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2. 借りぐらしのアリエッティ 《ネタバレ》 映画の尺の中に切り取った物語はさすがだと思うし、アリエッティが滑車で上昇するシーンや、人間から見た彼らの身のこなし、借りぐらしたちから見た人間の動きの重々しさ、などところどころにハッとさせられる描写もありました。 が、至らなさも目立ち、特に一部の人物造詣の甘さに監督の力不足を感じました。登場人物が数少ないからこそ、背景を含んで描くことは外せないポイントだったはず。 描ききれていなかった順を追うと、ハルさん、アリエッティの母親、少年、でしょうか。 ①ハルさんのただただ醜悪な様子は意図自体が意味不明。なぜああいう設定にし、異常なまでにこだわって動かしたのかが謎です。 ②母親は、母らしくなるときと、家や住まいに執着を見せる様子がアンバランスで?です。家自体への愛着は、もう少し控えめに描いたほうがよかったのでは? ③少年は、手術を前にした不安定な状態が台詞だけでしか説明されておらず、「きみたちは滅び行く種族なんだ」とアリエッティと対峙する肝心のシーンが、とってつけた宙ぶらりんのように感じました。 ①②から穿って考えますと、監督は日常や女性に対して、嫌悪感に近いものを感じているのではないか、とも見えてしまいます。 しかし、③もあわせて考えますと、監督は映画監督に臨まれる力量は、持ち合わせていないのかな、と思いました。 すばらしいと思ったシーンがすべて宮崎監督がらみだったとしたら、本当にがっかりです。 回顧趣味と言われてしまいそうですが、昔の作家たちは若い時分から目を見張るほどにすばらしい作品を送り出してきたように思うんですが…。分業化の弊害? とりあえず、ジブリは新しい人材を招いたほうがいいんでないですか?[映画館(邦画)] 5点(2010-08-02 16:04:04)(良:2票) 《改行有》 3. MW-ムウ- 《ネタバレ》 玉木宏のプロモーション映画。 美しい。その力だけで引っ張った決断力は清々しい気がする。 草刈正雄の『沖田総司』を思い出した。 面白いのは、演じている役柄の違い。 劇中軽々しくも「モンスター」という言葉が出てきたけれど、 現代人は劇中の結城のような人物にヒロイズムを感じるのか。 刑事役がのっけからガチガチに主人公をマークしていて笑った。 さらにあまりに中途半端な賀来の役回りにも笑った。 玉木宏は非常に細長くスタイルがよく、どの場面でも美しかった。 湖に潜るシーンと殴るシーンが微妙で残念。 個人的には若き日の草刈正雄の方が好みだ。[映画館(邦画)] 3点(2009-07-13 15:11:39)《改行有》 4. スピード・レーサー 映像の仕掛けも、映画としての展開も安心して観ていられた。 中盤、一瞬だけかかるマッハGOGOGOのテーマでアドレナリンが噴出! 設定にノれて、笑えてしんみりして悪ノリもあって。フィクションの醍醐味がぎっしり。 娯楽映画はこうじゃなきゃね![映画館(字幕)] 8点(2009-02-17 12:21:33)《改行有》 5. 憑神 《ネタバレ》 浅田次郎特有の、凝った設定の中にぶちこまれた、消え行く美学とかご身分礼賛魂とか戦争とか、そういう要素をまんま映画にしただけで、 何がしたいのかよくわからなかった。特にラストは萎えた。あー、もったいない。[映画館(字幕)] 3点(2007-07-18 16:13:05) 6. 日本以外全部沈没 B級、しょうもない、ナンセンスに激しく同意。だってそういう映画なんだもんなあ。ただ、そこを了承してしまえばあとは楽。ある種のイタさや不快感もこの手の映画につき物だが、フィクションを最大限活用して普段なかなか触れられない心のツボを、くすぐったりつねったり刺激を与えてくれる一環だと思えば納得できた。「笑いと不謹慎は紙一重、でも境界線は勝手に決めてるよ」という曖昧な自分の感覚をなぞらされるのも悪くなかった。とにかく原作の力だとは思う。映画自体にブツ切れ感はあるし、プロットとは別にツッコミ入れたいシーンも割とあるのだが、だがそれすら心地よく少しばかり黒い笑いを楽しめる。 [DVD(邦画)] 7点(2007-01-25 20:09:38)《改行有》
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