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自己紹介 |
管理人様、お世話になっております。 お礼が遅くなりまして大変失礼いたしました。 お忙しいなかお手数をお掛けしまして申し訳ございませんでした。 新たに無事ログインできました。ありがとうございました。
長年ROM専でいたせいか、皆様のレビューを拝見しながら 映画を観る癖がついてしまいました。 無知と偏見に満ちた斜め後ろのレビューにお付き合いくださいませ。 |
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1. たそがれ清兵衛
《ネタバレ》 「本間様には及びもせぬがせめてなりたや殿様に」
と謳われるほどの日本最大の地主がいた、穀倉地帯の庄内平野。
この映画のモデル地であり、酒田港の貿易も盛んで栄えていました。
しかし大地主がいればその他大勢は小作人で貧乏です。
社会保険制度はなく病気は高額な医療費を借金してでも払うか、
医者に診せることもできず運が良くて治る程度。
大雨・干ばつの災害をもろに受けても年貢と小作料・借金の返済に収穫の殆どを取られ、
明日には五月雨とともに最上川を漂うかもしれず。
衆生救済のため即身仏となられた方が幾人もいらっしゃったほど
庶民の生活は非常に苦しかったのでしょう。
清兵衛は出世コースから外れ安月給、跡取りの男児がおらず家としてもたそがれまっしぐら。
派閥争いに敗れれば命すらない厳しい世の中で時流を読み世渡りを目指す友人と、
学というせめてもの財産だけを娘達へ託し流れに逆らい沈みゆく清兵衛。
団塊の世代の方々には自分自身だったり夫の姿をそこに見てとても心に響いたのではないでしょうか。
(井上陽水の起用はその方々へ宛てていると思われます)
ずいぶん昔に訪ねた庄内地方。
当時は本間家の栄華に圧倒されるばかりでしたが、いつか再び訪れる機会があれば
もっといろいろなことを観ようと思いました。[CS・衛星(邦画)] 7点(2022-06-22 00:19:51)(良:3票) 《改行有》
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