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自己紹介 |
今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。 物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。 備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。
10 至高の殿堂入り 9 心に残る傑作 8 もう一度観たい佳作 7 面白い 6 そこそこ面白い 5 普通 4 それほど面白くはない 3 面白くはないが見どころがなくはない 2 全然面白くない 1 酷い駄作 0 呆れ果ててもはやネタレベル |
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1. インファナル・アフェア 終極無間
《ネタバレ》 時系列が頻繁に前後し、ラウの妄想シーンも入るので、非常にわかりにくい。
Ⅰも説明が少なかったが、Ⅲはさらに少なくて、解釈に手こずるところが結構ある。
ラウが精神に異常をきたして、ヤンとシンクロするのも共感しにくい。
善人になりたかったラウが自己矛盾を処理しきれなくなって、ヤンに同化していくという筋立てはわかるけど。
異常をきたすのが少し唐突に感じるのは、ラウの心理的葛藤の深さが伝わりきらないせいだろうか。
Ⅰは潜入捜査官の心理戦と警察とマフィアの攻防がスリリングに描かれていた。
Ⅱではわかりやすい一般的なギャング映画の方向に振り子が振れた。
そして、Ⅲでは振り子が逆に振れて、病的な深層心理にまで焦点を当てたシュールなサスペンスに。
ヤンと精神科医のエピソードは切なくてよかったが、他が凝りすぎたせいで作品のまとまりとしては今ひとつ。
時系列やミスディレクション等で策を弄しすぎて、ストーリーに入り込めないのだ。
サスペンスは謎が解明されるスッキリ感が醍醐味のひとつなのに、あまりにも説明不足で解明されないシーンが多くてモヤモヤが残る。
もっとシンプルに整理していれば、ラウがヤンになり切ってしまうクライマックス場面で、背筋の凍るようなインパクトがあったかもしれないのに。
実にもったいない。
三部作の中では、Ⅰが最もバランスがとれていて良かった。
Ⅰ、Ⅱ、Ⅲとまるで違った作風で違和感があったので、三部作であるならばテイストは統一してほしかった。[DVD(吹替)] 5点(2012-12-26 00:20:27)《改行有》
2. インファナル・アフェア 無間序曲
《ネタバレ》 時系列がⅠより前になるが、Ⅰとの関連で考えれば、キャラ設定にブレを感じる。後付けでⅡの設定を考えたのだろうか、違和感を感じてしまうところが幾つもある。
ウォン警部がマフィアの大ボスであるクアンの暗殺教唆する設定には無理がある。暗殺したところで黒社会を潰せるわけでもなく、警部が殺人に踏み込むとは思えない。
サムの妻に迫るラウも韓流メロドラマのようでがっかり。
てっきりⅠで主役だった二人が今回も主役かと思ったが、ウォン警部が中心でその兄弟分である
Ⅰは潜入捜査官同士の息詰まるような心理戦があったが、Ⅱは普通のギャング映画になっている。Ⅰのほうがスリリングで面白いが、Ⅱもそれなりには楽しめる。4人のボスを同時襲撃する場面などはゴッドファーザーを彷彿させて面白い。
メロドラマ要素がなかったらと惜しまれる。[DVD(吹替)] 6点(2012-12-26 00:19:18)(良:1票) 《改行有》
3. インファナル・アフェア
《ネタバレ》 スパイ同士の裏のかき合いが面白い。
意外な展開の連続で、スリリングで目が離せない。
潜入捜査の映画にしては珍しく、無駄に派手なアクションシーンがないのも気に入った。
必要最小限に抑え、心理戦に重点を置いているのがいい。
ワン警視がタクシーの屋根に墜落したのはインパクト有り。
説明を極力省いて、含みを持たせた場面が多い。
そのため、くどくならずにテンポがよくなっている。
その反面、うっかりすると含まれた意味を見逃してしまう。
たとえば、ヤンの元恋人が子供の年を一つ間違えた理由など、最初はわからなかった。
マイナス点としては、省力されている部分が多くて、わかりにくい点も。
ラウがボスを殺した理由も明確には描かれていない。
シリーズ三部作なので、Ⅱ、Ⅲと観ればわかる部分もあるが、単体では処理されないまま投げ出された印象。
また、二人の青年時代を演じた役者が全然似てないので、あれはわかりにくい。
どっちがどっちだっけ?となかなか現在の姿と一致せず、観直して確認した。[DVD(吹替)] 9点(2012-12-06 00:47:41)《改行有》
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