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プロフィール
コメント数 67
性別 男性
自己紹介 琴線に触れる映画は人間としてのリアリティが描かれているかどうか。作品として大事なのは哀切さは容易に撮れるが、それが痛切であるかどうか。

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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
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1.  ペパーミント・キャンディー 《ネタバレ》 簡単に言えば青年時代花を愛し、それを撮っていきたいと願っていた工場労働者の繊細な男が軍隊にいき、その後警察で思想犯の取り締まりで拷問に励んだ後脱サラし、好況の波に乗って実業家として成功するも共同経営者の裏切りに遭い、没落し、最後その繊細だった頃の自分を懐かしみ命を絶つというある男の半生のお話。これだけ聞けば陳腐なドラマでしかないが、描かれる物語はキム・ヨンホという主人公個別の人生を深く描くことで世界的にも評価される名作となった。いつもながら思うのはイ・チャンドンの描くドラマはなぜ心を撃つのか考えるがやはり彼がキリスト教の「アガペー」を理解しているからではないかと個人的には思う。日本語は「愛」一語しかないので定義がバラバラで、安っぽい書家やタレントその他有象無象のそれに関する名言がありがたく消費されている状況だが、かの地ではしっかり3段階に分かれて理解されているので今後そういう安っぽい発言をする人はこの定義を当ててみてどのレベルの人間か判断するとよいでしょう。1「エロス」情欲の愛。ストーカーとか。2「フィリオ」友愛。日本でもある政治家が盛んに言っていたが自然に湧き上がる愛情。親子愛、兄弟愛とか。3「アガペー」自ら選択した愛。無償の愛。キリストが愛であるといっているのはこのこと。ひょっとしたら主人公は初恋の人ユン・スニムと除隊後愛を育むことができたかもしれない。だが、暴動制圧の任務途中に誤って無辜の女子高生を撃って殺してしまった。おそらく彼はそのことで罪悪感を持ち、ユン・スニムと一緒になって幸せになることを自ら禁じ、贖罪のために警察に奉職し、反体制派の取り締まりに邁進していく。しかしその裏で心の奥底には空虚さが巣食っており、過激な拷問をするごとに彼本来の姿から遠ざかっていったのだろう。彼を愛してくれる妻に対しても根源的な彼の心の渇きを癒されることはなく、悲しいことに彼女に対して誠実に愛することができない。拷問に明け暮れても何ら自分を救えない彼は今度は富によって自分を満たそうとするが、結局は妻も見返りのない愛に嫌気がさし浮気をし、また彼自身でも空虚かエロスかそれはわからないが女子事務員と不貞をし、最後はビジネスパートナーに裏切られて富も家庭もすべてを失う。 キリスト教では罪深い人間は仮にアガペーを目指しても、結局はエロスか良くてフィリオにとどまるということになっている。彼も今際の際のユン・スニムの枕元に呼ばれて彼の本当に戻るべき場所・本来の自分を思い出し、ユン・スニムとのピクニックの時にもう一度戻れるのならという慙愧の念がラストシーンの泪とファーストシーンの泪とリンクする。このシーンに収斂するために時系列を逆行させているのだ。もちろん各断章ごとに次の章に続く情報をリレーさせることで、観客の集中を引き付ける仕組みもあるが、やはり冒頭とラストのリンクが最大の目的なのだろう。決してイキった演出ではない。必然なものだ。光州事件という監督個人の思いも当然込められてはいるが、その知識がないとしても十分ある男の普遍的で哀切で痛切な物語になっている。[インターネット(字幕)] 9点(2021-01-25 16:53:36)(良:1票) 《改行有》

2.  天気の子 《ネタバレ》 この監督の持ち味であるリアルな背景描写もあって、まぁファンタジーとして途中まではそんなに違和感なく見ることは出来た。晴れ女のバイトもやめてそろそろ物語に行き詰まりを感じるころに警察の捜査が入って来て、お、ギアチェンジが始まるな、更にリアリティの強度を上げてきてなかなかやるじゃないか、と思っていたら、主人公「一緒に逃げよう!」はぁ~?って感じ。そもそも家出の理由もわからないし、なぜそこまでする必要があるのかも理解できない。作者の都合としか感じられない点でもうダメ。さらに最初の方から善意の人ばっかしで、うすうす何かに似ているなぁと思っていたら、真面目に観るのを投げ出した後半からはジブリ映画の既視感しかない。警察があんなに間抜けに逃がすのとか、都合よくバイクで二ケツして逃亡するとか空に昇って二人一緒に落ちてくる画とか、皆さん感じませんでした?あと天気のために自分の命を削るとか世界を変えるとか他のレビューアーの方が言ってるように自意識が肥大化しているまさに中二病の言説のオンパレードだし、というかこれを作品としてリリースしていること自体結構まずいような気がする。周りの制作陣で誰か諫める人はいなかったのかしら?農工大入学とか妙にリアリティーを重視しているところでみんないけると思いこまされたのかしら。あとエンディングも前作のデジャブのように思えたのは俺だけ?「君の名は。」が結構よかっただけにこの落差は結構衝撃でした。[地上波(邦画)] 4点(2021-01-04 00:32:04)

3.  スパイ・ゲーム(2001) 《ネタバレ》 CIAのスパイリクルートから実際の海外での妨害・暗殺活動、CIA内の会議の様子、オフィスの様子、作戦の実行、組織の非情さについてリアルに描かれながらもちゃんと師弟関係とロマンスをちりばめながらエンターテイメントに仕上げている。キャスティングもレッドフォードとブラピはバッチリはまっている。最後にブラピがヘリの操縦士に作戦名を聞き返すところはカタルシスと感動を覚える大好きな場面だ。あと個人的にハマった場面はダンカンが中国人に賄賂の値切り交渉するところで彼が交渉しながら熱心にテレビで流れているお色気番組を見ているのをダンカンの大きな図体で遮ってしまい、「もういい、わかった。それで手を打とう」といったのが妙にリアリティがあってよかった。このように全般的にリアリティを追及はしているのだが、この映画の肝である作戦の偽造があんなに簡単にもできるものなのか?と思わせてしまうところが唯一の傷で1点減点。それでも録画したのを何度も繰り返し見てしまうほど大好きな作品だ。[地上波(字幕)] 8点(2020-06-08 22:17:27)(良:1票)

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