みんなのシネマレビュー |
|
【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ゆれる 《ネタバレ》 すごく良かったです。「これ!」という結論があるようにも取れるし、ないようにも取れる。先が読めるようで、読めなかったりもする。人の感情というものをとても巧く捕らえていらっしゃるな、と感じました。人間とは、自身を凌駕する感情を理解できるときもあるし、理解できないときもある。感情から生まれる衝動を抑えられるときも抑えられないときもある。そういうことを考えさせてくれるような、思い起こさせてくれるような、行間がある、観るものにそういうすき間を与えてくれる素敵な映画でした。香川照之さんの演技の素晴らしさには感動しました。[映画館(邦画)] 9点(2006-08-11 00:27:23) 2. 嫌われ松子の一生 《ネタバレ》 純粋に、よかったです。映画の流れも、彼女の転落人生よりも、万人が共感でき得る松子の愛を求める心情に重きが置かれていて、入り込みやすいと感じました。映像的には、初めの同棲相手が自殺する前のシーンで、彼の足の絆創膏(だったと思う)がふとした瞬間に松子の視界に入ってくるのですが、後に少し生々しいような彼の死の瞬間の象徴的な存在として再登場したりして、そこに「おおっ」と思ってしまいました。日常のふとした動きをドラマの中にうまく取り入れているのがすごい!と感じました。音楽も印象に残りやすく、入り込みやすい作品でした。[映画館(邦画)] 9点(2006-06-29 22:33:29) 3. いま、会いにゆきます 《ネタバレ》 原作も読んでしまうほどすごくこの映画を見るのを楽しみにして行ったのですが、期待をあまりうらぎられず、見た後とてもきもちがよかったです。自分の寿命がたとえ短いものだとしても、愛する人といっしょにいることを選んだ澪は、すごく強いな、と思いました。あと、最後の佑司の誕生日のシーンで、バースデーケーキが目に入り、「ママより」と書かれていて、そのケーキの横で背比べしている巧と佑司を、澪が笑ってみているような気がして見ている私まですごく幸せな気持ちになれた瞬間に、オレンジレンジの曲とともにエンドロールで、本当に涙が決壊したダムのようにでてきました。本当にいい映画でした!9点(2004-12-03 02:17:38)(笑:1票) 4. ロスト・イン・トランスレーション アカデミー賞にもいくつかノミネートされちゃったし、ソフィアコッポラだし、ということで、私の期待が大きかったのかしら、とおもうんですが、意外と面白くない。いや、途中何箇所か笑えるところもあるし、別にどこがダメっていうのじゃないはずなんですけど、なんかだめ。雰囲気とかはうまく見せれていると思うけれど、やっぱりだめ。日本人役の方々、だめすぎる。なぜかこう、彼らのカメラへの意識を感じ取ってしまったのは私だけでしょうか。日本が舞台だったから、観客の私も変に感情移入しすぎなんでしょうか。でも、なんかだめだった。4点(2004-11-30 21:06:39)
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS