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1. 東京物語
《ネタバレ》 日本が世界に誇る作品だと思います。日本らしさと言う意味では晩春より優れているかもしれません。晩春同様、笠智衆の演技は絶品です。妻を失った夫役と娘を嫁にやる父親役をやらせたら彼の右に出る役者はいません。私がはじめて笠智衆の演技を見たのは寅さんだったと思います。あのころははまり役!って思っていましたが、ちがいました。「晩春」と「東京物語」あと、「秋刀魚の味」。これがはまり役。反則!といいたくなります。<BR>
全体を流れる親子、家族のやさしくやるせなく無常な感じはとてつもなく切なさをそそります。
晩春のラストシーンもいいですが、東京物語もラストシーンの団扇をあおぐ笠智衆がいいですねえ。あのシーンを撮影したあと笠智衆の座っていた座布団からは湯気が出たとか。。。そのくらい大変な時間のかかる撮影だったようです。私はこれが小津作品の中では2番目に好きです。一番に挙げる人が多いこの作品ですが、私はやっぱり晩春が一番です。[DVD(字幕)] 9点(2005-07-22 13:14:43)《改行有》
2. 晩春
小津作品の中では私としてはナンバーワンです。何がいいって、笠智衆がいい!ラストシーンだけ見ても何度でも泣けます。妻を亡くした夫と娘を嫁にやる父をやらせたら笠智衆は天下一品。ちょっと「ずるい」くらいのすばらしさ。学生の時にも見たのですが自分が嫁に行ってから見たら5割増しぐらいで心にしみました。10点(2004-05-20 19:01:17)(良:1票)
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