイアンセンターなる代物に手をつけた会社側。会社と労働者、そして時代から取り残されんとする炭鉱町の戦いを見事なテンポと演技で描ききった秀作。   蒼井優はもちろんのこと、男風呂に殴り込みをかける松雪泰子をはじめ炭鉱夫の実直な母を体現した富司純子、父親に反対され泣く泣く夕張へと引っ越していく徳永えりら役者陣の熱演も素晴らしい。とくに先生が列車で旅立とうとする駅の場面からハワイアンセンターのオープンに至る怒涛のクライマックスは観るものに笑顔と涙を同時に与えてくれ、映画という魔法のパワーを一身に感じられる見事な場面に仕上がっています。    ともすればしんみりとした話をコメディタッチにアレンジしたことが何よりも良かったと思う。蒼井優のダンスと笑顔、日本映画史に残る輝きといってもいいかもしれないです。少々泣かせる演出がくどいですが、まんまとのせられて泣いちゃいました。気持ちの良い涙でした。    この作品を気に入った方はぜひ『遠い空の向こうに』にも観てください。[映画館(字幕)] 9点(2006-12-01 22:39:23)

17.  虹の女神 Rainbow Song 《ネタバレ》 予告編で気になっていた映画です。『虹の女神 Rainbow Song』ときれいなタイトルなんですが、シンプルでいて深い、そして切ない映画です。『ただ、君を愛してる』のあとにみましたがあちらがハッピーエンドなのに対し、こちらは終末を感じさせるやりきれない物語になっていて喪失感を感じます。岩井俊二プロデュースだからか、画調は岩井監督のものに近いですね。ただこういうガウスかけまくりの映像はたとえ照明が印象的に作用していても手放しに美しいとは言えず、くどさがあります。好きな人は好きなんだろうけど…。この映画を作った人は、本当に映画が好きなんだろうなと思わせる場面が映研関連の場面に多く見られて気持ちが良かったです。そして何より良かったのが主演三人の演技。とくに上野樹里によるあおいのキャラクター作りはサバサバした好女性で、突然世を去ってしまう喪失感を味あわせてくれます。願わくばもう少し彼女の個性を感じる場面を見せてほしかったですけど、自主製作映画UPのときに岸田に朝倉へのアタックをけしかけるときの表情など、恋する女性の演技がとても上手で目を見張りました。だからこそあおいを出会い系サイトにしている岸田が際立ち、お見合いバーの帰りの「結婚するか」発言のあとの怒りなども観るものに迫ってきます。あおいの片思い、それにあいまいにしか気づかなかった岸田がおたがいの気持ちを本当に知るラストは蒼井優演じるあおいの妹の「ばかだなあ、お姉ちゃんも岸田さんも」に集約され、心に響きます。儚い虹。最後に力尽きた携帯電話。喪失を描く、青春映画の佳作と思います。[映画館(字幕)] 8点(2006-11-19 22:28:09)(良:2票)

18.  ただ、君を愛してる 《ネタバレ》 男の願望がそのまま映画になった…というのが観たあとの率直な感想です。男の子って、ギャップのある女性に弱いと思うんですよ。可憐でおとなしげな女の子が実はアウトドアスポーツバリバリだとか、普段は地味な子がパーティーの日にフォーマルなオトナの表情を見せたり…。そういう男の子の妄想的ギャップを見事に体現したのが主演の宮崎あおい。ヒロイン的なポジションの黒木メイサに不細工メイクで張り合うのは女優としての実力が如実に発揮されていて、彼女がいるだけで画面が華やかです。一方の玉木宏演じる鈍感男も堂に入っててハマってます。宮崎あおいと黒木メイサから想いを寄せられるポジションなんか完全に世の男どもの妄想を満足させる設定。その証拠(?)に唐突に挿入される黒木メイサの水着シーン。海岸で寝そべる黒木メイサを横から(!!)撮影してたり、果てには花嫁姿まで…。男どもの眼福たるや相当なもんでしょう。    残念なのは物語自体は稚拙であること。失ってから初めて気づく、大切な人・時間という普遍的テーマで言いたいことは伝わってくるものの、それを押し出すだけのインパクトに欠けてしまいました。とくに眼鏡を外すシーンは最大の見せ場である(ラストよりも)のに、ちょっとパンチに欠けました。残念。中高生にはお涙を、中高年には美女の姿をとそれぞれに愉しませてくれる映画です。ただ…、予告編(あのポートレートが登場するバージョン)は核心見せすぎです(怒)。一生に一度のキス、切ない物語。もう一ひねりあれば素晴らしかった…。 それでも映像の美しさは推せます。N.Yや森の映像は本当に美しかったですよ。[映画館(字幕)] 6点(2006-11-08 22:06:41)

