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1. モル
タナダユキの初監督作。主演も務め、
生理になると、なぜか自殺しようとしている人を目撃し、
高熱を出すという特異体質の女を演じている。
デジタルで撮っており、
タナダユキはまあまあだが、他の演者は芝居がうまくないので、
最初はとってもチープに感じる。だが、
だんだんチープさと変な迫力にはまっていく。
ヘタウマな魅力。
破れかぶれで、パワフルだ。
女の情念がさくれつする。
タナダユキらしい
「女性」を全面に出した作品。[DVD(邦画)] 6点(2008-05-15 15:51:54)《改行有》
2. man-hole
劇団を主宰していたのは知っていたし、『水曜どうでしょう』は毎週、楽しみに観ていた。北海道土着のタレントである鈴井貴之がどんな映画を撮るのか、本当に楽しみだった。予想以上にいい映画だった。家族の描写が秀逸。普通のどこにでもあるような家庭でリアリティがある。よく知っている札幌の街並が出てくるのも面白い。その一方でコンパニオンクラブ、警察というエンターテイメントな要素が盛り込まれているし、映画的なファンタジーな要素もある。鈴井貴之は要注目な監督の一人となった。 8点(2004-01-11 18:26:24)
3. ラスト サムライ
“十字架”を背負ったトムが、スピリチュアルな日本の文化に触れて、心の平静を取り戻すというストーリはよかったのですが、いまいち感情移入できませんでした。
山村が日本の風景に見えず、忍者が登場するなど明治ではなく、戦国時代のようで、また戦闘についても西南戦争をモチーフにしているので、どうしてもそれと比較してしまい、小規模すぎると感じました。
ただ、物静かであり、「生活の隅々までパーフェクトを求める」人々の暮らしぶりが、描かれているのはよかった。6点(2003-12-12 23:38:02)《改行有》
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