19.  時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 うまい。脚本と現代感覚のアレンジが見事。最初は違和感を感じたリアル調背景とキャラクターのマッチングも話の展開に合わせて逆に心に染み入るようになりました。物事をうまく進めようとしてタイムリープを多用することで逆に事態を悪化させてしまうことの悲しさ。大切な友達の大切な時間を失っていくことのせつなさ。これを主人公が知ったとき、観客にも青春の大切な一瞬の時間をいとおしく感じることができると思います。派手なアクションも巨大な敵組織も出てこない、普遍的で地味な青春ストーリーがとても心地よく心に入ってきます。良い映画です。自分も待ってられない未来を見つけたいですね。    主人公の動きや台詞も時々おかしみがあっていいですね。とくに妹の声がかわいい(プリンの件とか)。でもあんなタイムリープを繰り返してたら身体がいくつあってももたないですね(笑)。    音響に凝っている映画ですが若干、録音品質にバラツキを感じたこととクライマックスの編集に多少の迷い(混乱?)を感じたので7点にしましたが、アニメファンならずとも楽しめる映画だと思います。音響設計の良い映画館で観てください。[映画館(字幕)] 7点(2006-09-21 20:43:24)

20.  UDON 《ネタバレ》 東宝×フジテレビ×亀山×本広のキーワードから想像できる作品となっています。うどん好きなので辛口レビューを。まず香助がアメリカから帰国した後、恭子と出会ってタウン情報誌の編集部員になるまでがまず無駄ですね。山道はいいとしても熊はないでしょ、熊は。香川県に熊なんているのでしょうか。過剰なコマ割画面も飽きさせない工夫だと思いますがくどいですね…。あと30分はカットできたかと思います。このお話で2時間超の尺はやはり長い。またトータス松本など香川県なのに関西訛が幅を利かせていること、飯野山の存在感に頼りすぎた画作り(ビデオ撮影のためか全体的に眠く低コントラストな映像も残念)も力不足に感じました。主要キャラクターが香川県人に見えない(讃岐の「さ」にアクセントがある発音もおかしいよね)のもマイナスです。北海道出身の大泉洋のほうがよっぽど本物っぽく見えましたもの。大仰な題名なのに香川のうどん文化はさっぱり伝わってこないし、香川県中部(中讃)限定のロケも寂しい。釜玉と生醤油うどんばかりクローズアップされているのも疑問。地元民もそればっかり食べているわけじゃない!基本はかけと釜揚げだと思う。生姜も基本はつけの薬味であって、かけに添えるのはそんな一般的ではないし…。せっかくの機会なんだからうどんというソールフードをもっと大きなスケールで丁寧に見せてほしかった。父子の確執も香助が身勝手なゆえに感情移入しにくいです。お遍路さんがうどん屋に並んでいるときに輪袈裟を外していないとか細かなところはとやかく言うものではないでしょうが、本広監督はこういった文化に対する認識も甘い。香川県人の手によるうどんの映画だっただけに残念でなりません。逆に香川県ならではの南原清隆、松本明子、田尾和俊、藤澤恵麻、高畑淳子といった面々は実にいいですね。良かったのは連絡船うどんの話、瀬戸大橋がなかった頃は国鉄宇高連絡船は文字通り本州と四国の動脈だった。その甲板で食べられたあの伸びきったうどんのお味は最低だったけど、それでも記憶のなかでおいしくそして郷愁を感じるものになっています。もはや歴史の1ページですがおそらくあれは究極の讃岐うどん。この連絡船うどんのエピソードがあったおかげで救われた気がしました。気がつけばshintaxさんとは180度違うレビューになってました(笑)。以上、うどん好きのたわごとです♪[映画館(字幕)] 5点(2006-09-19 21:56:47)

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